先祖返りの三毛猫さん

丹葉 菟ニ

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第3章

なぜか記者になってた

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やらかす姉ちゃん 有名人かよ。もっといい事で有名になればいいのに。

帰ろうと鞄を手にしたところで 「実花君 お姉さんが校門の所で待ってるよ」 とクラスの女子に言われて窓から校門所に確かに姉ちゃんが立ってた。

「おっと~。姉が弟を待ち構えてるこの状況は 仲直りしましょう的な状況なのか、又は戦線布告か、どちらなんでしょう?敦さん」

「雄大 面白がってんじねー」

「待て待て 俺も行く」

「ついてくんじゃねぇよ」

「こんな面白い物 なかなか見れねぇだろう」

俺の後を追ってくる雄大を無視して廊下を走った。靴を履き替えてグランドを走るけど校門の所で待ってるはずの姉ちゃんが居なくてパーティーの時の記者が居た。が、なぜか海莉さんが対応してた。

「俺が不審者ならあんたも不審者、あんたも俺も同じ立ちば、おわかり」

イヤイヤ、海莉さんは不審者にはさせないから。

「不審者はあきらかにあんただけだよ。海莉さんお待たせ 帰ろ」

「どっもぉ~、コイツの幼馴染の雄大です。よろしくって ことで帰ろ」

しっかりと付いてきた雄大はチャッカリ自己紹介して仲間内に入ろうとする。

「ちょっとちょっと 人を不審者扱いとか酷すぎない?所でキミが実花 敦君だね。俺とちょっと話さい。その方がキミの為だと思うよ」

「マジかよww、不審者扱いとか酷いとか言いながら思いっきり不審者じゃん」

雄大が態と盛大に笑い飛ばす。

「不審者ってよりはさぁ 思いっきり高校生相手に脅してるよね?俺の為ってなに?その前におっさん知らないンだけど」

大声でココに知らない人が居ますと 伝える。

「あぁ、まだ自己紹介して無かったなお
「ああ、そんなの知らなくていいんで!どうせやらかす姉ちゃんの大暴走で何かネタつかんで来たんでしょ?こんなの1度や2度じゃないから。まずはやらかす姉ちゃんの聞き込みして下さい。同じ兄妹として 恥ずかしいデスが、色々と出てきますんで。では」

相手が自己紹介を始める前に遮って姉ちゃんの情報を流してとく。噂になってる"やらかす姉ちゃん"で諦めるか?色々やらかしてるなら この記者は諦めて くれるかな?

海莉さんの横をすり抜けて歩き出すと黒塗りの車が静かに近づいて来た。
流石にお金持ちの運転手は出来が違うな。

海莉さんが さっと後部座席のドア開けてくれたので 俺は素直に乗り込んだ。その後から雄大も遠慮無く乗り込んだのだ。

「はいはーい そっち 詰めてぇー」

「おかえりなさいませ」

「ありがとうございます 助かりました。そしてただいま」

鏡越しにニコっと笑う。海莉さんが助手席に乗り込みシートベルトを付けると車は静かに動き出した。その間に、生徒が知らせたのだろう、記者は男性の先生達に取り囲まれてた。

「海莉さん、記者と一緒に姉ちゃんいませんでした」

「いえ、正確には言えばお姉様が敦様を呼び出し記者の元へ連れて行く手はずになっていたのでしょう。怜登様が茜様にお声をかけて今頃お話してる事でしょう」

「そうですか。姉が色々とご迷惑おかけしてすみません」

隣に座る雄大が俺の肘をつつき 耳元に囁いて来た。

「何か知らねぇーけど今世紀最大にやらかしたのか姉ちゃん」

人の姉で遊ぶな、失礼だぞ!等と 偉そうな事は言えない。有名なやらかす姉ちゃんを持ってるって凄く疲れる。
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