64 / 192
焦り
親 16
しおりを挟む
夕飯の時 妙に畏まってたのは俺だけ。アルもアルの両親はいつも通り。
馬鹿だよなぁ~。アルを抱きしめてる姿を見られたからって 別に 良いわけ・・・あるかぁーーー!
アルのお父さんに頼まれたお菓子を作る為にシャカシャカと混ぜ合わせてる。が、先程から背後でコック達がそわそわと動き回りながら時折見られてるのが分かるのは、視線を感じては振り返ればバッチリ目が合う。
すみません!邪魔ですよね、終わったら直ぐに出ていきますので もう少し使わせて下さい。
熱したフライパンの粗熱を取り火を弱めて生地を流し入れた所で「離れろ!」アルの 少し荒らげた声がキッチンに響く。
何事かと思い 後ろを振り返れば、コックが俺の真後ろに整列しており、その後ろにアルが腕を組んで立ってた。
「えっっと、すみません。お仕事の邪魔ですよね。焼き終われば直ぐに出ていきますのでお仕事に集中して下さい」
「俺達こそ邪魔してすみません」
コックのおじさんが頭を下げると若いコック2人も頭を下げて去っていった。
プツプツと穴が出来るとひっくり返し両面を焼くが、その隣にはアルがいる。
夕飯を食べたばかりだけど聞いてみるかと口を開いた。
「アルも食べますか?1枚だったら焼けますよ」
「そうか、なら 頼む」
1枚1枚丁寧に焼いて戻る時まで アルはおれの側を離れずに着いてた。
アルとお父さんの前に置くと 頂きますと 食べてくれるお父さんとアル。
「おぉー、コレは美味いな!!イオリは料理も出来たのか?!素晴らしいな」
「ありがとうございます」
素直に嬉しい言葉は受け取る。と、フォークに刺したホットケーキを俺の前に差し出すアル。
「口を開けて」
コレはいわゆる アーン では無いか?!自分の両親の前で堂々とするな!!
「アルの分だから 俺は良いよ。夕飯でお腹いっぱいだから」
俺達の真向かいでは
「ソフィアも1口いるかい?」
「そうね、頂けます?」
1口にカットとされたホットケーキをフォークに刺して はい・アーン を実践してる夫婦を目の当たりにしてる俺とアル。
「イオリ 1口いるかい?」
おい!俺はさっき夕飯で腹いっぱいって言ったよな?それなのに、どうしたら 1口いるかい?になる!?
「お腹 いっぱいなので」
断ると 目の前の両親が動く。
「貴方、お腹いっぱいだけど 美味しいわ、もう一口いただけます?」
「もちろだよ、ソフィア」
先程よりも小さくカットしたホットケーキをフォークに刺して食べさせた。
コレは態と見せられてる?
俺も はい、アーン をしてやれってことか?
無理だぁ~!あんな恥ずかしい事 堂々と出来ねぇ!!!!!!
馬鹿だよなぁ~。アルを抱きしめてる姿を見られたからって 別に 良いわけ・・・あるかぁーーー!
アルのお父さんに頼まれたお菓子を作る為にシャカシャカと混ぜ合わせてる。が、先程から背後でコック達がそわそわと動き回りながら時折見られてるのが分かるのは、視線を感じては振り返ればバッチリ目が合う。
すみません!邪魔ですよね、終わったら直ぐに出ていきますので もう少し使わせて下さい。
熱したフライパンの粗熱を取り火を弱めて生地を流し入れた所で「離れろ!」アルの 少し荒らげた声がキッチンに響く。
何事かと思い 後ろを振り返れば、コックが俺の真後ろに整列しており、その後ろにアルが腕を組んで立ってた。
「えっっと、すみません。お仕事の邪魔ですよね。焼き終われば直ぐに出ていきますのでお仕事に集中して下さい」
「俺達こそ邪魔してすみません」
コックのおじさんが頭を下げると若いコック2人も頭を下げて去っていった。
プツプツと穴が出来るとひっくり返し両面を焼くが、その隣にはアルがいる。
夕飯を食べたばかりだけど聞いてみるかと口を開いた。
「アルも食べますか?1枚だったら焼けますよ」
「そうか、なら 頼む」
1枚1枚丁寧に焼いて戻る時まで アルはおれの側を離れずに着いてた。
アルとお父さんの前に置くと 頂きますと 食べてくれるお父さんとアル。
「おぉー、コレは美味いな!!イオリは料理も出来たのか?!素晴らしいな」
「ありがとうございます」
素直に嬉しい言葉は受け取る。と、フォークに刺したホットケーキを俺の前に差し出すアル。
「口を開けて」
コレはいわゆる アーン では無いか?!自分の両親の前で堂々とするな!!
「アルの分だから 俺は良いよ。夕飯でお腹いっぱいだから」
俺達の真向かいでは
「ソフィアも1口いるかい?」
「そうね、頂けます?」
1口にカットとされたホットケーキをフォークに刺して はい・アーン を実践してる夫婦を目の当たりにしてる俺とアル。
「イオリ 1口いるかい?」
おい!俺はさっき夕飯で腹いっぱいって言ったよな?それなのに、どうしたら 1口いるかい?になる!?
「お腹 いっぱいなので」
断ると 目の前の両親が動く。
「貴方、お腹いっぱいだけど 美味しいわ、もう一口いただけます?」
「もちろだよ、ソフィア」
先程よりも小さくカットしたホットケーキをフォークに刺して食べさせた。
コレは態と見せられてる?
俺も はい、アーン をしてやれってことか?
無理だぁ~!あんな恥ずかしい事 堂々と出来ねぇ!!!!!!
10
お気に入りに追加
1,792
あなたにおすすめの小説
便利過ぎるドラ〇エ仕様は、俺だけだったみたいです~森の精霊さんに転生した元オッサンは、異世界パフパフ道を極める
飼猫タマ
ファンタジー
ある日気付いたら、森の精霊さんに転生していた。
そして、何故か、俺だけドラ〇エ仕様。
ドラ〇エ仕様って、メッチャ便利。
転職しまくって、俺TUEEEしちゃうのだ。精霊なのに格闘家。精霊なのに鍛冶師。精霊なのに侍。精霊なのに魔王に転職。ハチャメチャな森の精霊さん。見た目は女の子なのに心はオッサン。しかもオッパイ星人。ドラ〇エ名物オッパイパフパフが三度の飯より大好物。体は精霊体の性感帯。そんな森の精霊さんのハートフルパフパフモフモフスローライフファンタジー。
ん?パフパフだけじゃなくて、モフモフも?
精霊さんには、四天王の蜘蛛(アラクネ)とか、犬(フェンリル)とか、ネコ(ベビモス)とか、青い鳥(鳳凰)とかのモフモフのお友達もいるんです!
主人公の兄になったなんて知らない
さつき
BL
レインは知らない弟があるゲームの主人公だったという事を
レインは知らないゲームでは自分が登場しなかった事を
レインは知らない自分が神に愛されている事を
表紙イラストは マサキさんの「キミの世界メーカー」で作成してお借りしています⬇ https://picrew.me/image_maker/54346
どうやら生まれる世界を間違えた~異世界で人生やり直し?~
黒飴細工
BL
京 凛太郎は突然異世界に飛ばされたと思ったら、そこで出会った超絶イケメンに「この世界は本来、君が生まれるべき世界だ」と言われ……?どうやら生まれる世界を間違えたらしい。幼い頃よりあまりいい人生を歩んでこれなかった凛太郎は心機一転。人生やり直し、自分探しの旅に出てみることに。しかし、次から次に出会う人々は一癖も二癖もある人物ばかり、それが見た目が良いほど変わった人物が多いのだから困りもの。「でたよ!ファンタジー!」が口癖になってしまう凛太郎がこれまでと違った濃ゆい人生を送っていくことに。
※こちらの作品第10回BL小説大賞にエントリーしてます。応援していただけましたら幸いです。
※こちらの作品は小説家になろう、カクヨム、ノベルアップ+にも投稿しております。
新緑の少年
東城
BL
大雨の中、車で帰宅中の主人公は道に倒れている少年を発見する。
家に連れて帰り事情を聞くと、少年は母親を刺したと言う。
警察に連絡し同伴で県警に行くが、少年の身の上話に同情し主人公は少年を一時的に引き取ることに。
悪い子ではなく複雑な家庭環境で追い詰められての犯行だった。
日々の生活の中で交流を深める二人だが、ちょっとしたトラブルに見舞われてしまう。
少年と関わるうちに恋心のような慈愛のような不思議な感情に戸惑う主人公。
少年は主人公に対して、保護者のような気持ちを抱いていた。
ハッピーエンドの物語。
ヒロイン不在の異世界ハーレム
藤雪たすく
BL
男にからまれていた女の子を助けに入っただけなのに……手違いで異世界へ飛ばされてしまった。
神様からの謝罪のスキルは別の勇者へ授けた後の残り物。
飛ばされたのは神がいなくなった混沌の世界。
ハーレムもチート無双も期待薄な世界で俺は幸せを掴めるのか?
無自覚美少年のチート劇~ぼくってそんなにスゴいんですか??~
白ねこ
BL
ぼくはクラスメイトにも、先生にも、親にも嫌われていて、暴言や暴力は当たり前、ご飯もろくに与えられない日々を過ごしていた。
そんなぼくは気づいたら神さま(仮)の部屋にいて、呆気なく死んでしまったことを告げられる。そして、どういうわけかその神さま(仮)から異世界転生をしないかと提案をされて―――!?
前世は嫌われもの。今世は愛されもの。
自己評価が低すぎる無自覚チート美少年、爆誕!!!
****************
というようなものを書こうと思っています。
初めて書くので誤字脱字はもちろんのこと、文章構成ミスや設定崩壊など、至らぬ点がありすぎると思いますがその都度指摘していただけると幸いです。
暇なときにちょっと書く程度の不定期更新となりますので、更新速度は物凄く遅いと思います。予めご了承ください。
なんの予告もなしに突然連載休止になってしまうかもしれません。
この物語はBL作品となっておりますので、そういうことが苦手な方は本作はおすすめいたしません。
R15は保険です。
あなたを追いかけて【完結】
華周夏
BL
小さい頃カルガモの群れを見て、ずっと、一緒に居ようと誓ったアキと祥介。アキと祥ちゃんはずっと一緒。
いつしか秋彦、祥介と呼ぶようになっても。
けれど、秋彦はいつも教室の羊だった。祥介には言えない。
言いたくない。秋彦のプライド。
そんなある日、同じ図書委員の下級生、谷崎と秋彦が出会う……。
ちっちゃくなった俺の異世界攻略
鮨海
ファンタジー
あるとき神の采配により異世界へ行くことを決意した高校生の大輝は……ちっちゃくなってしまっていた!
精霊と神様からの贈り物、そして大輝の力が試される異世界の大冒険?が幕を開ける!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる