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しおりを挟む朝になり、少し夢で疲れた感じだが、マーミルの様子を見に行ってみた。
マーミル»「会長、お疲れ様です。」
ユーリ»「お疲れ様、大丈夫?」
マーミル»「はい、お酒は売れて無くなっちゃいましたけど、他の品も少しずつ売れてきてますよ。」
ユーリ»「お酒もう無いんだ、また持ってくるか。」
マーミル»「お酒は売れ筋商品ですね。」
ユーリ»「ほぼドワーフさん達だろうけどね。」
ステリアラに行き、お酒を仕入れてロズにゲートで運んでもらった、瓶に入っている酒なのでステリアラからロズグランデまで輸送すると結構な運賃なので酒の値段を高くしなくては採算が取れなくなるのだ。ゲート便利♪
マーミル»「樽も有るんですね、酒屋になりそうです(笑)」
ユーリ»「いっそ酒屋にしてしまう?」
マーミル»「そこは会長にお任せします、雑貨を売りながらの酒屋もアリかもですけど。」
ユーリ»「樽で仕入れたら採算は取れるかもね。」
思ったより酒が売れている、これは支給する酒の量が足りていないのだろう。
野郎どもの本能で娼館が流行っている、これキャバクラ作ったら大儲けできるのでは?( ・∇・)
まずリサーチから始めなければ失敗した時の損害は尋常ではない。
夜を待ち焼肉会場へドワーフさん達に会いに行った。
ユーリ»「こんばんはゼンさん。」
ゼン»「おぉ、王様、焼肉ですかい?」
ユーリ»「今日は皆さんに酒場が有れば通ってくれるのか聞きに来たんですよ。」
ゼン»「酒場ですか、店によるんじゃないですか?その辺の酒場と同じなら今の焼肉の方が得ですね。」
ユーリ»「なるほど。そうですよね、では女性がお酒の相手をしてくれる店なら?」
ドワーフ衆»「(¬_¬) …。」
ゼン»「どんな店なんですかそれ?」
ユーリ»「あれ?女性の居る店って無いの?」
ゼン»「料理を運んだりする給仕ですよね?酒の相手って何ですかい?」
クラブ的な店は存在しないのか?
この世界の酒場って、よく異世界アニメとかで見る酒場しかないのか?
ユーリ»「店に給仕とは違う女性が居て、一緒にお話してお酒を飲んでくれる人?」
ゼン»「それ楽しいんですかい?昔ステリアラにそんな感じの店を作ったヤツ居ましたけど、すぐ潰れましたぜ?」
ユーリ»「え…。」
ゼン»「ねーちゃんが酒が無くなると器に酒を入れにくるんですよね?ねーちゃん待ってるより自分で入れた方が早いってんで誰も行かなくなりましたぜ?」
ユーリ»「なにそれ…そんな店が流行るワケないぢゃん、私が考えてるのは、1つのテーブルに女性が最低1人は客の相手をする店で、客が帰るまで女性は近くに居るのよ、ダメかな?」
ドワーフ①»「それネーチャンと酒が飲めるって事ですかい?」
ユーリ»「そうだよ、娼館とは違うから女の子に触っちゃダメだけど。」
ドワーフ②»「店の気に入ったネーチャン呼べるんですかい?」
ユーリ»「他の客の相手してなきゃ呼んだら来るよ?」
ドワーフ衆が何やら考えている様子だ、まぁ店の子は奴隷になっちゃうんだけどね…。
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