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しおりを挟むミースは女の子の姉妹。
リゼルも女の子を選んだ。
リリの怠け者加減が可愛いのだとか…そんな事を言われても嬉しくない。
ユーリ»「店主、みんなコロモリが入荷されてるの知らないのよ、街の広場に掲示板を立てるから宣伝に使ってね。」
店主»「有難うございます国王様、またのお越しをお待ちしております。」
ミース»「名前が無いのよね…2人も居ると悩むな…。」
薬屋に戻ろうとしたらミースがコロモリに夢中で動かない…。
ユーリ»「…あんたコロモリばっか構わないで仕事はしなさいね?」
ミース»「はい、名前ぐらい決めてあげたくて。」
ユーリ»「大丈夫なのか?みんな自分の名前を半分にして渡したりしてるわよ?リーゼの子はジークで、みんなリーゼって呼んでるけど本来はジークリーゼって名前なのよ。」
ミース»「ほ~。名前を半分…。」
ユーリ»「悩むほど長い名前じゃないじゃん、姉がミーで妹がスーでしょ。」
ラナ»「思ったより可愛い名前かもですけど…。また勝手に名前をつける気ですね?」
ミー»「スー?」
スー»「ミー?」
ミース»「え…名前ちょっと気に入ったの?」
コロモリ姉妹がミースの回りを楽しそうにクルクル飛んでる、決まったな。
ユーリ»「リゼルは?」
リゼル»「わわ私は自分で決めたいと思いますのでッッ」
ラナ»「その方がいいわね、間違いなくゼルで庭師と同じ名前にされるわよ。」
ユーリ»「さすがにソレは…。名前を逆にして ゼ を取ったらとか思っただけよ。」
リゼル»「ルゼリ?ルリ?」
ユーリ»「ドメスティックバイオレンスとかより良い名前なのでは?」
ラナ»「長ッッ どこから出た名前ですか…。」
ユーリ»「夫婦間でシルフがガイツをボコボコにしてる状態って感じの意味の言葉で名前じゃないよ、それより帰るよ。」
リゼル»「そんな言葉…嫌すぎる名前です…。」
ミースを店に戻し、娼館に行こうとゲートを開いたら。
ミース»「待ってッ」
ユーリ»「どしたの?」
ミース»「私に治療魔法を教えて下さい。」
ユーリ»「リーゼ短剣ある?」
リーゼ»「御座います。」
ユーリ»「ちょっと借りるね?良く見て自分の身体で練習しなさい。」
左腕をリーゼの短剣で切る。
調子に乗ってざっくり切っちまったのでスゲー痛ぇッ!!
ユーリ»「いってーッッ!!」
あまりの痛さに叫んでしまったが、傷を塞いで見せた。
リーゼ»「お姉様ッ」
ユーリ»「あまりの痛さにバビったわぁ、大丈夫だよぉ~。」
リーゼが焦っているが頭なでなでして落ち着かせた。
ユーリ»「治療魔法は他人で練習するんじゃなく、自分を傷つけて自分を治療して練習する必要がある(嘘)そうしないと傷が治っているのか傷の表面だけ塞がっていて治ってないのか見ても分からないからよ。ちょっと痛いけど、やってみる?」
ちょっと所では無く痛かったが、何事も無かったかのように振る舞いミースを見る。
ミース»「やります。」
ユーリ»「さっきみたいに大きく切る必要は無いの、あれは貴女が見て分かるように大きめに切っただけ。書く物を用意した方が良いと思うわよ?そこそこ長いから。」
ミースは店に入り、板と羽ペンを持って戻ってきた。
ミース»「お願いします。」
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