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303 マイズトーレ抜き打ち調査⑩

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とりあえずロザリカを落ち着かせなければ。


ユーリ»「ロザリカ、もう誰も向かって来ないよ?物足りない顔してるけど、かなり斬ってるからね?」

ロザリカ»「はい…。」

ユーリ»「凄い不満そうだね(•ᴗ• ;)」

サインス»「生き残った者は撤収させていぃか?」

ユーリ»「必要な人材か?陛下の護衛に付かせた者1人に斬り刻まれるようなザコが。」

サインス»「彼女が強すぎるんだ、40人は殺られてるな…ウチに欲しいぐらいだ。」

ユーリ»「彼女は腕利きの彫刻家だからダメだよ。」

サインス»「剣士じゃないのか!?」

ユーリ»「剣士ではないな…。」


暗殺者だから剣士ではない。


サインス»「とりあえず冒険者ども、依頼主が居なくなったんで依頼は反故になった、死にたくなければ撤収しろ。」

ユーリ»「シルフの方の冒険者は全滅してるだろうから放置でいぃ。」

サインス»「こんな強いの他にも居るのか!?」

ユーリ»「国王陛下の傍に2人、この子達と公爵婦人の傍に2人と精鋭兵士が10人かな。」

サインス»「こんなヤバいの17人も居るのか…。あんたも相当ヤバそうだしな…。」

ユーリ»「私は魔術師だから強くはないよ、大量殺戮は出来るけど、戦闘は出来ない。」

リゼル»「王女殿下の従者は魔族最強で別格ですけどね。」

サインス»「ロズグランデには凄いのが揃ってるんだな…。」

ユーリ»「ザコい冒険者では何の影響も無いな、この子は楽しんで相手するだろうけどね。」


リーゼの密偵、サーグだったかな?何かリーゼに伝えてる。
なかなか頑張ってるんじゃない?


ユーリ»「あんた達、覆面するとかしないの?」


メリビルとサーグが  (。・о・。)あ。
って顔になったので、ワザとではなくミスだとバレて焦っている。


リーゼ»「言わなかった私にも落ち度はある、あまり意味はないが、慣れる意味でも今から覆面してろ。」

メリビル»「申し訳ございません。。」

サインス»「この2人はアンタの部下なのか?」

リーゼ»「あぁ、まだ訓練中みたいなもんだ、それより冒険者が数人マイズトーレに近づいているそうだが?」

サインス»「マイズトーレに侵入の禁止をしているんじゃないからな、街の名前は変わってないんだ、ここがロズグランデの魔族領だと知らずに来る者がほとんどだぞ。」


そりゃそうだ、街に侵入禁止とかしたら何も無いのに怪しさMAXだし、マイズトーレ独自の産物だけで生活なんて不可能だろう。


ユーリ»「街に入って攻撃されたらロザリカが飛んで行くんじゃない?」


とロザリカを見たらキラキラの瞳でワクワク中だ。怖いって。











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