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王妃と王子の使い道が見当たらない。


ユーリ»「あんた達、使い道ないわ、死んどく?」

ラナ»「適当すぎて笑ってしまいました、工房とかで使わないのですか?」

ユーリ»「王族にそんな事できる?あんま街をウロつかせたくないしさ、特に夜なんか。」


王妃や王子にセリスティアを見られても構わないのだが、実の母かも知れない人が哀れな姿だとセリスティアが可哀想なのだ。そしてウロで思い出た第2王女。


ユーリ»「第2王女はどうした?」

ラナ»「国王陛下がお訪ねだ、答えろ。」

王妃»「ヒルラウロは城に残っていたわ。」

ユーリ»「王太子だけ連れて逃げたのかクズども。」

リーゼ»「とりあえず城の中で使ってみては如何でしょう?」

ユーリ»「こんなの連れてって皆の迷惑になんないかな?」

ラナ»「では宿舎に連れて行きますか?」

ユーリ»「ナノカに王族が使えるのかな?」

ラナ»「では首輪を付けて使わせましょう、この2人の代わりに新街の宿舎へ誰かを行かせるとか?あっちも手は必要ですよ?」


兵宿舎へ行き、ナノカに頼んでみた。


ユーリ»「ナノカ、これ使ってくれないかな?」

ナノカ»「人間ですか?承知しました。」

ユーリ»「これ王族だから何も出来ないかもだけどお願いするわ、死んでも構わないから。それと新街の宿舎に2人ほど人をやって欲しいのよ、ごめんねムリ言って。」

ナノカ»「いえ、ご主人様には感謝しておりますので、なんでも言って下さい。」

ユーリ»「私なにもしてないけど?」

ナノカ»「奴隷であって奴隷の扱いではない時点で感謝しております。他にもいろいろ御座いますよ。」

ユーリ»「あぁ。私は奴隷制度が好きじゃないのよ、出来れば無くしたいんだけど、なかなかね。」

ナノカ»「そんな日が来ると良いですね?」

ユーリ»「奴隷は犯罪者だけって手段もあるにはある。で、そいつら宿舎から出さないでね?」

ナノカ»「わかりました。では新街へ2人ほど行かせておきます。」

ユーリ»「よろしくね。」


ナノカに2人を任せて地下牢へ。


ユーリ»「ロザリカ、どう?」

ロザリカ»「ホントに何も知らないみたいですね、国王ですよね?偽物とかでは?」

ユーリ»「飾りの王らしいから、何も知らされてないかもね、ロザリカこんな拷問みたいな仕事は頼んで平気?」

ロザリカ»「問題ございません。」

ユーリ»「そうなのね…多分ロザリカしか居ないと思うから、その時はお願いするわ?」

ロザリカ»「畏まりました。いつでもお申し付けください。」

ユーリ»「男爵夫人になったら頼めないだろうけどね。」

ロザリカ»「Σ( ºΔº〣)ガーン」

ユーリ»「さすがにマズいでしょ、男爵夫人が拷問担当って。」

ロザリカ»「結婚したくなくなりました、ゲイル様にお断りしてきます。」

ユーリ»「マテマテマテ~ぃッ  それはゲイルが働かなくなるから許して?拷問していぃからッ!!」

ロザリカ»「結婚しても続けて宜しいのですか?」

ユーリ»「ゲイルが良いと言ったらね?」

ロザリカ»「拷問してでも必ず良いと言わせます。」

ユーリ»「怖いわッ!!」


すごい好きなんだな、もう趣味じゃなくて生き甲斐じゃないの?









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