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しおりを挟む魔獣の話で盛り上がってる所を邪魔する度胸がないので、騎士達の相手をしてやろう。
ユーリ»「あんた達、全員で来たら街の警備がカラッポじゃないのよ、今は姫と侍女の3人しか居ないから良いけど、皆の仕事は姫の護衛じゃなく街の警備だからね?グランツ、しっかり纏めなさいよ。」
グランツ»「面目ない。」
ユーリ»「今日は皆で来ると思ってたからいいよ?お肉たべな?」
グランツ»「我々が食べても良いのか?」
ユーリ»「いつもより多目に用意してもらったから食べといでよ、この肉は狩った魔獣だからタダで食べれるよ。」
騎士»「う…あんなウマそうに食ってる肉が魔獣なのか?」
ユーリ»「まず食べてダメだったらヤメればいいんじゃない?」
騎士»「もう皆に混じって食ってる奴が居るが…凄い食ってる…。」
ユーリ»「ほれ、あんた達も行ってきな?姫は大丈夫だから。」
騎士達が怖々お肉を食べて、驚きの顔で食べている。ちょっと面白い。
ユーリ»「姫様、今が盛り上げ時じゃない?」
セリスティア»「皆様、夢中で食べておりますが、聞いて頂けるのでしょうか?」
ユーリ»「あそこに舞台を用意しといたから、頑張っておいで。」
セリスティア»「はい、行って参ります。」
セリスティアがロズ新街に引越してきた挨拶と、歌を聞いて良ければ自分の前の箱に金を入れてくれ的な話をして歌い出した。
なかなか綺麗な歌声で、皆が注目してセリスティアの歌を聴いている、良い滑り出しではないだろうか?
冗談で言っただけなのにホントに歌うとは思わなかったけどね。
アルザと仲良くなれそうだし、ロズの街に馴染めると良いなと思った。
セリスティアが歌い終わり、皆が2曲目の催促をしている。
お酒を飲みながら歌を聴いて楽しいんでいるようだ、ちょっとロズに新しい風が吹いたかな?
いや、これイケるんぢゃね?
ステージ作ったら儲かるんぢゃね?
2曲目も終わってセリスティアが舞台から降りて皆と話をしながらお肉を食べている。箱の中を見たらビックリするぐらい入っていた、多分お酒が入ってるから気が大きくなって大金ブチ込んだ人が居たのだろう。
ユーリ»「ゼンさん、ちょっといいですか?」
ゼン»「おぉ、王様じゃないですか、どうしたんで?」
ユーリ»「作ってほしい建物があるんですけど、技師は出せますか?」
ゼン»「舞台でも作るんですかい?」
ユーリ»「闘技場を作ってもらいたいのですが、その闘技場の中に舞台と競り会場を入れたいんですよ。」
ゼン»「闘技場ですか?舞台と競り会場を入れるんなら、かなりデカい建物になりますぜ?」
ユーリ»「闘技場を使う予定はないので、欲しいのは舞台と競り会場なんですよ、闘技場の客席の下に舞台と競り会場を作れますか?」
ゼン»「もう頭の中に完成図があるんですね?新街の城壁の完成が遅くなりますよ?」
ユーリ»「構いません。あの街に住んでるのは24人だけで、21人は人間の騎士なので問題ないでしょう。」
ゼン»「分かりました、図面は有るので?」
ユーリ»「城に有りますが、闘技場と競り会場だけで舞台が入ってないんですよ。」
ゼン»「その図面に舞台の作れる場所はあるんですかい?」
ユーリ»「はい、競り会場を2箇所作ってもらえたら、控え室等を入れて半分ぐらいは闘技場の客席の下に空きは有ります。」
ゼン»「舞台を任せて頂ければ組み込んで作りますよ?」
ユーリ»「お任せ注文ですか?面白そうですね、舞台も2箇所ぐらい欲しいんですが、ムリなら別で作ってもらうので、ゼンさん達にお任せします。」
ゼン»「場所はどこが良いです?」
ユーリ»「新街と旧街の前?」
地面に新街と旧街と闘技場が三角形になるような絵を書いて説明した。
ゼン»「分かりました、時間の有る時にでも闘技場の図面をお願いします。」
ユーリ»「なかなか家に帰してあげられなくてゴメンなさい。」
ゼン»「半分ぐらいの奴はロズに住むとか言ってましたぜ?」
ユーリ»「そうなの?私は嬉しいけど、建設が落ち着いたらお酒の支給は打ち切りますよ?」
ゼン»「そこは自腹で買いますよ、焼肉は無くならないんでしょ?」
ユーリ»「これ禁止したら暴れる人が出そうだから、ウチの兵士に継続させるよ。」
ゼン»「タダで肉が食い放題と無税ってだけで移住する価値あるんじゃないですかい?」
無税は無期限ではない等の話をしたり、街の警備が薄い事やロズの領土が広い割に人が居ない等、いろいろ話をして夜を過ごした。
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❇❇❇❇❇❇❇❇❇
2024年10月追記
お読みいただき、ありがとうございます。
こちらの作品は完結しておりますが、10月20日より「番外編 バストリー・アルマンの事情」を追加投稿致しますので、一旦、表記が連載中になります。ご了承ください。
1ページの文字数は少な目です。
約4500文字程度の番外編です。
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