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しおりを挟む新街の道路も整備されてボコボコが無くなってる。
ユーリ»「みんな待っててくれたの?すぐ行くとは書いて無かったでしょ?」
奴隷»「ご主人様ならスグおいでになると思いまして。」
ユーリ»「たまたまだよ、これからは待ってなくていいからね?」
奴隷»「わかりました。」
家を見ると、細かな部分まで塗られていて綺麗に仕上がっている。
時間が掛かってると思ってたら、丁寧に塗っていて想像以上だ。
ユーリ»「素晴らしい出来です、貴方達なりの解釈で塗っている部分も入ってて良く出来ていると思います。」
奴隷»「有難うございます、勝手な事したら叱られるかもとか考えてましたが、ホッとしました。」
ユーリ»「貴方達に自由にしなさいと言ったのは私ですよ?」
奴隷»「もう元の奴隷生活には戻れません、ずっとご主人様についていきます。」
ユーリ»「そんなに違うものなの?みんな食事は十分に取れてますか?」
奴隷»「はい。奴隷に自由なんて有り得ませんよ、娼館の皆も待遇の良さに感謝してるみたいです。食事はお城からの支給で出来てます。」
ユーリ»「娼館の売り上げで生活できそう?」
奴隷»「出来ると思います。」
ユーリ»「では城からの支給を打ち切りますので、娼婦と貴方達とで生活してみて下さい、厳しいなら援助しますので言って下さいね?」
奴隷»「分かりました、やってみます。」
ユーリ»「普通に食べるんだよ?節約とかして倒れたら売り飛ばすからね?」
奴隷»「売られたくないので頑張ります、生活費以外の娼館の売り上げどうしましょう?」
ユーリ»「考えて無かったわ。」
奴隷達»「「え~ッ 」」
ユーリ»「また考えるよ、それと、あんた達も男だから、娼婦に欲情とかしないの?」
奴隷»「あの子達は商品そのものですので、そんな気にならないと言えば嘘になりますが、なにもしませんよ。」
ユーリ»「そなの?あんた達お金は持ってないから、選んだ相手がいいって言ったら、してもいいよ?」
奴隷»「え、良いのですか?」
ユーリ»「管理者の特権で、相手してくれたらご褒美を出すとか?あんまり毎日だと嫌がられるかもだし、病気になったりしたら自己責任だけどね。」
奴隷»「管理者はご主人様では?」
ユーリ»「私は作っただけで、管理してるのは皆ですよ?」
皆の動きが止まった、頭の中で如何わしい事を妄想してるのか?やらしいオスどもめ。
家の完成度に、はなまる合格を出して城へ戻って…。
久しぶりに娼館に顔を出すのもアリかも?と思って行ってみた。
奴隷»「ご主人様、家はどうでした?」
ユーリ»「綺麗に出来てたよ、ありがとう。それと今更だけど字が書けたんだね?」
奴隷»「字が書けるのは2人だけですよ、後の2人は読み書き出来ないです。」
ユーリ»「そうか、じゃ店の売り上げで連絡用の鳥を買っときなよ、2人が持ってれば便利だと思うよ?」
奴隷»「有難うございます、皆が戻ったら買いに行ってきます。」
ユーリ»「今後の事は3人に言ったから、後で聞いてね?」
奴隷»「分かりました。」
娼館に問題は無さそうなので、城へ戻ろうとしたら、見覚えのある人が話しかけてきた。
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