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ビルセイド領へ移動してシルフを探したら、すぐ見つかった。

ユーリ»「シルフ。」

シルフ»「ユーリ様、そちらはどうなりました?」

ユーリ»「こっちは襲撃犯が5人と私を狙って城へ侵入したこの子の6人だけだと思う。」

シルフ»「城へって、なぜ横に普通に立ってるんです!?」

ユーリ»「私のペットにしたから?」

リゼル»「ペットッ!?」

シルフ»「またペットが増えたんですね…。」

リゼル»「またッ!?」

シルフ»「危険が無いなら良いと思いますよ。こちらは襲撃犯を6人、おそらく逃がした者も居ると思います。」

ユーリ»「逃げたなら仕方ないよ、深追いして敵の罠とかあったら大変だから引かせて。」

シルフ»「承知しました。」

リゼル»「こっちにも来てたのか。」

ユーリ»「陽動の範囲が広すぎて失敗した感あるよね?被害はこっちのが大きいよ。」

ガイツ»「陛下、申し訳ございません。」


悔しそうだな、兵数は元から居た兵と合わせるとビルセイドの方が多いから、余計に気にしてるんだろうな。


ユーリ»「ガイツ、不安定な土地で良くやってくれてると思ってる。気にするなと言っても、そんな性格じゃないだろうから気にするだろうけどね。私に悪いと思ったのなら、ムリなく領地の安定を図り、早く私に2人の子供を見せろ。」

ガイツ»「…はい。」

シルフ»「……。」

ユーリ»「あれ貰って帰っていいかな?」

ガイツ»「襲撃犯ですか?それは構いませんが、何か使い道でも?」

ユーリ»「うん、いろいろ使うの。」

ガイツ»「承知しました、では届けさせます。」

ユーリ»「ゲートで連れて帰るからいいよ、皆も疲れてるだろうから、十分な休息を。」

ガイツ»「有難うございます。」

ユーリ»「じゃあね。」


ゲートで城へ戻り、襲撃犯を牢に入れて明るくなるまで休憩。


ユーリ»「まずジルベルト王に会わないと何も出来ないな。」

ラナ»「サウザンスに攻め込むのですか?」

ユーリ»「そのつもり、ダメかな?」

ラナ»「サウザンスは兵数が多い土地です、こちらの兵力では勝ち目が無いかと。」

ユーリ»「リゼル、兵達の領主への忠誠度どんな感じなの?」

リゼル»「忠誠度ですか?けっこう文句を言ってるのは聞きました、おそらく私と変わらないかと。」

ユーリ»「隊長勢は解らないけど下の方は誘えば靡くって事かな?」

リゼル»「必ずではないでしょうが。」

ユーリ»「そんな簡単には考えてないよ。ロズの兵力はあまり関係ないからね。」

ラナ»「また1人で行く気ですかッ!?」

ユーリ»「1人じゃ行かないよ、攻めても負けるんだから屋敷を落とせば勝てるでしょう?」

ラナ»「では。」

ユーリ»「忙しいだろうけど私と一緒に暗部を送り込もうと思う。」

ラナ»「皆はユーリ様に使って頂けるのなら喜んで行きますよ。」

ユーリ»「私みんなに好かれるような事してないよね?」

ラナ»「密偵ばかり可愛がってるので影はスネてますよ?」

ユーリ»「え、そなの?でも近付いて来ないじゃないのよ?」

ラナ»「主の前に姿を現さない密偵を飼い慣らせるのに?」

ユーリ»「あ。サーセン。」



などと話をしてたら夜が開けてきた。







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