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てなワケで、やって来ました建築現場。


ユーリ»「ゼンさん、お疲れ様です。」

ゼン»「国王陛下が自らお出ましとは驚きですぞ?」

ユーリ»「はい。国王の自覚は有りませんので大丈夫ですよ?」


と言ったら、ラナ、リーゼ、ゼン、がクチをアングリして私を見た。なにかな?


ゼン»「まぁ、そんな王様が居てもいいんじゃないですかね?で、この家ですが、これに色を付けるんですかい?」

ユーリ»「はい、1階部分は赤、2階部分は白、屋根は黒に塗りたいと思います。」

ゼン»「え…そんな色にするんで?」

ユーリ»「もっと可愛い色も考えたんですが、無難な色で行こうかと。」

ゼン»「…無難な色ね…。」

ユーリ»「あ、人を連れて来るの忘れた。」

ラナ»「あの奴隷達ですか?」

ユーリ»「うん、念話ここから飛ぶかな?いや戻ろう。」

ラナ»「インクでしょ。」

ユーリ»「なぜバレたッ!?」

ラナ»「明らかに手ぶらです。」

ユーリ»「それでですね、2件目は場所を決めて家の扉にバツ印を付けてありますので、そこ使って下さい、城の前の家ですから、スグ解ると思います、2件分を取り壊して1件を作って下さい。」

ゼン»「了解しました。」


ゼンに挨拶して城へ戻った。

城に戻り奴隷達を探して集め、家に色を塗る作業をお願いした。

奴隷達はさっそくインクの材料と、指定の色を書いた板を持って出発して行った。


ラナ»「2件目を作ってどうするんです?シルフ様は居ないですよ?」

ユーリ»「ゲイル居るじゃない、ロザリカと住むのにいいんじゃない?」

ラナ»「ホントにロザリカ渡すんですね、まぁ本人達が良いなら何も言いませんが。」

ユーリ»「反対?」

ラナ»「反対と言いますか、自身の守りに入ったら暗部は続け辛いのではないかと。」

ユーリ»「その時はロザリカが判断すると思うよ?」


などと話しながら魔法の練習をしに庭へ向かう。

たまたま宿舎の近くを通ったのだが、見慣れない人が洗濯をしていた。


ユーリ»「あんな人、居たっけ?」

ラナ»「ゼイストルの母親ですよ。」

ユーリ»「ゼイ?あぁ、あのボンクラ元領主か。」

ラナ»「どうせ兵士に下げ渡したの忘れてたんでしょ。」

ユーリ»「興味ないからね。兵達の捌け口になれば使い道もあるんじゃない?」

ラナ»「以外とユーリ様も惨いですよね、普通は女性が考えつく事では無いと思いますよ?」

ユーリ»「そ?ここ娼館とか無いから遊ぶのに丁度いいと思ったのよ。」


女がユーリ達を見て悲しそうな顔をしている。


ユーリ»「あんた兵達の相手ちゃんとしてるでしょうね?」

女»「ぁ…はい、洗濯や掃除等しております。」

ユーリ»「ん?そんな事してんの?違う使い方されてるね?」

兵士»「陛下、さすがに俺達にも好みは有りますよ。」

ユーリ»「あ、そなの?とりあえずじゃダメなんだね。」

兵士»「まだ誰も何もしておりませんので何とも言えませんが、娘の方は使えると思います、しかしこっちは…。」

リーゼ»「凄い話してますねお姉様、普通に男性の会話なのでは?」

ユーリ»「あぁ、多分ねぇ、これけっこう大事な事だと思うのよ、女には言えない事だし、そんなのを用意してあげないと女所帯の国だから男の人は言えないと思うのよ。」

兵士»「お心遣いありがとうございます。」

ユーリ»「避妊するんだよ?なかなか替えが居ないからね。」

兵士»「了解です。」

ラナ»「さすがに凄い会話でした…。」

ユーリ»「こんなの暗部の仕事には無いの?」

ラナ»「無くはないですが、女には回って来ない仕事ではあります。」

ユーリ»「あ、そうか…。まぁ、母親を誰も使わないなら、あの妹が1人で200人の相手とか笑うわね。さすがに酷いと思う。」


とんでもない会話になってしまいました。











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