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シルフ達の移動初日なのでゲイルしか居ないが、問題ないみたいだ。

ゲイル»「良かったのですか?あんな簡単に爵位を上げて。」

ユーリ»「国に公爵家は必要だろうし、人間領と隣接した土地だから、泊を付けとかないとナメられるじゃない?」

リーゼ»「そんな奴は居ないと思いますよ?少しでも気に入らない事があれば国が滅ぶんですから。」

ゲイル»「凄い話ですが、実行してましたからね。」

ユーリ»「あはは…。」

ゲイル»「陛下、そろそろ新商品の開発をお願いします。」

ユーリ»「え、お金ないの?」

ゲイル»「領土が増え、人も増やさなければなりません、現在のビルセイド公爵領に資金源は税しか無いですから。」

ユーリ»「うッ  頑張らます。」


とは言ったものの…。
トランプ作るか…。

いやお酒?
ぶどう酒なら作れるんじゃない?

ユーリ»「ゲイル、水分の多い果物って何?ブドウとかある?」

ゲイル»「果物ですか?いろいろ御座いますが、酒を作るのですか?」

ユーリ»「なぜ解ったッ!?( °_° )」

ゲイル»「解りますよ、いきなり果物ですからね。」

リーゼ»「恐るべし思考能力…。( ・-・ ) 」

ゲイル»「ブドウは入手可能だと思います、ですが酒を作る量までは厳しいのではと。」

ユーリ»「そうか…量が無いなら仕方ない…他…テニスとかムリそだから羽子板でも作るか…?」

ゲイル»「はごいた?どんな物です?」

ユーリ»「簡単に説明すると、木の板で玉を打ち合う遊び?」

ゲイル»「ちょっと想像がつきませんね。」

ユーリ»「リーゼ、この板を持って壁際に行ってくれる?」

リーゼ»「はい」

ユーリ»「玉どうしよう、アルザこれ使っていい?」

アルザ»「お義母様…まさかロズの紋章を木の板で打ち合うつもりでは?」

ユーリ»「やっぱダメだよね?」

アルザ»「これではダメなのですか?」


アルザが出してきた物は、手袋を丸めた物だった。


ユーリ»「とりあえずやってみよう。」


リーゼと板で手袋を打ち合うと言う、見てくれは悪いが、なかなか楽しい遊びだった。


ゲイル»「これを売るのですか?」

ユーリ»「板を持ちやすくして、玉に羽根を付けたりして作れば売れないかな?」

ゲイル»「板を持ちやすく…。」


紙に絵を書いて見せた。


ユーリ»「こんな感じで。」

ゲイル»「まったく別物じゃないですか。」

ユーリ»「え?試作品なんて、いつもこんなもんだよね?」

アルザ»「チェスもオセロを使ってましたしね。」

ゲイル»「えッ!? そうなんですかッ!?」

リーゼ»「ここから改良していくのです。」

ゲイル»「知りませんでした…試作品がこんなに雑な物だったなんて…。」

ユーリ»「マジメにやってんだから雑とか言うなッ!! 」

ゲイル»「失礼しました。」

アルザ»「私もやってみて良いですか?」

ユーリ»「はいどぞ?」

アルザ»「叔母様いきますよ?」

リーゼ»「うッ!?  あ私か、はい。」

ユーリ»「リーゼは叔母様って呼ばれ慣れてないからね。」



なかなか白熱した戦いだった。







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