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しおりを挟む国王陛下との謁見に王城へ出向いてコルセットにシバかれたユーリ。
ユーリ»「朝のパン出そう…。」
シルフ»「出さないで下さいね?着替える時間はありませんよ?」
アルザ»「お義母様…私は必要だったのですか?お義母様さえ居らっしゃれば良いのではないのですか?」
シルフ»「顔合わせですよアルザ様、後日1人でとか倒れるでしょ?」
アルザ»「アルザと呼んで下さい…。」
ユーリ »「アルザ、あんまり緊張すると間違ってアカガネが飛んでくるかもよ?」
ラナ»「ドラゴンが間違って飛んで来るとか面白すぎですよ(笑)」
シルフ»「あんた…ホントに飛んで来たら大変な事になるんだけど?」
ラナ»「そんなおバカなドラゴンには見えませんでしたけど。」
アルザ»「アカガネなら大丈夫です、単なる緊張だと解ってるみたいです。」
ユーリ»「ドラゴンってすごいね…。」
リーゼ»「そんな事より…なぜ私までドレスなのでしょうか?なぜ採寸してないのに寸法が合っているのでしょうか?私の情報が流出しまくっているのでしょうか?」
ユーリ»「ちょっと落ち着きなよ、あんた私の妹なんだから、アルザの叔母でしょうが。」
リーゼ»「叔母!?アルザは姪なのですか!?」
ラナ»「テンパりすぎ、陛下の前で失敗するわよ?ユーリ様が恥をかくのよ?」
リーゼ»「わかった。」
ユーリ»「切り替え早ッッ」
そして国王との謁見。
アルザとリーゼをロズグランデの者として紹介、ユーリが国王となり、建国が決定。
ジルベスト»「では魔王ロズグランデ殿、建国式典には私も参加しよう。」
ユーリ»「では、その時にお迎えに上がります陛下。」
いま魔王って言わなかった?魔王ロズグランデって聞こえたよ?私…魔王なの?魔族の国の王だから魔王?多分それ違うな…。
ジルベスト»「それで、ゼイストル領なんだが」
え!?うそキタの?
ジルベスト»「あの領地には跡継ぎが居るのだが、それを退けてロズグランデ国の領土にしたいと思っておるのだが、受けてもらえないかな?」
嫌です面倒です。
ユーリ»「後継者が居るのであれば、そのまま継がせた方が良いのではないですか?」
ジルベスト»「あ奴が統治できるのであれば任せるのだが…良い話を聞かず、かなり評判が悪いようなのでな。」
ユーリ»「酷いのですか?」
ジルベスト»「らしい。私は直接には会っておらぬが、かなり傲慢だとの話だな。」
ユーリ»「では、こちらで調べて目に余るようでしたら侵略して良いでしょうか?」
ジルベスト»「出来るだけ穏便な侵略を頼む。(笑)」
ユーリ»「承知しました。」
侵略の許可を出すって事は、かなり酷いのだろう。
謁見は無事に終了し、ロズ領に戻ってゼイストルを調査してもらうのに、密偵を使うか悩んでいると。
ラナ»「お悩みでしょうか?」
ユーリ»「うん、ゼイストルを調べるとは言ったものの…危ないんじゃないかと思って。」
ラナ»「ユーリ様はお優しいですので お悩みでしょうが、密偵にも仕事を与えてあげて下さい。屋根裏で皆が退屈してますよ?」
ユーリ»「じゃ2人で行かせてくれる?隠密行動じゃなくて普通に調べていぃから、安全にと伝えてくれる?」
ラナ»「承知いたしました。」
人間の国で2人がヤバかったので、それより小さい領地だから2人居れば大丈夫かも?との計算だ。
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