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しおりを挟むシルフが笑顔でキレてる…。
シルフ»「ドラゴンが向かって来た時は終わったと思いましたよ。」
ガイツ»「まだシルフ様に触ってもないのに確実に死ぬと思いましたね。」
シルフ»「そんな場合か…。」
ユーリ»「ごめんね、ビックリしたよね。」
ラナ»「さすがにドラゴンはムリですね…。ユーリ様よく従えさせられましたね?」
ユーリ»「レーザーでチクチクしてやったら謝ってきたのよ。」
ラナ»「チクチクって可愛いですけど、多分 違いますね。」
シルフ»「それで街は大丈夫だったのですか?」
屋敷に向かいながら話しをする。
ユーリ»「街は間に合わなかったよ、住民は逃げて助かった人は居たけど。」
シルフ»「領主は無事だったのですか?」
ユーリ»「いや、住民の話だとアカガネに殺されたっぽい。」
シルフ»「それ…ユーリ様の領土になるのではないですか?」
ユーリ»「え?なんでよ?」
シルフ»「領主を倒したドラゴンをユーリ様が倒した、或いは降伏させた形になるので、あの領土はユーリ様に支配権が有ると思いますよ?」
ユーリ»「いやいやいや、ウチは国じゃないし、あそこに跡継ぎ居るでしょ?」
シルフ»「ゼイストルの跡継ぎは居るには居るのですが…。」
ユーリ»「何よ?バカな子なの?」
ラナ»「ハッキリ言ってクズです。」
シルフ»「ラナ…そんな言い方するものじゃないわよ?」
ユーリ»「ラナは好き嫌いハッキリしてるからね、バカでも私は大丈夫みたいだけど?」
ラナ»「ユーリ様は楽しいバカですね。」
ユーリ»「う…サーセン。」
アルザ»「お義母様、ドラゴンが来たと聞きましたが?どうなったのですか?」
あ~。また1から説明…。
ユーリ»「ドラゴンは私がペットにしました。そしてドラゴンに襲われた土地は間に合いませんでした。おわり。」
アルザ»「え、ペット?ドラゴンがペットになるのですか?」
ユーリ»「なるのです。そのうちアルザもドラゴンの背中に乗せてあげるよ。」
アルザ»「(大音量)背中に乗れるのですかッ!?」
声デカッ めっちゃ食い付きいぃな、目がキラキラしてるよ?だいたいドラゴンとかって男の子が興味あったりするもんじゃないの?
ユーリ»「めっちゃ乗りたそうだね。」
アルザ»「だってドラゴンですよ?おとぎ語の世界でドラゴンに乗るとかって話が出てきたりしますからッ 」
ユーリ»「乗った感じ危険は無いけど、私と一緒ならいぃよ?」
アルザ»「乗ったのですかッ!?」
ラナ»「ドラゴンに乗って帰ってきました。」
アルザ»「ドラゴンは今どこに?」
ユーリ»「どっか飛んでったね、巣を作るとか言ってたよ?」
アルザ»「居ないのですね……。」
凄いガッカリしてる。
ユーリ▶[アカガネ聞こえる?]
アカガネ▶[どうした主よ。]
ユーリ▶[娘がアカガネの背中に乗りたいらしくて、居ないって言ったらショゲちゃって…ちょっとお願いできないかな?]
アカガネ▶[その程度、お易い御用だぞ?]
ユーリ▶[じゃさっきの場所まで来てくれる?]
アカガネ▶[承知した。]
ユーリ»「アルザ、今からドラゴン来てくれるって、行こうか。」
アルザ»「行きますッ 」
シルフ»「呼んだのですか!?」
ユーリ»「念話が繋がったから呼んだのよ。」
シルフ»「そんな軽い気持ちで呼ぶのはヤメて下さい、皆が怯えますので。呼ばれてホイホイ来るドラゴンもドラゴンですが…。」
シルフに軽~く[ごめんごめん]と謝っておく。
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