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しおりを挟む屋敷に近づくと皆が外で待機している、なんだろうと思ったが、ドラゴンに乗ってるのを思い出した。
ユーリ»「アカガネ空中で止まれる?」
アカガネ»「うむ。」
空中でアカガネにホバーリングしてもらい、警戒態勢っぽい皆に攻撃の意思は無い事を示す。
ユーリ▶[シルフ居る?]
シルフ▶[ユーリ様?どこに居られるのです?]
ユーリ▶[ドラゴンの背中の上、この子に攻撃の意思は無いって皆に説明したいんだけど、降りたら攻撃されそうなのよ。]
シルフ▶[そりゃドラゴンですからね、まさかのドラゴン使役ですか?まさかの。]
ユーリ▶[使役なのかな?従魔契約したのよ、私のペットだよ、カッコイイでしょ♪]
シルフ▶[なんか…考えられない凄まじい事を普通にやって帰ってくるんですね…。]
ユーリ▶[降りて大丈夫かな?]
シルフ▶[そのまま少しお待ち下さい。]
シルフが皆にドラゴンが敵ではないと説明してるみたいだ。
シルフ▶[お待たせ致しました、降りても大丈夫です。]
地面に降りたら皆がビビった顔になっている。大丈夫だよ?
ユーリ»「ただいま。」
シルフ»「おかえりなさいませユーリ様。で?ドラゴンをペットにしたとは?さすがに理解不能です。」
ユーリ»「ちょっとイジメたら許してって泣いたのよ。」
アカガネ»「泣いてはおらぬ。」
「「「「「喋ったッ!?」」」」」
ユーリ»「あ、この子は会話できるから安心だよ?」
シルフ»「安心の定義が解りません。」
ユーリ»「硬いなシルフは、この子に乗れば空も飛べるんだよ?」
アカガネ»「我は移動手段に使われるのか?」
ユーリ»「そんな事もあると思うけど、アカガネが居る事によって誰も攻めて来ないと思うから、番犬?番ドラゴン?」
アカガネ»「主より恐ろしい存在が居るのか?」
ユーリ»「思いもよらない猛者が世界の何処かに居るかもね?」
シルフ»「あの、いろいろ聞きたい事はあるのですが、アカガネとはドラゴンの名前で良いのですか?」
ユーリ»「うん、カッコイイ名前でしょ?」
シルフ»「まぁ…はぃ…。そうですね。」
ユーリ»「あれ?カッコよくない?」
シルフ»「いえ、ユーリ様にしては良い名前だと思います。」
ユーリ»「しては…。」
シルフ»「で?連れて帰って来てどうするのです?食費だけで相当な額になると思いますが…。」
ユーリ»「あ…。」
シルフ»「また…。」
アカガネ»「我なら勝手に魔物など食うので問題ないぞ?」
ユーリ»「そりゃ肉食系だよね、ちょっと焦ったわ、ドラゴンの食費で破産とかヤメてほしいからね。」
アカガネ»「我は適当に巣を作るので良いか?森の中にでも。」
ユーリ»「それでお願い、何かあれば呼ぶよ。」
アカガネ»「承知した。」
アカガネが森へ飛んで行った。
のだが…皆に詰め寄られてユーリ様ピンチッ
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