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144 デカいペット
しおりを挟むドラゴンをペットにしたは良いが、このデカい体で住む所があるのか?とか考えていたら。
ドラゴン▶[主よ、我に名をもらえないだろうか?それで契約は終了する。]
ユーリ▶[名前ね、カッコイイ名前がいぃね。元の名前は無いの?]
ドラゴン▶[我ら個体に名は無い。]
ユーリ▶[そか、じゃ~。硬そうだし赤いし…赤鉄?]
ドラゴン▶[わかった、今より我はアカガネと名乗るとしよう。]
ユーリ▶[よろしくねアカガネ、私はユーリ]
アカガネ▶[あぁ、よろしく頼む、主よ。]
とか話して街を見たら、一面焼け野原になっている。
ユーリ▶[派手にやったね。]
アカガネ▶[我を意のままに操ろうとするからだ。]
ユーリ▶[ここは、その場所と対立してた所だよ?]
アカガネ▶[そうであったか、違いが分からぬ故、致し方あるまい。]
ユーリ▶[え~。まぁ、やっちまったモンは仕方ないな。]
地上に降りてアカガネの治療をしてあげた。
アカガネ▶[そんな事が出来るのか、我では勝てぬはずよの。]
ユーリ▶[みんな怪我しないから滅多に使う事ないけどね。]
そんな事をしている内に、逃げていた領民達が戻って来た。
領民»「あの、貴女は…?」
ユーリ»「隣接の領主、ユーリ・ストレガ・ロズグランデといいます、遅くなり申し訳ありません、街が無くなってしまいましたね。」
領民»「いえ、とんでも御座いません、急いで来て頂けた事は解っております。それで、その…。」
ユーリ»「この子ですか?私のペットにしました、アカガネといいます、もう暴れないので大丈夫ですよ?酷い事しましたけど、イジメないであげて下さい。」
領民»「ペット…。」
領民»「イジメるとかムリだって、普通に俺が死ぬから。」
ユーリ»「ここの領主の人は居ますか?」
領民»「それが…ドラゴンとの戦闘で…。」
ユーリ»「あ、わかりました、国には報告しておきます、領地の復興は皆さんでお願いしますね。」
領民»「我々でやるのですか?」
ユーリ»「貴方達の住んでる場所なんですし、私は隣の領主ですから、何も出来ませんよ?」
領民»「はぁ…わかりました…。」
ユーリ»「また様子を見に来ますね。では。」
ユーリ▶[とりあえず私の領地に行くからね。]
アカガネ▶[了解した。]
ドラゴン連れて帰ったらビックリするんだろうなぁ~。とか思いながら帰路へ。
ユーリ▶[アカガネ、背中に乗るとか出来る?]
アカガネ▶[可能であるぞ?乗ってみるか?]
ユーリ▶[ではお邪魔しま~す。]
ドラゴンに乗るとかファンタジー的な事がやりたかっただけなのだが、思ったより楽しい。
ユーリ▶[これいぃね、広いし寝てても運んでくれるとか最高じゃない?]
アカガネ▶[さすがに背中で寝られると悲しいぞ…。]
ユーリ▶[それより念話でしか話せないってのが厄介ね、私しか話せないじゃないの?]
アカガネ»「話して良かったのか?」
ユーリ»「話せるんかぁ~ぃッ!!」
アカガネ»「人の言葉ぐらい解るぞ、話しかけてきたのは主だけだがな。」
ユーリ»「召喚された時は話しかけて来なかったんだ。」
アカガネ»「足下に粗末な隷属の陣があったのでな、そのまま逃げたわ。」
ユーリ»「あ~。人間ってバカだよねぇ。」
アカガネ»「主も人間ではないのか?」
ユーリ»「人間だけど、あんなのとは違うよ?私もアカガネと同じく召喚されたしね。」
アカガネ»「そうなのか、人間は召喚が好きなのか?」
ユーリ»「そうかもね(笑)」
などと話してたら領地が近づいて来た。
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