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しおりを挟むとっとと建設現場へ到着。
ゼンさんに家の設計図を見せ、作ってもらえるよう頼んでみた。
ゼン»「この図面は領主様が書いたので?」
ユーリ»「はい、素人の書いた物なので、やり辛いかもなのですが、これで作れます? 」
ゼン»「図面は大丈夫です、2件ありますが、1件はけっこう大きめの家ですね、誰の家なんです?」
ユーリ»「小さい方は展示用の家なんですよ、まぁ展示が終われば売ります。それと、旧街にも大きい方の家を建てて欲しいんですよ、結婚祝いにガイツさんとシルフに渡したいので。」
ゼン»「場所は決まってるんですか?」
ユーリ»「新街の家は騎士団詰所の前に、旧街の家は屋敷に近い場所をと思ってます。」
ゼン»「解りました、ガイツさん達の結婚はいつなんです?」
ユーリ»「まだはっきり決めてないみたいなんで、先に新街の家をお願いします。」
ゼン»「解りました。旧街の場所を決めといて下さい。」
ユーリ»「はい、よろしくお願いします。あ、家に色を付けたいんですが、作りながらのが良いですか?完成後のが良いですか?」
ゼン»「色?家に色を付ける?」
ユーリ»「はい、今迄に無い家にしたいので。」
ゼン»「ちょっと想像できないんで、完成後でもいいなら、出来上がってからお願いできますかね?」
ユーリ»「解りました。よろしくお願いします。」
屋敷に戻る途中の馬車の中で。
ラナ»「私には無いのですか?」
ユーリ»「ラナ結婚するの?」
ラナ»「しませんよ?」
ユーリ»「新街の家に住む?」
ラナ»「新街からお屋敷まで遠いので嫌です。」
ユーリ»「じゃご褒美は私の抱き枕ね。」
ラナ»「それは私には拷問ですし、リーゼに背中から刺されますので拒否します。」
リーゼ»「そんな事は多分しないぞ。」
ユーリ»「多分て(笑)ラナ欲しい物とかあるの?」
ラナ»「思い付きません。」
ユーリ»「暗部の纏め役に任命を褒美とする。」
ラナ»「あまり嬉しくないですが、有難うございます。」
ユーリ»「あの新街の家に私が住むのもアリだな、屋敷はアルザに渡して隠居生活。」
リーゼ»「私も行きます。」
ユーリ»「住むなら別の家を作ろうかな、屋敷暮らしで慣れたから、ちょっと狭いだろうし。」
リーゼ»「私も行きます。」
ラナ»「そうなると、私も行かなければなのですが…。毎晩あの声を聞きながら寝るのですか?」
ユーリ»「しないから。今もしてないからね?」
とか話をしてたら屋敷に着いた。
シルフ»「おかえりなさいませ、女王様。」
ユーリ»「ガッツリ嫌味全開だね?」
シルフ»「ユーリ様の護衛なのに置いてかれたのですよ?スネます。」
ユーリ»「スネるとか可愛いし♪」
シルフ»「それで、少し王都に用があるのですが、ユーリ様も来て下さいね?」
ユーリ»「え”ッ なんで行くの?私は必要なのかしら?必要ないならシルフ行ってきて?」
シルフ»「魔族領で、と言うより世界にユーリ様の存在を強固にする為です、逃がしませんよ?」
ユーリ»「今更じゃない?必要なの?」
シルフ»「私だけ行って、後で文句とか言っても全て決まった後ですよ?良いのですか?」
ユーリ»「う…。なに企んでんのよ?」
シルフがニヤニヤしてる…めっちゃ怖いんですけど?すごい恐ろしいんですけど?
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