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暗部部隊、ラナを含めた6人が出撃して5日が過ぎた、ユーリは自分で送り出したにも関わらず、ほとんど睡眠を取らず心配し過ぎでロクに食事も取ってない、ラナ達が戻ってユーリがフラフラだったら流石にマズいと思い、焦るシルフなのだが何も出来ずに手をこまねいているしか無かった。

当然ながら密偵も動いており、リーゼが仲介になり情報は入ってくる。しかしまだ勇者らしき者は確認できていないらしい。

侵攻を受ける隣接領土からロズグランデ領まで徒歩で3日ほどらしいのだが、そんな簡単には勇者を見つけられないだろう。

一応、ラナには軍から別行動した者を見つけろ。と戦場に近寄らなくても遂行可能な指示を出してある。ラナも分かっていた様子で頷いていたが、それでも心配になる。

密偵と協力しての捕獲作戦なので、勇者が軍より別行動し初めれば見つけられるはずなのだ。

シルフ»「ユーリ様、少しお休み下さい。ラナ達なら心配いりませんので。」

ユーリ»「うん、ありがとう」

シルフ»「ユーリ様ッ! 」

そこへ執務室の扉をノックする音。
部屋へ入ってきたのはアルザだった。

アルザ»「お義母様。」

ユーリ»「アルザ、どうしたの?」

アルザ»「軍の総大将が下の者に不安気な顔を見せてはなりません。いかなる時でも気丈に振る舞って威厳を示していて下さい。」

ユーリ»「……。あんた…この短期間でどんだけ成長すんのよ…。」

アルザ»「私はお義母様の娘ですから。」

自分なりに約束通り頑張ってるよ。って顔でユーリを見つめるアルザ。

ユーリ»「ありがとアルザ、元気出た。」

アルザは執務室でレイラとチェスを初めた。傍で監視する気らしい…。

ユーリ»「空から見てくる。」

シルフ»「えッ!? それは危険ですッ!! 」

ユーリ»「現状で飛べるのは私だけだと思う、だから上なんて見ないよ。」

シルフ»「しかしッ!!」

リーゼ»「私も連れてって頂けるならシルフ様を倒してでも出して差し上げますよ?」

シルフ»「えッ!?  ちょっとッ!?」

ユーリ»「前に怖がってたけど大丈夫?」

リーゼ»「はい。多分。」

ユーリ»「漏らしたら笑ってあげるわょ。」

リーゼ»「トイレ行ってきます。」

レイラ»「漏らしそうなのかょッ(大爆笑)」

アルザ»「レイラ…。」

リーゼ»「(*`ω´)ぐぬぬ・・・」

ユーリ»「置いてくよ?」

リーゼ»「あわッ  急ぎますッ!!」

ユーリ»「シルフはガイツの所へ行きなさい。」

シルフ»「こんな時にまで…。」

ユーリ»「こんな時だからよ。別に変な事じゃないでしょ?元はシルフの隊が基準なんだから、戦闘は無いだろうけど着替えなさいね? ガイツ手伝ってあげな、行きなさい。」

シルフ»「承知しました。」


ユーリはパンツに履き替え、トイレから戻ったリーゼの腰を抱いてバルコニーから飛び立って戦場方面へ向かった。





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