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しおりを挟む人間の領土で何が起ころうと知った事じゃないが、こっちが迷惑を被る事はヤメて頂きたい。
ユーリ»「いま準備中の魔法陣から何が出てくんのよ?」
ラナ»「そこまでは まだ分からないとの事です。」
ユーリ»「凄いの呼んで、また野放しにしてココ来たら どうすんのよぉ~。」
シルフ»「召喚対象の予想は出来ますね。」
シルフが下を見ながら考える人みたいになってる。
ユーリ»「まさか勇者とか呼ばんよね?」
シルフ»「おそらく その勇者ではないでしょうか。」
ユーリ»「呼んでどーするッ あ?ドラゴン討伐?」
シルフ»「いえ、ドラゴンではなく、魔族が召喚に成功して呼び出し、今も魔領に居る召喚者ではないでしょうか。」
ん?…んん? (ㆆ_ㆆ)
ユーリ»「それって……。」
シルフ»「ユーリ様です。」
ユーリ»「私かぁ~。ってか勇者召喚とは限らないし、もし勇者が来て暴れたりしたら張り倒すッ!! 」
シルフ»「ユーリ様は人間種ですが、魔族が召喚し、人に害なす危険な存在ではないか?と噂する者も居ます。」
ユーリ»「…私…危険なん?」
シルフ»「あくまで人間種の間での勝手な噂ですので、ユーリ様が危険な存在などではない事は我々が重々承知しております。」
ユーリ»「…そぅなん?」
ラナ»「ユーリ様は お優しい方で決して危険な存在ではないです。ウソ寝しながらエッチな事しますけど。」
ユーリ»「いらん事言うな。ウソ寝ちゃうわぃッ!! 」
ラナがウソ寝とか言い出したぞ?自分じゃ寝てて覚えてないから反論も難しいわ…。
ラナ»「リーゼを身体で落としといて、何を今更。」
ユーリ»「ちょッ 落とすって何よッ?」
ラナ»「あの水を被った日あたりからリーゼの目にはユーリ様がとぉ~っても大切な人に見えてるって事です。」
ユーリ»「ぅ…」
リーゼのお漏らし、バレてんじゃない?
ユーリ»「それはそうと、人間の使う召喚術式って時間かかるの?」
シルフ»「ユーリ様の召喚にも使用した術式だと思います、必要な魔力を溜めてから使用する方式ですので、すぐ召喚とは行かないはずです。」
ユーリ»「そうなんだ、魔力の集め方で使用時期は変わるって事なのかな?」
シルフ»「そうなります、早く溜まれば術式起動も早くなりますね。」
ユーリ»「1日の魔力の溜まる量が解れば召喚時期も予測可能なワケだねぇ。」
シルフ»「はい、毎日必ず同じ魔力量ではないでしょうが凡その時期は予測可能かと。調べさせますか?」
ユーリ»「人間が私を狙ってんなら調べた方がいいわね。だいたいの時期が分かれば対応も不可能じゃないかも知れないし。」
シルフ»「ルーネスに調べさせますか?」
ユーリ»「あぁ、今3人だったね、そうだね、調べてもらおうかな?」
シルフ»「畏まりました。ラナお願いね?」
ラナ»「承知いたしました。」
ラナを通して密偵を調査に向かわせる。誰が指示しても結果は同じだが、気分の問題もあるのだ。
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