80 / 420
76
しおりを挟むとかダラダラ過ごしていたら、執事さんが手紙を持ってきた。(例の如く執事カット)
ユーリ»「とうとう宰相が動いたわ、明日来るってよ?自ら。」
シルフ»「エチシポート様がおいでになるのですか?」
シルフに手紙を渡した。
ユーリ»「さすがに息子を食料調達係にしたら怒ったかな?」
シルフ»「かも知れませんね、如何いたしましょう?」
ユーリ»「そりゃ強気で乗り切る。」
シルフ»「…応援しております。」
ユーリ»「手伝ってくんないの?シルフ。」
シルフ»「私には何も出来ませんよ?」
ユーリ»「仕方ないね、組織的に上の存在だしね。」
シルフ»「申し訳ございません。」
ユーリ»「気にしないの、1晩抱き枕なってくれればいいから。」
シルフ»「諦めてなかったんですね…。」
ユーリ»「シルフ、リーゼ、ラナの順番で。」
シルフ»「順番って…なぜ私が1番なんですかッ!!」
ユーリ»「1番はアルザでもう終わった、次はガイツさんより先に味見しなきゃなシルフでしょうが?」
シルフ»「味見とか言わないで下さいッ!! いやそれより味見の後はガイツに下げ渡しって事ですかッ!? 本気で泣きますよッ!? 」
などと騒いで次の日へ。
アルバス»「ご無沙汰しておりますイリエ様、いえロズグランデ様ですな、送った人員と、さらに愚息の不祥事、大変申し訳ございませんでした。」
ユーリ»「お久しぶりですね宰相様。遠い所をお越しいただきありがとうございます。お仕事がお忙しいと思うのですが、ここに来て宜しいのですか?」
プレッシャーを掛けつつ労う。労ってる?
アルバス»「は、陛下にはロズグランデ様に関する私と愚息の失態により出向かざるをえないと伝え許可を得ました。」
ユーリ»「さすがに3度はね、それに、アルザが領民の大切な食料をアレイ様が奪って食べたと激怒してましたので、少しお仕置させて頂きました、ご子息は連れて戻ってもらっても結構ですよ?」
アルバス»「アルザ嬢が…アルザ嬢は居られないので?」
ユーリ»「あの子はお勉強中です、頑張ってますので、そっとしといてあげてください。」
アルバス»「そうですか、直接アルザ嬢に謝罪したかったのですが、仕方ありませんね。」
あぶなッ アルザがゴキゲンで出てきたら嘘ってバレてたじゃんッ!
アルバス»「私に償える事はありますかな?」
ユーリ»「償いと申されましても、私が欲しいのは人材ですので、宰相様には厳しいのでは?」
アルバス»「ぐッ 人材と申しますと、建設技師ですか?」
ユーリ»「建設技師もですが、警備等の人員不足により、この屋敷しか警備隊が居ない状態なのです。」
アルバス»「ならば警備兵を送ります。」
ユーリ»「大丈夫なのですか?次も同じなら信用を無くす所の話ではないですよ?」
アルバス»「ぐッ それは…。」
ユーリ»「自信が無いのなら、無理に動く必要はないですよ?」
アルバス»「ぐぅッ 」
ユーリ»「あ、宰相様なら出来るかも知れない事が御座いますよ?」
シルフ達の顔が強ばった、また何かヤラカスぞ的な顔だ。失敬なッ!!
アルバス»「それは?」
ユーリ»「各領地より、建設技師を可能な限り貸して欲しいのです、宰相様なら各領地に指示を出せるのでは?王都から50人の技師が来ておりますが、王都にも必要のはずなので宰相様の名前で他領に頼んで頂けないでしょうか?」
0
お気に入りに追加
35
あなたにおすすめの小説
僕の家族は母様と母様の子供の弟妹達と使い魔達だけだよ?
闇夜の現し人(ヤミヨノウツシビト)
ファンタジー
ー 母さんは、「絶世の美女」と呼ばれるほど美しく、国の中で最も権力の強い貴族と呼ばれる公爵様の寵姫だった。
しかし、それをよく思わない正妻やその親戚たちに毒を盛られてしまった。
幸い発熱だけですんだがお腹に子が出来てしまった以上ここにいては危険だと判断し、仲の良かった侍女数名に「ここを離れる」と言い残し公爵家を後にした。
お母さん大好きっ子な主人公は、毒を盛られるという失態をおかした父親や毒を盛った親戚たちを嫌悪するがお母さんが日々、「家族で暮らしたい」と話していたため、ある出来事をきっかけに一緒に暮らし始めた。
しかし、自分が家族だと認めた者がいれば初めて見た者は跪くと言われる程の華の顔(カンバセ)を綻ばせ笑うが、家族がいなければ心底どうでもいいというような表情をしていて、人形の方がまだ表情があると言われていた。
『無能で無価値の稚拙な愚父共が僕の家族を名乗る資格なんて無いんだよ?』
さぁ、ここに超絶チートを持つ自分が認めた家族以外の生き物全てを嫌う主人公の物語が始まる。
〈念の為〉
稚拙→ちせつ
愚父→ぐふ
⚠︎注意⚠︎
不定期更新です。作者の妄想をつぎ込んだ作品です。
無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
祝・定年退職!? 10歳からの異世界生活
空の雲
ファンタジー
中田 祐一郎(なかたゆういちろう)60歳。長年勤めた会社を退職。
最後の勤めを終え、通い慣れた電車で帰宅途中、突然の衝撃をうける。
――気付けば、幼い子供の姿で見覚えのない森の中に……
どうすればいいのか困惑する中、冒険者バルトジャンと出会う。
顔はいかついが気のいいバルトジャンは、行き場のない子供――中田祐一郎(ユーチ)の保護を申し出る。
魔法や魔物の存在する、この世界の知識がないユーチは、迷いながらもその言葉に甘えることにした。
こうして始まったユーチの異世界生活は、愛用の腕時計から、なぜか地球の道具が取り出せたり、彼の使う魔法が他人とちょっと違っていたりと、出会った人たちを驚かせつつ、ゆっくり動き出す――
※2月25日、書籍部分がレンタルになりました。
【完結】【勇者】の称号が無かった美少年は王宮を追放されたのでのんびり異世界を謳歌する
雪雪ノ雪
ファンタジー
ある日、突然学校にいた人全員が【勇者】として召喚された。
その召喚に巻き込まれた少年柊茜は、1人だけ【勇者】の称号がなかった。
代わりにあったのは【ラグナロク】という【固有exスキル】。
それを見た柊茜は
「あー....このスキルのせいで【勇者】の称号がなかったのかー。まぁ、ス・ラ・イ・厶・に【勇者】って称号とか合わないからなぁ…」
【勇者】の称号が無かった柊茜は、王宮を追放されてしまう。
追放されてしまった柊茜は、特に慌てる事もなくのんびり異世界を謳歌する..........たぶん…....
主人公は男の娘です 基本主人公が自分を表す時は「私」と表現します
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
魔境に捨てられたけどめげずに生きていきます
ツバキ
ファンタジー
貴族の子供として産まれた主人公、五歳の時の魔力属性検査で魔力属性が無属性だと判明したそれを知った父親は主人公を魔境へ捨ててしまう
どんどん更新していきます。
ちょっと、恨み描写などがあるので、R15にしました。
チート幼女とSSSランク冒険者
紅 蓮也
ファンタジー
【更新休止中】
三十歳の誕生日に通り魔に刺され人生を終えた小鳥遊葵が
過去にも失敗しまくりの神様から異世界転生を頼まれる。
神様は自分が長々と語っていたからなのに、ある程度は魔法が使える体にしとく、無限収納もあげるといい、時間があまり無いからさっさと転生しちゃおっかと言いだし、転生のため光に包まれ意識が無くなる直前、神様から不安を感じさせる言葉が聞こえたが、どうする事もできない私はそのまま転生された。
目を開けると日本人の男女の顔があった。
転生から四年がたったある日、神様が現れ、異世界じゃなくて地球に転生させちゃったと・・・
他の人を新たに異世界に転生させるのは無理だからと本来行くはずだった異世界に転移することに・・・
転移するとそこは森の中でした。見たこともない魔獣に襲われているところを冒険者に助けられる。
そして転移により家族がいない葵は、冒険者になり助けてくれた冒険者たちと冒険したり、しなかったりする物語
※この作品は小説家になろう様、カクヨム様、ノベルバ様、エブリスタ様でも掲載しています。
「不細工なお前とは婚約破棄したい」と言ってみたら、秒で破棄されました。
桜乃
ファンタジー
ロイ王子の婚約者は、不細工と言われているテレーゼ・ハイウォール公爵令嬢。彼女からの愛を確かめたくて、思ってもいない事を言ってしまう。
「不細工なお前とは婚約破棄したい」
この一言が重要な言葉だなんて思いもよらずに。
※約4000文字のショートショートです。11/21に完結いたします。
※1回の投稿文字数は少な目です。
※前半と後半はストーリーの雰囲気が変わります。
表紙は「かんたん表紙メーカー2」にて作成いたしました。
❇❇❇❇❇❇❇❇❇
2024年10月追記
お読みいただき、ありがとうございます。
こちらの作品は完結しておりますが、10月20日より「番外編 バストリー・アルマンの事情」を追加投稿致しますので、一旦、表記が連載中になります。ご了承ください。
1ページの文字数は少な目です。
約4500文字程度の番外編です。
バストリー・アルマンって誰やねん……という読者様のお声が聞こえてきそう……(;´∀`)
ロイ王子の側近です。(←言っちゃう作者 笑)
※番外編投稿後は完結表記に致します。再び、番外編等を投稿する際には連載表記となりますこと、ご容赦いただけますと幸いです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる