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腹黒い事を考えると同時に今後の行動も思案した。

ユーリ»「シルフ、宰相様に連絡して、領地の件、相談があるって言ってもらえる?時間ある時に会いたいって。私が出向くか、宰相様が来るか分からないけど。」

シルフ»「畏まりました。」

さて。どう攻めよう。こうゆうの経験ないから失敗するかもなぁ…失敗したら王様にチェンジで。(ククククッ)

ユーリ»「で。このジェンガなんだけど…改良してみたが、どうだろうか?」

アルザ»「………………。」

ユーリ»「必死かアルザ、しっぽユラユラ無言で遊んでるから楽しいのかな? 1人でしてるけどな…」

ラナ»「これは複数人用なのですか?」

ラナが食いついてきた。

ユーリ»「これ順番に1人1個ずつ抜いて上に重ねて倒した人が負けな遊びだよ。」

アルザ»「(○о○ )”ッ!?」

ユーリ»「めっちゃびっくりしてるね。積み木じゃないよ? 目デカ。」

アルザ»「やるッ  やるッ。」

ユーリ»「じゃ最初に戻してアルザからね。」

アルサ»「♪♪」

可愛い~♪宰相にはやらん。
かなり気に入ったのか、ずっと遊んでる。私は飽きたがな。

シルフ»「ユーリ様、エチシポート様がお見えです。」

ユーリ»「あぇ?返事じゃなくご本人登場!?」

フットワーク軽いなオッチャン…

ユーリ»「ここでいい?」

シルフ»「はい、問題ないかと。お連れします。」

執務室にしている部屋に居るので、アルザを見せる為に呼んだのだ(ニヤリ)

アルバス»「ご相談がおありと伺い参りました。」

ユーリ»「あ、いまアルザが夢中で遊んでるので、邪魔しない様に声は下げた方が鑑賞できますよ?」

アルバス»「お(ハゥッ)失礼しました、ご配慮痛み入ります。」

宰相様がアルザを見て感激のあまり大きな声を出しそうになってクチを手で塞いだ。アルザが宰相を気にせず夢中でジェンガで遊んでるので、宰相様アルザ鑑賞中。

アルバス»「で、ご相談とは?」

ユーリ»「領地を改良し、土地の一角を工業区画にしたいと思っております。」

アルバス»「ほぅ、工業と申しますと、イリエ様の商会関係ですな?」

こっち見ろや宰相、私の後ろで遊んでるアルザしか見てねぇ。

ユーリ»「はぃ、いまアルザが遊んでる物や、他にも作ろうと思っているのですが、現状では限界があるのです(嘘)」

アルバス»「なるほど。それで領地を使って開発や生産の準備をしたいが、資金が無いと。」

さすがに宰相様だけあって、頭の回転めっちゃ早くて説明しないで済む。アルザから目を離さない残念な宰相だが。

ユーリ»「数年あれば独自で用意できると思うのですが、それですと、宰相様が仰っていた商会が成長して身動き取れなくなる可能性が出てきます。」

アルバス»「そうですな、国から援助するとしても、すぐには返答できない案件です。」

ユーリ»「それは理解しております、私も急いでるわけではないので。ただ…アルザがオモチャを楽しみにしているのです。まず最初に試作品で遊ぶのはアルザなので…(チラ)」

アルバス»「お望みの額をご用意しましょう。」

食いつきすぎッ!!  宰相チョロいってよりヤバくない!?







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