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しばらくしてシルフが戻ってきて私に耳打ちした。

シルフ»「ユーリ様や私達が居るのなら頑張ると。」

ユーリ»「ありがとう。連れて来てもらえる?」

後でご褒美あげなきゃね。

ユーリ»「来るそうですので、お待ち下さい。」

アルバス»「ありがとうございますッ!!!! 」

ユーリ»「あまり大きな声や刺激しないであげて下さいね、逃げてしまいますから。」

アルバス»「承知しました。肝に銘じます。」

どんだけ好きなの?オッチャンなかなか怖いわよ?

シルフ»「連れて参りました。」

ユーリ»「おいでアルザ。」

アルザ»「……はい……」

ユーリ»「この子がアルザです。」

アルバス»「素晴らしい…実に素晴らしい毛並みですな…ウチに居るルナールとまったく色が違います…素晴らしい…これほどとは…なんと美しい…アルザ嬢の経緯は存じております、イリエ様に出会われて幸運でしたなアルザ嬢、困った事が有ればお力になります、いつでもご相談ください。貴女の幸せを願っております。」

オッチャン恐えぇよ。めっちゃアルザ気に入ってるじゃん、さてはこの子を見るのがメインだな?アルザの命令で喜んで動きそうだな…宰相だけにそりゃ無いか。無いよね?

ユーリ»「ありがとうございます、アルザの後ろ盾になって頂けると嬉しいのですが、さすがに宰相様ほどの地位の方に不敬ですので断念します。(チラッ)」

アルバス»「なりましょう。喜んでならせて頂きます、むしろ私からお願い致します。」

キタコレッ!!  強駒宰相ゲット。(ニヤリ)

ユーリ»「ありがとうございます。アルザ、貴女を守ってくださるアルバスおじ様です、怖い人ではないので心配いりません、ご挨拶しましょうね。」

アルザ»「……あるざです……こんにちは…おじさま?」

アルバス»「…おじ…さ…ま……あぁ…こんにちは………。ハゥァッ!?  失礼しました。おじ様と呼んで頂けて、あまりの喜びに昇天しそうになりました。アルザ嬢の事は必ず私が守り抜く、だから……たまに…会いに来て良いかな?」

あ。これダメなやつ…国ごと滅ぼしかねないダメなやつ…

アルザ»「……は…い……」

アルバス»「あぁ…私は…私は…」

シルフ»「エチシポート様、そろそろお時間は大丈夫なのです?」

シルフがキレかかってる。さすがに相手が宰相だけに我慢してるみたいだが、ガイツさんと似た匂いがするのだろうか?

アルバス»「そうだな、アルザ嬢に嫌われたくないので失礼しよう、また参ります。では。」

そそくさと宰相様が引き上げていった。

シルフ»「気持ち悪すぎて本気で殴りそうになりました…」

ユーリ»「凄かったねぇ、この世界って、あんなん多いん?」

シルフ»「ぃぇ……そんな事は…無いと思いたいです…」

ユーリ»「希望かょッ!! まぁアルザの後ろ盾に強烈な人が付いたから、余程の事が無い限り心配ないね。」







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