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マシルをイジメた者達は、地味に嫌がらせをしてきた。

お約束の教科書を隠すとか、トイレに閉じ込めるとか。
昭和の小学生かとツッコミたくなるのをグッと我慢の子で犯罪記録を書き残している。

イジメの現場を映像で記録できる手段が何かないかと考えていると、小さい頃に魔法で映像を出しているのを見た事を思い出した。


「シャンテ、小さい頃に魔法で風景を見たの覚えてる?」

「はい、面白い魔法だったので覚えてますよ。」


(シャンテも覚えてるのか、ゼクシアより2つ上だから記憶は確かだろう。)


「あの魔法やってみたい。」

「特殊な魔法なのでは?」

「多分、原理が分かれば出来る(๑•̀ㅂ•́)و」


なんて事を言い、無謀にも映像を記録して映し出す魔法をやろうと頑張りだすゼクシア。


(確かあれ…液晶の画面だけみたいな感じだったな、撮影どうするんだ?ビデオカメラみたいなの無いぞ?)


数日間の試行錯誤した結果、前世の知識が助けになり、目で見た風景を記録して映し出す魔法を使えるようになった。


「シャンテ、私の前で服を脱いでくれない?」

「ろくでもなさそうなのでイヤです。」

「撮れたかな?」


試し撮りしたシャンテのイヤそうな顔を映像として出してみた。


『ろくでもなさそうなのでイヤです。』

「成功( º∀º )」

「今日から、お風呂はゼクシア様だけでお願いします。」

「さすがにそれはしないから…。」

「(≖_≖)ジトー」

「いやマヂでッ!!」


まったく信用の無いゼクシアであった。

それから数日が過ぎ、ライブ映像も可能になった。

そしてマシルへの嫌がらせは続いている。


「マシル大丈夫?」

「はい、以前のように直接ではないですし、ゼクシア様が居て下さいますから。」


(可愛いじゃないか、嫁2号にしてやろうかw)


「そろそろ直接攻撃してくるんじゃないかと思うけど、証拠を掴む為に敢えて受けたいの、頼めるかな?」

「はい、ゼクシア様の為なら頑張ります。」

「マシルの為なんだけど?」

「あれ?w」


相手からの直接攻撃を待っていると、寮の廊下で何やら話し声がすると思って見てみたら、マシルをイジメている女達が居た。

さっそく記録しようと見たら、囲まれているのはマシルではなくシャンテだった。

衝動的に飛び出しそうになったが、ただ話しているだけかも知れないので様子を見る事に。

しばらく会話を聞いていて、どうやらシャンテにマシルのイジメをさせようと企んだらしく、シャンテに貴族の圧力で強要しようとしているようだ。


「何度も申しますが、ゼクシア様の侍女として、主人の不利になる事は致しません。そろそろゼクシア様がお戻りになられる頃ですので失礼させて頂きたいのですが。」

「侍女のクセに私の言う事が聞けないって言うの?」

「私の主人はゼクシア様ですので。」


(主人!! 普段そんな事を言わないシャンテが、俺の事を、主人って(照) )

喜びを全身クネクネで表現中。


「それより宜しいのですか?ゼクシア様ご本人が皆様を見ておいでですが。」


シャンテが、コチラをご覧下さ~い。みたいに左手で案内してるw

(ご紹介に預かりましたゼクシアでぇ~す♪)


「ごきげんよう皆様、どんな事よりも優先して大切にしている私の[姉]に、何か?(ギロ)」


(シャンテに何かしたら攻撃魔法と回復魔法を交互にかけて甚振って精神破壊してやるよ。)


「あ、姉?」

「マシルだけなら社会的抹殺で済ませようと思っていたのですが、さすがにシャンテに手を出されたら、死ぬ直前まで痛め付けた後に行方不明で売り飛ばされるぐらいは覚悟してんだろうな。ぁ? 」

「:( ; 'ㅂ';):ヒッ」

「ゼクシア様…言葉遣いが悪すぎます。」

「必死に口説いて来てもらったシャンテにナメた事したんだぞ、小指の1本でも貰わなにゃ割に合わん。」

「なんですかソレ、小指なんか貰って何するんですか…。」

「いや小指が欲しいんじゃないし、落とし前だよ。」

「(。´-д-)ハァー  もう結構ですので、お部屋に戻りましょう。」

「お前ら、次は無いからな。シャンテに手を出したら自分が破滅したとしてもお前らは追い詰めて必ずなぶり殺す。忘れるなよ。」


その場に令嬢を放置して部屋へ戻った。


「以前からずっと感じていた事があります。ゼクシア様、気を失った後あたりからゼクシア様、かなり変わりましたよね?私の解雇の他に何かあったんですか?」


(Σ(=ω=;)ギクッ  あの後から前世の記憶が頭の中にあります。)


「シャンテを攻撃されてキレたのよ。」

「倒れる前のゼクシア様なら、私に抱きついて匂いを嗅いだりしません。」

「それはシャンテが側に居なかったからで、ずっと居てくれてたらしてないよ、多分。」

「私を姉とも言わないはずです。」

「それは初めて言ったけど、ずっと姉のように思ってるのはホントだよ?」


(やけに絡んでくるな、なんか気に入らなかったのか?)


「ごめん、イヤだったら、もう言わない。」

「いえ、嬉しかったんですよ。」

「なんで怒ってんの?」

「…秘密です。」

「(*°ㅁ°)ハッ‼ 照れ隠しか!?」

「( ⸝⸝⸝°〰°)」


(くっそ可愛いじゃん今から犯すぞコラ)


「ちょッ その手と顔なんですか!?」

「ԅ(//́Д/̀/ԅ)ハァハァ♡」



━━━━━━━━━

ゼクシアさん、やべぇ人になってきちゃいましたょ?
こんなハズでは無かったのですが…。






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