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この度、俗に言う〝異世界転生〟せず幽霊になりました。1
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❇︎✴︎❇︎✴︎❇︎ やはり女は見た目なんでしょうか? ✴︎❇︎✴︎❇︎✴︎
〝RRRRR… 「はい株式会社SAGASHIMAです。ーーーの件ですか?少々お待ちください」〟
常に人の会話や、カタカタと叩くキーボードの音。
ここが私の職場。
「田所さん、急で悪いんだけど、仕事、手伝ってくれない?どうしても定時には上がりたくて…お願い☆」
キラキラ女子って彼女達を指すのだろうか?
頭のてっぺんから足の爪先まで〝外側だけ〟愛くるしく磨き上げ、合コンで出逢いを求めてる。
私と言えば、周囲に鬱陶しく思われない程度の髪型と化粧…この会社に入ってからは、度が入ってないブルーライトカット眼鏡を掛けっぱなし……所謂、地味子。
「はぁ…別に良いですよ?用事無いし」
「やったぁ♪ありがとー‼︎今度、お礼するね」
軒並みの言葉だけ並べてくる…まだ今までの分の御礼もらってないけど?
普段なら〝困った時はお互い様〟と作り笑いをして声をかけるけど、今日は何故かそんな気分じゃなかった。
「毎回、思うけど、仕事の時間配分できないんですか?遊ぶ事には時間配分できるのに不思議ですね?」
「田所さん…ひっどぉい(泣)自分に出逢いが無いからって僻んでるんでしょ?」
あぁ誰か、こう言う〝恋愛体質の女〟の女達の頭の中を開示できる方法を教えてください。
「田所さん、いくら岩岡さん達が可愛いからってイジメないでくださいよ」
〝擁護する男達〟が話に割り込む。
「でしたら、〇〇さん。私の代わりに彼女達の仕事を手伝ってあげてください。たまには違う人が手伝うのも新鮮ですし…どうですか?それと、岩井さん、誰かに回せば良いって考え方、良い加減改めた方がいいですよ?」
言葉を並べると周りは固まる。
「まぁ…困った時はお互い様ですし今回までは手伝いますね」
私は岩岡さんから資料を受け取り、業務にあたる。
〝入社歴が長いってからって所詮〝高卒〟のくせに生意気〟
〝大体、うちって〝大卒〟しか入れないのに、どんなコネを使ったんだろう〟
私に対する悪口よくある事で、変わり映えしない同じセリフなので聞き慣れてしまった…
実際、こんな大手に高卒だった私が入ることができたのは他ならぬ大治郎さんのお陰だから…
「…大治郎さん、元気してるかな?」
ーーーーーーーー
忘れもしない、大学入試を控えた冬…父が仕事中に脳梗塞で倒れ、更に就職したての兄がデキ婚。
なかなか目が覚めない父と、その看病、パート勤めの母や、これから新生活を始める兄夫婦だけでは生活がままならないのは目に見えていた。
私がなんとかしないと………
「珍しく、浮かない顔をしてるけど真波ちゃん、どうしたんだい?」
いつもボランティアで学校の用務を手伝ってくださる、大治郎さん(85)
〝年寄りの暇つぶしさ〟と言って笑顔で八十路過ぎても元気に用務をされる。
始めは挨拶程度だったけど、次第に大治郎さんと一緒に用務の手伝いをするのが私の楽しみとなっていた。
「大治郎さん。お給料、手取り〇〇万円で高卒で働ける、お仕事って何か知りませんか?」
「なかなか現実的な数字を言うね。随分と切羽詰まっている様子だが、何があったか、良かったら話してくれるかい?」
私は父が倒れ、兄の結婚、自分が働かないと家計を支えられない事を話した。
「真波ちゃん、大学進学は諦めるのかい?」
「…仕方ない事です。今が大事ですから…」
本当は外語大学進学し外資系の会社に働きたい希望があったが、自分の希望より目の前の現実を何とかする事が当時の私の最優先事項だった。
「そうかい…分かった。アテを探してみるよ」
暫くして、大治郎さんに呼ばれ、私は、今の会社を紹介してもらった。
この会社に入る条件として入社試験を受け、入社できたらと、一つ大治郎さんと私は約束をした。
「真波ちゃん、一つだけ約束してくれるかな?真波ちゃんの生活に余裕ができてからで良いんだ。退職するまでに必ず大学をでてほしいんだ」
入社して7年が経ち、倒れた父は多少体に麻痺が残ったものの、障害年金や保険金、を貰いながら、社会復帰を果たし生活は安定し、デキ婚した兄も子供が増えたため私は4年前に家を出た。
会社に入ってからも電話でやりとりしていたが、大治郎さんとは会えずにいた。
遠方に住んでいる、お子さん達と一緒に暮らしていると聞いたけど、なかなかタイミングが合わず、連絡が取れないでいた。
ーーー4年前ーーー
「真波ちゃん…何か追い出すみたいでゴメンなさい」
2人目を妊娠していた義姉に謝られた。
「お義姉さん、そんな風に思わないでください」
「真波ちゃん…」
「それに、お父さんも社会復帰できて、やっと生活が安定したし、私も一人暮らしをしてみたかったから、皆の都合が合っただけですよ」
私は、一人暮らしを始めてから直ぐに、大治郎さんとの約束で、通信で大学を受け、今年の春、無事に大学を卒業した。
ーーーーーーーー
「大卒って言ってる割には田所さんに頼っているのは可笑しくないか?」
凛と張った声で私の悪口を止めたのは、嵯峨嶋大輝(27)二つ年上の後輩、彼が新卒入社して暫く、歳が近い理由で彼の教育係をしていたが、今じゃ販促戦略課課長と、あっと言う間に、出世された。
うちの会社の御曹司って事を後から知ったけど彼自身それを自慢することなく真面目な人だ。
長身では美丈夫?って部類なのか女性に人気で所謂〝スパダリ〟様なんだろうと思う。
「べっ別に本当の事を言っただけじゃないか‼︎」
「例え、それが事実だとしても、他人に頼らないと仕事が〝出来ない〟方に問題あると思うが…今まで、何も言わずに手伝ってもらいながらお礼はせず、まともな事を言われ陰口とは頂けないな」
悪口に加担する人間は居たが止められたのは初めてでビックリした。
私は、流石にその場を通る勇気は無く、遠回りして自分の部署に戻った。
ーーーーーーーー
いつも定時で上がるように心がけているが、今日は珍しく、他部署の会議に参加した為、夜遅くまで時間がかり、更にカードキーを忘れると言う事までしでかしてしまい、我ながら呆れて小会議室を通り過ぎようとしたら、聞き慣れない声が耳に入る。
「ん♡あっぁん」
「こら。声を抑えて外に聞こえる」
「だっだって…んっ。あっあぁっ」
静まり返った社内。日中の雑音が無い分、いくら外に聞こえにくい会議室でも夜間の静けさには効果無し。
ちょっ…ちょっと待って!
ここ会社だし、巷で言う〝オフィスラブ〟ってやつ?
ドラマや小説や漫画とか漫画とか………ってだけじゃなかったの?
高校出て、家族と安定した生活を送る為だけに今まで頑張っていた私は、もちろん恋愛経験なんて全くない。
テレビや本だけが私の情報収集源。
文字だけで知る生の嬌声を聞き、私の心臓は跳ね上がる。
時折、男性の声混じりの息遣いに共鳴するように喘ぎ声が続く。
私は、小会議室にいる男女が誰かわからないが、未体験の世界から早く逃げ出したくて「ぁぁっ兎に角、この場から離れないと」どうか中の2人に気付かれないように、這うよその場を去る。
あの曲がり角を過ぎたらエレベーターまで、もう少し…あの情事を聞いて。今まで感じた事ないくらい、熱く火照る体。早く外に出て冷やしたい気持ちで下を向いたまま走ると、人にぶつかる。
「ごっごめんなさいっ」
碌に相手の顔を見ず私はエレベーターに駆け込んだ。
しかし、この後、私を陥れる出来事が起きるとは知る由もなかった…
◇
◇
◇
「あっあっ。はぁん♡白水主っ任っもぅだめっイッちゃう」
「あぁ可愛い絵里。イけ!」
「っっー♡♡♡‼︎」
女は男の首に腕を回し、身体を反らせ、軽く痙攣した後、弛緩する。
互いに肌蹴た身形を整え男が口を開く。
「お前から誘ってくるって、何か欲しいものがあるのか?」
「そんなんじゃ無いですよぉ。白水主任としたかったの♡でも、物じゃないけど〝お願い〟があるの♪」
「何の〝お願い〟だ?俺にできる事なら構わないが」
「実はぁ…」
〝RRRRR… 「はい株式会社SAGASHIMAです。ーーーの件ですか?少々お待ちください」〟
常に人の会話や、カタカタと叩くキーボードの音。
ここが私の職場。
「田所さん、急で悪いんだけど、仕事、手伝ってくれない?どうしても定時には上がりたくて…お願い☆」
キラキラ女子って彼女達を指すのだろうか?
頭のてっぺんから足の爪先まで〝外側だけ〟愛くるしく磨き上げ、合コンで出逢いを求めてる。
私と言えば、周囲に鬱陶しく思われない程度の髪型と化粧…この会社に入ってからは、度が入ってないブルーライトカット眼鏡を掛けっぱなし……所謂、地味子。
「はぁ…別に良いですよ?用事無いし」
「やったぁ♪ありがとー‼︎今度、お礼するね」
軒並みの言葉だけ並べてくる…まだ今までの分の御礼もらってないけど?
普段なら〝困った時はお互い様〟と作り笑いをして声をかけるけど、今日は何故かそんな気分じゃなかった。
「毎回、思うけど、仕事の時間配分できないんですか?遊ぶ事には時間配分できるのに不思議ですね?」
「田所さん…ひっどぉい(泣)自分に出逢いが無いからって僻んでるんでしょ?」
あぁ誰か、こう言う〝恋愛体質の女〟の女達の頭の中を開示できる方法を教えてください。
「田所さん、いくら岩岡さん達が可愛いからってイジメないでくださいよ」
〝擁護する男達〟が話に割り込む。
「でしたら、〇〇さん。私の代わりに彼女達の仕事を手伝ってあげてください。たまには違う人が手伝うのも新鮮ですし…どうですか?それと、岩井さん、誰かに回せば良いって考え方、良い加減改めた方がいいですよ?」
言葉を並べると周りは固まる。
「まぁ…困った時はお互い様ですし今回までは手伝いますね」
私は岩岡さんから資料を受け取り、業務にあたる。
〝入社歴が長いってからって所詮〝高卒〟のくせに生意気〟
〝大体、うちって〝大卒〟しか入れないのに、どんなコネを使ったんだろう〟
私に対する悪口よくある事で、変わり映えしない同じセリフなので聞き慣れてしまった…
実際、こんな大手に高卒だった私が入ることができたのは他ならぬ大治郎さんのお陰だから…
「…大治郎さん、元気してるかな?」
ーーーーーーーー
忘れもしない、大学入試を控えた冬…父が仕事中に脳梗塞で倒れ、更に就職したての兄がデキ婚。
なかなか目が覚めない父と、その看病、パート勤めの母や、これから新生活を始める兄夫婦だけでは生活がままならないのは目に見えていた。
私がなんとかしないと………
「珍しく、浮かない顔をしてるけど真波ちゃん、どうしたんだい?」
いつもボランティアで学校の用務を手伝ってくださる、大治郎さん(85)
〝年寄りの暇つぶしさ〟と言って笑顔で八十路過ぎても元気に用務をされる。
始めは挨拶程度だったけど、次第に大治郎さんと一緒に用務の手伝いをするのが私の楽しみとなっていた。
「大治郎さん。お給料、手取り〇〇万円で高卒で働ける、お仕事って何か知りませんか?」
「なかなか現実的な数字を言うね。随分と切羽詰まっている様子だが、何があったか、良かったら話してくれるかい?」
私は父が倒れ、兄の結婚、自分が働かないと家計を支えられない事を話した。
「真波ちゃん、大学進学は諦めるのかい?」
「…仕方ない事です。今が大事ですから…」
本当は外語大学進学し外資系の会社に働きたい希望があったが、自分の希望より目の前の現実を何とかする事が当時の私の最優先事項だった。
「そうかい…分かった。アテを探してみるよ」
暫くして、大治郎さんに呼ばれ、私は、今の会社を紹介してもらった。
この会社に入る条件として入社試験を受け、入社できたらと、一つ大治郎さんと私は約束をした。
「真波ちゃん、一つだけ約束してくれるかな?真波ちゃんの生活に余裕ができてからで良いんだ。退職するまでに必ず大学をでてほしいんだ」
入社して7年が経ち、倒れた父は多少体に麻痺が残ったものの、障害年金や保険金、を貰いながら、社会復帰を果たし生活は安定し、デキ婚した兄も子供が増えたため私は4年前に家を出た。
会社に入ってからも電話でやりとりしていたが、大治郎さんとは会えずにいた。
遠方に住んでいる、お子さん達と一緒に暮らしていると聞いたけど、なかなかタイミングが合わず、連絡が取れないでいた。
ーーー4年前ーーー
「真波ちゃん…何か追い出すみたいでゴメンなさい」
2人目を妊娠していた義姉に謝られた。
「お義姉さん、そんな風に思わないでください」
「真波ちゃん…」
「それに、お父さんも社会復帰できて、やっと生活が安定したし、私も一人暮らしをしてみたかったから、皆の都合が合っただけですよ」
私は、一人暮らしを始めてから直ぐに、大治郎さんとの約束で、通信で大学を受け、今年の春、無事に大学を卒業した。
ーーーーーーーー
「大卒って言ってる割には田所さんに頼っているのは可笑しくないか?」
凛と張った声で私の悪口を止めたのは、嵯峨嶋大輝(27)二つ年上の後輩、彼が新卒入社して暫く、歳が近い理由で彼の教育係をしていたが、今じゃ販促戦略課課長と、あっと言う間に、出世された。
うちの会社の御曹司って事を後から知ったけど彼自身それを自慢することなく真面目な人だ。
長身では美丈夫?って部類なのか女性に人気で所謂〝スパダリ〟様なんだろうと思う。
「べっ別に本当の事を言っただけじゃないか‼︎」
「例え、それが事実だとしても、他人に頼らないと仕事が〝出来ない〟方に問題あると思うが…今まで、何も言わずに手伝ってもらいながらお礼はせず、まともな事を言われ陰口とは頂けないな」
悪口に加担する人間は居たが止められたのは初めてでビックリした。
私は、流石にその場を通る勇気は無く、遠回りして自分の部署に戻った。
ーーーーーーーー
いつも定時で上がるように心がけているが、今日は珍しく、他部署の会議に参加した為、夜遅くまで時間がかり、更にカードキーを忘れると言う事までしでかしてしまい、我ながら呆れて小会議室を通り過ぎようとしたら、聞き慣れない声が耳に入る。
「ん♡あっぁん」
「こら。声を抑えて外に聞こえる」
「だっだって…んっ。あっあぁっ」
静まり返った社内。日中の雑音が無い分、いくら外に聞こえにくい会議室でも夜間の静けさには効果無し。
ちょっ…ちょっと待って!
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ドラマや小説や漫画とか漫画とか………ってだけじゃなかったの?
高校出て、家族と安定した生活を送る為だけに今まで頑張っていた私は、もちろん恋愛経験なんて全くない。
テレビや本だけが私の情報収集源。
文字だけで知る生の嬌声を聞き、私の心臓は跳ね上がる。
時折、男性の声混じりの息遣いに共鳴するように喘ぎ声が続く。
私は、小会議室にいる男女が誰かわからないが、未体験の世界から早く逃げ出したくて「ぁぁっ兎に角、この場から離れないと」どうか中の2人に気付かれないように、這うよその場を去る。
あの曲がり角を過ぎたらエレベーターまで、もう少し…あの情事を聞いて。今まで感じた事ないくらい、熱く火照る体。早く外に出て冷やしたい気持ちで下を向いたまま走ると、人にぶつかる。
「ごっごめんなさいっ」
碌に相手の顔を見ず私はエレベーターに駆け込んだ。
しかし、この後、私を陥れる出来事が起きるとは知る由もなかった…
◇
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◇
「あっあっ。はぁん♡白水主っ任っもぅだめっイッちゃう」
「あぁ可愛い絵里。イけ!」
「っっー♡♡♡‼︎」
女は男の首に腕を回し、身体を反らせ、軽く痙攣した後、弛緩する。
互いに肌蹴た身形を整え男が口を開く。
「お前から誘ってくるって、何か欲しいものがあるのか?」
「そんなんじゃ無いですよぉ。白水主任としたかったの♡でも、物じゃないけど〝お願い〟があるの♪」
「何の〝お願い〟だ?俺にできる事なら構わないが」
「実はぁ…」
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