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触れると解かる占い師の友人「ざっちん」の話
持ち込み企画
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私には、師である「霊視鑑定人X氏」や「視える友人 絢女」など
「心霊(そういう)知り合い」が多い。
そして、今回の話も「触れれば解かる」そんな体質の持ち主である。
私は彼女を「ざっちん」というあだ名で呼んでいる。
ざっちんは「多少有名」だったようで
とあるローカル番組で、インタビューと共に「持ち込み企画」が用意されたロケを行った。
その「持ち込み企画」こそ、後にざっちんを苦しめる事になる出来事である。
企画で行われたのは
目隠しをした上で、箱に入った「呪物」がどういう物か「言い当てる」という物だ。
単に箱に入った「モノを答える」のではなく「その呪物の経緯」を答えろ。
という何ともやっつけの利いた企画だ。
こんなもの、誰がどう見ても「ヤラセ」を疑うレベルだ。
そして、インタビュー後
企画の為に目隠しをされるざっちん。
手渡された箱の中身に触れた。
ざっちんは、直ぐにその箱を振り落とし、何も告げぬまま帰ったという。
当然、その番組が放送される事は無かったそうだ。
そして、此処からはざっちんから聞いた後日談なのだが・・・。
「あんなもの、用意してくるなんて頭イカレてるよ!あの局。」
開口一番に怒りの言葉を放った。
・・・特定を避ける為、呪物が何だったかの説明は省く。
だが、ざっちん曰く
「アレは、3人連れて行ってるヤバい物」だったそうだ。
ざっちんは、その後
謎の体調不良に襲われ、3か月間の入院をする事となる。
・・・入院した先は精神科の隔離病棟だ。
聞いた話によれば
不定期で頭痛と吐き気に襲われる様になり、気が付いた時には
周囲が滅茶苦茶に荒れている。
という状態が何度か続いたそうだ。
ざっちんは、最初こそ
余りの気分の悪さで「自分が暴れたのだ」と認識していたそうだが
その間の記憶・意識は無かったそうだ。
その現象の真実を知る為、自室にカメラを何台か設置。
その結果、分かったのは
体調不良で意識を失い倒れ込んだ後
「自分ではない何者かの自分」が部屋を荒らし回る映像が捉えられていた。
・・・その映像を持ち、自分で病院に駆け込んだ。
医者からは「乖離性」の症状を疑われ、入院する事となったそうだ。
この話は、彼女が退院した後に聞いた話なのだが・・・
彼女はまだ言う。
「あいつはまだ、此処に居る。
薬で無理やり抑えたけど、本来意味がない事だ。
あいつは何時でも出て来れる。苦しんでいる私を見て面白がっているだけだ。」
その後、暫くして
衰弱していく彼女を「これ以上見ていられない」と「X氏」に相談。
「X氏」の計らいで、お祓いを受けた・・・。
今現在、彼女は平穏を取り戻し、これまで通りの生活を送っている・・・。
「心霊(そういう)知り合い」が多い。
そして、今回の話も「触れれば解かる」そんな体質の持ち主である。
私は彼女を「ざっちん」というあだ名で呼んでいる。
ざっちんは「多少有名」だったようで
とあるローカル番組で、インタビューと共に「持ち込み企画」が用意されたロケを行った。
その「持ち込み企画」こそ、後にざっちんを苦しめる事になる出来事である。
企画で行われたのは
目隠しをした上で、箱に入った「呪物」がどういう物か「言い当てる」という物だ。
単に箱に入った「モノを答える」のではなく「その呪物の経緯」を答えろ。
という何ともやっつけの利いた企画だ。
こんなもの、誰がどう見ても「ヤラセ」を疑うレベルだ。
そして、インタビュー後
企画の為に目隠しをされるざっちん。
手渡された箱の中身に触れた。
ざっちんは、直ぐにその箱を振り落とし、何も告げぬまま帰ったという。
当然、その番組が放送される事は無かったそうだ。
そして、此処からはざっちんから聞いた後日談なのだが・・・。
「あんなもの、用意してくるなんて頭イカレてるよ!あの局。」
開口一番に怒りの言葉を放った。
・・・特定を避ける為、呪物が何だったかの説明は省く。
だが、ざっちん曰く
「アレは、3人連れて行ってるヤバい物」だったそうだ。
ざっちんは、その後
謎の体調不良に襲われ、3か月間の入院をする事となる。
・・・入院した先は精神科の隔離病棟だ。
聞いた話によれば
不定期で頭痛と吐き気に襲われる様になり、気が付いた時には
周囲が滅茶苦茶に荒れている。
という状態が何度か続いたそうだ。
ざっちんは、最初こそ
余りの気分の悪さで「自分が暴れたのだ」と認識していたそうだが
その間の記憶・意識は無かったそうだ。
その現象の真実を知る為、自室にカメラを何台か設置。
その結果、分かったのは
体調不良で意識を失い倒れ込んだ後
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・・・その映像を持ち、自分で病院に駆け込んだ。
医者からは「乖離性」の症状を疑われ、入院する事となったそうだ。
この話は、彼女が退院した後に聞いた話なのだが・・・
彼女はまだ言う。
「あいつはまだ、此処に居る。
薬で無理やり抑えたけど、本来意味がない事だ。
あいつは何時でも出て来れる。苦しんでいる私を見て面白がっているだけだ。」
その後、暫くして
衰弱していく彼女を「これ以上見ていられない」と「X氏」に相談。
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