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74話 クレメント辺境伯領3
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私が辺境伯領に来て数日後、私とウィルが外庭を散歩しているとフレッド様に声をかけられた。
「ウィル、今日はマリアンヌちゃんと一緒なんだな」
「父さんが仕事でいないからね」
「それでか、こっちでお前の相手になるのなんて父さんくらいだもんな」
「そういう事、兄さんは?」
「時間が出来たからこの間の話の続きでもしようかと思ったんだけど、どうする?」
「聞きたい」
「マリアンヌちゃんは?」
「お願いします」
「じゃあ歩きながら話そうか」
そうして私達の散歩にフレッド様も加わって歩き始めたら、精霊のフィンがいつの間にか私の隣に居た。
「ねぇマリー、もしかして隣にあの狼いるの?」
「いますけど、どうして分かったんですか?」
「ここ数日父さんに頼んで、父さんやカルロス兄さんが使ってる感知方法教わってたんだ」
ウィルがそう言うとフィンが姿を見せ「ほぉ、あれを数日で覚えたのか、やるじゃないか」と言った。
「じゃあアルヴィン様が姿を隠していても分かるんですか?」
「たぶんね」
「ちょっと待て、ウィルとマリアンヌちゃんはアルヴィン様と知り合いなのか?」
「うん、それがどうかした?」
「いやほら、あの人事情が特殊だろ?俺がフィンと契約する時にもいたんだけど、どうやって説明しようかと思ってたんだ、でも知り合いなら普通に話して大丈夫だな」
「フレッド様はいつフィンと出会ったんですか?」
「えーっと確か、6歳の時に父さんが俺をルルティナの森に放り込んで、そこで会ったのが最初だよ」
「こいつ森で迷子になってたんだよ」
フレッド様とフィンはそう言って当時の事を話してくれた。
まずルルティナの森というのはアルヴィン様のフェアリード公爵領にある精霊のいる森の事で、その1部がクレメント辺境伯領に隣接しているらしく、6歳のフレッド様はそこに放り込まれたそうだ。
普通に父親であるバーナード様の神経を疑う行為だと思うけれど、フレッド様は「まぁウィルが5歳で放り込まれた魔物の森よりはマシなとこだよ」と笑っていた。
するとフィンが「マシとは言っても、普通の6歳児が遭遇すれば殺されてしまうような獣はいるんだぞ、まったくお前達の父親は理解出来ん」と言った。
フレッド様とウィルが「それは同感だよ」と言った後、フレッド様は「俺はカルロスやウィルと違って普通だからね、ルルティナの森で迷子になったんだ、そんな途方に暮れてた時に現れたのがフィンだったってわけ」と話してくれた。
私が「フィンが見えたんですか?」と質問すると、フィンが「精霊はお互いの相性が良ければ普通の人間でも見えるんだ、そんな奴滅多にいないがな」と説明してくれた。
「そんな訳で俺はフィンのおかげで助かったんだけど、その日以降フィンがたまに俺の様子を見に来てくれるようになったんだ」
「久しぶりに相性のいい奴を見つけたのに、また殺されかけてたら寝覚めが悪いからな、実際フレッドは弟が父親似で常識から外れてたから、結構危なかったぞ」
「えっ兄さん、俺それ初耳なんだけど」
「あぁ、ウィルは歳が離れてるし頭も良かったからね、俺が普通だっていうのはすぐ理解してただろ?フィンが言ってるのはカルロスの方だよ」
「あー…カルロス兄さんは脳筋だもんな」
「当時のカルロスは手加減ってもんが無くてね、フィンに何度も助けられてたんだけど、そんな事を続けてたある日フィンと一緒にアルヴィン様が来たんだ」
「そうなんだ、アルヴィン様はなんて言ったの?」
「フィンの力をこれからも借りるつもりなら、ちゃんと契約しろと言われたよ、確か8歳頃だったかな」
私が「それでフレッド様はどうしたんですか?」と聞くと「もちろん契約したよ」と答えた。
「兄さんがした契約って魂の契約?」
「そうだよ」
「どんなものか分かってるの?」
「もちろん、途中父さんもアルヴィン様の気配を感じてやってきてね、ちゃんと理解した上で契約してるよ」
「もしフレッドの死後の魂を心配しているなら安心しろ、私は魂を必要とする程弱くもないし、それなりに信頼関係も築いてるから、フレッドの魂はちゃんと来世に繋いでやる」
「じゃあなぜ兄さんと契約したんだ?」
「戯れだ、たまには人と遊ぶのも悪くないと思ってな」
私が「精霊側も結構なリスクがあるのに戯れで契約していいんですか?」と聞くと「人との契約なんて精霊の私からすれば一瞬だからな、問題ない」と言われた。
「俺とフィンの話はそんな感じかな、何か質問ある?」
「俺ら以外にフィンの事は誰が知ってるの?」
「父さんとアルヴィン様、あとカルロスはいるのは分かってるみたいだけど、聞いてこないから話してない、母さんとミラは知らないよ」
「ミラさんに言ってないんですね」
「気付かれたら言うつもりではいるんだけどね」
「じゃあ兄さんが仕事すると気絶する奴が出てくるアレは何?」
「アレはフィンが魂の首を噛みちぎって、頭と体を別々にしてるから繋がるまで気絶してるんだよ」
フレッド様の発言にウィルが「それ死なないの?」と聞くとフィンが「余程存在の希薄な奴じゃなければ、肉体を持ってる人間は普通死なん」と答えていた。
「そうなんだ…アレいつも不思議だったんだけど、そういう仕組みだったんだね」
「今まで黙ってて悪かったな」
「いいよ、俺も今じゃなきゃ聞かされても理解出来なかったと思うし」
そうしてフレッド様の事情を知った私達は、誰にも話さない事を約束した。
「ウィル、今日はマリアンヌちゃんと一緒なんだな」
「父さんが仕事でいないからね」
「それでか、こっちでお前の相手になるのなんて父さんくらいだもんな」
「そういう事、兄さんは?」
「時間が出来たからこの間の話の続きでもしようかと思ったんだけど、どうする?」
「聞きたい」
「マリアンヌちゃんは?」
「お願いします」
「じゃあ歩きながら話そうか」
そうして私達の散歩にフレッド様も加わって歩き始めたら、精霊のフィンがいつの間にか私の隣に居た。
「ねぇマリー、もしかして隣にあの狼いるの?」
「いますけど、どうして分かったんですか?」
「ここ数日父さんに頼んで、父さんやカルロス兄さんが使ってる感知方法教わってたんだ」
ウィルがそう言うとフィンが姿を見せ「ほぉ、あれを数日で覚えたのか、やるじゃないか」と言った。
「じゃあアルヴィン様が姿を隠していても分かるんですか?」
「たぶんね」
「ちょっと待て、ウィルとマリアンヌちゃんはアルヴィン様と知り合いなのか?」
「うん、それがどうかした?」
「いやほら、あの人事情が特殊だろ?俺がフィンと契約する時にもいたんだけど、どうやって説明しようかと思ってたんだ、でも知り合いなら普通に話して大丈夫だな」
「フレッド様はいつフィンと出会ったんですか?」
「えーっと確か、6歳の時に父さんが俺をルルティナの森に放り込んで、そこで会ったのが最初だよ」
「こいつ森で迷子になってたんだよ」
フレッド様とフィンはそう言って当時の事を話してくれた。
まずルルティナの森というのはアルヴィン様のフェアリード公爵領にある精霊のいる森の事で、その1部がクレメント辺境伯領に隣接しているらしく、6歳のフレッド様はそこに放り込まれたそうだ。
普通に父親であるバーナード様の神経を疑う行為だと思うけれど、フレッド様は「まぁウィルが5歳で放り込まれた魔物の森よりはマシなとこだよ」と笑っていた。
するとフィンが「マシとは言っても、普通の6歳児が遭遇すれば殺されてしまうような獣はいるんだぞ、まったくお前達の父親は理解出来ん」と言った。
フレッド様とウィルが「それは同感だよ」と言った後、フレッド様は「俺はカルロスやウィルと違って普通だからね、ルルティナの森で迷子になったんだ、そんな途方に暮れてた時に現れたのがフィンだったってわけ」と話してくれた。
私が「フィンが見えたんですか?」と質問すると、フィンが「精霊はお互いの相性が良ければ普通の人間でも見えるんだ、そんな奴滅多にいないがな」と説明してくれた。
「そんな訳で俺はフィンのおかげで助かったんだけど、その日以降フィンがたまに俺の様子を見に来てくれるようになったんだ」
「久しぶりに相性のいい奴を見つけたのに、また殺されかけてたら寝覚めが悪いからな、実際フレッドは弟が父親似で常識から外れてたから、結構危なかったぞ」
「えっ兄さん、俺それ初耳なんだけど」
「あぁ、ウィルは歳が離れてるし頭も良かったからね、俺が普通だっていうのはすぐ理解してただろ?フィンが言ってるのはカルロスの方だよ」
「あー…カルロス兄さんは脳筋だもんな」
「当時のカルロスは手加減ってもんが無くてね、フィンに何度も助けられてたんだけど、そんな事を続けてたある日フィンと一緒にアルヴィン様が来たんだ」
「そうなんだ、アルヴィン様はなんて言ったの?」
「フィンの力をこれからも借りるつもりなら、ちゃんと契約しろと言われたよ、確か8歳頃だったかな」
私が「それでフレッド様はどうしたんですか?」と聞くと「もちろん契約したよ」と答えた。
「兄さんがした契約って魂の契約?」
「そうだよ」
「どんなものか分かってるの?」
「もちろん、途中父さんもアルヴィン様の気配を感じてやってきてね、ちゃんと理解した上で契約してるよ」
「もしフレッドの死後の魂を心配しているなら安心しろ、私は魂を必要とする程弱くもないし、それなりに信頼関係も築いてるから、フレッドの魂はちゃんと来世に繋いでやる」
「じゃあなぜ兄さんと契約したんだ?」
「戯れだ、たまには人と遊ぶのも悪くないと思ってな」
私が「精霊側も結構なリスクがあるのに戯れで契約していいんですか?」と聞くと「人との契約なんて精霊の私からすれば一瞬だからな、問題ない」と言われた。
「俺とフィンの話はそんな感じかな、何か質問ある?」
「俺ら以外にフィンの事は誰が知ってるの?」
「父さんとアルヴィン様、あとカルロスはいるのは分かってるみたいだけど、聞いてこないから話してない、母さんとミラは知らないよ」
「ミラさんに言ってないんですね」
「気付かれたら言うつもりではいるんだけどね」
「じゃあ兄さんが仕事すると気絶する奴が出てくるアレは何?」
「アレはフィンが魂の首を噛みちぎって、頭と体を別々にしてるから繋がるまで気絶してるんだよ」
フレッド様の発言にウィルが「それ死なないの?」と聞くとフィンが「余程存在の希薄な奴じゃなければ、肉体を持ってる人間は普通死なん」と答えていた。
「そうなんだ…アレいつも不思議だったんだけど、そういう仕組みだったんだね」
「今まで黙ってて悪かったな」
「いいよ、俺も今じゃなきゃ聞かされても理解出来なかったと思うし」
そうしてフレッド様の事情を知った私達は、誰にも話さない事を約束した。
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