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16話 出会いイベント3
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ヒロインのクリスティーナ様の目線の先にいた猫は、シルバーの輝く毛並みに美しいアンバーの瞳のとても綺麗な猫だった。
とても野良には見えないので、おそらく飼い猫なんだろうけど、何故か私達の方をジッと見ている気がする、そんなふうに思っていると、クリスティーナ様がベンチから降り猫に近づいた。
クリスティーナ様が近寄ってきている事に気付いた猫は歩き出し、そのまま広場を出て行ってしまったのだが、驚いた事にクリスティーナ様も猫の後を追って広場から出てしまった。
これには流石のカイン様も驚いたらしく「庶民の子ならまだしも伯爵令嬢が何やってるんだろうね」といい、ウィル様も「兄のバージルがこれでもかと言っていたのは、過保護ではなくこういうのが日常茶飯事なんでしょうね」と呆れていた。
私達も広場を出てクリスティーナ様を追うと、しばらくして猫の後に続いて細めの路地に入ろうとしていた、カイン様が「あそこは流石にまずい」と止めようとした時、私達と逆の方向から来ていた人物がクリスティーナ様の腕を掴んでとめた。
「おいお前、そこは1人で行くには危ないぞ」
その人物はアルベール殿下だった。
「うわぁ、本当にアルに会うんだな、しかも言ってた通り腕を掴まれて」そう言ったのはウィル様だ。
「ところでキャシーはどうしたのかしら」とアリスが言うと「たぶん時間的に家まで送った帰りじゃないかな、なんで歩いて帰ってるのかは謎だけど」とカイン様が答えた。
するとクリスティーナ様がアルベール殿下に「あ、でも綺麗な猫ちゃんが」と言ったので私達は2人が何を話すのか見守った。
「はぁ?猫?それはお前の飼い猫か?」とアルベール殿下が聞くとクリスティーナ様は首を横に振って否定した。
「なんだ、お前の猫じゃないならこの先に行くのはやめておけ、それよりお前1人か?」と聞かれたクリスティーナ様は、広場でお兄様と友達を待っていたと説明し「あれ、ここどこだろう」と言い出した。
「迷子かよ、仕方ないな、広場までは連れて行ってやるから手を貸せ」アルベール殿下がそう言って手を差し出すと、ようやくまともにアルベール殿下の顔を見たのか、クリスティーナ様が「わぁ、お兄ちゃんの目の色綺麗だね、王子様みたい」と無邪気に笑った。
その瞬間誰も口にはしなかったが「いや、王子なんですけど」と思ったのだろう、微妙な空気が流れた。
「はぁ~、今日で2人目かよ、まぁいい行くぞ」と言ってアルベール殿下はクリスティーナ様の手を引いて広場へ向かって歩き出した。
広場に向かう途中、夕日の絶景スポット前を通過しようとした時、クリスティーナ様が「王都って夕日がとても綺麗なんでしょ?私領地の夕日しか見た事ないから見てみたいな」と言ってアルベール殿下を引っ張ってイベントの最終目的地へと行ってしまった。
2人の後ろを一定の距離を保って追いかけていた私達は、思わずため息を吐いていた。
「何て言ったらいいのかな、ねぇアリス、本当にあんな子に多数の貴族の子息が惹かれるの?」
「物語ではそうですわ、ただ実際見てみると言葉になりませんわね、まだ幼いせいだと思いたいのですけれど」
そうして私達もアルベール殿下達に続き絶景スポットに入ったのだが、城下の高台から望む水平線上の夕日は目的を忘れて見入る程美しかった。
思わず「綺麗…」と呟くとウィル様に手を握られたので、そちらの方を向くと私にだけ聞こえる声で「今度は2人で見に来ようね」と言って笑ってくれた。
私も「楽しみにしてますね」と笑い返していたら、「すごいすごーい」とはしゃぐクリスティーナ様の声が聞こえたので、様子を伺うと、クリスティーナ様は転落防止の柵にしがみついてはしゃいでいるけれど、アルベール殿下は付き合いきれんといった感じで側にあるベンチに座っていた。
それを見たウィル様が「ちょっとだけアルに同情するな」と言っていると遠くにクリスティーナ様を探すバージル様の声が聞こえてきた。
クリスティーナ様にも聞こえたようで「お兄様の声が聞こえる!お兄ちゃんここまで連れて来てくれてありがとう」と言うと声のする方に走っていった。
「…なんだアレ」
「本当に何なんだろうねぇ」
「うぉあっ!?あ、兄上!?と、アリス姉さん?はぁ!?ウィルとマリアンヌ嬢まで、何で居るんだ、というか今まで居たか?」
アルベール殿下が呟いたのとほぼ同時に、認識阻害魔法を解いたカイン様が話しかけた為、アルベール殿下はかなり驚いていた。
その後カイン様が「今日はもう遅いし、アルの話は私が聞いておくから帰ろうか」と、いつの間にか馬車を手配してくれていて、その日は解散となった。
後日、カイン様に呼び出されて聞いた話によると、あの日アルベール殿下はキャサリン様と買い物したり舞台を観たりと普通にデートしていたらしいのだが、その途中でどこからか飛んできた白い帽子が、キャサリン様に当たりそうになった為、当たる前にアルベール殿下が取ったら、見知らぬ貴族の子息らしき子に絡まれたらしい。
ウィル様が「それってまさか」と聞くと、カイン様がいつもの王子スマイルで「うん、そのまさかだよ、確認したらハーグリーヴ伯爵令息のサイモンだった」と言った。
しかもサイモン様は、よりにもよって「それを返せ」等と言いながら、王子であるアルベール殿下に掴みかかろうとしたらしい、一歩間違えば処刑案件である、恐ろしい。
もちろんアルベール殿下には影の護衛がついていた為、殿下に触れる前に取り押さえられたらしい。
「アルも一応「お前俺が誰か分かってるのか?」って聞いたみたいだけど、その答えが「お前なんか知るか」だったらしくてねぇ、私もアルも王子だから目立つ瞳の色をしてるんだけど、まさか知らないとはね、ちょっとショックを受けてたよ」
その後サイモン様は騒ぎを聞きつけた巡回騎士に連れていかれ、アルベール殿下は「子供だし、俺が誰かも分かってないみたいだから、適当に説教だけして帰してやってくれ」と言って、拾った帽子ごと騎士に任せてその場を後にしたらしい。
「なるほど、それでサイモン様もバージル様もなかなか広場に帰ってこられなかったのですね」とアリスが言った。
それからアルベール殿下はキャサリン様を自宅まで送ったらしいのだが、そこでリーベル公爵に捕まり「お城に戻られるのでしたら私も用があるのでお送りしましょう」と誘われたらしい。
流石にリーベル公爵と一緒の馬車では帰りたくなかった殿下は「寄りたい店があるから」と断り、遠回りして歩いて帰っていたところ、路地に入ろうとしていたクリスティーナ様を見かけ止めたらしい。
つい私は「なんだかせっかくのデートでしたのに、殿下がかわいそうになってきましたわ」と言ってしまったのだが、皆同じ気持ちだったのか、「そうだね」と頷かれてしまった。
「今回のイベントを観察した結果としては、アリス達の知ってる物語のシナリオと、差異はあっても似たような状況が起こるというのは分かったね、今後は私達がサンステラ魔法学園に入学するまで何事もないと思うけど、もし何かあればお互い連絡するようにしよう」
カイン様がそう締めくくって最初のイベントは終了した。
とても野良には見えないので、おそらく飼い猫なんだろうけど、何故か私達の方をジッと見ている気がする、そんなふうに思っていると、クリスティーナ様がベンチから降り猫に近づいた。
クリスティーナ様が近寄ってきている事に気付いた猫は歩き出し、そのまま広場を出て行ってしまったのだが、驚いた事にクリスティーナ様も猫の後を追って広場から出てしまった。
これには流石のカイン様も驚いたらしく「庶民の子ならまだしも伯爵令嬢が何やってるんだろうね」といい、ウィル様も「兄のバージルがこれでもかと言っていたのは、過保護ではなくこういうのが日常茶飯事なんでしょうね」と呆れていた。
私達も広場を出てクリスティーナ様を追うと、しばらくして猫の後に続いて細めの路地に入ろうとしていた、カイン様が「あそこは流石にまずい」と止めようとした時、私達と逆の方向から来ていた人物がクリスティーナ様の腕を掴んでとめた。
「おいお前、そこは1人で行くには危ないぞ」
その人物はアルベール殿下だった。
「うわぁ、本当にアルに会うんだな、しかも言ってた通り腕を掴まれて」そう言ったのはウィル様だ。
「ところでキャシーはどうしたのかしら」とアリスが言うと「たぶん時間的に家まで送った帰りじゃないかな、なんで歩いて帰ってるのかは謎だけど」とカイン様が答えた。
するとクリスティーナ様がアルベール殿下に「あ、でも綺麗な猫ちゃんが」と言ったので私達は2人が何を話すのか見守った。
「はぁ?猫?それはお前の飼い猫か?」とアルベール殿下が聞くとクリスティーナ様は首を横に振って否定した。
「なんだ、お前の猫じゃないならこの先に行くのはやめておけ、それよりお前1人か?」と聞かれたクリスティーナ様は、広場でお兄様と友達を待っていたと説明し「あれ、ここどこだろう」と言い出した。
「迷子かよ、仕方ないな、広場までは連れて行ってやるから手を貸せ」アルベール殿下がそう言って手を差し出すと、ようやくまともにアルベール殿下の顔を見たのか、クリスティーナ様が「わぁ、お兄ちゃんの目の色綺麗だね、王子様みたい」と無邪気に笑った。
その瞬間誰も口にはしなかったが「いや、王子なんですけど」と思ったのだろう、微妙な空気が流れた。
「はぁ~、今日で2人目かよ、まぁいい行くぞ」と言ってアルベール殿下はクリスティーナ様の手を引いて広場へ向かって歩き出した。
広場に向かう途中、夕日の絶景スポット前を通過しようとした時、クリスティーナ様が「王都って夕日がとても綺麗なんでしょ?私領地の夕日しか見た事ないから見てみたいな」と言ってアルベール殿下を引っ張ってイベントの最終目的地へと行ってしまった。
2人の後ろを一定の距離を保って追いかけていた私達は、思わずため息を吐いていた。
「何て言ったらいいのかな、ねぇアリス、本当にあんな子に多数の貴族の子息が惹かれるの?」
「物語ではそうですわ、ただ実際見てみると言葉になりませんわね、まだ幼いせいだと思いたいのですけれど」
そうして私達もアルベール殿下達に続き絶景スポットに入ったのだが、城下の高台から望む水平線上の夕日は目的を忘れて見入る程美しかった。
思わず「綺麗…」と呟くとウィル様に手を握られたので、そちらの方を向くと私にだけ聞こえる声で「今度は2人で見に来ようね」と言って笑ってくれた。
私も「楽しみにしてますね」と笑い返していたら、「すごいすごーい」とはしゃぐクリスティーナ様の声が聞こえたので、様子を伺うと、クリスティーナ様は転落防止の柵にしがみついてはしゃいでいるけれど、アルベール殿下は付き合いきれんといった感じで側にあるベンチに座っていた。
それを見たウィル様が「ちょっとだけアルに同情するな」と言っていると遠くにクリスティーナ様を探すバージル様の声が聞こえてきた。
クリスティーナ様にも聞こえたようで「お兄様の声が聞こえる!お兄ちゃんここまで連れて来てくれてありがとう」と言うと声のする方に走っていった。
「…なんだアレ」
「本当に何なんだろうねぇ」
「うぉあっ!?あ、兄上!?と、アリス姉さん?はぁ!?ウィルとマリアンヌ嬢まで、何で居るんだ、というか今まで居たか?」
アルベール殿下が呟いたのとほぼ同時に、認識阻害魔法を解いたカイン様が話しかけた為、アルベール殿下はかなり驚いていた。
その後カイン様が「今日はもう遅いし、アルの話は私が聞いておくから帰ろうか」と、いつの間にか馬車を手配してくれていて、その日は解散となった。
後日、カイン様に呼び出されて聞いた話によると、あの日アルベール殿下はキャサリン様と買い物したり舞台を観たりと普通にデートしていたらしいのだが、その途中でどこからか飛んできた白い帽子が、キャサリン様に当たりそうになった為、当たる前にアルベール殿下が取ったら、見知らぬ貴族の子息らしき子に絡まれたらしい。
ウィル様が「それってまさか」と聞くと、カイン様がいつもの王子スマイルで「うん、そのまさかだよ、確認したらハーグリーヴ伯爵令息のサイモンだった」と言った。
しかもサイモン様は、よりにもよって「それを返せ」等と言いながら、王子であるアルベール殿下に掴みかかろうとしたらしい、一歩間違えば処刑案件である、恐ろしい。
もちろんアルベール殿下には影の護衛がついていた為、殿下に触れる前に取り押さえられたらしい。
「アルも一応「お前俺が誰か分かってるのか?」って聞いたみたいだけど、その答えが「お前なんか知るか」だったらしくてねぇ、私もアルも王子だから目立つ瞳の色をしてるんだけど、まさか知らないとはね、ちょっとショックを受けてたよ」
その後サイモン様は騒ぎを聞きつけた巡回騎士に連れていかれ、アルベール殿下は「子供だし、俺が誰かも分かってないみたいだから、適当に説教だけして帰してやってくれ」と言って、拾った帽子ごと騎士に任せてその場を後にしたらしい。
「なるほど、それでサイモン様もバージル様もなかなか広場に帰ってこられなかったのですね」とアリスが言った。
それからアルベール殿下はキャサリン様を自宅まで送ったらしいのだが、そこでリーベル公爵に捕まり「お城に戻られるのでしたら私も用があるのでお送りしましょう」と誘われたらしい。
流石にリーベル公爵と一緒の馬車では帰りたくなかった殿下は「寄りたい店があるから」と断り、遠回りして歩いて帰っていたところ、路地に入ろうとしていたクリスティーナ様を見かけ止めたらしい。
つい私は「なんだかせっかくのデートでしたのに、殿下がかわいそうになってきましたわ」と言ってしまったのだが、皆同じ気持ちだったのか、「そうだね」と頷かれてしまった。
「今回のイベントを観察した結果としては、アリス達の知ってる物語のシナリオと、差異はあっても似たような状況が起こるというのは分かったね、今後は私達がサンステラ魔法学園に入学するまで何事もないと思うけど、もし何かあればお互い連絡するようにしよう」
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