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四、狸の化具合
一、お伊勢騒動 四
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一方。
手洗いにいった山伏二人は、真言やら手太鼓やらが鳴り響くや否や二階にあがった。最初から便意などあるわけがない。
階段をあがりきると、大人が三人はならべられる廊下がまっすぐのびていた。そして、抜き身の長脇差を右手にさげた明矢。小袖の襟元には鎖かたびらがちらりとのぞいていた。
「山伏さん、ここは屋敷の人間以外立ち入り禁止だよ」
明矢は二人に警告した。落ちくぼんだ頬といい、乾いてひび割れた唇といい、やつれて荒んだ顔つきだ。染次郎への恋と妄執は、もはや獣に似たなにかへと明矢を変貌させつつある。なによりも、両目に宿った異様な迫力は一瞬にせよ山伏らをとめた。
もはやごまかす必要もない。山伏の一人は頭巾と覆面を脱ぎ、投げつけた。明矢は即座に長脇差ではらった。と、その直後、顔の刀傷もあらわな切り目が短刀を懐からぬいて斬りかかった。
もう一人の山伏は、二人が斬り結ぶ脇をすりぬけ奥へと走った。切り目は巧みに明矢の長脇差をいなし、つけいる隙を与えなかった。
与無蔵は、おぼろげな記憶をたどって廊下を走り、ここぞという引戸に手をかけた。かつて自分が壺を贈った部屋が正面に広がっており、あのときとかわらず唐草模様の延べ煙管を持つ善幕がいる。
「ずいぶんと物好きな格好だねぇ、与無蔵さん」
銀色に鈍く輝く煙管を一口吸って、善幕は白灰色の煙をゆっくりと吐いた。
「善幕のオジキ、お命頂戴します」
切り目のように、与無蔵は頭巾と覆面を脱いだ。
「いまさらじたばたしないよ。ただ、お前さんさえよければ、ちょっとだけ雑談につきあってもらえないかえ」
「このままの様子でよければ」
与無蔵もまた短刀を懐に呑ませているが、うかつに対面するとなにがおこるかわからない。
さりながら、ヌエで最後になった筆頭親分の遺言はむげにできない。善幕がどんなことに満足したのか、またはできなかったのかも大いに興味があった。
しかし、背後からは切り目と明矢の死闘が、刃物同士のぶつかる断続的で甲高い音になって伝わってくる。長話はできない。
「まぁ、よかろう。なら聞くけどさ、お札云々は与無蔵さんの差しがねかい」
「そうです」
「じゃあ、ひっきりなしにきてるお客さんは、お前さんの仕こみとは知らぬが仏というところさね」
「おっしゃるとおりで」
「あんまり馬鹿馬鹿しくて、笑っていいのか怒っていいのか困るじゃないか。だいたい神様を利用するだなんて、バチ当たりにもほどがある」
「じつのところ、これしか思いうかびませんでした」
「あたしをからかうやりかたが」
「オジキに勝つやりかたが、です」
「そうまでして勝って、ヌエを独りじめして、あとはどうするんだい」
「新たな満足の種をさがします」
本音ではあった。
「あたしはね、自分なりに足るを知ろうとしていたのさ。だからこそ、ヌエの筆頭親分達が角つきあわせても我関せずを貫いた」
「俺には協力しましたね」
「お前さんにかぎらず、染次郎なんかもだけどさ。あたしは人を思いどおりに育てることがなにより好きなの」
必ずしも、世のため人のためになるとはかぎらなかった。悪いほうへすすむと、股間を切除されて殺された役者のようになる。
「俺をも育てていたんですか」
「途中からね。最初は線の細い若旦那かな、とも思っていたよ」
危うく苦笑するところだった。
「でも、壺を惜しげもなくあたしに譲ったことといい、方部の兄弟を倒した手なみといい、こりゃあとんでもない代物だと料簡を改めた」
「それは恐れいります」
「あたしの父は平凡な家具職人だった。あたしが父から仕事の手ほどきを学んでいる途中でね、母が浮気相手と蒸発したのさ」
よくある話ではあった。
「父は酒びたりになってなにも教えてくれなくなった。貯えもなくなった。あたしは、尻を他人に貸して日銭を稼いだんだ」
善幕の身の上話は、裏社会なら珍しくもない。ただ、この界わいではあぶくのように消える人間が大半である。悲惨な境遇でも腐らずヌエの重鎮となったのは、与無蔵としても改めて尊敬した。
「父は飲みすぎでとうに死んだ。あたしはもっと、一人前になるまで教わりたかったよ」
善幕は、延べ煙管を小さく右人差し指でなでた。
「お気の毒です」
与無蔵は、父が非業の死を遂げた代わりに、すんなりと父の育てた人材を使いこなせた。たしかに、善幕よりずっと運がいい。
「その代わりに、さっきもいった、人を育てることで自分の気持ちに折りあいをつけているんだ」
廊下での斬りあいは、どうやら最終局面になりつつあるようだ。どちらも健在ながら、物音が響く間隔が広がってきている。たがいに疲労がかさみ、息を整えながら隙を伺いあっているのが察せられた。
「お前さん、触次と明矢にちょっかいをだしてたろう」
「はい」
こんなときに幼稚なごまかしをするのは、愚の骨頂だ。
「あたしは、わかっちゃいたけどほおっておいた」
「俺からも聞きたいんですが、染次郎がオジキの教えをすべて学んだらどうするつもりなんですか」
「本人が死ぬか引退するかまで、芸を楽しむさ。わかりきったことじゃない」
「俺はどうです」
「蛇組を倒したところで、死んでもらうつもりだったね」
平然と、かつ過不足なく、善幕は裏切る意志をはっきりさせた。
「染次郎はまだまっとうな境遇のようですが、どうして俺は殺すつもりなんですか」
「それがあたしの力になるからさ」
善幕が悪びれもせずに教えた瞬間。切り目か明矢か、いずれかが倒れる音がした。ほぼ横ならびの機会に、与無蔵は短刀を善幕に投げた。どこかの隙間から、一羽の蝶が善幕の部屋に飛びいり、たちまちぼとっと床に落ちた。
手洗いにいった山伏二人は、真言やら手太鼓やらが鳴り響くや否や二階にあがった。最初から便意などあるわけがない。
階段をあがりきると、大人が三人はならべられる廊下がまっすぐのびていた。そして、抜き身の長脇差を右手にさげた明矢。小袖の襟元には鎖かたびらがちらりとのぞいていた。
「山伏さん、ここは屋敷の人間以外立ち入り禁止だよ」
明矢は二人に警告した。落ちくぼんだ頬といい、乾いてひび割れた唇といい、やつれて荒んだ顔つきだ。染次郎への恋と妄執は、もはや獣に似たなにかへと明矢を変貌させつつある。なによりも、両目に宿った異様な迫力は一瞬にせよ山伏らをとめた。
もはやごまかす必要もない。山伏の一人は頭巾と覆面を脱ぎ、投げつけた。明矢は即座に長脇差ではらった。と、その直後、顔の刀傷もあらわな切り目が短刀を懐からぬいて斬りかかった。
もう一人の山伏は、二人が斬り結ぶ脇をすりぬけ奥へと走った。切り目は巧みに明矢の長脇差をいなし、つけいる隙を与えなかった。
与無蔵は、おぼろげな記憶をたどって廊下を走り、ここぞという引戸に手をかけた。かつて自分が壺を贈った部屋が正面に広がっており、あのときとかわらず唐草模様の延べ煙管を持つ善幕がいる。
「ずいぶんと物好きな格好だねぇ、与無蔵さん」
銀色に鈍く輝く煙管を一口吸って、善幕は白灰色の煙をゆっくりと吐いた。
「善幕のオジキ、お命頂戴します」
切り目のように、与無蔵は頭巾と覆面を脱いだ。
「いまさらじたばたしないよ。ただ、お前さんさえよければ、ちょっとだけ雑談につきあってもらえないかえ」
「このままの様子でよければ」
与無蔵もまた短刀を懐に呑ませているが、うかつに対面するとなにがおこるかわからない。
さりながら、ヌエで最後になった筆頭親分の遺言はむげにできない。善幕がどんなことに満足したのか、またはできなかったのかも大いに興味があった。
しかし、背後からは切り目と明矢の死闘が、刃物同士のぶつかる断続的で甲高い音になって伝わってくる。長話はできない。
「まぁ、よかろう。なら聞くけどさ、お札云々は与無蔵さんの差しがねかい」
「そうです」
「じゃあ、ひっきりなしにきてるお客さんは、お前さんの仕こみとは知らぬが仏というところさね」
「おっしゃるとおりで」
「あんまり馬鹿馬鹿しくて、笑っていいのか怒っていいのか困るじゃないか。だいたい神様を利用するだなんて、バチ当たりにもほどがある」
「じつのところ、これしか思いうかびませんでした」
「あたしをからかうやりかたが」
「オジキに勝つやりかたが、です」
「そうまでして勝って、ヌエを独りじめして、あとはどうするんだい」
「新たな満足の種をさがします」
本音ではあった。
「あたしはね、自分なりに足るを知ろうとしていたのさ。だからこそ、ヌエの筆頭親分達が角つきあわせても我関せずを貫いた」
「俺には協力しましたね」
「お前さんにかぎらず、染次郎なんかもだけどさ。あたしは人を思いどおりに育てることがなにより好きなの」
必ずしも、世のため人のためになるとはかぎらなかった。悪いほうへすすむと、股間を切除されて殺された役者のようになる。
「俺をも育てていたんですか」
「途中からね。最初は線の細い若旦那かな、とも思っていたよ」
危うく苦笑するところだった。
「でも、壺を惜しげもなくあたしに譲ったことといい、方部の兄弟を倒した手なみといい、こりゃあとんでもない代物だと料簡を改めた」
「それは恐れいります」
「あたしの父は平凡な家具職人だった。あたしが父から仕事の手ほどきを学んでいる途中でね、母が浮気相手と蒸発したのさ」
よくある話ではあった。
「父は酒びたりになってなにも教えてくれなくなった。貯えもなくなった。あたしは、尻を他人に貸して日銭を稼いだんだ」
善幕の身の上話は、裏社会なら珍しくもない。ただ、この界わいではあぶくのように消える人間が大半である。悲惨な境遇でも腐らずヌエの重鎮となったのは、与無蔵としても改めて尊敬した。
「父は飲みすぎでとうに死んだ。あたしはもっと、一人前になるまで教わりたかったよ」
善幕は、延べ煙管を小さく右人差し指でなでた。
「お気の毒です」
与無蔵は、父が非業の死を遂げた代わりに、すんなりと父の育てた人材を使いこなせた。たしかに、善幕よりずっと運がいい。
「その代わりに、さっきもいった、人を育てることで自分の気持ちに折りあいをつけているんだ」
廊下での斬りあいは、どうやら最終局面になりつつあるようだ。どちらも健在ながら、物音が響く間隔が広がってきている。たがいに疲労がかさみ、息を整えながら隙を伺いあっているのが察せられた。
「お前さん、触次と明矢にちょっかいをだしてたろう」
「はい」
こんなときに幼稚なごまかしをするのは、愚の骨頂だ。
「あたしは、わかっちゃいたけどほおっておいた」
「俺からも聞きたいんですが、染次郎がオジキの教えをすべて学んだらどうするつもりなんですか」
「本人が死ぬか引退するかまで、芸を楽しむさ。わかりきったことじゃない」
「俺はどうです」
「蛇組を倒したところで、死んでもらうつもりだったね」
平然と、かつ過不足なく、善幕は裏切る意志をはっきりさせた。
「染次郎はまだまっとうな境遇のようですが、どうして俺は殺すつもりなんですか」
「それがあたしの力になるからさ」
善幕が悪びれもせずに教えた瞬間。切り目か明矢か、いずれかが倒れる音がした。ほぼ横ならびの機会に、与無蔵は短刀を善幕に投げた。どこかの隙間から、一羽の蝶が善幕の部屋に飛びいり、たちまちぼとっと床に落ちた。
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