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一、先代の葬儀
二、埋葬 三
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ほどなくしてとっぷり陽が沈んだ。野辺送りは、人数が人数なだけに、ごくゆっくりした歩みですすんでいる。墓地についたら真夜中になっているだろう。
屋敷をはなれてしばらくすると、民家はまばらになり山や林が月明かりに浮かぶようになった。どこからか、虎鶫の細く高いさえずりがただよってくる。
『じっさい、ヌエってやつは本当にいないわけじゃない』
一同の足音にまじっては消える虎鶫のささやきが、頭吉の言葉を思いおこさせた。
『夜中に鳴く鳥で虎鶫ってのがいて、不気味な声で鳴くのを昔の人間がかんちがいしたんだ』
頭吉がそんな耳学問をしばしば与無蔵にたれていたのは、彼なりの教育だったのだろう。
ヌエの面々が、ヌエと誤解された鳥の声を耳にしながら墓地を目ざすとは、なんとも皮肉な展開である。もっとも、大半の参列者からすれば知らないことだろう。
もうしばらくたつと、方々から蛙の鳴く音が響いてきた。
与無蔵は、虎鶫だろうと蛙だろうと好きでも嫌いでもない。ただ、蛙のひしゃげてはいつくばった姿を思いうかべると、ある場面が頭に浮かんでくる。
三年ほど前か。猿組で、とある直参組の幹部が、賭博のあがりを持ちにげしようとして失敗した。同じ幹部でも……直参組とはいえ……金代や切り目のような筆頭親分直属とは、地位や待遇に雲泥の差がある。掟を破った男は、以前からそれに不満を抱えていた。だから、他藩に流れて自分の組をたちあげようとしたらしい。
頭吉は、自分の屋敷に掟破りをはこばせた。
『いい機会だ、お前もこい』
頭吉は与無蔵にそう命じて、めったに使わない部屋に彼をつれていった。
そこが拷問部屋なのは、与無蔵も知っていた。中身も見たことはあった。
いざ頭吉とやってくると、床の中央にある石畳には、一人の男が座らされていた。掟破りなのはいうまでもない。四十路になるかならないかで、ほかの特徴は覚えてない。
石畳には穴がうがたれ、まっすぐで頑丈な柱がさしてあった。掟破りは、柱にうしろ手を縛りつけられていた。さらに、正座させられた格好で膝も縛ってある。
与無蔵はそれまで、自他の生死などほとんど思索したことはなかった。頭吉の教えを学び、一つ仕事を覚えるたびにほめちぎられることで満足していた。
身じろぎすらままならない掟破りの姿は、風前の灯という言葉をそのまま人にしたてていた。彼を押しつぶそうとしている絶望が、与無蔵にもはっきりと感じられた。
ねじりはちまきをしめた使用人が二人、頭吉と与無蔵がはいるなりお辞儀して挨拶した。
そこでようやく、自分のあごから汗が滴ったのに気づいた。室内を満たす異様な熱気は、はったりではない。大人の胴体くらいはある鉄の筒が、石畳のそばにあった。筒のしたで薪がくべられており、うえからはひっきりなしに煙がでては天井の窓からぬけていく。そして、筒には鉄の棒が一本突っこんであった。手にする部分には布が巻いてあり、使用人達もまた手袋をはめている。
『ずいぶんとなめた真似をしたなぁ』
掟破りの正面にかがんで、頭吉は眉を歪めた。
彼がついっと右手を使用人達に伸ばすと、一人がまず壁ぎわの戸棚から手袋をうやうやしくさしだした。
『与無蔵のもだ』
頭吉は掟破りから視線を外さないまま手袋を受けとり、手にはめながら命じた。使用人はただちにしたがった。
『直参組の幹部じゃあ、手加減できん。とはいえ、お前には一回だけ機会をやるよ』
手袋をはめた手で、頭吉は懐からサイコロを二つだした。
『賭場の人間なら賭場の人間らしく、こいつできめようじゃないか。お前が勝てば追放だけですませてやる。負ければ、お前の始末を与無蔵にやらせる』
頭吉の宣言は、しびれかけていた与無蔵の精神を情け容赦なくぶっ叩いた。
『ちゃんと喋れるはずだよな。ならいくぞ。丁か半か、張れ』
サイコロを二つ振って、出目が偶数なら丁となる。奇数は半である。
『丁 』
掟破りはそれだけ述べた。
頭吉は、誰の目にもはっきりわかるよう床にサイコロを転がした。一が二つそろった。
『半だな』
頭吉は、サイコロの一つを裏返して六にしてからいった。
『き、汚ねえ! インチキじゃねえか!』
どうせ先が知れているということもあり、掟破りはいきりたってわめいた。
『汚ねえだと。お前がやったことのほうがよほど汚ねえだろ』
頭吉は、使用人達にあごをしゃくった。使用人の一人が鉄の棒を筒から引きぬき、そのまま掟破りの右胸を焼いた。
やせ我慢が叶うような痛みではない。苦悶に満ちた絶叫が室内を跳ねまわった。肉が焼けこげる臭いも満ちあふれてくる。
『お前のような奴は、まず地ならししとかないとな』
頭吉は淡々と説明し、改めて使用人に合図した。今度こそ、与無蔵に鉄の棒がやってきた。予想よりもはるかに重い。
受けとるほかはない。受けとったからには、実行せざるをえない。
『こんなガキに……拷問の真似事をさせるなんて……あんたのほうが……ど畜生だろうが』
息もたえだえに掟破りはなじった。与無蔵は、なにか悪い夢のような心地で、右胸から薄い煙をあげる彼と対面した。
鉄の棒を振りあげ、与無蔵は掟破りの頭を思いきり叩いた。ぐしゃっと音がして、掟破りの右目が白目をむいた。股間からは大小便が漏れて石畳を汚していく。
『なるほどなるほど、なぶり殺しよりはいっそひと思いってわけか。悪くない』
うしろで検分していた頭吉は、嬉しさのなかにわずかながらも不足を感じさせて与無蔵の判断を認めた。
『その決断と実行は、俺の発想にはないものだ。かえって頼もしい。よくやった』
鉄の棒を持ったまま与無蔵が振りむくと、頭吉は笑っていた。
『ただな、使用人達のこともちょっとは考えてやれ。こういう奴にふだんからいばりちらされて、うっぷんがたまっているんだ。次からは、こいつらの分も残しておけよ』
優しく諭す頭吉に、与無蔵はなんの感情もまじえないままうなずいた。そして鉄の棒を使用人に返した。筒からだしたときにくらべて、ずいぶん冷えていた。
屋敷をはなれてしばらくすると、民家はまばらになり山や林が月明かりに浮かぶようになった。どこからか、虎鶫の細く高いさえずりがただよってくる。
『じっさい、ヌエってやつは本当にいないわけじゃない』
一同の足音にまじっては消える虎鶫のささやきが、頭吉の言葉を思いおこさせた。
『夜中に鳴く鳥で虎鶫ってのがいて、不気味な声で鳴くのを昔の人間がかんちがいしたんだ』
頭吉がそんな耳学問をしばしば与無蔵にたれていたのは、彼なりの教育だったのだろう。
ヌエの面々が、ヌエと誤解された鳥の声を耳にしながら墓地を目ざすとは、なんとも皮肉な展開である。もっとも、大半の参列者からすれば知らないことだろう。
もうしばらくたつと、方々から蛙の鳴く音が響いてきた。
与無蔵は、虎鶫だろうと蛙だろうと好きでも嫌いでもない。ただ、蛙のひしゃげてはいつくばった姿を思いうかべると、ある場面が頭に浮かんでくる。
三年ほど前か。猿組で、とある直参組の幹部が、賭博のあがりを持ちにげしようとして失敗した。同じ幹部でも……直参組とはいえ……金代や切り目のような筆頭親分直属とは、地位や待遇に雲泥の差がある。掟を破った男は、以前からそれに不満を抱えていた。だから、他藩に流れて自分の組をたちあげようとしたらしい。
頭吉は、自分の屋敷に掟破りをはこばせた。
『いい機会だ、お前もこい』
頭吉は与無蔵にそう命じて、めったに使わない部屋に彼をつれていった。
そこが拷問部屋なのは、与無蔵も知っていた。中身も見たことはあった。
いざ頭吉とやってくると、床の中央にある石畳には、一人の男が座らされていた。掟破りなのはいうまでもない。四十路になるかならないかで、ほかの特徴は覚えてない。
石畳には穴がうがたれ、まっすぐで頑丈な柱がさしてあった。掟破りは、柱にうしろ手を縛りつけられていた。さらに、正座させられた格好で膝も縛ってある。
与無蔵はそれまで、自他の生死などほとんど思索したことはなかった。頭吉の教えを学び、一つ仕事を覚えるたびにほめちぎられることで満足していた。
身じろぎすらままならない掟破りの姿は、風前の灯という言葉をそのまま人にしたてていた。彼を押しつぶそうとしている絶望が、与無蔵にもはっきりと感じられた。
ねじりはちまきをしめた使用人が二人、頭吉と与無蔵がはいるなりお辞儀して挨拶した。
そこでようやく、自分のあごから汗が滴ったのに気づいた。室内を満たす異様な熱気は、はったりではない。大人の胴体くらいはある鉄の筒が、石畳のそばにあった。筒のしたで薪がくべられており、うえからはひっきりなしに煙がでては天井の窓からぬけていく。そして、筒には鉄の棒が一本突っこんであった。手にする部分には布が巻いてあり、使用人達もまた手袋をはめている。
『ずいぶんとなめた真似をしたなぁ』
掟破りの正面にかがんで、頭吉は眉を歪めた。
彼がついっと右手を使用人達に伸ばすと、一人がまず壁ぎわの戸棚から手袋をうやうやしくさしだした。
『与無蔵のもだ』
頭吉は掟破りから視線を外さないまま手袋を受けとり、手にはめながら命じた。使用人はただちにしたがった。
『直参組の幹部じゃあ、手加減できん。とはいえ、お前には一回だけ機会をやるよ』
手袋をはめた手で、頭吉は懐からサイコロを二つだした。
『賭場の人間なら賭場の人間らしく、こいつできめようじゃないか。お前が勝てば追放だけですませてやる。負ければ、お前の始末を与無蔵にやらせる』
頭吉の宣言は、しびれかけていた与無蔵の精神を情け容赦なくぶっ叩いた。
『ちゃんと喋れるはずだよな。ならいくぞ。丁か半か、張れ』
サイコロを二つ振って、出目が偶数なら丁となる。奇数は半である。
『丁 』
掟破りはそれだけ述べた。
頭吉は、誰の目にもはっきりわかるよう床にサイコロを転がした。一が二つそろった。
『半だな』
頭吉は、サイコロの一つを裏返して六にしてからいった。
『き、汚ねえ! インチキじゃねえか!』
どうせ先が知れているということもあり、掟破りはいきりたってわめいた。
『汚ねえだと。お前がやったことのほうがよほど汚ねえだろ』
頭吉は、使用人達にあごをしゃくった。使用人の一人が鉄の棒を筒から引きぬき、そのまま掟破りの右胸を焼いた。
やせ我慢が叶うような痛みではない。苦悶に満ちた絶叫が室内を跳ねまわった。肉が焼けこげる臭いも満ちあふれてくる。
『お前のような奴は、まず地ならししとかないとな』
頭吉は淡々と説明し、改めて使用人に合図した。今度こそ、与無蔵に鉄の棒がやってきた。予想よりもはるかに重い。
受けとるほかはない。受けとったからには、実行せざるをえない。
『こんなガキに……拷問の真似事をさせるなんて……あんたのほうが……ど畜生だろうが』
息もたえだえに掟破りはなじった。与無蔵は、なにか悪い夢のような心地で、右胸から薄い煙をあげる彼と対面した。
鉄の棒を振りあげ、与無蔵は掟破りの頭を思いきり叩いた。ぐしゃっと音がして、掟破りの右目が白目をむいた。股間からは大小便が漏れて石畳を汚していく。
『なるほどなるほど、なぶり殺しよりはいっそひと思いってわけか。悪くない』
うしろで検分していた頭吉は、嬉しさのなかにわずかながらも不足を感じさせて与無蔵の判断を認めた。
『その決断と実行は、俺の発想にはないものだ。かえって頼もしい。よくやった』
鉄の棒を持ったまま与無蔵が振りむくと、頭吉は笑っていた。
『ただな、使用人達のこともちょっとは考えてやれ。こういう奴にふだんからいばりちらされて、うっぷんがたまっているんだ。次からは、こいつらの分も残しておけよ』
優しく諭す頭吉に、与無蔵はなんの感情もまじえないままうなずいた。そして鉄の棒を使用人に返した。筒からだしたときにくらべて、ずいぶん冷えていた。
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