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第一章、あたおか勇者にお持ち帰りされて監禁される

初めての連夜を悪夢と呼ぶ

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「え、どうして離しちゃったんですか?」
 ——お前のテンションを上げたくないからだ!
 変に悪態をついて別の意味で興奮させてしまうのは嫌だ。ハッ、と吐息をこぼしながら言葉を紡いだ。
「入れるんならさっさと入れろ」
 今更逃げるつもりはない。
 数ミリ単位で小刻みに開かれて行くと、変に意識してしまい、開かれかけている穴を閉じたくなってしまう。
「この食べられているみたいな感覚が、癖になりそうなくらい気持ちいいんですよね」
「てめえの都合なんか知る……っ、あ゛あ゛あ゛あ゛!」
 喋っている途中で一気に押し込まれて、息が詰まった。
「ハッ、ハッ、ん゛……う゛!」
 もうお腹が苦しいくらいにいっぱいだが、恐らくは全ては挿入されてはいない。
 ドクドクと脈打つカプリスの陰茎が今にも弾けてしまいそうに、硬くなっている。
 中に馴染ませるみたいに腰をグライドされた。早くイかせる為に、勝手に腰を揺らすとカプリスが小さく呻く。
「意外と乗り気じゃないですか」
「さっさとイかせたいだけだ……っ」
「初夜なので堪能したいんですけどね。それに処女でしょう? アフェクシオン」
 間が空いた。
「さあな……」
 男に抱かれた記憶はないが、その質問には素直に答える気がしない。
 ソッと視線を外すと「そうなんですか」とカプリスから淡々とした口調の言葉が返ってきた。
 ギリギリまで引き抜かれて、奥まで押し込められる。
 魔法で生成した潤滑剤と、思いっきり肌を打ち付けられる音が洞窟内に響いていく。
 バチュン、バチュン、と卑猥な音を立てて力強く腰を打ち付けられる。
 当たり前のように直腸の奥まで突かれて、初めて知った感覚に身を震わせた。
「ん、んん゛っん゛ん゛ーーー!」
 頭の中で火花が散っていく。
 何度も繰り返されていると、快感で頭がボーっとしてくるのがわかった。
 カプリスに体を持ち上げられたかと思いきや、魔法で浮かせられて正常位の体勢にされてしまった。
 無言のまま抽挿を繰り返され、更に速度を上げられると出したくもない声がひっきりなしにこぼれ落ちて行く。
「あ、あ゛、あ゛、ぅああ゛あ゛、ああ゛あ゛あ゛!」
「こんなに狭くて絡みついて来るのに処女じゃないんですか?」
「ん゛ぅ゛! しつっこい、あっ、ああ゛ーーー!」
 腰の動きがエグい。
 ——この速度で動いて良く持つな……。
 喘ぎながらも頭の中はどこか冷えていた。
 カプリスの陰茎が内部に隙間なく入り込んでいるせいで、前立腺から奥まで余す事なく刺激される。
 ここまで快感ばかり与えられていると、下半身の感覚がおかしくなってきて、触れられてもいないのに射精感が込み上げてきた。
「カプリ、ス……カプリス!」
「ダメですよ。私の質問に答えるまではイかせてあげません」
 地に落ちていた服の残骸で、陰茎の根本を縛られてしまった。
「てめ……ぇ……、ぁ、アア゛ア゛、ああっ! ああああ゛ーー!」
 妙な感覚が腹の中を走って引き攣る。
 ——何だ?
 疑問に思っていられたのも僅かな時間だった。
 全身に鳥肌が立って、腰に力をいれる。
「カプリス、イく……っ、イクっイクっイクーー!」
 体を丸めて絶頂に導かれる。
 今まで感じた事なのない感覚に襲われ、しかも気持ちよさが止まらない。
「まだ全然突いていないのにメスイキとか、どれだけ男好きのする体なんでしょうね。これなら本当に手加減も要らなそうですね」
 うつ伏せに体を返されて、前には一切触れもせずに、ひたすら律動される。
「あっあ゛あ゛、あああ、あ゛ああ゛っ!」
 洞窟内だからか、パンパンパンパンと互いの肉を打つ音と、出したくもない己の嬌声が響いていた。
「そんなに大声で喘ぐと外にいる魔物たちに聞こえてしまいますよ?」
「~~~~ッ!!」
 また中でイってしまい、大きく体が揺れる。
 中だけイキっ放し状態なのに、追い打ちをかけるかのようにまた絶頂に落とされる。
「ああ。聞こえるかもって思ったら……っ、興奮しました? それにしても内部の蠢き具合が凄いです。こんなに感度良くて、よくこれで女性を抱けましたね」
「だま……っ、ひ、うあっああ゛あ゛あ゛ーー! 待て、カプリス……っ今イってる!!」
「知ってますよ。具合が最高に良いですからね。でも私はイってないので快感に溺れてて下さい。今の極まった状態で、結腸も開くとどうなりますかね?」
 緩やかな動きに変えられ、耳元で囁かれる。
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