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第125話
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刃物のように鋭い爪が景虎を切りつける。紙一重で避けたつもりだったが、白く瑞々しい景虎の顔に、三筋の創傷がうっすらと浮かぶ。
「は、早い」
面食らう景虎に間髪入れず、秀忠の二打目の蹴りが繰り出さる。
どふと鈍い音を立てて、景虎の腹部が悲鳴を上げた。
まともに蹴りを喰らった景虎が、吹っ飛ぶ。
秀忠は攻撃の手を止めない。倒れ込む景虎に馬乗りになり、
「死ね!!!」
口から火焔を吐き出した。
白い影が一瞬、秀忠の視界を通り過ぎた。
秀忠が吐き出した火焔は、なにもない土石を焦がしただけだった。
影が走った方に振り向くと、頭から尻までが一間ほどもある、真っ白な大犬が、景虎を咥えて対峙していた。
「は、早い」
面食らう景虎に間髪入れず、秀忠の二打目の蹴りが繰り出さる。
どふと鈍い音を立てて、景虎の腹部が悲鳴を上げた。
まともに蹴りを喰らった景虎が、吹っ飛ぶ。
秀忠は攻撃の手を止めない。倒れ込む景虎に馬乗りになり、
「死ね!!!」
口から火焔を吐き出した。
白い影が一瞬、秀忠の視界を通り過ぎた。
秀忠が吐き出した火焔は、なにもない土石を焦がしただけだった。
影が走った方に振り向くと、頭から尻までが一間ほどもある、真っ白な大犬が、景虎を咥えて対峙していた。
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