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第87話
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「困ります。誰も通すなと、殿より申し付かっておりますので」
景虎の直近、直江神五郎が、必死に光育を止めていた。
「うるさい!この天室光育が我が弟子に会うのに、止められる筋合いは無い!!」
「お待ちくださりませ、光育様!!」
光育は神五郎が止めるのも聞かず、ズカズカと栃尾城の奥へと歩を進めた。
「入るぞ!」
光育は乱暴に襖を開け放ち、景虎のいる座敷に足を踏み入れた。
神五郎は襖の外で片膝を折って、部屋に入ろうとはしなかった。
「痩せたのう」
変わり果てた愛弟子を見て、光育は憂いの目を向けた。
景虎の直近、直江神五郎が、必死に光育を止めていた。
「うるさい!この天室光育が我が弟子に会うのに、止められる筋合いは無い!!」
「お待ちくださりませ、光育様!!」
光育は神五郎が止めるのも聞かず、ズカズカと栃尾城の奥へと歩を進めた。
「入るぞ!」
光育は乱暴に襖を開け放ち、景虎のいる座敷に足を踏み入れた。
神五郎は襖の外で片膝を折って、部屋に入ろうとはしなかった。
「痩せたのう」
変わり果てた愛弟子を見て、光育は憂いの目を向けた。
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