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社会人編
嫉妬※
しおりを挟む…………体が重い。すごく怠くて、全然思うように動かない。
寝返りを打とうとしても打てない状況に、ゆっくりと意識が浮上する。
重い瞼を開けるとカーテンの隙間から光が差し込んでいた。
……何時だろう。今日はまだ平日だから仕事に行かないと。
「うぅ……」
起きたいのに、体が怠すぎていうことを聞いてくれない。どうしようかと途方に暮れているとガチャと扉の開く音がしてパンツ姿の岡田がペットボトルの水を手に寝室へと入ってきた。
「おはよう。体は大丈夫?」
ベッドの端に腰掛け、俺の頭を優しく撫でる岡田に俺は小さく首を横に振る。
「ごめんね。加減が出来なくて抱き潰しちゃった」
「……今、何時ですか?」
「もうすぐ6時かな。まだ寝てていいよ」
「でも、朝食……」
「簡単なもので良ければ僕が作るから、隼人はまだ寝てて?」
体も動かないし、ここは大人しく岡田の言う通りにした方がいいだろう。そう考えて頷くと、目を細めた岡田にまた頭を撫でられた。
「お水を持ってきたんだ。飲む?」
「はい」
俺の返事を聞いた岡田はペットボトルの蓋を開け水を口に含んだ。あれ?俺にくれるんじゃないの?そう思いながら岡田をジッと見つめていたら、岡田の顔が急接近しキスをされそのまま口移しで水を与えられた。
「僕ももうちょっと寝ようかな。まだ隼人にくっ付いていたいし」
なんて言いながら岡田はまたゴソゴソとベッドに潜り込み俺を後ろから抱き締める。
首筋に顔を埋めスンスンと俺の匂いを嗅ぐのはやめて欲しい。
「え~ヤダ。隼人の匂いが好きなんだもん。落ち着くし安心するし……ムラムラするし」
…………ムラムラ?夜にあれだけシたのに?
「そ、そういえば、ベッド綺麗にしてくれたんですね。ありがとうございます。俺の体も綺麗になってるし……」
「フフッ、あんなドロドロのシーツの上で隼人を寝かせるわけにはいかないからね」
首筋に顔を埋めたまま話されているからゾクゾクする。擽ったくて肩を竦めても離してくれない。
「夜はゴメンね?隼人が橋本と一緒にいるのを見て少し……ううん、かなり嫉妬しちゃった」
「嫉妬?嫉妬してくれたんですか?」
「…………うん。だから抑えがきかなくて……本当にゴメン」
夜の激しかった行為をやり過ぎたと反省し、シュンとしながらしきりに謝る岡田に笑みがこぼれる。フフッ、可愛い。
「謝らないでください。俺は真巳さんが嫉妬してくれて嬉しいです。それに、その……凄く気持ち良かったですし……」
「隼人……」
チュッチュッと首筋に何度もキスをされ、チクリとした痛みが走る。またキスマークをつけたのか?……俺の体はきっとキスマークだらけなんだろうな。いつも週末の激しいセックスの後は俺の体中に無数のキスマークをつけられているし。今のは位置的に襟で隠れるかなぁ……。
「ひゃあっ!」
そんな事を考えていると首筋をペロッと舐められて思わず変な声を上げてしまった。
首筋をもう一度舐めた後、今度は俺の耳を岡田の舌が這う。
「あ……あっ……」
「フフッ、隼人のコレ、勃ってるね。耳、感じちゃった?」
「や……舐めながら喋らないでぇ……」
「ハァ……可愛い……」
岡田がクスクスと笑って俺のモノに触れている。耳を舐めながら喋るからさっきよりゾクゾク感が増してきた。
その感覚に耐えていると俺のお尻にヒタリと硬いものが当てられる。
「え?あ……うそ……」
「ごめん。僕も勃っちゃった」
「んああっっ!」
後ろから一気に奥まで突き上げられた俺は挿れられただけでイッてしまった。
俺の後孔はもうすんなり岡田のモノを受け入れてしまうし、ナカはすぐに快感を拾ってしまう。
後ろから俺を抱き込みズチュズチュと腰を振る岡田の荒い息遣いが、更に俺を興奮させる。
「あっ、あん……あっ……もっと…もっと突いて……」
「ハァ……もう、我慢してるのに」
そう言うと岡田は俺を抱く力を強めて激しく腰を打ち付けた。
岡田のモノじゃないと届かないナカの奥をガンガンと突かれると気持ち良すぎてもう何も考えられなくなる。
「あぁ……気持ちい……気持ちいい……真巳さん、もっとぉ……んっあっ……」
「くっ、エロすぎるよ隼人……クソッ!煽ったのは隼人だからねっ!!」
「あぁっ!!……あんっ、んんっ、あっ、あっ!」
激しい律動が続き、俺は岡田がイくのとほぼ同時にイッた。
……イッたんだけど、やっぱりというかなんというか岡田がこの一回で終わる筈もなく……イッたのに硬いままの岡田のモノは、岡田が再び腰を振り始めるとイッたばかりで敏感な俺のナカを容赦なくゴリゴリと擦ってくる。
「やっ…あん……まってぇ……も…だめぇ……気持ちよ…すぎて……あんっ、あっ、あぁっ、だめぇ……」
「ハァ、ハァ……うん、ゴメン、無理。止まれない……。愛してるよ、隼人。愛してる……」
「真巳さ……俺も……あんっ……俺も愛してるっ……!」
…………その後、激しく腰を振りながら俺の乳首を散々弄り背中にキスマークを付けまくる岡田に揺さぶられ続けた俺は意識を飛ばしてしまい…………次に目を覚ますと、時計の針があともう少しで正午という位置を指していた。
……それを見た俺が顔を青褪めさせたのは、言うまでもないだろう。
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