陽の光の下を、貴方と二人で

珂里

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社会人編

キッチン※

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俺がベッドで悶えているうちに子供達も目を覚ました。

最後に目覚めた葵はまだ眠たそうな目を擦りながらムクッと体を起こして俺達を見ると、フニャッと嬉しそうに頬を緩める。


「わ~。おきてすぐに、だいすきなひとがいっぱいいるなんて、すごいね~。うれしいなぁ」


ホワホワとした様子で満面の笑みを浮かべている葵は今日も朝から天使のように可愛い。いや、もう天使だ。


「「かわいい~!!」」


俺と同じく葵の可愛さにヤラレた岡田と裕翔君がガバッと葵に抱き付いて頬擦りしたり頭を撫で撫でしたりしている。

分かる。分かるよその気持ち。

寝起きでまだ頭の働いていない葵は2人にされるがままになっていたけど、覚醒するにつれて顔をドンドン真っ赤にさせて恥ずかしがっていた。またそれも可愛くて暫く2人から解放してもらえなかったんだけどね。


今日も、朝から子供達は仲良く遊んだ。葵と裕翔君はよほど馬が合うのか、一度もケンカ等することなくピタリと寄り添い楽しそうにしている。人見知りの葵に裕翔君みたいな仲の良い友達が出来て良かった。……ん?恋人?……いやいや、まだ友達、だよね?

そして夕方に仕事の終わった義兄が葵を迎えに来たことでお泊まり会は終了となった。裕翔君もお迎えに来たお兄さんとご機嫌で帰っていき、子供達の居なくなったリビングはいつも以上に静かに感じる。


「コーヒーでも飲もっか」


岡田がキッチンへ行き電気ケトルに水を入れスイッチを押す。
俺はそんな岡田の背中にピトッとくっ付いてそれを見ていた。


「フフッ、どうしたの?」

「…………側にいたくて」

「え~、何それ。可愛いんですけど」


クスクス笑う岡田が振り返り正面から抱き締められる。
俺の頭を撫で額にキスを落とす岡田の腰に腕を回し、俺からも岡田に抱きついた。


「ねー、昨日からどうしたの?隼人が甘えてくるとか珍しいじゃん」

「……だって、嬉しくて」

「んー?何が?」


抱き付いている俺の頭にスリスリと頬擦りをしながらギュウギュウと抱き締めてくれる岡田の胸に、俺もスリと頬を寄せる。


「……葵には、家族が義兄と俺しかいないんです。俺の両親とは絶縁状態なので、葵は生まれてから1度も会ってないですし……」

「……うん」

「いつも寂しいはずなのに俺と義兄に気をつかって我儘なんて言わなくて……まだ5歳なのに。でも、昨日はずっと裕翔君が側にいてくれて、真巳さんも本当の甥みたいに可愛がってくれるしで葵が寝るまで本当に楽しそうで」

「うん」


俺が岡田の胸に顔をくっ付けながらボソボソと話すのを、岡田は相槌をうちながら黙って聞いてくれている。
背中をポンポンと優しく撫でられていて何だか目頭が熱くなってきた。


「……朝、起きた時も、葵の周りに俺達が居ただけで、あんなに嬉しそうで……なんか、良かったなぁって。裕翔君が葵と友達になってくれて……裕翔君が真巳さんの甥で……真巳さんが俺の恋人で……って、なんかそういうの全部が良かったなぁって。幸せだなぁって、嬉しくなっちゃったんです」

「え~、何それ。それ聞いた僕の方が嬉しくなっちゃったんですけど」

「真巳さん……」

「ん~?」


岡田にギュッと抱き付いたまま顔を上げて見つめると、我慢していた涙が溢れ出てしまった。ポロポロと涙を流す俺に慌てて岡田が涙を拭ってくれている。俺はそんな岡田の手に自分の手を重ねスリと頬を寄せた。


「愛してる」

「隼人っ!!」


岡田が俺をグイッと引っ張り唇を重ねる。すぐにそれは深いものになって俺の思考をトロトロに溶かしていく。
真巳のキスはいつも甘いのだけれど、今日のキスはいつにも増して甘く濃く激しかった。


「んはぁっ……真巳さ……」

「僕も愛してる」


クチュクチュと舌を絡め合いながら体を弄られベルトに手をかけらる。


「あっ……真巳さん……」

「ゴメン、我慢出来ない」


岡田はそう言うと俺の背後に回り早業で一気に下着をずり下ろした。
そして俺にシンクの側面へ手をつかせるとお尻を突き出す体勢にさせる。


「あんっ……んん」


ツプリと後孔に指が入れられグチュグチュと動かされると前立腺を擦られすぐに気持ち良くなってしまう。
あっという間に指を3本に増やされて、もう喘ぎ声しか出ない。


「あっ…あぁっ……ん……あっ」

「昨日も子供達がいるのにたっぷりシちゃったから、すぐに僕のが挿れられそうだね……」

「あぁっ!!」


ズンッと勢いよく挿入された岡田のモノを俺の後孔はすんなり受け入れ、快感が全身に走った。

ズブズブと出し入れされ腰を打ち付けられて俺は善がり喘ぎまくった。
膝に力が入らなくて必死にシンクの側面に手をついている俺を岡田が押し潰してくる。シンクの側面に俺のモノが押し当てられ、岡田が腰を振る振動でモノが側面に擦れて前も後ろも気持ちいい。


「やっ……イく…イッちゃう……あぁっ!!」

「隼人!隼人!」


たまらず白濁を吐き出すが、俺がイッても岡田は腰を振り続けてくる。
気持ち良すぎて目の前がチカチカし、やっとで体を支えている手の力も入らなくなってきた。


「あっ……真巳さん……待っ…て……あっあっ……」

「ダメ、待てないっ。愛してる。愛してる……くっ…!」


ドクンドクンと岡田が俺のナカで吐き出し、俺もまたそれでイッてしまう。
岡田に中出しされると、俺はもうそれだけでイくようになってしまった。

ズルッと俺のナカから岡田が出ていき、吐き出された岡田の白濁がとろりと俺の太腿を伝って溢れてくる。シンクの側面になんとか手をついてハァハァと乱れた息を整えていた俺を、岡田が今度は正面に向かせると俺の片方の足を持ち上げ、再びズンッと挿入し律動を開始した。


「あぁんっ……あっあっ……激し…い……」

「隼人…愛してる……隼人っ」


岡田の首に腕を回してしがみ付き、襲いくる快感に善がりまくった。
激しいキスで口内を貪られズブズブとナカを掻き乱されれば、俺はトロトロと薄くなった白濁を先端から溢し続けた。

2回目だというのに岡田の白濁はドクドクと俺のナカで大量に出され、しかも岡田のモノはその硬さを失ってはいなかった。
岡田は俺のナカに挿れたままの状態で俺を抱きかかえると所謂"駅弁"状態で歩き出す。


「やっ、やだっ!真巳さん、降ろしてっ!あっ……」

「ダメ。今日はずっと隼人と繋がっていたいんだもん。……離さないよ」

「あぁ……んんっ」


歩く振動でナカのいいところが突かれゴリゴリと擦られて思わず声が出てしまう。
耳元で囁かれた岡田の声にもゾクゾクして、俺のモノもまた硬くなってしまった。もう何度もイッているのに。

寝室に移動しベッドに寝かされた俺は岡田の腰に足を絡ませて自ら腰を振った。
繋がったままの岡田のモノでナカの気持ちいいところを擦り、岡田にキスを強請る。


「真巳さん、あっ、あんっ、キスして……もっと奥を突いて……」

「はぁ…エロ……ヤバい……」

「っあぁぁっ!!」


理性の吹き飛んだ岡田にガンガンと突かれ、俺は何度も何度もイかされ、絶頂した。


この日、俺達は夜ご飯も食べずにセックスしまくり、途中で意識を飛ばした俺が目覚めたのは、翌日……もう陽がかなり高く昇ってからのことだった。



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