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2 冒険者登録
想像力を働かせよう2
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「いいんだけどね、別に」
変態親父とエロ親父、どちらが酷い言い方なんだろう。馬鹿とアホ位の差かな。関西ではアホという言い方には愛情があるが、馬鹿はキツイ言い方という印象があるとテレビでやっていた覚えがあるけれど、俺はアホって言われるの結構キツイ。俺、関西人じゃないし。
「ジュン」
「あ、気にしてないから大丈夫だぞ」
ハの字眉毛になって俺を見ているキョーナとジェシーに笑いかけると、その後ろでニヤニヤ笑っているアルキナを睨む。
「なんだよアルキナ」
「気にすんなって、男なんてそんなもんさ」
「慰めにならないよ」
励ますにしても適当過ぎるアルキナの言葉にため息をつくと、俺は気持ちを変えて夕飯作りをすることにした。
すでに馬車から降ろされていた調理道具の籠の中から鍋とボールと木べらと布巾を取り出す俺の横で、スティーブさんが周囲に落ちている大きな石を組み合わせ簡易の竈を組み立て始めた。
馬車が通る道はある程度大きな石は避けられているものの、街道としてちゃんと整備されているわけではないから、周辺は石ころだらけだ。
火を熾す為に使う木の枝は周辺に落ちているものを拾う。この辺りは背の高い木はそう生えていないけれどその変わり背の低い木々とススキの様な草が多く生えている。秋になり枯れ草が増え雨が少ないこの時期は材料に不自由しない。
「なんだよ。事実だろ、男のスケベ心が子孫繁栄をだな」
「アルキナァ子供の前で何を言い出すんだ。……浄化」
男のスケベ心ってエロい漫画で騒ぐ小学生じゃないんだからと呆れながら、取り出したボールと木べらと布巾を浄化し小麦粉とふくらし粉と塩を入れ水を加えて捏ねる。
確か母さんは薄力粉と強力粉を混ぜて、ベーキングパウダーとドライイーストも使ってた気がするけど、発酵させてる時間も無いしなんちゃってで良いだろう。
「子供、まあ二人は子供だな。悪い」
アルキナがなんとなく気まずそうなキョーナと無表情のヒバリを見て、頭を掻く。
キョーナは十三歳の女の子だし、ヒバリだってまだ子供。あれ、この子いくつだろう。
「ちなみに俺だってやっと成人な段階だから、まだ十六だし」
「え、そうなの? もっと上かと思ってた」
あれ、誰かと年の話しなかったっけ? 首を傾げながら年上に見られた事って今まで無かったなあと考える。
無理矢理転生されられあの女に目と髪の色を変えられた。黒目黒髪じゃ無くなると、顔のパーツが変わらなくても印象は変わる。けれど基本はのっぺりした日本人の顔立ちだから年上には見られた事がなかったのだ。というより今までは年下に見られる事の方が多かった。
「ジュンは落ち着いてるから俺の十も下だって思えないな」
「アルキナは二十六で冒険者何年目なんだ?」
小麦粉を十分に捏ねた後、大きく一つにまとめ濡れ布巾で包んで休ませる。
スケベ発言を年齢の話で無理矢理流しながら、今度はオーク肉の塊に取りかかる。キョーナの初討伐品はしっかり美味しく頂こう。
「俺は十二で冒険者になったんだ。で、漸くBランク」
「ランクの事って詳しくないけど、それって早い方なんだろ」
「お前に言われるとなんか複雑だけど、この辺りを拠点にしてる剣士の冒険者なら早い方だろうな」
「この辺りっていうのは?」
「もっと強い魔物が出る地域ながら冒険者レベルが上がるのも早いだろ。なんせ実力つけなきゃあっさり殺られるからな」
そうか、魔物のランクがこの辺は低いのか。
まあだから旅の途中に、呑気に料理して食事出来るんだろうけれど。
「この辺りで一番強い魔物って何になるんだ?」
「そうだなあ。キングオークだな、一体だけなら魔物ランクがもっと上位な奴がいるんだが、まとめて何体か出るからちょっとやっかいなんだ。もう少し東に行くとコカトリスだな」
「キングオークが居る地域でコカトリスも出るのか?」
「いや、東にちょっと大きな山があるんだよ。そこにコカトリスの巣があるんだ」
コカトリスは確か石化攻撃を得意とする鳥型の魔物だった筈だ。見た目は鶏と蛇だかトカゲだかを掛け合わせた様な感じで毒も持ってた様な……確か俺何体か持ってるな。解体もせずにそのままの状態で。
「邪眼で石化攻撃してくるから俺みたいな接近戦をする剣士にとって一番やっかいな魔物だな」
「そうだろうね。うん、東は避けよう」
オークの肉をサイコロステーキの様にカットし、塩とハーブでつけ込む。オークは癖があるけれどハーブで臭い消しになる。次にオーク肉の端っことキジもどきの肉をそれぞれ包丁で細かくたたいてミンチにし、みじん切りにしたタマネギとキノコ、牧場で貰った卵を一つと塩少々で味をつけて粘りが出る間で混ぜておく。
「東はそうだな、キョーナちゃんが楽々キングオークを複数倒せる様になれば大丈夫じゃねえか」
楽々倒すって、広範囲魔法を使える様にならないと厳しいんじゃないだろうか。つまり、当分行くなってことか。
「それじゃ暫くは無理だなあ。まあオークを狩りつつ実力をつけていくしかないか」
「そうそう、焦らず地道にやるしかないさ」
十数年冒険者をやっていたアルキナの言葉は重みがある。さっきの小学生レベルの発言とは違う。
「キョーナちゃんは十三歳だったわよね」
「はい。十三になったばかりです」
「じゃあヒバリと同じ年なのね」
いつの間にかジェシーの近くに寄ってきたヒバリに笑いかけながらジェシーがキョーナに話している。
そっかヒバリは十三歳なのか、キョーナよりもだいぶ小柄だし更にガリガリだしもっと下なのかと思っていた。冒険者登録はしたもののヒバリには魔力が殆どないし、身体能力も全体に低い。ハイドさんが今後ヒバリをどうしようと思っているのか分からないけれど、冒険者としてやっていくのは難しい気がする。
「スープは野菜と卵かな、あと牛乳」
野菜が足りないからスープにして補う事にする。この世界はハウス栽培なんてないから冬場は葉物野菜が少なくなる。白菜みたいな野菜しか冬場の食卓には出てこないのだ。俺は無限収納に色々入れてるけど、普通はそんな保存出来ないもんな。
「ハイドさん、牛乳使ってしまってもいいですか」
「ええどうぞ。分離してしまうでしょうから。早めに使ってください」
俺は山程卵と牛乳を貰って無限収納に保存しているけど、これはハイドさん達は知らない。これとは別にハイドさんは卵と牛乳と野菜を牧場から買ってきたらしい。卵は十日位持つけれど牛乳は早めに使ってしまわないといけない。分離してしまう。
「キョーナ、スープ用の鍋が噴きこぼれない無い様に見てて」
「はい」
スティーブさんが石を組んで作ってくれた竈の上に鍋を乗せ、枯れ草に火をつける。
火の勢いが強くなってきたら枯れ枝を追加で入れて行く。慣れないと火加減が難しいのだ。
「こっちの鍋は蒸し器を乗せて使うから」
「はい」
もう一つの竈には大鍋に水を張り湯を沸かす。これはメインというか主食を作る為の物だ。
「さてと、そろそろいいかな」
濡れ布巾で包んで寝かせておいた種の様子を見る。これを十六等分して、あっとその前に板の準備をしなければ。
「ジュン、少し枝を集めてきましょうか。馬車に乗せてたのは全部出しちゃったわ」
「そうだな、肉焼くんだろ。ちょっと足りないな」
「お願いしていいか」
「ああ、夜の分もあるし取ってくるよ」
俺とキョーナを残し、ハイドさんまで連れて皆で枝を集めに行ってしまった。
「皆行っちゃったねえ」
「そうだな。まあ、枯れ枝は沢山あっても困らないし」
今使っているのは昨日までに集めておいた分なんだな、俺自分だけだと枝は殆ど使わないから枝の残りとか気にしたことないけれど、今はみんながいるから枝を使って火力を維持してる。
こういう段取り苦手なんだよな。でも、キョーナには教えておかないといけないんだな。
「あのさ、俺は魔法でなんでもやっちゃうけど普通は枝を集めたり水を汲んで置いたりしないといけないんだよ」
「魔法があればいらないの? ジュンは牧場の台所であんまり薪使って無かったよね」
俺とキョーナだけが台所を使ってた時、確かにあまり薪は減っていなかった。
俺は魔法で炎を自在に操れるし、魔法で炎をキープするのにあたって薪は不要なのだ。
ただ魔力で炎を操る事が出来るのを他人に知られるのはあまり良いことではないから、薪で火をつけている様に見せながら、キョーナにも説明せず魔法を使ってたんだけど気がつかれてたのか。
「魔力の無駄使いともいうから、魔法使い全部がそうとは言い切れないかな」
「ということは、ジュンだけしか無理ってこと?」
「うーん」
「……分かった。これも内緒なんだね。もう驚かないから大丈夫だよ」
なんだか疲れた様に言うキョーナに、俺はちょっと悲しい気持ちになっていた。
変態親父とエロ親父、どちらが酷い言い方なんだろう。馬鹿とアホ位の差かな。関西ではアホという言い方には愛情があるが、馬鹿はキツイ言い方という印象があるとテレビでやっていた覚えがあるけれど、俺はアホって言われるの結構キツイ。俺、関西人じゃないし。
「ジュン」
「あ、気にしてないから大丈夫だぞ」
ハの字眉毛になって俺を見ているキョーナとジェシーに笑いかけると、その後ろでニヤニヤ笑っているアルキナを睨む。
「なんだよアルキナ」
「気にすんなって、男なんてそんなもんさ」
「慰めにならないよ」
励ますにしても適当過ぎるアルキナの言葉にため息をつくと、俺は気持ちを変えて夕飯作りをすることにした。
すでに馬車から降ろされていた調理道具の籠の中から鍋とボールと木べらと布巾を取り出す俺の横で、スティーブさんが周囲に落ちている大きな石を組み合わせ簡易の竈を組み立て始めた。
馬車が通る道はある程度大きな石は避けられているものの、街道としてちゃんと整備されているわけではないから、周辺は石ころだらけだ。
火を熾す為に使う木の枝は周辺に落ちているものを拾う。この辺りは背の高い木はそう生えていないけれどその変わり背の低い木々とススキの様な草が多く生えている。秋になり枯れ草が増え雨が少ないこの時期は材料に不自由しない。
「なんだよ。事実だろ、男のスケベ心が子孫繁栄をだな」
「アルキナァ子供の前で何を言い出すんだ。……浄化」
男のスケベ心ってエロい漫画で騒ぐ小学生じゃないんだからと呆れながら、取り出したボールと木べらと布巾を浄化し小麦粉とふくらし粉と塩を入れ水を加えて捏ねる。
確か母さんは薄力粉と強力粉を混ぜて、ベーキングパウダーとドライイーストも使ってた気がするけど、発酵させてる時間も無いしなんちゃってで良いだろう。
「子供、まあ二人は子供だな。悪い」
アルキナがなんとなく気まずそうなキョーナと無表情のヒバリを見て、頭を掻く。
キョーナは十三歳の女の子だし、ヒバリだってまだ子供。あれ、この子いくつだろう。
「ちなみに俺だってやっと成人な段階だから、まだ十六だし」
「え、そうなの? もっと上かと思ってた」
あれ、誰かと年の話しなかったっけ? 首を傾げながら年上に見られた事って今まで無かったなあと考える。
無理矢理転生されられあの女に目と髪の色を変えられた。黒目黒髪じゃ無くなると、顔のパーツが変わらなくても印象は変わる。けれど基本はのっぺりした日本人の顔立ちだから年上には見られた事がなかったのだ。というより今までは年下に見られる事の方が多かった。
「ジュンは落ち着いてるから俺の十も下だって思えないな」
「アルキナは二十六で冒険者何年目なんだ?」
小麦粉を十分に捏ねた後、大きく一つにまとめ濡れ布巾で包んで休ませる。
スケベ発言を年齢の話で無理矢理流しながら、今度はオーク肉の塊に取りかかる。キョーナの初討伐品はしっかり美味しく頂こう。
「俺は十二で冒険者になったんだ。で、漸くBランク」
「ランクの事って詳しくないけど、それって早い方なんだろ」
「お前に言われるとなんか複雑だけど、この辺りを拠点にしてる剣士の冒険者なら早い方だろうな」
「この辺りっていうのは?」
「もっと強い魔物が出る地域ながら冒険者レベルが上がるのも早いだろ。なんせ実力つけなきゃあっさり殺られるからな」
そうか、魔物のランクがこの辺は低いのか。
まあだから旅の途中に、呑気に料理して食事出来るんだろうけれど。
「この辺りで一番強い魔物って何になるんだ?」
「そうだなあ。キングオークだな、一体だけなら魔物ランクがもっと上位な奴がいるんだが、まとめて何体か出るからちょっとやっかいなんだ。もう少し東に行くとコカトリスだな」
「キングオークが居る地域でコカトリスも出るのか?」
「いや、東にちょっと大きな山があるんだよ。そこにコカトリスの巣があるんだ」
コカトリスは確か石化攻撃を得意とする鳥型の魔物だった筈だ。見た目は鶏と蛇だかトカゲだかを掛け合わせた様な感じで毒も持ってた様な……確か俺何体か持ってるな。解体もせずにそのままの状態で。
「邪眼で石化攻撃してくるから俺みたいな接近戦をする剣士にとって一番やっかいな魔物だな」
「そうだろうね。うん、東は避けよう」
オークの肉をサイコロステーキの様にカットし、塩とハーブでつけ込む。オークは癖があるけれどハーブで臭い消しになる。次にオーク肉の端っことキジもどきの肉をそれぞれ包丁で細かくたたいてミンチにし、みじん切りにしたタマネギとキノコ、牧場で貰った卵を一つと塩少々で味をつけて粘りが出る間で混ぜておく。
「東はそうだな、キョーナちゃんが楽々キングオークを複数倒せる様になれば大丈夫じゃねえか」
楽々倒すって、広範囲魔法を使える様にならないと厳しいんじゃないだろうか。つまり、当分行くなってことか。
「それじゃ暫くは無理だなあ。まあオークを狩りつつ実力をつけていくしかないか」
「そうそう、焦らず地道にやるしかないさ」
十数年冒険者をやっていたアルキナの言葉は重みがある。さっきの小学生レベルの発言とは違う。
「キョーナちゃんは十三歳だったわよね」
「はい。十三になったばかりです」
「じゃあヒバリと同じ年なのね」
いつの間にかジェシーの近くに寄ってきたヒバリに笑いかけながらジェシーがキョーナに話している。
そっかヒバリは十三歳なのか、キョーナよりもだいぶ小柄だし更にガリガリだしもっと下なのかと思っていた。冒険者登録はしたもののヒバリには魔力が殆どないし、身体能力も全体に低い。ハイドさんが今後ヒバリをどうしようと思っているのか分からないけれど、冒険者としてやっていくのは難しい気がする。
「スープは野菜と卵かな、あと牛乳」
野菜が足りないからスープにして補う事にする。この世界はハウス栽培なんてないから冬場は葉物野菜が少なくなる。白菜みたいな野菜しか冬場の食卓には出てこないのだ。俺は無限収納に色々入れてるけど、普通はそんな保存出来ないもんな。
「ハイドさん、牛乳使ってしまってもいいですか」
「ええどうぞ。分離してしまうでしょうから。早めに使ってください」
俺は山程卵と牛乳を貰って無限収納に保存しているけど、これはハイドさん達は知らない。これとは別にハイドさんは卵と牛乳と野菜を牧場から買ってきたらしい。卵は十日位持つけれど牛乳は早めに使ってしまわないといけない。分離してしまう。
「キョーナ、スープ用の鍋が噴きこぼれない無い様に見てて」
「はい」
スティーブさんが石を組んで作ってくれた竈の上に鍋を乗せ、枯れ草に火をつける。
火の勢いが強くなってきたら枯れ枝を追加で入れて行く。慣れないと火加減が難しいのだ。
「こっちの鍋は蒸し器を乗せて使うから」
「はい」
もう一つの竈には大鍋に水を張り湯を沸かす。これはメインというか主食を作る為の物だ。
「さてと、そろそろいいかな」
濡れ布巾で包んで寝かせておいた種の様子を見る。これを十六等分して、あっとその前に板の準備をしなければ。
「ジュン、少し枝を集めてきましょうか。馬車に乗せてたのは全部出しちゃったわ」
「そうだな、肉焼くんだろ。ちょっと足りないな」
「お願いしていいか」
「ああ、夜の分もあるし取ってくるよ」
俺とキョーナを残し、ハイドさんまで連れて皆で枝を集めに行ってしまった。
「皆行っちゃったねえ」
「そうだな。まあ、枯れ枝は沢山あっても困らないし」
今使っているのは昨日までに集めておいた分なんだな、俺自分だけだと枝は殆ど使わないから枝の残りとか気にしたことないけれど、今はみんながいるから枝を使って火力を維持してる。
こういう段取り苦手なんだよな。でも、キョーナには教えておかないといけないんだな。
「あのさ、俺は魔法でなんでもやっちゃうけど普通は枝を集めたり水を汲んで置いたりしないといけないんだよ」
「魔法があればいらないの? ジュンは牧場の台所であんまり薪使って無かったよね」
俺とキョーナだけが台所を使ってた時、確かにあまり薪は減っていなかった。
俺は魔法で炎を自在に操れるし、魔法で炎をキープするのにあたって薪は不要なのだ。
ただ魔力で炎を操る事が出来るのを他人に知られるのはあまり良いことではないから、薪で火をつけている様に見せながら、キョーナにも説明せず魔法を使ってたんだけど気がつかれてたのか。
「魔力の無駄使いともいうから、魔法使い全部がそうとは言い切れないかな」
「ということは、ジュンだけしか無理ってこと?」
「うーん」
「……分かった。これも内緒なんだね。もう驚かないから大丈夫だよ」
なんだか疲れた様に言うキョーナに、俺はちょっと悲しい気持ちになっていた。
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