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未亡人の義姉を口説く男
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「あなたは、本当に兄を愛していなかったのですか」
あの後、休んでいる神官を呼び石棺の蓋の封印を完了させて屋敷に戻ると、ディーンは少し不安そうな、そして不貞腐れた様な顔で私に尋ねました。
「愛する? あなたは自分に毒を使った相手を愛せるのかしら、随分寛大なのね」
正直なところ、私は夫を信頼していましたし、彼の妻として生きようと考えていました。
ですが夫にはそんなつもりは微塵もなく、私に害があってもいいと毒を避妊薬として私に許可も取らずに使っていましたし、その挙げ句、私の署名を偽装して離縁届を捏造までしていました。
そんな人を愛する等、出来る人がいるのでしょうか?
「ディーン。彼はね、自分だけ解毒剤を飲んで私には毒を使い避妊していたのよ。五年の間私は石女と後ろ指をさされていたと言うのに、彼はその状況を素知らぬ顔で自ら作っていたの。そんな人をどうやったら愛せるのかしら。それとも愛していたら、そんな酷い行いすら許せるものなのかしら。私には分からないわ」
実際彼を愛したことがあったのか、好きだったことがあったのか、私自身にも分かりません。
子供のことがなければ、平穏な五年でした。
こんな最後でさえなければ、子供が生まれないと言う理由で離縁になったとしても、私は彼を恨んだりはしなかったでしょう。
「私がロニーと彼の母親を恨まないのが、理解できないのかしら? 彼ら憎まず一つの棺に弔うのが、夫への愛故だとそう思うの?」
確かにゲームのダニエラは、彼の愛人が平民であったこととその平民の血を引き継いでロニーが生まれていたことを知って、三人を恨み蔑んでいました。
そして、私のその態度がリチャードの恨みを産み、その結果リチャードはロニーに私への恨みを植え付けました。
「違いますか」
「違うわね。愛がないから出来るのよ。愛故に許し二人を共に弔おうと思う人もいるのかもしれないけれど、私は違うわ。もし彼を愛していたのなら、私は彼女を同じ棺に入れたりしないわ。もしも夫を、ピーターを愛していたのなら、私は絶対に彼女の体を修復したりしないし、ロニーの戸籍を整えよう等考えもしないわ。ロニーの未来を気にするなんて絶対にしないわ」
この世界は男尊女卑です。
前世の私がやっていた乙女ゲームの世界だったと言うのに、びっくりする程の男尊女卑なこの世界は何故か一夫一婦制で、庶子は認められません。
だからこそロニーは、ディーンの養子になっても父が愛人に産ませた子として馬鹿にされ続けます。
ロニーは父の妻であるダニエラを恨み、私が産んだ娘を恨み、養父であるディーンを恨みます。
その恨みをヒロインに否定され、どんな生まれでもロニーはロニーとして素晴らしいのだから、誰かを恨む必要はないと言うのです。
「そう……なのか?」
「他の人は分からないわ。私がそうだというだけよ。彼も馬鹿よね、私に子を産ませておけば後は自由に愛人と過ごせたでしょうに。どうしてもロニーを自分の跡継ぎにしたかったのかしら」
彼を跡継ぎにしたかったのなら、最低でも教育をしっかり行うべきでした。
誰にも文句を言われない様、ロニーに礼儀作法を身に付けさせ、知識を付けさせるべきだったのです。
もっとも貴族として生きるためには、六歳の時に陛下との謁見を済ませる必要がありますから、それでもロニーの未来は明るくは無かったでしょう、貴族として生きる条件を満たしていないロニーは、貴族として生きていけないのです。
「兄の考えなど分かるわけはないですし、分かりたくもありません」
「兄弟仲が悪いとは聞いていましたが、本当に悪かったのですね」
「ええ、私が兄が大嫌いです。兄もそうだったでしょう」
「それは分からないけれど、同じ親から生まれてもそういう事もあるのでしょうね」
それがゲームのディーンのトラウマでした。
つまり、ゲームの設定で彼は実の母親から疎まれていたのかもしれません。
「あなたは言わないのですか、兄だから敬うべきだとか、弟なのだから兄を立てるのは当然だとか。兄と仲良くするべきだとか」
「兄弟でも合わない人はいるだろうし、親は一番近い他人みたいなものよ。切りたくても自分で切るのは難しい足枷みたいなものよ。何か理由があって恨むことだってあるし親だから兄だから許さなくてはならないなんて、そんな馬鹿げた話はないと私は思うわ。私は運良く家族仲は良いけれど、それは私がお父様やお兄様から一定の評価を頂いているから、もし使えない駒だと判断されていたら、今程仲良くはしていないでしょうね」
私と兄はそれなりの仲です。
ゲームの私と兄の仲は最悪でしたが、今の私達はそうではありません、仲良しでは無くそれなりの仲です。
兄妹だろうと、親と子だろうと、仲が良い人達もいればそうでない人達もいます。
憎んでいる人達もいますが、それを第三者が許すべきだとか仲良くするべきだと言うべきではありません。
それを決めるのは本人だけ、それを決めていいのは当事者だけです。
血の繋がりがあろうとなかろうと、仲が良い人はいますし、その逆もいるのですから。
「そうですか。あなたはそう言うのですね」
「親子も兄弟も夫婦も、皆同じだとしか私は言えないわ」
「そう言いきるあなただから、私は惹かれたのですよ」
たったこれだけの出来事で、ディーンは私に惹かれるというのでしょうか。
「馬鹿ね。そんなことで私を認めようとするなんて、本当の私を知ったら幻滅するのではないかしら」
夫に優しい言葉を掛けられたことが無い私は、ディーンのこんなセリフにさえ動揺してしまうのですが、それを言えずに可愛くないことを言ってしまうのです。
こんな私の可愛くない性格のせいで、この結婚も駄目になるのではないでしょうか。
「幻滅なんてしませんよ。私はあなたを心の底から愛しているのですから」
私の不安を打ち消す様に、ディーンは微笑むと立ち上がり私に寄り添うようにソファーに腰を下ろしたのです。
あの後、休んでいる神官を呼び石棺の蓋の封印を完了させて屋敷に戻ると、ディーンは少し不安そうな、そして不貞腐れた様な顔で私に尋ねました。
「愛する? あなたは自分に毒を使った相手を愛せるのかしら、随分寛大なのね」
正直なところ、私は夫を信頼していましたし、彼の妻として生きようと考えていました。
ですが夫にはそんなつもりは微塵もなく、私に害があってもいいと毒を避妊薬として私に許可も取らずに使っていましたし、その挙げ句、私の署名を偽装して離縁届を捏造までしていました。
そんな人を愛する等、出来る人がいるのでしょうか?
「ディーン。彼はね、自分だけ解毒剤を飲んで私には毒を使い避妊していたのよ。五年の間私は石女と後ろ指をさされていたと言うのに、彼はその状況を素知らぬ顔で自ら作っていたの。そんな人をどうやったら愛せるのかしら。それとも愛していたら、そんな酷い行いすら許せるものなのかしら。私には分からないわ」
実際彼を愛したことがあったのか、好きだったことがあったのか、私自身にも分かりません。
子供のことがなければ、平穏な五年でした。
こんな最後でさえなければ、子供が生まれないと言う理由で離縁になったとしても、私は彼を恨んだりはしなかったでしょう。
「私がロニーと彼の母親を恨まないのが、理解できないのかしら? 彼ら憎まず一つの棺に弔うのが、夫への愛故だとそう思うの?」
確かにゲームのダニエラは、彼の愛人が平民であったこととその平民の血を引き継いでロニーが生まれていたことを知って、三人を恨み蔑んでいました。
そして、私のその態度がリチャードの恨みを産み、その結果リチャードはロニーに私への恨みを植え付けました。
「違いますか」
「違うわね。愛がないから出来るのよ。愛故に許し二人を共に弔おうと思う人もいるのかもしれないけれど、私は違うわ。もし彼を愛していたのなら、私は彼女を同じ棺に入れたりしないわ。もしも夫を、ピーターを愛していたのなら、私は絶対に彼女の体を修復したりしないし、ロニーの戸籍を整えよう等考えもしないわ。ロニーの未来を気にするなんて絶対にしないわ」
この世界は男尊女卑です。
前世の私がやっていた乙女ゲームの世界だったと言うのに、びっくりする程の男尊女卑なこの世界は何故か一夫一婦制で、庶子は認められません。
だからこそロニーは、ディーンの養子になっても父が愛人に産ませた子として馬鹿にされ続けます。
ロニーは父の妻であるダニエラを恨み、私が産んだ娘を恨み、養父であるディーンを恨みます。
その恨みをヒロインに否定され、どんな生まれでもロニーはロニーとして素晴らしいのだから、誰かを恨む必要はないと言うのです。
「そう……なのか?」
「他の人は分からないわ。私がそうだというだけよ。彼も馬鹿よね、私に子を産ませておけば後は自由に愛人と過ごせたでしょうに。どうしてもロニーを自分の跡継ぎにしたかったのかしら」
彼を跡継ぎにしたかったのなら、最低でも教育をしっかり行うべきでした。
誰にも文句を言われない様、ロニーに礼儀作法を身に付けさせ、知識を付けさせるべきだったのです。
もっとも貴族として生きるためには、六歳の時に陛下との謁見を済ませる必要がありますから、それでもロニーの未来は明るくは無かったでしょう、貴族として生きる条件を満たしていないロニーは、貴族として生きていけないのです。
「兄の考えなど分かるわけはないですし、分かりたくもありません」
「兄弟仲が悪いとは聞いていましたが、本当に悪かったのですね」
「ええ、私が兄が大嫌いです。兄もそうだったでしょう」
「それは分からないけれど、同じ親から生まれてもそういう事もあるのでしょうね」
それがゲームのディーンのトラウマでした。
つまり、ゲームの設定で彼は実の母親から疎まれていたのかもしれません。
「あなたは言わないのですか、兄だから敬うべきだとか、弟なのだから兄を立てるのは当然だとか。兄と仲良くするべきだとか」
「兄弟でも合わない人はいるだろうし、親は一番近い他人みたいなものよ。切りたくても自分で切るのは難しい足枷みたいなものよ。何か理由があって恨むことだってあるし親だから兄だから許さなくてはならないなんて、そんな馬鹿げた話はないと私は思うわ。私は運良く家族仲は良いけれど、それは私がお父様やお兄様から一定の評価を頂いているから、もし使えない駒だと判断されていたら、今程仲良くはしていないでしょうね」
私と兄はそれなりの仲です。
ゲームの私と兄の仲は最悪でしたが、今の私達はそうではありません、仲良しでは無くそれなりの仲です。
兄妹だろうと、親と子だろうと、仲が良い人達もいればそうでない人達もいます。
憎んでいる人達もいますが、それを第三者が許すべきだとか仲良くするべきだと言うべきではありません。
それを決めるのは本人だけ、それを決めていいのは当事者だけです。
血の繋がりがあろうとなかろうと、仲が良い人はいますし、その逆もいるのですから。
「そうですか。あなたはそう言うのですね」
「親子も兄弟も夫婦も、皆同じだとしか私は言えないわ」
「そう言いきるあなただから、私は惹かれたのですよ」
たったこれだけの出来事で、ディーンは私に惹かれるというのでしょうか。
「馬鹿ね。そんなことで私を認めようとするなんて、本当の私を知ったら幻滅するのではないかしら」
夫に優しい言葉を掛けられたことが無い私は、ディーンのこんなセリフにさえ動揺してしまうのですが、それを言えずに可愛くないことを言ってしまうのです。
こんな私の可愛くない性格のせいで、この結婚も駄目になるのではないでしょうか。
「幻滅なんてしませんよ。私はあなたを心の底から愛しているのですから」
私の不安を打ち消す様に、ディーンは微笑むと立ち上がり私に寄り添うようにソファーに腰を下ろしたのです。
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