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6章 集う力
325 転移魔道具
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見た事の無い少女が叫び声を上げながら猛スピードでこちらへと飛んでくる。アレは…魔族の羽か?
「騒がしいですよラム。邪竜の封印は解除できたのですか?」
「それが封印の解除なんてやり方が分からないからとりあえず邪竜が封じられてる祠をブッ壊したんだけど何かヤバいのよ…さっさとダーリンを連れてここから逃げましょう!」
「ラム?なんで君がここにいるんだ?失敗作の調教をする為に残った筈じゃ?」
「騙す様な事してごめんなさいダーリン。この陰険軍師が万が一自分が封印の解除に失敗した時の為にこっそりついて来いって言うからさ…」
突如現れた魔族の少女はカイト達の仲間だった。しかしこの少女の言っている事が本当だとすると相当にマズい。邪竜の封印は既に解かれてしまった事になる。
「ってそんな場合じゃないの!邪竜が完全に目覚めたらこんな空洞一瞬で壊れてしまうわ!」
「分かった。とりあえず今はここから逃げよう。レブ、鬼ぃさん達も転移魔道具で外に送ってあげようよ」
「よろしいのですか?ここで彼らに消えてもらえば我々の計画を邪魔する者はいなくなります。満身創痍の今なら空洞が崩壊すれば労なく始末する事ができるのですが…」
「分かってないな、鬼ぃさん達は大切なゲームの対戦相手だよ?確かに鬼ぃさん達がここでいなくなれば僕らの邪魔をする者はいなくなる。でもそれじゃつまらない。それに偽神のヤツも鬼ぃさんの事を気に入っているみたいだしね」
地面が揺れ周囲の魔力が高まっている。この空洞が崩れるのも時間の問題。まともに動けない俺が空洞の崩落までにここから脱出するのは困難だ。正直カイトの申し出はありがたい。
「シグマさん、オウルさん。どうやら封印は解かれてしまった様です。不本意ですがこの場を脱出する事を第一に考えましょう」
「仕方無ぇ。確かにこのままじゃ無駄死にするだけだ」
「邪竜の封印が解かれたなら変に意地を張るべきじゃないね。生き延びればまだチャンスは巡ってくる。僕もユイト君の考えに賛成だ」
カイトの思い通りになるのも癪だが今は生き延びる事が最優先だ。先程まで死を覚悟していた2人も分かってくれた。
「鬼ぃさん達も話はまとまった様だね。それじゃさっさとここから逃げるとしよう。レブ、この人数だとどの位まで跳べるかな?」
「我々3人の転移魔道具でこの大人数を跳ばすとなると空洞の外へ行くので精一杯でしょう。元々転移魔道具は1つで1人跳ばす様に作られておりますので」
「うーん、まぁいっか。それじゃ鬼ぃさん達手を繋いで円になってよ。間に僕達が入るから絶対に手を離さないでね」
「騒がしいですよラム。邪竜の封印は解除できたのですか?」
「それが封印の解除なんてやり方が分からないからとりあえず邪竜が封じられてる祠をブッ壊したんだけど何かヤバいのよ…さっさとダーリンを連れてここから逃げましょう!」
「ラム?なんで君がここにいるんだ?失敗作の調教をする為に残った筈じゃ?」
「騙す様な事してごめんなさいダーリン。この陰険軍師が万が一自分が封印の解除に失敗した時の為にこっそりついて来いって言うからさ…」
突如現れた魔族の少女はカイト達の仲間だった。しかしこの少女の言っている事が本当だとすると相当にマズい。邪竜の封印は既に解かれてしまった事になる。
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「分かった。とりあえず今はここから逃げよう。レブ、鬼ぃさん達も転移魔道具で外に送ってあげようよ」
「よろしいのですか?ここで彼らに消えてもらえば我々の計画を邪魔する者はいなくなります。満身創痍の今なら空洞が崩壊すれば労なく始末する事ができるのですが…」
「分かってないな、鬼ぃさん達は大切なゲームの対戦相手だよ?確かに鬼ぃさん達がここでいなくなれば僕らの邪魔をする者はいなくなる。でもそれじゃつまらない。それに偽神のヤツも鬼ぃさんの事を気に入っているみたいだしね」
地面が揺れ周囲の魔力が高まっている。この空洞が崩れるのも時間の問題。まともに動けない俺が空洞の崩落までにここから脱出するのは困難だ。正直カイトの申し出はありがたい。
「シグマさん、オウルさん。どうやら封印は解かれてしまった様です。不本意ですがこの場を脱出する事を第一に考えましょう」
「仕方無ぇ。確かにこのままじゃ無駄死にするだけだ」
「邪竜の封印が解かれたなら変に意地を張るべきじゃないね。生き延びればまだチャンスは巡ってくる。僕もユイト君の考えに賛成だ」
カイトの思い通りになるのも癪だが今は生き延びる事が最優先だ。先程まで死を覚悟していた2人も分かってくれた。
「鬼ぃさん達も話はまとまった様だね。それじゃさっさとここから逃げるとしよう。レブ、この人数だとどの位まで跳べるかな?」
「我々3人の転移魔道具でこの大人数を跳ばすとなると空洞の外へ行くので精一杯でしょう。元々転移魔道具は1つで1人跳ばす様に作られておりますので」
「うーん、まぁいっか。それじゃ鬼ぃさん達手を繋いで円になってよ。間に僕達が入るから絶対に手を離さないでね」
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