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6章 集う力
280 衝突
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空中で2つの巨体が激突し爆音を周囲に撒き散らします。私は目を瞑り地上の光景をイメージしました。
「瞬間移動は成功しましたわね…アンは大丈夫でしょうか」
辺りを見回すと少し離れた場所に片膝をついているアンを見つける事が出来ました。アンも私を見つけた様で親指を立てて笑顔を浮かべました。どうやら無事な様です。
「お帰りなさい、アンタの方も無事な様ね。良かったわ」
「私は大丈夫ですがアンは大丈夫ですか?少しキツそうな様ですが?」
「流石のデーちゃんもあの衝撃では無傷とはいかなかったわ。おかげで魔力をかなり持っていかれたけどまだまだ平気よ」
「そうですわ、レッドドラゴンはどうなりましたか?私は地上に戻って来る事に必死であの後どうなったかを確認できてませんの」
あの衝突で無事ならば最早私達に出来る事はありません。今の私達に出来る最高の一撃は果たしてレッドドラゴンを倒す事が出来たのでしょうか。
「安心しなさい。アイツは跡形も無く砕け散ったわ。そのおかげでデーちゃんがかなりスプラッタな事になっちゃったけど…」
「…オォォォォォン」
デーちゃんが私達の方へと戻って来ます。遠目にはダメージを負った様子はありませんがアンが自らの魔力を犠牲にした結果でしょう。
「うわっ…近くで見るとやっぱりグロい事になってるわね」
「デーちゃん、どうもありがとうございました。出来れば身体を洗ってあげたいのですが…」
私達の元へと舞い降りたデーちゃんの身体はレッドドラゴンの返り血で赤く染まっていまいた。所々肉片もへばりつき血の匂いが辺りに漂います。
「よし、アンタはそろそろ冥界に帰りなさい。本当にありがとうね、向こうに帰ったらちゃんと身体を綺麗にしなさいよ。それじゃまた」
アンはデーちゃんにそう話しかけると冥界へと通じる扉を出現させました。命令に従ってデーちゃんは扉をくぐり冥界へと帰っていきます。
「あ~疲れた!でもこれで終わったわね。まさか自分でレッドドラゴンを倒せるなんて思わなかったわ。そうだ、忘れる前にコレを渡しておくわ、さっき回収しておいたの」
「コレは…お母様のペンダント…取り戻す事が出来て本当に良かったですわ」
元はと言えば私がモンスターにお母様のペンダントを奪われたせいでレッドドラゴンと戦う羽目になってしまいました。今回は私の不注意で皆に迷惑をかけてしまい申し訳無い気持ちで一杯です。
「もう取られたりしない様に気をつけなさいよ…そう言えば何か忘れてる様な…そうよ!ユイト達もレッドドラゴンと戦ってるんだったわ!助けに行かなきゃ!」
「その必要は無いみたいですわよ。ほら、あっちを見て下さい」
「瞬間移動は成功しましたわね…アンは大丈夫でしょうか」
辺りを見回すと少し離れた場所に片膝をついているアンを見つける事が出来ました。アンも私を見つけた様で親指を立てて笑顔を浮かべました。どうやら無事な様です。
「お帰りなさい、アンタの方も無事な様ね。良かったわ」
「私は大丈夫ですがアンは大丈夫ですか?少しキツそうな様ですが?」
「流石のデーちゃんもあの衝撃では無傷とはいかなかったわ。おかげで魔力をかなり持っていかれたけどまだまだ平気よ」
「そうですわ、レッドドラゴンはどうなりましたか?私は地上に戻って来る事に必死であの後どうなったかを確認できてませんの」
あの衝突で無事ならば最早私達に出来る事はありません。今の私達に出来る最高の一撃は果たしてレッドドラゴンを倒す事が出来たのでしょうか。
「安心しなさい。アイツは跡形も無く砕け散ったわ。そのおかげでデーちゃんがかなりスプラッタな事になっちゃったけど…」
「…オォォォォォン」
デーちゃんが私達の方へと戻って来ます。遠目にはダメージを負った様子はありませんがアンが自らの魔力を犠牲にした結果でしょう。
「うわっ…近くで見るとやっぱりグロい事になってるわね」
「デーちゃん、どうもありがとうございました。出来れば身体を洗ってあげたいのですが…」
私達の元へと舞い降りたデーちゃんの身体はレッドドラゴンの返り血で赤く染まっていまいた。所々肉片もへばりつき血の匂いが辺りに漂います。
「よし、アンタはそろそろ冥界に帰りなさい。本当にありがとうね、向こうに帰ったらちゃんと身体を綺麗にしなさいよ。それじゃまた」
アンはデーちゃんにそう話しかけると冥界へと通じる扉を出現させました。命令に従ってデーちゃんは扉をくぐり冥界へと帰っていきます。
「あ~疲れた!でもこれで終わったわね。まさか自分でレッドドラゴンを倒せるなんて思わなかったわ。そうだ、忘れる前にコレを渡しておくわ、さっき回収しておいたの」
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