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2章 交易都市の錬金術士
024 交易都市アイロンスティール
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「うわ~すごい人の数ですね!」
「あぁ、圧倒されるな、これぞ異世界って感じだ」
護衛の報酬を貰った後俺達はカッパーさんと別れアイロンスティールの街の大通りを歩いていた。
行き交う人たちは人間だけでは無い、数は少ないがアニメやゲームでしか見た事の無いエルフやドワーフ、獣の耳を生やした獣人なんかも歩いていた。
イール村には俺達の様な普通の人間しか居なかったが亜人がいる事はアルフさん達に教えてもらっていた、しかし聴くと見るのではやはり違う、テンションが上がって来た。
大通りには出店も出ていてさながら祭りの様だ。
「なんかいい匂いがします~」
マズい、サクヤが串焼きの屋台をロックオンしてしまった、ヤツに狙われたら最期、店の在庫と俺の財布がすっからかんになってしまう。
「主さま、あれを買うべき」
アイギス、お前もか。
アイギスは綿あめの様な食べ物を売っている屋台を指差している。
「ダメだ2人とも、まずは宿の確保だ、カッパーさんに聞いた宿はこの辺りの筈なんだけど…」
「『黄昏の巨人亭』ですか?あっ!あそこじゃないですか?」
大通りから少し路地に入った所に目的の宿屋『黄昏の巨人亭』は有った、1泊銀貨6枚、相場より少し高いが風呂が付いているのが嬉しい、食事も旨いと評判の店だそうだ。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
「いらっしゃい、黄昏の巨人亭へようこそ、食事かい?宿泊かい?」
店内に入ると恰幅のいい中年の女性が出迎えてくれた、女将さんだろうか。
「宿泊でお願いします、とりあえず3泊で、部屋は3部屋お願いできますか?」
「ちょっと待っとくれよ…、あちゃー、部屋が埋まっちまってるね、冒険者さん用の大部屋なら空いてるよ、ベッドも丁度3つある部屋だ」
どうするべきか、村でもサクヤと2人で集会所に寝泊まりしていたけど人の出入りが有る場所だった為あまり意識はしなかったがこれはマズい、いやマズく無いのか、俺の理性が試される。
「ダメなら他の宿を紹介するよ、知り合いのやってる所だがウチに負けない良い宿さ」
どうする、俺?サクヤはアイギスが仲間になってから妙に積極的だ、馬車の中でも俺の膝枕の所有権をアイギスと争っていた、アイギスは最初から積極的だ、他人の入ってこない空間にこの2人と一緒にいると何が起きるかわからない。
「それじゃ他の宿を「「大部屋をお願い(しましょう!)(するべき!)」」
俺の主張は2人の声に阻まれた。
「この宿にしましょう!」
「するべき!べき!」
こんなに息が合っている2人は初めてみる、ここで断れば何をされるかわからない。
「お兄さんの負けだね、大部屋だから3人3泊で金貨4枚に負けとくよ、若いからしょうがないけど余り音を出さないどくれよ」
2人が女将さんに親指を立てる、お前ら絶対意味わかってないだろ?
部屋への階段を2人に引きずられながら上がっていると女将さんの声が聞こえてきた。
「夕飯は精の付くもの作っとくからね!」
「あぁ、圧倒されるな、これぞ異世界って感じだ」
護衛の報酬を貰った後俺達はカッパーさんと別れアイロンスティールの街の大通りを歩いていた。
行き交う人たちは人間だけでは無い、数は少ないがアニメやゲームでしか見た事の無いエルフやドワーフ、獣の耳を生やした獣人なんかも歩いていた。
イール村には俺達の様な普通の人間しか居なかったが亜人がいる事はアルフさん達に教えてもらっていた、しかし聴くと見るのではやはり違う、テンションが上がって来た。
大通りには出店も出ていてさながら祭りの様だ。
「なんかいい匂いがします~」
マズい、サクヤが串焼きの屋台をロックオンしてしまった、ヤツに狙われたら最期、店の在庫と俺の財布がすっからかんになってしまう。
「主さま、あれを買うべき」
アイギス、お前もか。
アイギスは綿あめの様な食べ物を売っている屋台を指差している。
「ダメだ2人とも、まずは宿の確保だ、カッパーさんに聞いた宿はこの辺りの筈なんだけど…」
「『黄昏の巨人亭』ですか?あっ!あそこじゃないですか?」
大通りから少し路地に入った所に目的の宿屋『黄昏の巨人亭』は有った、1泊銀貨6枚、相場より少し高いが風呂が付いているのが嬉しい、食事も旨いと評判の店だそうだ。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
「いらっしゃい、黄昏の巨人亭へようこそ、食事かい?宿泊かい?」
店内に入ると恰幅のいい中年の女性が出迎えてくれた、女将さんだろうか。
「宿泊でお願いします、とりあえず3泊で、部屋は3部屋お願いできますか?」
「ちょっと待っとくれよ…、あちゃー、部屋が埋まっちまってるね、冒険者さん用の大部屋なら空いてるよ、ベッドも丁度3つある部屋だ」
どうするべきか、村でもサクヤと2人で集会所に寝泊まりしていたけど人の出入りが有る場所だった為あまり意識はしなかったがこれはマズい、いやマズく無いのか、俺の理性が試される。
「ダメなら他の宿を紹介するよ、知り合いのやってる所だがウチに負けない良い宿さ」
どうする、俺?サクヤはアイギスが仲間になってから妙に積極的だ、馬車の中でも俺の膝枕の所有権をアイギスと争っていた、アイギスは最初から積極的だ、他人の入ってこない空間にこの2人と一緒にいると何が起きるかわからない。
「それじゃ他の宿を「「大部屋をお願い(しましょう!)(するべき!)」」
俺の主張は2人の声に阻まれた。
「この宿にしましょう!」
「するべき!べき!」
こんなに息が合っている2人は初めてみる、ここで断れば何をされるかわからない。
「お兄さんの負けだね、大部屋だから3人3泊で金貨4枚に負けとくよ、若いからしょうがないけど余り音を出さないどくれよ」
2人が女将さんに親指を立てる、お前ら絶対意味わかってないだろ?
部屋への階段を2人に引きずられながら上がっていると女将さんの声が聞こえてきた。
「夕飯は精の付くもの作っとくからね!」
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