21 / 358
1章 リザードマンと女神の籠手
020 女神の籠手
しおりを挟む
洞穴の奥から魔力の白い奔流が押し寄せて来る、遮る物全てを飲み込む圧倒的な破壊力。
アイギスの持つ装備固有スキルの1つ、絶対防御『イージス』、俺は腕を突き出し魔力の奔流に立ち向かう。
「負けるかぁぁぁ!!」
全身に激痛が走る、鬼神化の反動で体にガタがきている、このままだと凌ぎきれない。
『主さま、ふぁいと、私も頑張る、…?不思議…力が溢れてくる』
アイギスから声が聴こえる、体から痛みが消え暖かい光に体が包まれた。
『あなたは?そう、わかった、力を貸して』
「はぁぁぁぁ!!!」
俺達の視界が真っ白に染まる時誰かの声が聴こえた気がした。
『アルフ、幸せになるんだよ』
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
破壊の奔流は周囲一帯を消滅させ、グランウッドの森に巨大なクレーターを作り出した。
「ハハッ、やった!生きてる!生き残ったぞ!!」
ガンマさんがガッツポーズを作り歓声をあげる。
「やったわ!アルフ!私達助かったのよ!どうしたの?」
「あ…あぁ、母さんの声が聞こえた様な気がしたんだ….」
イオタさんに抱きつかれながらアルフさんは空を見上げていた。
「は~っ、疲れました~魔力も空っぽです、ユイトさん私がんばりました!褒めて下さい!」
サクヤが頭を撫でろと催促してくる。
「そうだな、皆で頑張ったから生き残れたんだ」
サクヤの頭の撫でてやると嬉しそうに表情を崩す、その時誰かが俺の服をクイクイと引っ張った。
「ずるい、主さまは私も褒めるべき」
隣を見ると見た事のない少女がいた。
肩まで伸びた絹の様な銀髪、淡い水色のワンピースを着た少女、彫刻の様に整った顔からは少し儚い印象を与えられるがその目は金色に輝き強い意志を宿していた。
「なでなでするべき、はよ」
そう言ってサクヤより少し低い身長で背伸びをして頭を俺の胸板に擦りつけてきた。
頭を撫でると少女は泣きながら抱きついてきくる。
「主さま…会いたかった、もう離れたくない」
ひとしきり泣きじゃくった後少女は顔を上げる。
「私はアイギス、神甲アイギスに宿った女神、このひとといっしょ」
そう言ってサクヤを指差す。
「か、可愛いです!アイギスちゃん可愛いです!!サクヤお姉ちゃんって呼んで下さい!は~私もなでなでしていいですか!?いいですよね!」
サクヤが手をワキワキしながらヤバい顔でアイギスに近づいて行く。
アイギスは逃げようとしたが獣の様な身のこなしのサクヤからは逃れられずその体を陵辱された。
アイギスの持つ装備固有スキルの1つ、絶対防御『イージス』、俺は腕を突き出し魔力の奔流に立ち向かう。
「負けるかぁぁぁ!!」
全身に激痛が走る、鬼神化の反動で体にガタがきている、このままだと凌ぎきれない。
『主さま、ふぁいと、私も頑張る、…?不思議…力が溢れてくる』
アイギスから声が聴こえる、体から痛みが消え暖かい光に体が包まれた。
『あなたは?そう、わかった、力を貸して』
「はぁぁぁぁ!!!」
俺達の視界が真っ白に染まる時誰かの声が聴こえた気がした。
『アルフ、幸せになるんだよ』
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
破壊の奔流は周囲一帯を消滅させ、グランウッドの森に巨大なクレーターを作り出した。
「ハハッ、やった!生きてる!生き残ったぞ!!」
ガンマさんがガッツポーズを作り歓声をあげる。
「やったわ!アルフ!私達助かったのよ!どうしたの?」
「あ…あぁ、母さんの声が聞こえた様な気がしたんだ….」
イオタさんに抱きつかれながらアルフさんは空を見上げていた。
「は~っ、疲れました~魔力も空っぽです、ユイトさん私がんばりました!褒めて下さい!」
サクヤが頭を撫でろと催促してくる。
「そうだな、皆で頑張ったから生き残れたんだ」
サクヤの頭の撫でてやると嬉しそうに表情を崩す、その時誰かが俺の服をクイクイと引っ張った。
「ずるい、主さまは私も褒めるべき」
隣を見ると見た事のない少女がいた。
肩まで伸びた絹の様な銀髪、淡い水色のワンピースを着た少女、彫刻の様に整った顔からは少し儚い印象を与えられるがその目は金色に輝き強い意志を宿していた。
「なでなでするべき、はよ」
そう言ってサクヤより少し低い身長で背伸びをして頭を俺の胸板に擦りつけてきた。
頭を撫でると少女は泣きながら抱きついてきくる。
「主さま…会いたかった、もう離れたくない」
ひとしきり泣きじゃくった後少女は顔を上げる。
「私はアイギス、神甲アイギスに宿った女神、このひとといっしょ」
そう言ってサクヤを指差す。
「か、可愛いです!アイギスちゃん可愛いです!!サクヤお姉ちゃんって呼んで下さい!は~私もなでなでしていいですか!?いいですよね!」
サクヤが手をワキワキしながらヤバい顔でアイギスに近づいて行く。
アイギスは逃げようとしたが獣の様な身のこなしのサクヤからは逃れられずその体を陵辱された。
0
お気に入りに追加
912
あなたにおすすめの小説
無能とされた双子の姉は、妹から逃げようと思う~追放はこれまでで一番素敵な贈り物
ゆうぎり
ファンタジー
私リディアーヌの不幸は双子の姉として生まれてしまった事だろう。
妹のマリアーヌは王太子の婚約者。
我が公爵家は妹を中心に回る。
何をするにも妹優先。
勿論淑女教育も勉強も魔術もだ。
そして、面倒事は全て私に回ってくる。
勉強も魔術も課題の提出は全て代わりに私が片付けた。
両親に訴えても、将来公爵家を継ぎ妹を支える立場だと聞き入れて貰えない。
気がつけば私は勉強に関してだけは、王太子妃教育も次期公爵家教育も修了していた。
そう勉強だけは……
魔術の実技に関しては無能扱い。
この魔術に頼っている国では私は何をしても無能扱いだった。
だから突然罪を着せられ国を追放された時には喜んで従った。
さあ、どこに行こうか。
※ゆるゆる設定です。
※2021.9.9 HOTランキング入りしました。ありがとうございます。
魔力ゼロの出来損ない貴族、四大精霊王に溺愛される
日之影ソラ
ファンタジー
魔法使いの名門マスタローグ家の次男として生をうけたアスク。兄のように優れた才能を期待されたアスクには何もなかった。魔法使いとしての才能はおろか、誰もが持って生まれる魔力すらない。加えて感情も欠落していた彼は、両親から拒絶され別宅で一人暮らす。
そんなある日、アスクは一冊の不思議な本を見つけた。本に誘われた世界で四大精霊王と邂逅し、自らの才能と可能性を知る。そして精霊王の契約者となったアスクは感情も取り戻し、これまで自分を馬鹿にしてきた周囲を見返していく。
HOTランキング&ファンタジーランキング1位達成!!
婚約解消して次期辺境伯に嫁いでみた
cyaru
恋愛
一目惚れで婚約を申し込まれたキュレット伯爵家のソシャリー。
お相手はボラツク侯爵家の次期当主ケイン。眉目秀麗でこれまで数多くの縁談が女性側から持ち込まれてきたがケインは女性には興味がないようで18歳になっても婚約者は今までいなかった。
婚約をした時は良かったのだが、問題は1か月に起きた。
過去にボラツク侯爵家から放逐された侯爵の妹が亡くなった。放っておけばいいのに侯爵は簡素な葬儀も行ったのだが、亡くなった妹の娘が牧師と共にやってきた。若い頃の妹にそっくりな娘はロザリア。
ボラツク侯爵家はロザリアを引き取り面倒を見ることを決定した。
婚約の時にはなかったがロザリアが独り立ちできる状態までが期間。
明らかにソシャリーが嫁げば、ロザリアがもれなくついてくる。
「マジか…」ソシャリーは心から遠慮したいと願う。
そして婚約者同士の距離を縮め、お互いの考えを語り合う場が月に数回設けられるようになったが、全てにもれなくロザリアがついてくる。
茶会に観劇、誕生日の贈り物もロザリアに買ったものを譲ってあげると謎の善意を押し売り。夜会もケインがエスコートしダンスを踊るのはロザリア。
幾度となく抗議を受け、ケインは考えを改めると誓ってくれたが本当に考えを改めたのか。改めていれば婚約は継続、そうでなければ解消だがソシャリーも年齢的に次を決めておかないと家のお荷物になってしまう。
「こちらは嫁いでくれるならそれに越したことはない」と父が用意をしてくれたのは「自分の責任なので面倒を見ている子の数は35」という次期辺境伯だった?!
★↑例の如く恐ろしく省略してます。
★9月14日投稿開始、完結は9月16日です。
★コメントの返信は遅いです。
★タグが勝手すぎる!と思う方。ごめんなさい。検索してもヒットしないよう工夫してます。
♡注意事項~この話を読む前に~♡
※異世界を舞台にした創作話です。時代設定なし、史実に基づいた話ではありません。【妄想史であり世界史ではない】事をご理解ください。登場人物、場所全て架空です。
※外道な作者の妄想で作られたガチなフィクションの上、ご都合主義なのでリアルな世界の常識と混同されないようお願いします。
※心拍数や血圧の上昇、高血糖、アドレナリンの過剰分泌に責任はおえません。
※価値観や言葉使いなど現実世界とは異なります(似てるモノ、同じものもあります)
※誤字脱字結構多い作者です(ごめんなさい)コメント欄より教えて頂けると非常に助かります。
※話の基幹、伏線に関わる文言についてのご指摘は申し訳ないですが受けられません
婚約破棄された公爵令嬢は、真実の愛を証明したい
香月文香
恋愛
「リリィ、僕は真実の愛を見つけたんだ!」
王太子エリックの婚約者であるリリアーナ・ミュラーは、舞踏会で婚約破棄される。エリックは男爵令嬢を愛してしまい、彼女以外考えられないというのだ。
リリアーナの脳裏をよぎったのは、十年前、借金のかたに商人に嫁いだ姉の言葉。
『リリィ、私は真実の愛を見つけたわ。どんなことがあったって大丈夫よ』
そう笑って消えた姉は、五年前、首なし死体となって娼館で見つかった。
真実の愛に浮かれる王太子と男爵令嬢を前に、リリアーナは決意する。
——私はこの二人を利用する。
ありとあらゆる苦難を与え、そして、二人が愛によって結ばれるハッピーエンドを見届けてやる。
——それこそが真実の愛の証明になるから。
これは、婚約破棄された公爵令嬢が真実の愛を見つけるお話。
※6/15 20:37に一部改稿しました。
本物の恋、見つけましたⅡ ~今の私は地味だけど素敵な彼に夢中です~
日之影ソラ
恋愛
本物の恋を見つけたエミリアは、ゆっくり時間をかけユートと心を通わていく。
そうして念願が叶い、ユートと相思相愛になることが出来た。
ユートからプロポーズされ浮かれるエミリアだったが、二人にはまだまだ超えなくてはならない壁がたくさんある。
身分の違い、生きてきた環境の違い、価値観の違い。
様々な違いを抱えながら、一歩ずつ幸せに向かって前進していく。
何があっても関係ありません!
私とユートの恋は本物だってことを証明してみせます!
『本物の恋、見つけました』の続編です。
二章から読んでも楽しめるようになっています。
異世界ゆるり紀行 ~子育てしながら冒険者します~
水無月 静琉
ファンタジー
神様のミスによって命を落とし、転生した茅野巧。様々なスキルを授かり異世界に送られると、そこは魔物が蠢く危険な森の中だった。タクミはその森で双子と思しき幼い男女の子供を発見し、アレン、エレナと名づけて保護する。格闘術で魔物を楽々倒す二人に驚きながらも、街に辿り着いたタクミは生計を立てるために冒険者ギルドに登録。アレンとエレナの成長を見守りながらの、のんびり冒険者生活がスタート!
***この度アルファポリス様から書籍化しました! 詳しくは近況ボードにて!
異世界召喚されたら無能と言われ追い出されました。~この世界は俺にとってイージーモードでした~
WING/空埼 裕@書籍発売中
ファンタジー
1~8巻好評発売中です!
※2022年7月12日に本編は完結しました。
◇ ◇ ◇
ある日突然、クラスまるごと異世界に勇者召喚された高校生、結城晴人。
ステータスを確認したところ、勇者に与えられる特典のギフトどころか、勇者の称号すらも無いことが判明する。
晴人たちを召喚した王女は「無能がいては足手纏いになる」と、彼のことを追い出してしまった。
しかも街を出て早々、王女が差し向けた騎士によって、晴人は殺されかける。
胸を刺され意識を失った彼は、気がつくと神様の前にいた。
そしてギフトを与え忘れたお詫びとして、望むスキルを作れるスキルをはじめとしたチート能力を手に入れるのであった──
ハードモードな異世界生活も、やりすぎなくらいスキルを作って一発逆転イージーモード!?
前代未聞の難易度激甘ファンタジー、開幕!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる