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1章 リザードマンと女神の籠手
015 強行突破
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「最終確認だ、一番戦闘力の高いユイト君は先頭で道を塞ぐ敵を倒してくれ、トドメを刺す必要はない、ガンマはユイト君にのナビに集中しろ、後衛2人を挟んで僕が殿につく」
「わかった、敵はユイトに任せるぜ、俺は目印の確認に集中する」
「いいかい?術式を解除すると後には戻れない、タイムリミットは30分だ」
アルフさんの言葉に俺達は無言で頷く。
「それじゃあいくよ、『術式解除』」
術式の解除を確認したアルフさんの合図と同時に俺達は一斉に走り始めた。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
走る、斬る、走る、俺達は出口を目指し来た道を戻っていた。
「ユイト!次は左だ!その後は右!」
走りながらガンマさんがマッピングした地図と壁に描かれた印を交互に見て俺に指示を飛ばす。
「左ですね!?チッ!また出たな!『真空波』!」
俺は皆の先頭を走りながら咲夜を抜き通路を塞ぐリザードマンを吹き飛ばす。
「サクヤちゃん、後ろに火球を撃ってくれ!追っ手が多い!イオタは【アイスウォール】の詠唱開始!次の分かれ道で発動だ!道を塞ぐぞ!」
殿で追いついてきたリザードマンを斬り伏せながらアルフさんが叫ぶ。
「わかりました!【鬼火弐式】!」
サクヤの周囲に無数のピンポン玉サイズの火球が現れ追っ手に向かい飛んでいく、背中に感じた熱量でその威力の凄まじさが判った。
「我を守護する水霊よ、その身を固めて盾となれ!【アイスウォール】!」
別れ道を通過すると同時にイオタさんが魔法を発動する、どうやら通路を氷の壁で塞いだようだ。
「よし、あと少しだ!これなら余裕で間に合う」
「油断するなガンマ!…?イオタ!危ない!!」
アルフさんの声に反応して後ろを振り返ると天井から1匹のリザードマンが襲いかかっていた。
「クソ、間に合え!ッ!?グアッー!」
アルフさんは間一髪イオタさんを突き飛ばしたが、リザードマンの足に踏みつけられる。
「アルフ!なんだこのリザードマンは!?」
アルフさんを踏みつけているリザードマンは3メートル程の巨体で背中から蝙蝠の様な羽を生やしていた、顔付きも他のリザードマンとは異なり頭に2本の角を生やし、片目が刀傷で潰れている。
「サルどものクセにオレの住処に入ってくるなんて舐めた真似しやがって!!皆殺しだ!!」
リザードマンは叫んだ。
「わかった、敵はユイトに任せるぜ、俺は目印の確認に集中する」
「いいかい?術式を解除すると後には戻れない、タイムリミットは30分だ」
アルフさんの言葉に俺達は無言で頷く。
「それじゃあいくよ、『術式解除』」
術式の解除を確認したアルフさんの合図と同時に俺達は一斉に走り始めた。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
走る、斬る、走る、俺達は出口を目指し来た道を戻っていた。
「ユイト!次は左だ!その後は右!」
走りながらガンマさんがマッピングした地図と壁に描かれた印を交互に見て俺に指示を飛ばす。
「左ですね!?チッ!また出たな!『真空波』!」
俺は皆の先頭を走りながら咲夜を抜き通路を塞ぐリザードマンを吹き飛ばす。
「サクヤちゃん、後ろに火球を撃ってくれ!追っ手が多い!イオタは【アイスウォール】の詠唱開始!次の分かれ道で発動だ!道を塞ぐぞ!」
殿で追いついてきたリザードマンを斬り伏せながらアルフさんが叫ぶ。
「わかりました!【鬼火弐式】!」
サクヤの周囲に無数のピンポン玉サイズの火球が現れ追っ手に向かい飛んでいく、背中に感じた熱量でその威力の凄まじさが判った。
「我を守護する水霊よ、その身を固めて盾となれ!【アイスウォール】!」
別れ道を通過すると同時にイオタさんが魔法を発動する、どうやら通路を氷の壁で塞いだようだ。
「よし、あと少しだ!これなら余裕で間に合う」
「油断するなガンマ!…?イオタ!危ない!!」
アルフさんの声に反応して後ろを振り返ると天井から1匹のリザードマンが襲いかかっていた。
「クソ、間に合え!ッ!?グアッー!」
アルフさんは間一髪イオタさんを突き飛ばしたが、リザードマンの足に踏みつけられる。
「アルフ!なんだこのリザードマンは!?」
アルフさんを踏みつけているリザードマンは3メートル程の巨体で背中から蝙蝠の様な羽を生やしていた、顔付きも他のリザードマンとは異なり頭に2本の角を生やし、片目が刀傷で潰れている。
「サルどものクセにオレの住処に入ってくるなんて舐めた真似しやがって!!皆殺しだ!!」
リザードマンは叫んだ。
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