141 / 183
第一章 公爵令嬢曰く、「好奇心は台風の目に他ならない」
キリの世界と赤い記憶
しおりを挟む
「はぁ~~~~っ」
キリくんをなでなでしてたら、下からとても大きなため息が聞こえた。
「えー、キリくん。どうしたの? あ、しつこかった?」
「いえ。撫でられるのは好きなので、もう少し続けて下さい」
「あ、はい。よしよし。でもなんで、ため息ついたの?」
心地良さそうに目を細めているキリくんのなでなでを続行してると、キリくんがぽつりと言った。
「いえ、兄騎士様に撫でて欲しいなーって」
「なるほど。でも、人前で大きなため息つくのはあまり良くないよ。気をつけようね」
「はぁい」
元気なお返事をしたキリくんは額をぐりぐりと鎖骨に押し当ててくる。
可愛いから、キリくんが離れるまではこのままでいよう。でも、これだと手持ち無沙汰というか、会話が・・・・・・。
「そういえば、キリくんってよくギルハード様に抱きつこうとしてるよね」
「ん?」
何か話そうとして、思い浮かんだことを口にした。昨日今日でキリくんがギルハード様に抱きつこうとして避けられてるのを何度か見たからかな。
「はい。してますよ。それがどうかしましたか?」
「ちょっと気になって。ギルハード様ってそういうの得意じゃないでしょ? キリくんはギルハード様の苦手なこととかしないと思ってたから」
一昨日、私も失敗してギルハード様に青い顔をさせてしまったから、キリくんの行動が意外だった。
ただ、キリくんの抱きつき行為はギルハード様も慣れてるのか、平然としてたけど。
「んー、そうですね。兄騎士様のこと大好きですから、ぎゅーってしたくなるんです。本当は撫でて欲しいんですけど、それは無理だろうから僕の方から触りに行こうと思って。そうすれば、えーっと、免疫? がつくかなーって。昔はすっごく嫌がられて死にそうになりましたけど」
「それでも続けたんだ・・・・・・」
確かに、ギルハード様に拒絶されたらキリくん本当に死にかねない・・・・・・。それでも続けた辺り、メンタルが強いというか、本当にギルハード様にくっつきたいんだなぁ。
ギルハード様に嫌がられてショック受けるキリくんが容易に想像出来るけど、その時のギルハード様も罪悪感があったと思う。
青い顔をしたギルハード様とべそをかいているキリくんが脳内で回転していると、キリくんがぽつりと呟いた。
「本当はね、キリ、一度だけ兄騎士様に触れてもらったことがあるんです」
「・・・・・・!」
その言葉にぴたりと私は固まった。
「キリくん?」
「昔ね、まだキリがキリになる前に。兄騎士様が悪の組織からキリを助けてくれた時に」
「・・・・・・」
キリくんは過去を思い出しているのか、焦点の合っていないぼんやりと大切なアルバムを見返すような瞳で訥々と語り始める。
一人称がキリになっているし、なんだかふわふわしている。
悪の組織なんて、まるで特撮ヒーローに出てくるような現実感のない言葉だけど、キリくんの言葉は全て真実だ。
「キリはずっと、何もなかった。灰色の壁と床。暗い天井。それから白い服を着た大人たち。毎日、毎日、胸がきゅーってしてて、腕に針を刺されたりして、ちくちくしたり、じくじくしたりしてた」
キリくんが私の腕をぎゅっと強く握る。
一種のフラッシュバックかもしれない。
私は幼い体を抱き締める力を強めて、繰り返しキリくんを撫で続ける。
「その時は何も知らなかった。胸がきゅーってするのは「悲しい」で、ちくちくやじくじくは「痛い」ってことも知らなかった。キリの中には言葉がなかったから」
キリくんの言葉に耳を傾けながら、自動的に脳内で『祝愛のマナ』のスチルが甦る。
「でも、何もないは急に終わったの。ううん、何も失くなったから」
白い霧の中。倒壊した巨大な建物。
「壁が失くなって、天井が落ちて、外は霧で真っ白だった」
対峙する二つの影。
「けどね、キリが最初に見たのは白じゃなくて、黒だったと思う。その時のことはよく覚えてないけど」
本来は青灰色である筈の瞳をが真っ赤に燃え上がり、白い霧の中で爛々と光を放つ。
瓦礫の上に佇む小さな体躯。
小さくて、幼い、空っぽの獣。
「そこに、兄騎士様がいた。兄騎士様が全部吹き飛ばしてくれたから、キリはここにいるの」
「・・・・・・そっか」
語られたのは、キリ・セイゾーンの記憶。
かつて、名前を持たなかった少年が、人生を許された転換期。
それがたった二年前までのキリくんだ。
多分、私の質問がきっかけで色々な記憶が蘇ったってしまったのだろう。
ゆっくりと、まるでアルバムの写真の整理をするように語られた過去は、前世で見たキリくんの過去と同じのようだ。
──その事に、言い知れぬ感情が沸き立つ。
本来ならば自分が知っている筈のないことを知っている違和感。確かなズレと、異物感に襲われる。
──キリくんの過去はゲームと同じ。
──でも、これは現実だ。
──じゃあ、あの時は?
「ミリア先輩?」
「え?」
キリくんの声にはっと我に返る。
ああ、いけない。うっかり暗いことを考えてしまっていた。
「えっと、キリくん、大丈夫?」
「僕はどこも悪くないですよ。ミリア先輩の方がどこか悪いんじゃないですか? 顔、真っ青ですよ。座ります?」
「あ、ううん。大丈夫。ありがとう」
キリくんの申し出をやんわりと断って、なんとか笑顔を取り繕う。キリくんはいつの間にか元の調子に戻っていた。
「でも、本当に平気? 少し様子がおかしかったけど」
「へーきですってば。ただ、兄騎士様と会った時のこと思い出して、色々ぶわーってぶり返しただけですから。時々、こうなるんです。まだ、頭の中の整理整頓が得意じゃないので」
「そう? 私、不味いことしちゃってない?」
「ぜーんぜん。兄騎士様に関する記憶は全部大事なものですけど、それ以前の記憶はゴミクズみたいなものですから思い出そうが痛くも痒くもありませんよ。くしゃくしゃにしてポーイです」
キリくんが紙を丸めて放り投げる仕草をして見せる。
その表情は晴れやかで、憂いはない。そのことに安心して、私はもう一度キリくんの頭を撫でた。
「あ、そうだ。ミリア先輩、お仕事下さい」
「仕事?」
「はい。もっともっとお手伝いして、もっともーっと兄騎士様に褒めて貰うんです!」
切り替えが速い。
私もちゃんとやることやらなきゃね!
自分の頬をパンパンと叩いて気合を入れ直す。
「じゃあ、中庭の最終チェックをお願いしようかな。大丈夫だと思うけど、小石が落ちてたりしたら取り除いて、窪みがあったら埋めて、汚れとかがあったら報告してね」
入念にチェックしてるし、手伝ってくれてるのはシーエンス家に仕える人たちだし、見落としがあるとは思わないけど、最終チェックは大事だからね。
「はーい! 中庭ならこっちの裏口の方が近いですね。行ってきまーす!」
「いってらっしゃーい!」
敬礼のポーズを取りながら、厨房の裏口から出ていったキリくんを見送ると、私も厨房を出て大広間へ続く通路へ出た。
グラスは洗って返そうとしたけど、厨房の人がやってくれると言ってくれたので、数度の「いやいや、私が」というやり取りを経てからお言葉に甘えることにした。
──にしても、また懐かしいものを思い出してしまったな。
先程のキリくんとのやり取りで脳裏に浮かんだスチル。あれは確か、ファンディスクでやった過去の話か。
キリくんの目が赤くて驚いたんだよなぁ。あれはゲームの演出なのだろうか、それとも──。
「あー! うがー!」
ゴン。
・・・・・・痛い。
なんか、失敗した気分になって、ミリア史上最悪の黒歴史まで思い出して、やけっぱちで奇声を上げながら壁に額を打ち付けた。
端からみたら変人扱いされかねないけど、人気ないし、問題な──い?
何故か、視線を感じる。
嫌な予感がしつつも、そろりと横目で視線を感じる方を見る。
すると、
「ギッ! ル、ハァドさま・・・・・・」
気まずそうにしているギルハード様と目があってしまった。びっくりし過ぎて声が震えている。
「えーっと・・・・・・」
「ミリア嬢、事情は存じませんが、自傷行為は控えた方がよろしいかと」
善意に溢れる正論が心に染みた。
キリくんをなでなでしてたら、下からとても大きなため息が聞こえた。
「えー、キリくん。どうしたの? あ、しつこかった?」
「いえ。撫でられるのは好きなので、もう少し続けて下さい」
「あ、はい。よしよし。でもなんで、ため息ついたの?」
心地良さそうに目を細めているキリくんのなでなでを続行してると、キリくんがぽつりと言った。
「いえ、兄騎士様に撫でて欲しいなーって」
「なるほど。でも、人前で大きなため息つくのはあまり良くないよ。気をつけようね」
「はぁい」
元気なお返事をしたキリくんは額をぐりぐりと鎖骨に押し当ててくる。
可愛いから、キリくんが離れるまではこのままでいよう。でも、これだと手持ち無沙汰というか、会話が・・・・・・。
「そういえば、キリくんってよくギルハード様に抱きつこうとしてるよね」
「ん?」
何か話そうとして、思い浮かんだことを口にした。昨日今日でキリくんがギルハード様に抱きつこうとして避けられてるのを何度か見たからかな。
「はい。してますよ。それがどうかしましたか?」
「ちょっと気になって。ギルハード様ってそういうの得意じゃないでしょ? キリくんはギルハード様の苦手なこととかしないと思ってたから」
一昨日、私も失敗してギルハード様に青い顔をさせてしまったから、キリくんの行動が意外だった。
ただ、キリくんの抱きつき行為はギルハード様も慣れてるのか、平然としてたけど。
「んー、そうですね。兄騎士様のこと大好きですから、ぎゅーってしたくなるんです。本当は撫でて欲しいんですけど、それは無理だろうから僕の方から触りに行こうと思って。そうすれば、えーっと、免疫? がつくかなーって。昔はすっごく嫌がられて死にそうになりましたけど」
「それでも続けたんだ・・・・・・」
確かに、ギルハード様に拒絶されたらキリくん本当に死にかねない・・・・・・。それでも続けた辺り、メンタルが強いというか、本当にギルハード様にくっつきたいんだなぁ。
ギルハード様に嫌がられてショック受けるキリくんが容易に想像出来るけど、その時のギルハード様も罪悪感があったと思う。
青い顔をしたギルハード様とべそをかいているキリくんが脳内で回転していると、キリくんがぽつりと呟いた。
「本当はね、キリ、一度だけ兄騎士様に触れてもらったことがあるんです」
「・・・・・・!」
その言葉にぴたりと私は固まった。
「キリくん?」
「昔ね、まだキリがキリになる前に。兄騎士様が悪の組織からキリを助けてくれた時に」
「・・・・・・」
キリくんは過去を思い出しているのか、焦点の合っていないぼんやりと大切なアルバムを見返すような瞳で訥々と語り始める。
一人称がキリになっているし、なんだかふわふわしている。
悪の組織なんて、まるで特撮ヒーローに出てくるような現実感のない言葉だけど、キリくんの言葉は全て真実だ。
「キリはずっと、何もなかった。灰色の壁と床。暗い天井。それから白い服を着た大人たち。毎日、毎日、胸がきゅーってしてて、腕に針を刺されたりして、ちくちくしたり、じくじくしたりしてた」
キリくんが私の腕をぎゅっと強く握る。
一種のフラッシュバックかもしれない。
私は幼い体を抱き締める力を強めて、繰り返しキリくんを撫で続ける。
「その時は何も知らなかった。胸がきゅーってするのは「悲しい」で、ちくちくやじくじくは「痛い」ってことも知らなかった。キリの中には言葉がなかったから」
キリくんの言葉に耳を傾けながら、自動的に脳内で『祝愛のマナ』のスチルが甦る。
「でも、何もないは急に終わったの。ううん、何も失くなったから」
白い霧の中。倒壊した巨大な建物。
「壁が失くなって、天井が落ちて、外は霧で真っ白だった」
対峙する二つの影。
「けどね、キリが最初に見たのは白じゃなくて、黒だったと思う。その時のことはよく覚えてないけど」
本来は青灰色である筈の瞳をが真っ赤に燃え上がり、白い霧の中で爛々と光を放つ。
瓦礫の上に佇む小さな体躯。
小さくて、幼い、空っぽの獣。
「そこに、兄騎士様がいた。兄騎士様が全部吹き飛ばしてくれたから、キリはここにいるの」
「・・・・・・そっか」
語られたのは、キリ・セイゾーンの記憶。
かつて、名前を持たなかった少年が、人生を許された転換期。
それがたった二年前までのキリくんだ。
多分、私の質問がきっかけで色々な記憶が蘇ったってしまったのだろう。
ゆっくりと、まるでアルバムの写真の整理をするように語られた過去は、前世で見たキリくんの過去と同じのようだ。
──その事に、言い知れぬ感情が沸き立つ。
本来ならば自分が知っている筈のないことを知っている違和感。確かなズレと、異物感に襲われる。
──キリくんの過去はゲームと同じ。
──でも、これは現実だ。
──じゃあ、あの時は?
「ミリア先輩?」
「え?」
キリくんの声にはっと我に返る。
ああ、いけない。うっかり暗いことを考えてしまっていた。
「えっと、キリくん、大丈夫?」
「僕はどこも悪くないですよ。ミリア先輩の方がどこか悪いんじゃないですか? 顔、真っ青ですよ。座ります?」
「あ、ううん。大丈夫。ありがとう」
キリくんの申し出をやんわりと断って、なんとか笑顔を取り繕う。キリくんはいつの間にか元の調子に戻っていた。
「でも、本当に平気? 少し様子がおかしかったけど」
「へーきですってば。ただ、兄騎士様と会った時のこと思い出して、色々ぶわーってぶり返しただけですから。時々、こうなるんです。まだ、頭の中の整理整頓が得意じゃないので」
「そう? 私、不味いことしちゃってない?」
「ぜーんぜん。兄騎士様に関する記憶は全部大事なものですけど、それ以前の記憶はゴミクズみたいなものですから思い出そうが痛くも痒くもありませんよ。くしゃくしゃにしてポーイです」
キリくんが紙を丸めて放り投げる仕草をして見せる。
その表情は晴れやかで、憂いはない。そのことに安心して、私はもう一度キリくんの頭を撫でた。
「あ、そうだ。ミリア先輩、お仕事下さい」
「仕事?」
「はい。もっともっとお手伝いして、もっともーっと兄騎士様に褒めて貰うんです!」
切り替えが速い。
私もちゃんとやることやらなきゃね!
自分の頬をパンパンと叩いて気合を入れ直す。
「じゃあ、中庭の最終チェックをお願いしようかな。大丈夫だと思うけど、小石が落ちてたりしたら取り除いて、窪みがあったら埋めて、汚れとかがあったら報告してね」
入念にチェックしてるし、手伝ってくれてるのはシーエンス家に仕える人たちだし、見落としがあるとは思わないけど、最終チェックは大事だからね。
「はーい! 中庭ならこっちの裏口の方が近いですね。行ってきまーす!」
「いってらっしゃーい!」
敬礼のポーズを取りながら、厨房の裏口から出ていったキリくんを見送ると、私も厨房を出て大広間へ続く通路へ出た。
グラスは洗って返そうとしたけど、厨房の人がやってくれると言ってくれたので、数度の「いやいや、私が」というやり取りを経てからお言葉に甘えることにした。
──にしても、また懐かしいものを思い出してしまったな。
先程のキリくんとのやり取りで脳裏に浮かんだスチル。あれは確か、ファンディスクでやった過去の話か。
キリくんの目が赤くて驚いたんだよなぁ。あれはゲームの演出なのだろうか、それとも──。
「あー! うがー!」
ゴン。
・・・・・・痛い。
なんか、失敗した気分になって、ミリア史上最悪の黒歴史まで思い出して、やけっぱちで奇声を上げながら壁に額を打ち付けた。
端からみたら変人扱いされかねないけど、人気ないし、問題な──い?
何故か、視線を感じる。
嫌な予感がしつつも、そろりと横目で視線を感じる方を見る。
すると、
「ギッ! ル、ハァドさま・・・・・・」
気まずそうにしているギルハード様と目があってしまった。びっくりし過ぎて声が震えている。
「えーっと・・・・・・」
「ミリア嬢、事情は存じませんが、自傷行為は控えた方がよろしいかと」
善意に溢れる正論が心に染みた。
0
お気に入りに追加
3,263
あなたにおすすめの小説
オバサンが転生しましたが何も持ってないので何もできません!
みさちぃ
恋愛
50歳近くのおばさんが異世界転生した!
転生したら普通チートじゃない?何もありませんがっ!!
前世で苦しい思いをしたのでもう一人で生きて行こうかと思います。
とにかく目指すは自由気ままなスローライフ。
森で調合師して暮らすこと!
ひとまず読み漁った小説に沿って悪役令嬢から国外追放を目指しますが…
無理そうです……
更に隣で笑う幼なじみが気になります…
完結済みです。
なろう様にも掲載しています。
副題に*がついているものはアルファポリス様のみになります。
エピローグで完結です。
番外編になります。
※完結設定してしまい新しい話が追加できませんので、以後番外編載せる場合は別に設けるかなろう様のみになります。
悪役令嬢になりたくないので、攻略対象をヒロインに捧げます
久乃り
恋愛
乙女ゲームの世界に転生していた。
その記憶は突然降りてきて、記憶と現実のすり合わせに毎日苦労する羽目になる元日本の女子高校生佐藤美和。
1周回ったばかりで、2週目のターゲットを考えていたところだったため、乙女ゲームの世界に入り込んで嬉しい!とは思ったものの、自分はヒロインではなく、ライバルキャラ。ルート次第では悪役令嬢にもなってしまう公爵令嬢アンネローゼだった。
しかも、もう学校に通っているので、ゲームは進行中!ヒロインがどのルートに進んでいるのか確認しなくては、自分の立ち位置が分からない。いわゆる破滅エンドを回避するべきか?それとも、、勝手に動いて自分がヒロインになってしまうか?
自分の死に方からいって、他にも転生者がいる気がする。そのひとを探し出さないと!
自分の運命は、悪役令嬢か?破滅エンドか?ヒロインか?それともモブ?
ゲーム修正が入らないことを祈りつつ、転生仲間を探し出し、この乙女ゲームの世界を生き抜くのだ!
他サイトにて別名義で掲載していた作品です。
公爵令嬢は、どう考えても悪役の器じゃないようです。
三歩ミチ
恋愛
*本編は完結しました*
公爵令嬢のキャサリンは、婚約者であるベイル王子から、婚約破棄を言い渡された。その瞬間、「この世界はゲームだ」という認識が流れ込んでくる。そして私は「悪役」らしい。ところがどう考えても悪役らしいことはしていないし、そんなことができる器じゃない。
どうやら破滅は回避したし、ゲームのストーリーも終わっちゃったようだから、あとはまわりのみんなを幸せにしたい!……そこへ攻略対象達や、不遇なヒロインも絡んでくる始末。博愛主義の「悪役令嬢」が奮闘します。
※小説家になろう様で連載しています。バックアップを兼ねて、こちらでも投稿しています。
※以前打ち切ったものを、初めから改稿し、完結させました。73以降、展開が大きく変わっています。
転生令嬢の涙 〜泣き虫な悪役令嬢は強気なヒロインと張り合えないので代わりに王子様が罠を仕掛けます〜
矢口愛留
恋愛
【タイトル変えました】
公爵令嬢エミリア・ブラウンは、突然前世の記憶を思い出す。
この世界は前世で読んだ小説の世界で、泣き虫の日本人だった私はエミリアに転生していたのだ。
小説によるとエミリアは悪役令嬢で、婚約者である王太子ラインハルトをヒロインのプリシラに奪われて嫉妬し、悪行の限りを尽くした挙句に断罪される運命なのである。
だが、記憶が蘇ったことで、エミリアは悪役令嬢らしからぬ泣き虫っぷりを発揮し、周囲を翻弄する。
どうしてもヒロインを排斥できないエミリアに代わって、実はエミリアを溺愛していた王子と、その側近がヒロインに罠を仕掛けていく。
それに気づかず小説通りに王子を籠絡しようとするヒロインと、その涙で全てをかき乱してしまう悪役令嬢と、間に挟まれる王子様の学園生活、その意外な結末とは――?
*異世界ものということで、文化や文明度の設定が緩めですがご容赦下さい。
*「小説家になろう」様、「カクヨム」様にも掲載しています。
元侯爵令嬢は冷遇を満喫する
cyaru
恋愛
第三王子の不貞による婚約解消で王様に拝み倒され、渋々嫁いだ侯爵令嬢のエレイン。
しかし教会で結婚式を挙げた後、夫の口から開口一番に出た言葉は
「王命だから君を娶っただけだ。愛してもらえるとは思わないでくれ」
夫となったパトリックの側には長年の恋人であるリリシア。
自分もだけど、向こうだってわたくしの事は見たくも無いはず!っと早々の別居宣言。
お互いで交わす契約書にほっとするパトリックとエレイン。ほくそ笑む愛人リリシア。
本宅からは屋根すら見えない別邸に引きこもりお1人様生活を満喫する予定が・・。
※専門用語は出来るだけ注釈をつけますが、作者が専門用語だと思ってない専門用語がある場合があります
※作者都合のご都合主義です。
※リアルで似たようなものが出てくると思いますが気のせいです。
※架空のお話です。現実世界の話ではありません。
※爵位や言葉使いなど現実世界、他の作者さんの作品とは異なります(似てるモノ、同じものもあります)
※誤字脱字結構多い作者です(ごめんなさい)コメント欄より教えて頂けると非常に助かります。
最愛の側妃だけを愛する旦那様、あなたの愛は要りません
abang
恋愛
私の旦那様は七人の側妃を持つ、巷でも噂の好色王。
後宮はいつでも女の戦いが絶えない。
安心して眠ることもできない後宮に、他の妃の所にばかり通う皇帝である夫。
「どうして、この人を愛していたのかしら?」
ずっと静観していた皇后の心は冷めてしまいう。
それなのに皇帝は急に皇后に興味を向けて……!?
「あの人に興味はありません。勝手になさい!」
政略より愛を選んだ結婚。~後悔は十年後にやってきた。~
つくも茄子
恋愛
幼い頃からの婚約者であった侯爵令嬢との婚約を解消して、学生時代からの恋人と結婚した王太子殿下。
政略よりも愛を選んだ生活は思っていたのとは違っていた。「お幸せに」と微笑んだ元婚約者。結婚によって去っていた側近達。愛する妻の妃教育がままならない中での出産。世継ぎの王子の誕生を望んだものの産まれたのは王女だった。妻に瓜二つの娘は可愛い。無邪気な娘は欲望のままに動く。断罪の時、全てが明らかになった。王太子の思い描いていた未来は元から無かったものだった。後悔は続く。どこから間違っていたのか。
他サイトにも公開中。
幼妻は、白い結婚を解消して国王陛下に溺愛される。
秋月乃衣
恋愛
旧題:幼妻の白い結婚
13歳のエリーゼは、侯爵家嫡男のアランの元へ嫁ぐが、幼いエリーゼに夫は見向きもせずに初夜すら愛人と過ごす。
歩み寄りは一切なく月日が流れ、夫婦仲は冷え切ったまま、相変わらず夫は愛人に夢中だった。
そしてエリーゼは大人へと成長していく。
※近いうちに婚約期間の様子や、結婚後の事も書く予定です。
小説家になろう様にも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる