139 / 183
第一章 公爵令嬢曰く、「好奇心は台風の目に他ならない」
子犬は空気を読まない
しおりを挟む
間接キス。
ただ同じところに口をつけるというだけで、直接キスしてる訳でもないのに何故、キスという言葉が付くだけで人はこんなにもそわそわしてしまうのだろう。うん、言葉のマジックだなぁ。
そして、もし好きな人との間接キスの機会が訪れたら?
人によるだろうけど、このチャンスを逃すまいとするのではないだろうか。
少なくとも、目の前の二人は突然のチャンスタイムに虎視眈々と目を光らせている。
「そうですね、ではいただきま──ぐあっ」
「お待ちなさい。あちらにコップがあるわ。貴女はそっちを使って飲みなさい。私は水筒のコップをつ使うから」
「はぁ? だったらあんたが使えばいいでしょ。ていうか、的確に急所を締め上げようとするんじゃないわよ!」
マリス嬢がギーシャから味噌汁入りのコップを受け取ろうとすると、リンス嬢がすかさず止めに入った。というか、リンス嬢首狙ってる辺り、確実に落とそうとしてますよね?
「ふ、二人とも落ち着いて! コップならパーティー用に沢山準備しているんですし、二人ともそれぞれ別のコップを使えばいいじゃないですか!」
「それもそうだな。じゃあ──」
「「コップを二つも洗うのは手間なのでいいです!」」
「一つも二つも一緒だと思うぞ?」
「そうですよ。変わりませんよ」
ギーシャのコップを狙って睨み合っている二人は堂々と滅茶苦茶を言ってくる。
果ては、コップで綱引きを初めてしまった。いや、コップ引き?
「中身入ってるんですから、溢さないで下さいよ」
「えーと、お二人はひょっとしてこれですか?」
コクさんが指で宙に一文字書いて私に訊ねてこた。コクさんが書いた文字はレイセンの言葉で「ホ」と発音する。つまりはホの字。
「・・・・・・」
私は無言で頷いた。
「なるほど。それでこの有り様なんですね」
コクさんは納得しつつも、困ったように二人を見ている。止めに入るべきか悩んでいるようだ。けど、今止めてもどちらが先に味噌汁飲むか、決めないと決着つかないよね、これ。
「二人ともそんなにミソスープが好きなのか。だが、早く飲まないと冷めてしまうぞ」
事情を察していないギーシャが味噌汁が冷めるのを案じている。二人はギーシャの使ったコップで味噌汁が飲みたいのであって、味噌汁がどうしても飲みたいわけではない。
「殿下、こちらは一段落つきました」
そう声を掛けてきたのはギルハード様だった。
「これは──レイヴァーン殿。貴方もいらっしゃったんですか。いや、ギーシャ殿下がいるのなら当然ですね」
「ああ、確か警邏隊の──」
「コク・パレンダルです」
コクさんとギルハード様が互いを確認すると、その場で会釈を交わした。
「二人は知り合いだったのか?」
「知り合いというよりは顔見知り程度ですが・・・・・・」
「騎士の訓練所を訪れた時に挨拶をしたくらいですが、レイヴァーン殿はとても高名なですので
顔は覚えてました」
ギーシャの質問にコクさんとギルハード様が答える。
「そうか。そういえば、一時期改修工事で東区の警邏隊の訓練所が使えなくて王宮に出入りしてた頃があったな」
「ええ、その時に」
「ところで、何故リアルビー嬢とシュナイザー嬢はコップを取り合っているのですか?」
たった今来たばかりのギルハード様がマリス嬢とリンス嬢を目で指して訊ねる。
「あのコップ、ギーシャが口をつけたものなんです」
「?」
そう言うと、ギルハード様は首を傾げた。ああ、そうか。ギルハード様のここら辺の三角関係は知ってるだろうけど、間接キスとかの発想にはいかないのかぁ。
「えーと、ですね。つまり、間接キスというか──」
「間接キス?」
「コクさん、お願いします」
「ええっ!? いきなり丸投げしてきましたね。えーと、つまりですね。口をつけたところに別の誰かが口をつけることで、双方は間接的にキスをしたという若干無理のある解釈ですね」
「ああ、なるほ、ど・・・・・・?」
説明を受けたギルハード様は間接キスについめは理解したようだが、何故二人が間接キスをしたがっているのかは分からないらしく、目を瞬かせていた。
「兄騎士様ぁ~、言われたことぜーんぶ終わらせましたよ、褒めて下さ~い!」
そんなギルハード様のところに満面の笑みを浮かべたキリくんがぱたぱたと飼い主にじゃれつく子犬のように駆けてきた。
「ああ、ご苦労。よくやった」
「えへへ、えへへ~! 兄騎士様に褒められた! ミリア先輩、見てましたか!」
「うん、よかったね」
キリくんがどや顔でこちらを見てきたので、ギルハード様の代わりにはなれないけど、キリくんの頭を帽子の上から撫でてあげた。
「はい! は~、頑張ったら喉が渇きました。あ、それジュース? ください!」
「「あ」」
ぐびり。
ギルハード様に褒められてるんるん状態のキリくんがマリス嬢とリンス嬢の手から味噌汁入りコップを掻っ払い、そのまま一気に煽った。
「ん? あれ?」
キリは味噌汁を飲み干すと、鳩が豆鉄砲を食ったような顔で空になったコップを覗き込み、匂いを嗅いだ。
コップの取り合い合戦をしていた二人は、突然の出来事にキリくんをみてわなわなと震えている。
「しょっぱい。それにあったかい?」
「うん、味噌汁だからね」
「えー、僕、たくさん動いて暑くなったから甘くて冷たいジュースがよかったです」
「こら、キリ。勝手に人のものを盗ったらダメだろう!」
「あうっ! ごめんなさい・・・・・・」
ギルハード様に叱責され、キリくんはしょんぼりと肩を落とした。
「いいですよ。お土産に持ってきたものなので。それに、ある意味、危機的状況を脱することが出来ましたし」
後半はぽそりと言った。
「コップ・・・・・・コップ・・・・・・」
「今のは口をつけたところがずれてからセーフ。まだワンチャン・・・・・・」
背後から恋愛亡者の声がする。振り向いたらダメなやつだこれ。
「あー、そうだ。キリくん、厨房に明日のために用意したジュースがあるからそれをちょっと貰いに行こう」
「え? いいんですか?」
「たくさんあるから、ちょっとくらいならへーき、へーき。って、ことでちょっと厨房に行ってきまーす! あ、ついでにミソスープ飲めるよう、人数分のコップも持ってきまーす!」
「あ、ちょっと!」
「コップ置いていきなさいよー!」
私は魔法瓶のコップを持ったままのキリくんの腕を引っ張り、大広間から抜け出した。
ただ同じところに口をつけるというだけで、直接キスしてる訳でもないのに何故、キスという言葉が付くだけで人はこんなにもそわそわしてしまうのだろう。うん、言葉のマジックだなぁ。
そして、もし好きな人との間接キスの機会が訪れたら?
人によるだろうけど、このチャンスを逃すまいとするのではないだろうか。
少なくとも、目の前の二人は突然のチャンスタイムに虎視眈々と目を光らせている。
「そうですね、ではいただきま──ぐあっ」
「お待ちなさい。あちらにコップがあるわ。貴女はそっちを使って飲みなさい。私は水筒のコップをつ使うから」
「はぁ? だったらあんたが使えばいいでしょ。ていうか、的確に急所を締め上げようとするんじゃないわよ!」
マリス嬢がギーシャから味噌汁入りのコップを受け取ろうとすると、リンス嬢がすかさず止めに入った。というか、リンス嬢首狙ってる辺り、確実に落とそうとしてますよね?
「ふ、二人とも落ち着いて! コップならパーティー用に沢山準備しているんですし、二人ともそれぞれ別のコップを使えばいいじゃないですか!」
「それもそうだな。じゃあ──」
「「コップを二つも洗うのは手間なのでいいです!」」
「一つも二つも一緒だと思うぞ?」
「そうですよ。変わりませんよ」
ギーシャのコップを狙って睨み合っている二人は堂々と滅茶苦茶を言ってくる。
果ては、コップで綱引きを初めてしまった。いや、コップ引き?
「中身入ってるんですから、溢さないで下さいよ」
「えーと、お二人はひょっとしてこれですか?」
コクさんが指で宙に一文字書いて私に訊ねてこた。コクさんが書いた文字はレイセンの言葉で「ホ」と発音する。つまりはホの字。
「・・・・・・」
私は無言で頷いた。
「なるほど。それでこの有り様なんですね」
コクさんは納得しつつも、困ったように二人を見ている。止めに入るべきか悩んでいるようだ。けど、今止めてもどちらが先に味噌汁飲むか、決めないと決着つかないよね、これ。
「二人ともそんなにミソスープが好きなのか。だが、早く飲まないと冷めてしまうぞ」
事情を察していないギーシャが味噌汁が冷めるのを案じている。二人はギーシャの使ったコップで味噌汁が飲みたいのであって、味噌汁がどうしても飲みたいわけではない。
「殿下、こちらは一段落つきました」
そう声を掛けてきたのはギルハード様だった。
「これは──レイヴァーン殿。貴方もいらっしゃったんですか。いや、ギーシャ殿下がいるのなら当然ですね」
「ああ、確か警邏隊の──」
「コク・パレンダルです」
コクさんとギルハード様が互いを確認すると、その場で会釈を交わした。
「二人は知り合いだったのか?」
「知り合いというよりは顔見知り程度ですが・・・・・・」
「騎士の訓練所を訪れた時に挨拶をしたくらいですが、レイヴァーン殿はとても高名なですので
顔は覚えてました」
ギーシャの質問にコクさんとギルハード様が答える。
「そうか。そういえば、一時期改修工事で東区の警邏隊の訓練所が使えなくて王宮に出入りしてた頃があったな」
「ええ、その時に」
「ところで、何故リアルビー嬢とシュナイザー嬢はコップを取り合っているのですか?」
たった今来たばかりのギルハード様がマリス嬢とリンス嬢を目で指して訊ねる。
「あのコップ、ギーシャが口をつけたものなんです」
「?」
そう言うと、ギルハード様は首を傾げた。ああ、そうか。ギルハード様のここら辺の三角関係は知ってるだろうけど、間接キスとかの発想にはいかないのかぁ。
「えーと、ですね。つまり、間接キスというか──」
「間接キス?」
「コクさん、お願いします」
「ええっ!? いきなり丸投げしてきましたね。えーと、つまりですね。口をつけたところに別の誰かが口をつけることで、双方は間接的にキスをしたという若干無理のある解釈ですね」
「ああ、なるほ、ど・・・・・・?」
説明を受けたギルハード様は間接キスについめは理解したようだが、何故二人が間接キスをしたがっているのかは分からないらしく、目を瞬かせていた。
「兄騎士様ぁ~、言われたことぜーんぶ終わらせましたよ、褒めて下さ~い!」
そんなギルハード様のところに満面の笑みを浮かべたキリくんがぱたぱたと飼い主にじゃれつく子犬のように駆けてきた。
「ああ、ご苦労。よくやった」
「えへへ、えへへ~! 兄騎士様に褒められた! ミリア先輩、見てましたか!」
「うん、よかったね」
キリくんがどや顔でこちらを見てきたので、ギルハード様の代わりにはなれないけど、キリくんの頭を帽子の上から撫でてあげた。
「はい! は~、頑張ったら喉が渇きました。あ、それジュース? ください!」
「「あ」」
ぐびり。
ギルハード様に褒められてるんるん状態のキリくんがマリス嬢とリンス嬢の手から味噌汁入りコップを掻っ払い、そのまま一気に煽った。
「ん? あれ?」
キリは味噌汁を飲み干すと、鳩が豆鉄砲を食ったような顔で空になったコップを覗き込み、匂いを嗅いだ。
コップの取り合い合戦をしていた二人は、突然の出来事にキリくんをみてわなわなと震えている。
「しょっぱい。それにあったかい?」
「うん、味噌汁だからね」
「えー、僕、たくさん動いて暑くなったから甘くて冷たいジュースがよかったです」
「こら、キリ。勝手に人のものを盗ったらダメだろう!」
「あうっ! ごめんなさい・・・・・・」
ギルハード様に叱責され、キリくんはしょんぼりと肩を落とした。
「いいですよ。お土産に持ってきたものなので。それに、ある意味、危機的状況を脱することが出来ましたし」
後半はぽそりと言った。
「コップ・・・・・・コップ・・・・・・」
「今のは口をつけたところがずれてからセーフ。まだワンチャン・・・・・・」
背後から恋愛亡者の声がする。振り向いたらダメなやつだこれ。
「あー、そうだ。キリくん、厨房に明日のために用意したジュースがあるからそれをちょっと貰いに行こう」
「え? いいんですか?」
「たくさんあるから、ちょっとくらいならへーき、へーき。って、ことでちょっと厨房に行ってきまーす! あ、ついでにミソスープ飲めるよう、人数分のコップも持ってきまーす!」
「あ、ちょっと!」
「コップ置いていきなさいよー!」
私は魔法瓶のコップを持ったままのキリくんの腕を引っ張り、大広間から抜け出した。
0
お気に入りに追加
3,262
あなたにおすすめの小説
オバサンが転生しましたが何も持ってないので何もできません!
みさちぃ
恋愛
50歳近くのおばさんが異世界転生した!
転生したら普通チートじゃない?何もありませんがっ!!
前世で苦しい思いをしたのでもう一人で生きて行こうかと思います。
とにかく目指すは自由気ままなスローライフ。
森で調合師して暮らすこと!
ひとまず読み漁った小説に沿って悪役令嬢から国外追放を目指しますが…
無理そうです……
更に隣で笑う幼なじみが気になります…
完結済みです。
なろう様にも掲載しています。
副題に*がついているものはアルファポリス様のみになります。
エピローグで完結です。
番外編になります。
※完結設定してしまい新しい話が追加できませんので、以後番外編載せる場合は別に設けるかなろう様のみになります。
妹に正妻の座を奪われた公爵令嬢
岡暁舟
恋愛
妹に正妻の座を奪われた公爵令嬢マリアは、それでも婚約者を憎むことはなかった。なぜか?
「すまない、マリア。ソフィアを正式な妻として迎え入れることにしたんだ」
「どうぞどうぞ。私は何も気にしませんから……」
マリアは妹のソフィアを祝福した。だが当然、不気味な未来の陰が少しずつ歩み寄っていた。
【完結】断罪された悪役令嬢は、全てを捨てる事にした
miniko
恋愛
悪役令嬢に生まれ変わったのだと気付いた時、私は既に王太子の婚約者になった後だった。
婚約回避は手遅れだったが、思いの外、彼と円満な関係を築く。
(ゲーム通りになるとは限らないのかも)
・・・とか思ってたら、学園入学後に状況は激変。
周囲に疎まれる様になり、まんまと卒業パーティーで断罪&婚約破棄のテンプレ展開。
馬鹿馬鹿しい。こんな国、こっちから捨ててやろう。
冤罪を晴らして、意気揚々と単身で出国しようとするのだが、ある人物に捕まって・・・。
強制力と言う名の運命に翻弄される私は、幸せになれるのか!?
※感想欄はネタバレあり/なし の振り分けをしていません。本編より先にお読みになる場合はご注意ください。
性悪という理由で婚約破棄された嫌われ者の令嬢~心の綺麗な者しか好かれない精霊と友達になる~
黒塔真実
恋愛
公爵令嬢カリーナは幼い頃から後妻と義妹によって悪者にされ孤独に育ってきた。15歳になり入学した王立学園でも、悪知恵の働く義妹とカリーナの婚約者でありながら義妹に洗脳されている第二王子の働きにより、学園中の嫌われ者になってしまう。しかも再会した初恋の第一王子にまで軽蔑されてしまい、さらに止めの一撃のように第二王子に「性悪」を理由に婚約破棄を宣言されて……!? 恋愛&悪が報いを受ける「ざまぁ」もの!! ※※※主人公は最終的にチート能力に目覚めます※※※アルファポリスオンリー※※※皆様の応援のおかげで第14回恋愛大賞で奨励賞を頂きました。ありがとうございます※※※
すみません、すっきりざまぁ終了したのでいったん完結します→※書籍化予定部分=【本編】を引き下げます。【番外編】追加予定→ルシアン視点追加→最新のディー視点の番外編は書籍化関連のページにて、アンケートに答えると読めます!!
婚約者に毒を飲まされた私から【毒を分解しました】と聞こえてきました。え?
こん
恋愛
成人パーティーに参加した私は言われのない罪で婚約者に問い詰められ、遂には毒殺をしようとしたと疑われる。
「あくまでシラを切るつもりだな。だが、これもお前がこれを飲めばわかる話だ。これを飲め!」
そう言って婚約者は毒の入ったグラスを渡す。渡された私は躊躇なくグラスを一気に煽る。味は普通だ。しかし、飲んでから30秒経ったあたりで苦しくなり初め、もう無理かも知れないと思った時だった。
【毒を検知しました】
「え?」
私から感情のない声がし、しまいには毒を分解してしまった。私が驚いている所に友達の魔法使いが駆けつける。
※なろう様で掲載した作品を少し変えたものです
村娘になった悪役令嬢
枝豆@敦騎
恋愛
父が連れてきた妹を名乗る少女に出会った時、公爵令嬢スザンナは自分の前世と妹がヒロインの乙女ゲームの存在を思い出す。
ゲームの知識を得たスザンナは自分が将来妹の殺害を企てる事や自分が父の実子でない事を知り、身分を捨て母の故郷で平民として暮らすことにした。
村娘になった少女が行き倒れを拾ったり、ヒロインに連れ戻されそうになったり、悪役として利用されそうになったりしながら最後には幸せになるお話です。
※他サイトにも掲載しています。(他サイトに投稿したものと異なっている部分があります)
アルファポリスのみ後日談投稿しております。
捨てられたなら 〜婚約破棄された私に出来ること〜
ちくわぶ(まるどらむぎ)
恋愛
長年の婚約者だった王太子殿下から婚約破棄を言い渡されたクリスティン。
彼女は婚約破棄を受け入れ、周りも処理に動き出します。
さて、どうなりますでしょうか……
別作品のボツネタ救済です(ヒロインの名前と設定のみ)。
突然のポイント数増加に驚いています。HOTランキングですか?
自分には縁のないものだと思っていたのでびっくりしました。
私の拙い作品をたくさんの方に読んでいただけて嬉しいです。
それに伴い、たくさんの方から感想をいただくようになりました。
ありがとうございます。
様々なご意見、真摯に受け止めさせていただきたいと思います。
ただ、皆様に楽しんでいただけたらと思いますので、中にはいただいたコメントを非公開とさせていただく場合がございます。
申し訳ありませんが、どうかご了承くださいませ。
もちろん、私は全て読ませていただきますし、削除はいたしません。
7/16 最終部がわかりにくいとのご指摘をいただき、訂正しました。
※この作品は小説家になろうさんでも公開しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる