ある悪魔の契約不履行

夢草 蝶

文字の大きさ
上 下
1 / 1

ある悪魔の契約不履行

しおりを挟む
 必要なものは、己の血で描いた魔法陣と二節の呪文のみ。

 暗く冷たい牢獄で、令嬢はその儀式を行った。

「命を代価に願う、故に応じよ」

 ──ズズ・・・・・・ッ。

 赤く輝く魔法陣は、肉塊を引き摺るような嫌な音を立てて動き始める。

 血の魔法陣から、赤い液体がたぷたぷと宙へ伸びて行き、それはやがて一つの人の形を成した。

 赤い髪。血色の瞳。獣のような鋭い二つの牙。

 儀式は成功し、悪魔はここに呼び出された。

「俺を呼んだのはお前か?」

「ええ、そうよ。貴方が悪魔?」

「見て分からないのか? 愚鈍」

 悪魔は小馬鹿にするように笑ったが、令嬢は気にしていないらしく、無表情のままだった。

「私の命をあげる。だから、私の願いを叶えて下さる?」

 その悪魔は、命を代償にどんな願いでも叶える悪魔だった。

 そういう悪魔だから、悪魔は令嬢の願いを聞く前に二つ返事で了承をした。

「いいだろう。して、お前の願いは何だ?」

 その問い掛けに、令嬢は答える。

「今すぐ私を殺してちょうだい」

 躊躇も、焦燥も、恐怖もない、平淡な声音だった。

「・・・・・・ほう」

 予想外の願いだったのか、悪魔は面白そうに目を細める。

「今まで多くの願いを叶えてきたが、ただ死ぬために呼ばれたのは初めてだ。興味が湧いた。何故、死を望む?」

「私、明日処刑されるの」

 今度もまた、何の感情も感じ取れない声だった。
 そのまま令嬢は、何故自分が牢獄にいれられたのか。その経緯について話し始めた。

「私の婚約者──この国の王子なのだけれど、彼がもうじき王になるの。
 けれど、彼には民から納められた血税を遊ぶために使っていた疑いがかけられていてね。
 ──実際、彼は税金を私的な目的で使っていたわ。闇賭博、女遊び、果ては違法薬物の購入。
 何度もやめてと言ったけれど、彼は私の言うことに耳を貸さなかったわ。
 それで先日。先王が崩御され、新しい王が必要になった。臣下たちは、黒い噂がある彼よりも、彼の弟君を王に据えたいようで、そのために動いていたわ。そのことに彼も気づいていた。
 だから自分に掛かった疑いを誰かに着せて、その者を処刑して何食わぬ顔で王になろうとしているのよ。
 そしてその贄に選ばれたのは私」

「なるほど。無実の罪で投獄されたと。ならば尚更解せんな。何故、死を望む? 俺の力を使えば、簡単にその王子に復讐出来るぞ」

「いいえ、これこそが私の最大の復讐なのよ」

 初めて、令嬢の顔が動いた。
 ゆらゆらと青い炎を瞳に宿し、恐ろしいまでよ冷笑を浮かべている。
 その時、悪魔はまるで氷の手で心臓を捕まれたかのような震えと、思わず口角が吊り上がりそうな痺れを感じた。
 悪魔の変化に気づかずに、令嬢は続ける。

「彼が私に冤罪を掛けて投獄する時。誰も助けてくれなかった。皆、真実を知っているはずなのに。
 だから、その時思ったのよ。こんな間違った世界で生きていくくらいなら、死んでしまった方が遥かにマシだってね。
 私だってね、最初は抵抗したのよ? 私は無実だって、事実無根だって。けれど、私の叫びは誰にも届かなかった。心の底からの悲鳴は黙殺されて、今度は命そのものも奪われようとしている・・・・・・冗談じゃないわ。
 このままじゃ私は、国民の税を湯水のように使った悪女として明日処刑される。数々の罵倒を浴びて、石を投げられて、罪無きこの首は、罪人の血を吸ってきた刃に切り落とされて、この目から光が消えても晒しものとして死後すら辱しめられる。
 だったら、自分で終わらせてやるわ。今更私の無罪が証明されても、全てが元通りになる訳じゃない。私はすでに絶望している。
 血の一滴、髪の一筋、骨の一欠片だって残すものですか。私は誰にも、私を奪わせない。
 ──だから、悪魔。この命と引き換えに願うわ。
 私を殺して・・・・・何一つ残さずに・・・・・・・

 強い瞳だった。
 己に降り掛かった理不尽を決して赦さず、命をくべて復讐のために全てを焼き滅ぼさんとする、業火の化身。

 ──それは酷く、悪魔の喉を渇かせる姿だった。

「いいだろう」

 欲望を覆い隠し、悪魔は頷く。

「契約成立だ。その命と引き換えに、お前の願いを叶えてやろう」

 悪魔の手が令嬢へと伸びる。
 紗をかけるように、悪魔の大きな手のひらが令嬢の顔を覆い、やがてその意識は奈落の底のような闇へと沈んでいった。






 日が登り、刑を執行するべく、看守が令嬢の牢の前へとやって来る。
 冷たい鉄格子の向こうを見て、看守は目を向いて叫んだ。

「い、いないっ!? 令嬢がいなくなっている!!?」

 もぬけの殻となった牢の中には、血で描かれた魔法陣が異質さを放ちながら鎮座していた。






「・・・・・・?」

 頬に当たる冷たい風に、令嬢は目を開いた。

「・・・・・・悪魔は魂のあの世への運搬も仕事なの? これは地獄行き? 天国行き?」

 蝙蝠のような黒い大きな羽を広げて、悪魔は青い空を我が物顔で飛んでいた。眼下には果てしない海が広がっている。
 令嬢は悪魔に抱き抱えられたまま、まだ覚醒しきっていないのか、ぼんやりとした眼差しで悪魔の横顔を眺めている。

「起きたのか。残念ながら、地獄にも天国にも行けない。お前はまだ生きている。向かっているのは俺の城だ」

 想定外の行き先に、令嬢はきょとんとした顔をして両手を胸の上で重ねた。

 とくり、とくりと令嬢がまだ生きている証拠である脈動が手のひらに伝わってくる。

「・・・・・・どういうことかしら?」

 令嬢は顔をしかめて悪魔に尋ねる。
 何故、自分はまだ生きているのか。

「気が変わった」

 悪魔は悪びれることなく答える。

「契約を違えると? 願いを叶える悪魔が? どんな理由があって、そんなふざけた真似を──」

「欲しくなった」

「──は?」

 令嬢の言葉を遮った短い答えに、令嬢は思わず目を丸くした。

「だから、お前が欲しくなった。お前がその身の内に秘めている激しい怒りと絶望が堪らない」

「貴方ね──ッ」

 令嬢の瞳の奥で、チリチリと火が爆ぜる。
 それを見た悪魔はうっとりと、恍惚の表情を浮かべた。

「ああ、それそれ。それだ。やっぱり、簡単に殺してしまうのは惜しい。俺はその憤怒と憎悪を永遠に眺めていたい──って、ああ、こら! 暴れるな!」

「誰が拐えと言ったのよ!? 私は殺せと願ったはずよ。もういいわ。ここから海へ落ちれば、私の死体があいつらの手に落ちることもないでしょうし。いいからさっさと放しなさい!」

 令嬢は手足をじたばたさせながら、悪魔の腕から脱出しようと暴れるが更に力強く抱え込まれてしまう。

「このっ! 契約不履行悪魔!」

 悔し紛れに令嬢が叫ぶ。
 すると、悪魔は不敵に笑って言った。

「そんなことはない。お前の死にたいという願いは、お前を裏切った者たちにその命を好き勝手にさせたくないというものだろう? だから、一つ残らず消えることを望んだ。なら、あの牢からお前を生きたまま連れ出しても、結果は同じだろう?」

「私は、生きていたくないと言ったのよ」

 本来は感情豊かなのだろう。
 令嬢はくしゃりと顔を歪めて、唇を噛み締めた。

 婚約者に罪を着せられて、誰も彼もが彼女の命を見限った。

 だから意趣返しとして死のうとしたけれど、そんなのはついでだ。
 誰も信じられない。そんな世界で生きてはいけない。
 だからもう、死んでしまいたかった。
 この先に信じられるものが何一つないのなら、生きていたって意味がない。

 悪魔にまですがったのに、その悪魔にまで裏切られた。

「絶対に、赦さないから」

 もう、令嬢の心の中は悲しいやら悔しいやらでぐちゃぐちゃだった。

 令嬢が恨み言を溢すと、頭上から高笑いが降ってくる。

「あっはっはっはっはっ! それはいい! 憎め! 恨め! それこそ本望だ。そうやって瞳に怒りの炎を燃やし続けていろ。ずっと観賞し続けてやる」

「~~~~っ! き、嫌い! 貴方、本当に大っ嫌い!!!」

 どうやら、怒りも恨みも憎しみも悪魔を喜ばせるだけらしい。
 そのことに気づいても、どうしようもない令嬢は、単純な罵倒の言葉を捻り出すようにして吐くことしか出来なかった。

 青空に黒点。
 そこからは、けたたましい程の笑い声と、生命力に満ち溢れた罵声が絶えず鳴り響いている。



 ところで。
 処刑するはずだった令嬢を失ったかの国の話を少しだけするとしよう。

 あの後、令嬢の失踪に気づいた王子は大慌て。
 どうしたものかと悩んだ王子は、牢獄の床にあった魔法陣を見て、王位継承に邪魔な弟を令嬢を生贄に悪魔を召喚したという容疑をでっち上げて陥れようとした。
 しかし、元より弟の方が人望があったため、周囲は弟王子を守り、兄王子を今度こそ本気で失脚させようと彼の身辺を徹底的に調べた。
 すると、出るわ出るわ。証拠の山が。
 結局兄王子は令嬢に自身の罪を被せて殺そうとしたこともバレて、そのまま断頭台の露へと消えていった。
 だがそのことは令嬢が投獄された時、ちゃんとした調査が行われていなかったんじゃないかという疑問を民の心へ植えつけた。
 僅かに生じた民の不信感をどうするか。それは新しい王の手腕に委ねる他ないだろう。
 手っ取り早い方法は、彼女の声を聞きながら助けようとしなかった者たちをとっとと切り捨てることだろうが。

 かくして、最初の計画からは大分外れたが、結果的に彼女の復讐は遂げられたと言っていいだろう。

 肝心の彼女と言えば。


「今日という今日こそはぶっ殺す!!!」

「あはは! 今日も元気だな。そうやって怒りをぶつけて来い。ああ、今日のお前の瞳も美しい」

 因果の逆転というか、殺してくれと願った相手を殺そうと躍起になっていた。

 可愛さ余って憎さ百倍ではないが、契約を破られたことが相当腹に据えかねたらしい。

 死を覚悟して復讐心を燃やしていた時の静けさはどこへやら。悪魔の城で殺意全開であの手この手で悪魔を殺そうとしては、翻弄されるという賑やかな日々を送っていた。

 はてさて、この先はどうなることやら。




 最後にひとつ。悪魔に関する話をしよう。

 彼女を連れ去った悪魔は、願いを叶える悪魔。

 故に、契約を破るのは本来は赦されない。

 どんな屁理屈を捏ねても、契約者の望む形で願いを叶えなくてはいけない。そう決まっているのだ。

 悪魔は彼女を殺さなかった。

 だから、実は悪魔は罰を受け、その力を大幅に失っている。

 それは悪魔にとって致命傷と言えるだろう。

 そうまでして令嬢を連れ去ったのは、ただ「欲しい」だけが理由だったのか。

 令嬢は復讐のために何を引き換えにしても良かったけれど、人は復讐以外のためにも大切なものを擲つことが出来る。

 そう、例えば『恋』──とか。

 悪魔が力と引き換えにしても、彼女を得たかった理由が分かるのは、まだずっと先の話である。



 とにもかくにも、冤罪で死ぬはずだった令嬢は、悪魔の城で今日も元気に生きている。

 例えそれが悪魔によってもたらされた結果であろうとも、令嬢に──いや、最早ただの少女にとっては納得のいかないものであったとしても、それだけは間違いなく正しいことであると言えるだろう。
しおりを挟む

この作品の感想を投稿する

みんなの感想(1件)

パパゲーノ
2022.01.27 パパゲーノ
ネタバレ含む
夢草 蝶
2022.01.27 夢草 蝶

ご感想ありがとうございます。

多分、この後は悪魔の城でどんちゃん騒ぎしながら過ごしていくと思います。

解除

あなたにおすすめの小説

よくある父親の再婚で意地悪な義母と義妹が来たけどヒロインが○○○だったら………

naturalsoft
恋愛
なろうの方で日間異世界恋愛ランキング1位!ありがとうございます! ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ 最近よくある、父親が再婚して出来た義母と義妹が、前妻の娘であるヒロインをイジメて追い出してしまう話……… でも、【権力】って婿養子の父親より前妻の娘である私が持ってのは知ってます?家を継ぐのも、死んだお母様の直系の血筋である【私】なのですよ? まったく、どうして多くの小説ではバカ正直にイジメられるのかしら? 少女はパタンッと本を閉じる。 そして悪巧みしていそうな笑みを浮かべて── アタイはそんな無様な事にはならねぇけどな! くははははっ!!! 静かな部屋の中で、少女の笑い声がこだまするのだった。

婚約破棄されたので王子様を憎むけど息子が可愛すぎて何がいけない?

tartan321
恋愛
「君との婚約を破棄する!!!!」 「ええ、どうぞ。そのかわり、私の大切な子供は引き取りますので……」 子供を溺愛する母親令嬢の物語です。明日に完結します。

その断罪、三ヶ月後じゃダメですか?

荒瀬ヤヒロ
恋愛
ダメですか。 突然覚えのない罪をなすりつけられたアレクサンドルは兄と弟ともに深い溜め息を吐く。 「あと、三ヶ月だったのに…」 *「小説家になろう」にも掲載しています。

【完結】夫は王太子妃の愛人

紅位碧子 kurenaiaoko
恋愛
侯爵家長女であるローゼミリアは、侯爵家を継ぐはずだったのに、女ったらしの幼馴染みの公爵から求婚され、急遽結婚することになった。 しかし、持参金不要、式まで1ヶ月。 これは愛人多数?など訳ありの結婚に違いないと悟る。 案の定、初夜すら屋敷に戻らず、 3ヶ月以上も放置されーー。 そんな時に、驚きの手紙が届いた。 ーー公爵は、王太子妃と毎日ベッドを共にしている、と。 ローゼは、王宮に乗り込むのだがそこで驚きの光景を目撃してしまいーー。 *誤字脱字多数あるかと思います。 *初心者につき表現稚拙ですので温かく見守ってくださいませ *ゆるふわ設定です

妻と夫と元妻と

キムラましゅろう
恋愛
復縁を迫る元妻との戦いって……それって妻(わたし)の役割では? わたし、アシュリ=スタングレイの夫は王宮魔術師だ。 数多くの魔術師の御多分に漏れず、夫のシグルドも魔術バカの変人である。 しかも二十一歳という若さで既にバツイチの身。 そんな事故物件のような夫にいつの間にか絆され絡めとられて結婚していたわたし。 まぁわたしの方にもそれなりに事情がある。 なので夫がバツイチでもとくに気にする事もなく、わたしの事が好き過ぎる夫とそれなりに穏やかで幸せな生活を営んでいた。 そんな中で、国王肝入りで魔術研究チームが組まれる事になったのだとか。そしてその編成されたチームメイトの中に、夫の別れた元妻がいて……… 相も変わらずご都合主義、ノーリアリティなお話です。 不治の誤字脱字病患者の作品です。 作中に誤字脱字が有ったら「こうかな?」と脳内変換を余儀なくさせられる恐れが多々ある事をご了承下さいませ。 性描写はありませんがそれを連想させるワードが出てくる恐れがありますので、破廉恥がお嫌いな方はご自衛下さい。 小説家になろうさんでも投稿します。

(完結)夫に殺された公爵令嬢のさっくり復讐劇(全5話)

青空一夏
恋愛
 自分に自信が持てない私は夫を容姿だけで選んでしまう。彼は結婚する前までは優しかったが、結婚した途端に冷たくなったヒューゴ様。  私に笑いかけない。話しかけてくる言葉もない。蔑む眼差しだけが私に突き刺さる。  「ねぇ、私、なにか悪いことした?」  遠慮がちに聞いてみる。とても綺麗な形のいい唇の口角があがり、ほんの少し微笑む。その美しさに私は圧倒されるが、彼の口から紡ぎ出された言葉は残酷だ。 「いや、何もしていない。むしろ何もしていないから俺がイライラするのかな?」と言った。  夫は私に・・・・・・お金を要求した。そう、彼は私のお金だけが目当てだったのだ。 ※異世界中世ヨーロッパ風。残酷のR15。ざまぁ。胸くそ夫。タイムリープ(時間が戻り人生やり直し)。現代の言葉遣い、現代にある機器や製品等がでてくる場合があります。全く史実に基づいておりません。 ※3話目からラブコメ化しております。 ※残酷シーンを含むお話しには※をつけます。初めにどんな内容かざっと書いてありますので、苦手な方は飛ばして読んでくださいね。ハンムラビ法典的ざまぁで、強めの因果応報を望む方向きです。

婚約破棄を申し込まれたので、ちょっと仕返ししてみることにしました。

夢草 蝶
恋愛
 婚約破棄を申し込まれた令嬢・サトレア。  しかし、その理由とその時の婚約者の物言いに腹が立ったので、ちょっと仕返ししてみることにした。

今夜、元婚約者の結婚式をぶち壊しに行きます

結城芙由奈 
恋愛
【今夜は元婚約者と友人のめでたい結婚式なので、盛大に祝ってあげましょう】 交際期間5年を経て、半年後にゴールインするはずだった私と彼。それなのに遠距離恋愛になった途端彼は私の友人と浮気をし、友人は妊娠。結果捨てられた私の元へ、図々しくも結婚式の招待状が届けられた。面白い…そんなに私に祝ってもらいたいのなら、盛大に祝ってやろうじゃないの。そして私は結婚式場へと向かった。 ※他サイトでも投稿中 ※苦手な短編ですがお読みいただけると幸いです

処理中です...
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。