214 / 335
第5章:帝国と教会使者編
第214話:試乗体験
しおりを挟む
「篤は天才よのう」
「アリシエーゼくん、それは知っている」
アリシエーゼの言葉に満更でも無さそうに答える篤。「ハッハッハ」と高笑いしながら返事をしているが、気分は良さそうだ。
「これ、ベンチも何だか座り心地が良いわね!?」
「イリアくん、それはだな、ベンチの木枠の中に特殊なクッション材を直接埋め込んでいるのだよ」
篤の言う通り、移動時等に展開されるベンチだが、ベンチの座る部分には何かのツルツルとした革が張られており、その下には見えないが何かクッションの様な物が詰められているのか、今迄乗ってきた馬車とは比べ物にならないくらい座り心地は良いのだ。
「それにしてもこんな大きな物よく移動出来ますね」
「モニカくんッ、良くぞ聞いてくれた!この建物自体、かなりの重量があるのだが、それを支えるフレームを魔鉱にする事で耐荷重の問題をクリアしているんだがそれだけでは無くてだな!なんと!下部のフレームと車輪を別々に制作してガッチャンコ!そしてその車輪のシステムには私自ら作成したスタビライザーの様な物とサスペンションの様な物を組み込んでいて、荷重を支えると共に走行の安定性も格段に増していて―――」
「わ、分かりましたッ、いえ、よく分からないですけど分かりましたからッ、近いです!離れて下さいッ!」
いや、篤・・・
建物って・・・
これは馬車・・・だよ、な?
モニカの疑問に篤は極限に興奮して早口で説明するのだが、興奮しているからか、どんどんとモニカに近付いて行き顔も怖い。
だが、確かに乗り心地はかなり良く、先程のクッションだけでは到底実現出来ない様な感じなのだが―――
サスとかスタビライザー的なものを作った!?
マジで言ってんのかと驚愕したが、でもこれはもしかしたら篤の能力を駆使しているのかも知れない。
だが、の様な物なので地球の現代の自動車の様な足回りを再現していると言うよりもきっと、篤なりのこうすれば乗り心地良くなるのではと言う、たぶん常人には理解出来ない何かを色々と組み込んでいるのだろう・・・
そんな仲間達のやり取りを俺はベンチに座りながら眺めているのだが、この超大型馬車ゴリアテの評判は頗る良い。
俺もベンチに座り馬車が動き出してすぐにその性能を実感した。
デス隊の面々も乗り込んで動き出すと、「よ、要塞が動いている!?」だとか「巨人の住処か」等とはしゃいでいるので気に入っているのだろうと思う事にした。
「ねぇ、コレ私達にも売ってくれないかしら・・・?」
サリーは篤にそんな事を言っているが、私達とは教会にと言う事だろうか。
「すまんが、権利関係は疎くてな。契約等は全てそこのマネージャーである暖に任せているのでそちらと話を詰めてくれ」
「ぇ・・・」
「あら、そうなの?」
篤は何故か俺に話を丸投げする。サリーは篤の言葉を鵜呑みにして俺に顔を向けるが・・・
何時から俺がお前のマネージャーになったんだよ!?
しかも権利って!?契約金とか取る気満々じゃねぇか!!
「ふざけんな、お前なんかに売らねぇよ」
あれ・・・?
俺は何故真面目に答えているのだろうか・・・
「・・・ニカイモミタイ」
「おぉ!?そうか、ユーリーくん!では一緒に見に行こう!」
ユーリーはゴリアテが非常に気に入ったらしく、篤に他も案内しろとせがむ。
篤はそんなユーリーの態度に本当に嬉しそうにして相手をしているのだが、俺も便乗して二階に上がった。
別に気になってる訳じゃないからッ
篤がユーリーを虐待しないか見張るだけだからッ
一階の御者台の方に二階に上がる梯子があるのでそれを使い二階に上がると、広さ的には一階と変わりの無い空間が姿を表す。
ただ、二階はベンチが両サイドに二つだけとなっており、その分一階よりも広く感じられた。
「・・・ゴロゴロデキル」
ユーリーは二階に上がるとその広さに感激し、本当に床に寝転がってゴロゴロと転がり出す。
「ハッハッハ、そうだろう!?二階はゆったりと寛げる空間にしているのだよ!ほーら、大人の私も一緒にゴロゴロ出来るぞー」
篤も何故かユーリーと一緒になって床でゴロゴロと転がり出す。
アハハと笑いながら床を転がる、幼女っぽい見た目の男の子と、大人の男にジト目を送りながら二階にも梯子がある事に気付くが、そう言えば屋上も無意味に作ったとか言っていたなと思い出し、転がり続ける二人を残して俺はその梯子に手を掛けて屋上へと登った。
「おぉ、こいつは凄いな・・・」
屋上に上がると直ぐに身体に風が当たる。
結構激しく風が身体に吹き付けるが嫌な感じはしない。
寧ろ、爽快感すら感じるのだが、普通に二階建ての建物と同じくらいの高さの上に立ち、しかもそれが結構な速さで走っているので、なんと言うか非日常な空間に突然放り込まれた様な、そんな気さえしてくる。
屋上は勿論、落下防止の為に四方が腰くらいの高さの壁に囲まれているのだが、上半身は出ているので開放感が半端無い。
馬車自体の速度も流石、黒王を四頭も使っているだけあり、普通の馬車と遜色無いくらいの速度は出ている。
時折、ガタリ、ゴトリと音が鳴り揺れるが、そごで気になる事は無かった。
徐に前方の壁の辺りまで歩いて行き、何となしに下を見てみると、御者台が目に映る。
「御者台も何か仰々しいな・・・」
御者台も屋根と側面に壁が付き、安全面もかなり配慮されている作りになっていた為、現在御者をしているドエインとダグラスは直接見る事は出来ないが、きっとあそこの椅子もクッションが備わっていて、あまり尻は痛くならないんだろうなと少し遠い目をしてしまった。
「一体、どんなコンセプトで作ったんだ、これ・・・」
「最終的には装甲列車の様にしたい。あの馬達も重装甲を纏ってもらい、魔物を蹴散らしながら進むのだ」
俺の呟きに突然後ろから回答が返ってきたので振り向くと、いつの間にか屋上に上がって来た篤とユーリーが居た。
「重装甲って・・・まぁ、ゴブリン程度が現れた位で一々降りて対処するのも面倒だしな」
「だろう?」
そう言って二カリと笑う篤を見て、俺は毒気を抜かれてしまい、はぁ、と一つ溜息を付いてから篤に言った。
「参ったよ、これは良い物だ。これからの旅は格段に快適になるだろうさ」
俺の言葉に満足そうに頷く篤と笑い合いながら吹き抜ける風に目を細める。
「・・・アツシ、コレイクラ?」
「コレとはこのゴリアテの事か?そうだな、作成の総費用としては―――」
ユーリーの突然の質問に若干思案しながら篤は俺をチラリと見る。
「―――あの部屋にあった袋を一袋丸々使ったくらいだ」
え、一袋・・・?
「一袋って、あの大きい方の袋か・・・?」
「そうだ。まぁ、何袋かあったから問題あるまい?」
いやいやいやいやッ!!!
あの大きい革袋にはパンパンに金貨が詰まっている。
何十では効かず、何百枚もの金貨が入っていた筈だが、それを丸々使ったと言うのだろうか?
「え、マジで言ってんの・・・?」
「まぁ、業者や職人にもかなり無理を言ったからな。当然の報酬だろう」
「・・・・・・」
何故こんなに偉そうなのだろうか・・・?
言っていた通り、本当に湯水の如く金を使ったのかと俺は目眩さえ覚えたのだが、ユーリーをふと見ると篤に相変わらず眠たそうな目ではあるがそれでもハッキリと楽しそうだと分かる様に言っているのが聞こえた。
「・・・ボク、ココニズットスム」
「む、そうか。このゴリアテならそれも可能だろう!食事も食材さえあれば調理可能であるし、寝るのも安い宿のベッドよりも確実に安眠出来るだろうしな!」
まぁ、いいか・・・
「アリシエーゼくん、それは知っている」
アリシエーゼの言葉に満更でも無さそうに答える篤。「ハッハッハ」と高笑いしながら返事をしているが、気分は良さそうだ。
「これ、ベンチも何だか座り心地が良いわね!?」
「イリアくん、それはだな、ベンチの木枠の中に特殊なクッション材を直接埋め込んでいるのだよ」
篤の言う通り、移動時等に展開されるベンチだが、ベンチの座る部分には何かのツルツルとした革が張られており、その下には見えないが何かクッションの様な物が詰められているのか、今迄乗ってきた馬車とは比べ物にならないくらい座り心地は良いのだ。
「それにしてもこんな大きな物よく移動出来ますね」
「モニカくんッ、良くぞ聞いてくれた!この建物自体、かなりの重量があるのだが、それを支えるフレームを魔鉱にする事で耐荷重の問題をクリアしているんだがそれだけでは無くてだな!なんと!下部のフレームと車輪を別々に制作してガッチャンコ!そしてその車輪のシステムには私自ら作成したスタビライザーの様な物とサスペンションの様な物を組み込んでいて、荷重を支えると共に走行の安定性も格段に増していて―――」
「わ、分かりましたッ、いえ、よく分からないですけど分かりましたからッ、近いです!離れて下さいッ!」
いや、篤・・・
建物って・・・
これは馬車・・・だよ、な?
モニカの疑問に篤は極限に興奮して早口で説明するのだが、興奮しているからか、どんどんとモニカに近付いて行き顔も怖い。
だが、確かに乗り心地はかなり良く、先程のクッションだけでは到底実現出来ない様な感じなのだが―――
サスとかスタビライザー的なものを作った!?
マジで言ってんのかと驚愕したが、でもこれはもしかしたら篤の能力を駆使しているのかも知れない。
だが、の様な物なので地球の現代の自動車の様な足回りを再現していると言うよりもきっと、篤なりのこうすれば乗り心地良くなるのではと言う、たぶん常人には理解出来ない何かを色々と組み込んでいるのだろう・・・
そんな仲間達のやり取りを俺はベンチに座りながら眺めているのだが、この超大型馬車ゴリアテの評判は頗る良い。
俺もベンチに座り馬車が動き出してすぐにその性能を実感した。
デス隊の面々も乗り込んで動き出すと、「よ、要塞が動いている!?」だとか「巨人の住処か」等とはしゃいでいるので気に入っているのだろうと思う事にした。
「ねぇ、コレ私達にも売ってくれないかしら・・・?」
サリーは篤にそんな事を言っているが、私達とは教会にと言う事だろうか。
「すまんが、権利関係は疎くてな。契約等は全てそこのマネージャーである暖に任せているのでそちらと話を詰めてくれ」
「ぇ・・・」
「あら、そうなの?」
篤は何故か俺に話を丸投げする。サリーは篤の言葉を鵜呑みにして俺に顔を向けるが・・・
何時から俺がお前のマネージャーになったんだよ!?
しかも権利って!?契約金とか取る気満々じゃねぇか!!
「ふざけんな、お前なんかに売らねぇよ」
あれ・・・?
俺は何故真面目に答えているのだろうか・・・
「・・・ニカイモミタイ」
「おぉ!?そうか、ユーリーくん!では一緒に見に行こう!」
ユーリーはゴリアテが非常に気に入ったらしく、篤に他も案内しろとせがむ。
篤はそんなユーリーの態度に本当に嬉しそうにして相手をしているのだが、俺も便乗して二階に上がった。
別に気になってる訳じゃないからッ
篤がユーリーを虐待しないか見張るだけだからッ
一階の御者台の方に二階に上がる梯子があるのでそれを使い二階に上がると、広さ的には一階と変わりの無い空間が姿を表す。
ただ、二階はベンチが両サイドに二つだけとなっており、その分一階よりも広く感じられた。
「・・・ゴロゴロデキル」
ユーリーは二階に上がるとその広さに感激し、本当に床に寝転がってゴロゴロと転がり出す。
「ハッハッハ、そうだろう!?二階はゆったりと寛げる空間にしているのだよ!ほーら、大人の私も一緒にゴロゴロ出来るぞー」
篤も何故かユーリーと一緒になって床でゴロゴロと転がり出す。
アハハと笑いながら床を転がる、幼女っぽい見た目の男の子と、大人の男にジト目を送りながら二階にも梯子がある事に気付くが、そう言えば屋上も無意味に作ったとか言っていたなと思い出し、転がり続ける二人を残して俺はその梯子に手を掛けて屋上へと登った。
「おぉ、こいつは凄いな・・・」
屋上に上がると直ぐに身体に風が当たる。
結構激しく風が身体に吹き付けるが嫌な感じはしない。
寧ろ、爽快感すら感じるのだが、普通に二階建ての建物と同じくらいの高さの上に立ち、しかもそれが結構な速さで走っているので、なんと言うか非日常な空間に突然放り込まれた様な、そんな気さえしてくる。
屋上は勿論、落下防止の為に四方が腰くらいの高さの壁に囲まれているのだが、上半身は出ているので開放感が半端無い。
馬車自体の速度も流石、黒王を四頭も使っているだけあり、普通の馬車と遜色無いくらいの速度は出ている。
時折、ガタリ、ゴトリと音が鳴り揺れるが、そごで気になる事は無かった。
徐に前方の壁の辺りまで歩いて行き、何となしに下を見てみると、御者台が目に映る。
「御者台も何か仰々しいな・・・」
御者台も屋根と側面に壁が付き、安全面もかなり配慮されている作りになっていた為、現在御者をしているドエインとダグラスは直接見る事は出来ないが、きっとあそこの椅子もクッションが備わっていて、あまり尻は痛くならないんだろうなと少し遠い目をしてしまった。
「一体、どんなコンセプトで作ったんだ、これ・・・」
「最終的には装甲列車の様にしたい。あの馬達も重装甲を纏ってもらい、魔物を蹴散らしながら進むのだ」
俺の呟きに突然後ろから回答が返ってきたので振り向くと、いつの間にか屋上に上がって来た篤とユーリーが居た。
「重装甲って・・・まぁ、ゴブリン程度が現れた位で一々降りて対処するのも面倒だしな」
「だろう?」
そう言って二カリと笑う篤を見て、俺は毒気を抜かれてしまい、はぁ、と一つ溜息を付いてから篤に言った。
「参ったよ、これは良い物だ。これからの旅は格段に快適になるだろうさ」
俺の言葉に満足そうに頷く篤と笑い合いながら吹き抜ける風に目を細める。
「・・・アツシ、コレイクラ?」
「コレとはこのゴリアテの事か?そうだな、作成の総費用としては―――」
ユーリーの突然の質問に若干思案しながら篤は俺をチラリと見る。
「―――あの部屋にあった袋を一袋丸々使ったくらいだ」
え、一袋・・・?
「一袋って、あの大きい方の袋か・・・?」
「そうだ。まぁ、何袋かあったから問題あるまい?」
いやいやいやいやッ!!!
あの大きい革袋にはパンパンに金貨が詰まっている。
何十では効かず、何百枚もの金貨が入っていた筈だが、それを丸々使ったと言うのだろうか?
「え、マジで言ってんの・・・?」
「まぁ、業者や職人にもかなり無理を言ったからな。当然の報酬だろう」
「・・・・・・」
何故こんなに偉そうなのだろうか・・・?
言っていた通り、本当に湯水の如く金を使ったのかと俺は目眩さえ覚えたのだが、ユーリーをふと見ると篤に相変わらず眠たそうな目ではあるがそれでもハッキリと楽しそうだと分かる様に言っているのが聞こえた。
「・・・ボク、ココニズットスム」
「む、そうか。このゴリアテならそれも可能だろう!食事も食材さえあれば調理可能であるし、寝るのも安い宿のベッドよりも確実に安眠出来るだろうしな!」
まぁ、いいか・・・
0
お気に入りに追加
50
あなたにおすすめの小説
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
ペーパードライバーが車ごと異世界転移する話
ぐだな
ファンタジー
車を買ったその日に事故にあった島屋健斗(シマヤ)は、どういう訳か車ごと異世界へ転移してしまう。
異世界には剣と魔法があるけれど、信号機もガソリンも無い!危険な魔境のど真ん中に放り出された島屋は、とりあえずカーナビに頼るしかないのだった。
「目的地を設定しました。ルート案内に従って走行してください」
異世界仕様となった車(中古車)とペーパードライバーの運命はいかに…
ユーヤのお気楽異世界転移
暇野無学
ファンタジー
死因は神様の当て逃げです! 地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。
転生貴族のハーレムチート生活 【400万ポイント突破】
ゼクト
ファンタジー
ファンタジー大賞に応募中です。 ぜひ投票お願いします
ある日、神崎優斗は川でおぼれているおばあちゃんを助けようとして川の中にある岩にあたりおばあちゃんは助けられたが死んでしまったそれをたまたま地球を見ていた創造神が転生をさせてくれることになりいろいろな神の加護をもらい今貴族の子として転生するのであった
【不定期になると思います まだはじめたばかりなのでアドバイスなどどんどんコメントしてください。ノベルバ、小説家になろう、カクヨムにも同じ作品を投稿しているので、気が向いたら、そちらもお願いします。
累計400万ポイント突破しました。
応援ありがとうございます。】
ツイッター始めました→ゼクト @VEUu26CiB0OpjtL
俺の召喚獣だけレベルアップする
摂政
ファンタジー
【第10章、始動!!】ダンジョンが現れた、現代社会のお話
主人公の冴島渉は、友人の誘いに乗って、冒険者登録を行った
しかし、彼が神から与えられたのは、一生レベルアップしない召喚獣を用いて戦う【召喚士】という力だった
それでも、渉は召喚獣を使って、見事、ダンジョンのボスを撃破する
そして、彼が得たのは----召喚獣をレベルアップさせる能力だった
この世界で唯一、召喚獣をレベルアップさせられる渉
神から与えられた制約で、人間とパーティーを組めない彼は、誰にも知られることがないまま、どんどん強くなっていく……
※召喚獣や魔物などについて、『おーぷん2ちゃんねる:にゅー速VIP』にて『おーぷん民でまじめにファンタジー世界を作ろう』で作られた世界観……というか、モンスターを一部使用して書きました!!
内容を纏めたwikiもありますので、お暇な時に一読していただければ更に楽しめるかもしれません?
https://www65.atwiki.jp/opfan/pages/1.html
食うために軍人になりました。
KBT
ファンタジー
ヴァランタイン帝国の片田舎ダウスター領に最下階位の平民の次男として生まれたリクト。
しかし、両親は悩んだ。次男であるリクトには成人しても継ぐ土地がない。
このままではこの子の未来は暗いものになってしまうだろう。
そう思った両親は幼少の頃よりリクトにを鍛え上げる事にした。
父は家の蔵にあったボロボロの指南書を元に剣術を、母は露店に売っていた怪しげな魔導書を元に魔法を教えた。
それから10年の時が経ち、リクトは成人となる15歳を迎えた。
両親の危惧した通り、継ぐ土地のないリクトは食い扶持を稼ぐために、地元の領軍に入隊試験を受けると、両親譲りの剣術と魔法のおかげで最下階級の二等兵として無事に入隊する事ができた。
軍と言っても、のどかな田舎の軍。
リクトは退役するまで地元でのんびり過ごそうと考えていたが、入隊2日目の朝に隣領との戦争が勃発してしまう。
おまけに上官から剣の腕を妬まれて、単独任務を任されてしまった。
その任務の最中、リクトは平民に対する貴族の専横を目の当たりにする。
生まれながらの体制に甘える貴族社会に嫌気が差したリクトは軍人として出世して貴族の専横に対抗する力を得ようと立身出世の道を歩むのだった。
剣と魔法のファンタジー世界で軍人という異色作品をお楽しみください。
俺だけに効くエリクサー。飲んで戦って気が付けば異世界最強に⁉
まるせい
ファンタジー
異世界に召喚された熱海 湊(あたみ みなと)が得たのは(自分だけにしか効果のない)エリクサーを作り出す能力だった。『外れ異世界人』認定された湊は神殿から追放されてしまう。
貰った手切れ金を元手に装備を整え、湊はこの世界で生きることを決意する。
劣等生は能力を隠す~魔術学院の最強の武術使い~
影茸
ファンタジー
祖父に鍛えられ、最強の武道の遣い手となった東颯斗。
しかし16歳ながら就職し働くこととなった颯斗は余計な騒ぎを起こす事を嫌い、自分が武道を使えることを隠すことを決める。
だが、ある時よく分からない異貌の生物、悪魔に襲われていた女性を救う為に武道を人前で使ってしまう。
「貴方学校に行きたくない?」
「へ?」
焦る颯斗だったが、何故か颯斗は助けた女性の言葉で学校に通うこととなる。
最初は念願の学校に通えると喜んだ颯斗だったが、
ーーー通うこととなった場所は魔術師の学校だった。
魔法が使える訳がない颯斗は劣等生と蔑まれるようになっていく。
だが、颯斗がイジメられることを快く思わない優等生の少女、アイラ・ハルバールが現れる。
そしてアイラと出会った時、颯斗は陰謀の渦に巻き込まれていくこととなる……
これは最強の武術を持ちながら、魔術師の学院で劣等生と蔑まされる少年の物語。
※題名は変更する可能性があります。
3月6日 お気に入り100を超えました!
ありがとうございます!
3月7日お気に入り300突破しました!
ありがとうございます!
3月8日お気に入り500突破しました!
ありがとうございます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる