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第5章:帝国と教会使者編
第211話:名付け
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仲間達との作戦会議?を終えて次の日から俺達は帝国にある西魔界へと向かう準備を行った。
サリー曰く、西魔界にはこのホルスと同じくらいの規模の街が魔界のすぐ目と鼻の先に存在しており、実際の魔界攻略の準備自体はその街で行えると情報提供を受けたので、ホルスではその街へ向かう為の準備のみに留める事にした。
個人で必要な物をそれぞれ揃えて行くスタイルとしたのだが、正直な話特に必要な物が思い浮かばなかった。
ホルスでの魔界攻略の際に使った武器の手入れや消耗した物品の補充を少し行う程度で個人の準備は事足りるし、まったくもって忘れていたのだが、ホルスまで来た際に使っていた馬もある。
なので全体としても馬車と食料、消耗品の購入くらいなものだったので、初日から皆ほんの束の間の休息と言った様相を呈していた。
「そうだ、今日俺は少し出て来るけどユーリーはどうする?」
部屋で朝からユーリーとゴロゴロしていた俺は、急に思い出したかの様にベッドで一緒に寝転がっているユーリーを見て言う。
「・・・イッショニイク」
俺もユーリーも個人で準備する物はあまり無い。
食料に関して言えば、個人で携帯するセンビーンの補充くらいだし、ユーリーに関して言えば、それも他の消耗品等と共にモニカが全部用意してくれる。
武器の調整や整備に関しても、俺の篤特性の手甲はどうなっているのかまったく分からないが、あれだけの激闘を繰り返していたのにも関わらず、汚れも無ければ破損も一切無い。
一応、篤に聞いてみたが、次世代の武具なんだからそんなアナログな整備は必要無いと言っていた。
良く分からないし、それが本当なのかも怪しいがとりあえず感覚的にも問題無さそうなので手甲は大丈夫だし、腰に刺している二本の短剣に関しても魔界では粗使っていないので、自分で整備出来るレベルだ。
ユーリーの武器はイリアから貰った自分の背丈よりも大きな何かの木材で作られた杖なので特に整備は必要なさそうだった。
そんな訳で朝から忙しなく動かなくても問題無い二人なのでこうやってゴロゴロしている訳なのだが―――
「そうか?でも、大した用事じゃないぞ?」
「・・・イイ」
「そっか、じゃあもう少ししたら準備して行くか」
その後、俺とユーリーは暫くベッドの上で戯れた。シーツを被せ合ったり枕を投げ合ったり、とても癒される一時であった。
あー、癒された
俺達はたっぷりと遊んだ後準備をして大癒館を二人で出る。
装いは普段と変わり無いのだが、この組み合わせは珍しく、二人きりでどこかに出掛けるとかは今迄無かったのでユーリーは何処と無く楽しげだ。
「・・・ドコイク?」
「んー、先ずは話がしたい」
俺がそう言うとユーリーはコテリと首を傾げる素振りをする。
「・・・ハナシナラヤドデスレバイイ」
「あぁ、ごめん。ユーリーと話す訳じゃ無くてだな―――」
歩きながら話していると、宿のすぐ近くにちょっとした広場があり、そこには露店なども立ち並ぶのだが、ベンチが何個かあり空いていたのでユーリーの手を引いてベンチの近くに行って腰掛けた。
「―――デス隊と話がしたかったんだ」
「はッ、お呼びでしょうか」
「「ッ!?」」
座ってそう言った瞬間、デス1が俺の背後にベンチ越しに現れた事で俺とユーリーは座りながら驚き慌てて振り返る。
「お呼びでは無かったですか?」
「い、いや、呼ぼうと思ってた・・・」
まさか俺の行動を見越して先を越すとは思っていなかったので驚いてしまったが、ベンチに俺とユーリーが座り、後ろにデス1が立つ形だがそのまま続ける事にした。
先ずはガバリス大司教との会話内容や、それを受けて決定した内容などを話すが、やはりと言うべきか俺が俺とアリシエーゼ以外の仲間のサポートを命じていたのと、帝国側の監視がなかなかに厳しかった為、流石のデス隊もその辺を把握している事は無かった。
「―――と言う訳なんだが、俺達は準備が出来次第、帝国の魔界に向かう事にした」
「・・・成程、私達は変わらず陰ながらハル様をお支えすれば宜しいですか?」
「それなんだけどさ―――」
今後のデス隊に関しての方針で俺が考えている事があったので、先ずはこいつらの意見を聞きたいと思った為、今こうして話しているのだ。
勿論、ガバリス大司教との会話内容等を共有する目的もあったのだが、俺としては今回の依頼に関してはデス隊にもそのままパーティメンバーとして行動を共にして貰いたいと思っていた。
それは、ナッズやアルアレ等の死んでしまった者の穴埋めと言う形もあるのだが、帝国或いは教会側には俺自身は勿論、周辺の情報もある程度漏れてしまっていると考えると、デス隊をこのまま裏として動かすメリットがあまり無い。
それはデス隊の情報もあちらさんは持っていると言う事でもあるし、その状態でコソコソと動き回ったとしても、もし相手側に帝国なり教会の暗部が動いている場合はデス隊があまり意味を成さないからだ。
「―――だから、傭兵として今後は行動を共にして欲しいなと思ってるんだよね」
「・・・・・・」
「どうした・・・?」
俺の言葉を聞いたデス1はそのまま黙り込んだ。
これは単に俺が考えていた事であり、もしかしたらデス隊としては思う所があるのだろうか。
「・・・それはハル様の仲間として、皆様と同じ様にハルさまと接して良いと言う事でしょうか?」
「え、あ、あぁ、そうだな・・・」
俺は元よりデス隊の面々を仲間だと思っている。
なのでそこを確認するか?と若干困惑する。
「つまり、ハル様と苦楽を共にし、同じ食卓を囲み談笑し、同じ宿で寝泊まりを行い、そして同じ敵を共に討ち滅ぼす為に行動出来ると、そう言う事ですね?」
「そ、そうだな。改めて言葉にされると照れ―――」
「「「やったぜ!!!」」」
「「うわぁッ!?!?」」
俺の言葉を遮り、突然デス隊が背後に勢揃いして口を揃えて叫んだ事に俺もユーリーもベンチから転げ落ちそうになりながら驚く。
「・・・フエタ」
「そ、そうだな・・・それにしてもコイツらこんなキャラだったっけか?」
「ハル様ッ、俺はやりますよ!」
「お、おう」
一体何をやると言うのだろうかと思うが、デス2は目をキラキラ―――いや、ギラギラさせながら俺に迫る。
「やっと、本当の意味でハル様のお役に立てるですね!」
「い、いや、元々十分役に立ってたと―――」
「これからは我々三人、ハル様のお仲間ッとして命の限り尽くしたいと思います!」
デス3も興奮気味にそう口にし、デス1は俺の言葉を遮る様に、改めて仲間の部分を強調して宣言する。
え、何コイツら
暗部としての活動に不満でもあったのだろうか・・・
「そんな気負わないでくれよ・・・」
「「「はいッ!!!」」」
「・・・・・・」
うーん、本当に大丈夫だろうか・・・
自分で提案しておいて何だが、若干不安に感じつつとりあえずデス隊を俺と常時行動させるように再編成を行う事にした。
「とりあえず、基本的には俺達と行動して貰うけど、時と場合によっては諜報活動もしてもらうかもしれない。でも、基本は傭兵として振舞ってもらうからちょっと傭兵としての装備を先ずは整えて欲しいんだよね」
「承知しました。準備は今日中に行えば宜しいでしょうか?」
「そうだな、今日明日辺りで完了出来るならしておいてくれ」
「「「はッ!!」」」
いや、それはもういいよ・・・
この辺りもその内治させないとな等と思いながらも今後について話をした。
と言っても装備を整えさせるくらいしか特に無いなと思うが、一応今日からデス隊には俺達と同じ宿を使用して貰う事にするので、その辺も宿と話を付けておくと伝える。
「ハル様・・・」
「ハル様は優しいですね、フッ」
「部屋割りは再考して貰えるんでしょうか!?」
三者三様のリアクションだが、面倒臭くなってきたので無視をする。
「・・・とりあえず、今後とも宜しく頼むよ」
「「「はッ!!」」」
だからそれはいいって!!
そしてそのままデス隊と別れようとしたのだが、隣に座っているユーリーが俺をつついて来たのでそちらに顔を向けると、眠そうな目をしてユーリーは俺に言った。
「・・・ナマエワカラナイ」
「名前?コイツらのか?」
「・・・ウン」
いや、分からないとはどう言う事だろうか?
「いや、此奴らはデス1、2、3だぞ?」
「・・・ソレダトナカマッポクナイ」
「仲間ぽく無い・・・?」
まぁ確かにコードネームみたいなものだしなと思いつつ、俺や仲間が何か指示する時に「デス1!そっちに行ったぞ!」とか、「デス2!デス3と連携して――」だとかと言っている場面を想像して心の中で唸る。
うーん、確かに傍からそれを見たら変だと思われるかもしれないな・・・
「・・・ナカマナラチャントナマエツケテアゲル」
「そういうもんか・・・?」
若干疑問が残るが、デス隊を見ると仲間の為に名付けを行ってやれと俺に進言したユーリーに対し、「ユーリー様ッ、ナイスです!」とか言っているので満更でも無いのかもしれないなと思い、俺はその案を採用とした。
「じゃあ、コードネームじゃ無くてちゃんとした人名を付けようか」
「「「ッ!!」」」
俺の言葉にデス隊の三人は素早く反応して、ベンチの後ろから、サササッと俺達の前に移動して来て片膝を付く。
だからそれやめろって!!
周りが皆、見てるじゃねぇか!!
注目を浴びている事に恥ずかしくなったので、俺はもうこのイベントを早く終わらせたいとデス1から改名を行った。
「じゃあデス1はマサムネ!デス2はムネチカ!デス3はコテツ!以上ッ、解散!」
俺は早口でそう告げてその場を後にした。
だってマジで人が集まりだして恥ずかしかったんだもの!
今出した名前は日本刀から全て取って来たのだが、少し安直過ぎただろうかと考えるが、まぁ今更だし俺的には上々の出来だと思ってたりする。
でも、アリシエーゼ辺りに酷評されそうだな・・・
サリー曰く、西魔界にはこのホルスと同じくらいの規模の街が魔界のすぐ目と鼻の先に存在しており、実際の魔界攻略の準備自体はその街で行えると情報提供を受けたので、ホルスではその街へ向かう為の準備のみに留める事にした。
個人で必要な物をそれぞれ揃えて行くスタイルとしたのだが、正直な話特に必要な物が思い浮かばなかった。
ホルスでの魔界攻略の際に使った武器の手入れや消耗した物品の補充を少し行う程度で個人の準備は事足りるし、まったくもって忘れていたのだが、ホルスまで来た際に使っていた馬もある。
なので全体としても馬車と食料、消耗品の購入くらいなものだったので、初日から皆ほんの束の間の休息と言った様相を呈していた。
「そうだ、今日俺は少し出て来るけどユーリーはどうする?」
部屋で朝からユーリーとゴロゴロしていた俺は、急に思い出したかの様にベッドで一緒に寝転がっているユーリーを見て言う。
「・・・イッショニイク」
俺もユーリーも個人で準備する物はあまり無い。
食料に関して言えば、個人で携帯するセンビーンの補充くらいだし、ユーリーに関して言えば、それも他の消耗品等と共にモニカが全部用意してくれる。
武器の調整や整備に関しても、俺の篤特性の手甲はどうなっているのかまったく分からないが、あれだけの激闘を繰り返していたのにも関わらず、汚れも無ければ破損も一切無い。
一応、篤に聞いてみたが、次世代の武具なんだからそんなアナログな整備は必要無いと言っていた。
良く分からないし、それが本当なのかも怪しいがとりあえず感覚的にも問題無さそうなので手甲は大丈夫だし、腰に刺している二本の短剣に関しても魔界では粗使っていないので、自分で整備出来るレベルだ。
ユーリーの武器はイリアから貰った自分の背丈よりも大きな何かの木材で作られた杖なので特に整備は必要なさそうだった。
そんな訳で朝から忙しなく動かなくても問題無い二人なのでこうやってゴロゴロしている訳なのだが―――
「そうか?でも、大した用事じゃないぞ?」
「・・・イイ」
「そっか、じゃあもう少ししたら準備して行くか」
その後、俺とユーリーは暫くベッドの上で戯れた。シーツを被せ合ったり枕を投げ合ったり、とても癒される一時であった。
あー、癒された
俺達はたっぷりと遊んだ後準備をして大癒館を二人で出る。
装いは普段と変わり無いのだが、この組み合わせは珍しく、二人きりでどこかに出掛けるとかは今迄無かったのでユーリーは何処と無く楽しげだ。
「・・・ドコイク?」
「んー、先ずは話がしたい」
俺がそう言うとユーリーはコテリと首を傾げる素振りをする。
「・・・ハナシナラヤドデスレバイイ」
「あぁ、ごめん。ユーリーと話す訳じゃ無くてだな―――」
歩きながら話していると、宿のすぐ近くにちょっとした広場があり、そこには露店なども立ち並ぶのだが、ベンチが何個かあり空いていたのでユーリーの手を引いてベンチの近くに行って腰掛けた。
「―――デス隊と話がしたかったんだ」
「はッ、お呼びでしょうか」
「「ッ!?」」
座ってそう言った瞬間、デス1が俺の背後にベンチ越しに現れた事で俺とユーリーは座りながら驚き慌てて振り返る。
「お呼びでは無かったですか?」
「い、いや、呼ぼうと思ってた・・・」
まさか俺の行動を見越して先を越すとは思っていなかったので驚いてしまったが、ベンチに俺とユーリーが座り、後ろにデス1が立つ形だがそのまま続ける事にした。
先ずはガバリス大司教との会話内容や、それを受けて決定した内容などを話すが、やはりと言うべきか俺が俺とアリシエーゼ以外の仲間のサポートを命じていたのと、帝国側の監視がなかなかに厳しかった為、流石のデス隊もその辺を把握している事は無かった。
「―――と言う訳なんだが、俺達は準備が出来次第、帝国の魔界に向かう事にした」
「・・・成程、私達は変わらず陰ながらハル様をお支えすれば宜しいですか?」
「それなんだけどさ―――」
今後のデス隊に関しての方針で俺が考えている事があったので、先ずはこいつらの意見を聞きたいと思った為、今こうして話しているのだ。
勿論、ガバリス大司教との会話内容等を共有する目的もあったのだが、俺としては今回の依頼に関してはデス隊にもそのままパーティメンバーとして行動を共にして貰いたいと思っていた。
それは、ナッズやアルアレ等の死んでしまった者の穴埋めと言う形もあるのだが、帝国或いは教会側には俺自身は勿論、周辺の情報もある程度漏れてしまっていると考えると、デス隊をこのまま裏として動かすメリットがあまり無い。
それはデス隊の情報もあちらさんは持っていると言う事でもあるし、その状態でコソコソと動き回ったとしても、もし相手側に帝国なり教会の暗部が動いている場合はデス隊があまり意味を成さないからだ。
「―――だから、傭兵として今後は行動を共にして欲しいなと思ってるんだよね」
「・・・・・・」
「どうした・・・?」
俺の言葉を聞いたデス1はそのまま黙り込んだ。
これは単に俺が考えていた事であり、もしかしたらデス隊としては思う所があるのだろうか。
「・・・それはハル様の仲間として、皆様と同じ様にハルさまと接して良いと言う事でしょうか?」
「え、あ、あぁ、そうだな・・・」
俺は元よりデス隊の面々を仲間だと思っている。
なのでそこを確認するか?と若干困惑する。
「つまり、ハル様と苦楽を共にし、同じ食卓を囲み談笑し、同じ宿で寝泊まりを行い、そして同じ敵を共に討ち滅ぼす為に行動出来ると、そう言う事ですね?」
「そ、そうだな。改めて言葉にされると照れ―――」
「「「やったぜ!!!」」」
「「うわぁッ!?!?」」
俺の言葉を遮り、突然デス隊が背後に勢揃いして口を揃えて叫んだ事に俺もユーリーもベンチから転げ落ちそうになりながら驚く。
「・・・フエタ」
「そ、そうだな・・・それにしてもコイツらこんなキャラだったっけか?」
「ハル様ッ、俺はやりますよ!」
「お、おう」
一体何をやると言うのだろうかと思うが、デス2は目をキラキラ―――いや、ギラギラさせながら俺に迫る。
「やっと、本当の意味でハル様のお役に立てるですね!」
「い、いや、元々十分役に立ってたと―――」
「これからは我々三人、ハル様のお仲間ッとして命の限り尽くしたいと思います!」
デス3も興奮気味にそう口にし、デス1は俺の言葉を遮る様に、改めて仲間の部分を強調して宣言する。
え、何コイツら
暗部としての活動に不満でもあったのだろうか・・・
「そんな気負わないでくれよ・・・」
「「「はいッ!!!」」」
「・・・・・・」
うーん、本当に大丈夫だろうか・・・
自分で提案しておいて何だが、若干不安に感じつつとりあえずデス隊を俺と常時行動させるように再編成を行う事にした。
「とりあえず、基本的には俺達と行動して貰うけど、時と場合によっては諜報活動もしてもらうかもしれない。でも、基本は傭兵として振舞ってもらうからちょっと傭兵としての装備を先ずは整えて欲しいんだよね」
「承知しました。準備は今日中に行えば宜しいでしょうか?」
「そうだな、今日明日辺りで完了出来るならしておいてくれ」
「「「はッ!!」」」
いや、それはもういいよ・・・
この辺りもその内治させないとな等と思いながらも今後について話をした。
と言っても装備を整えさせるくらいしか特に無いなと思うが、一応今日からデス隊には俺達と同じ宿を使用して貰う事にするので、その辺も宿と話を付けておくと伝える。
「ハル様・・・」
「ハル様は優しいですね、フッ」
「部屋割りは再考して貰えるんでしょうか!?」
三者三様のリアクションだが、面倒臭くなってきたので無視をする。
「・・・とりあえず、今後とも宜しく頼むよ」
「「「はッ!!」」」
だからそれはいいって!!
そしてそのままデス隊と別れようとしたのだが、隣に座っているユーリーが俺をつついて来たのでそちらに顔を向けると、眠そうな目をしてユーリーは俺に言った。
「・・・ナマエワカラナイ」
「名前?コイツらのか?」
「・・・ウン」
いや、分からないとはどう言う事だろうか?
「いや、此奴らはデス1、2、3だぞ?」
「・・・ソレダトナカマッポクナイ」
「仲間ぽく無い・・・?」
まぁ確かにコードネームみたいなものだしなと思いつつ、俺や仲間が何か指示する時に「デス1!そっちに行ったぞ!」とか、「デス2!デス3と連携して――」だとかと言っている場面を想像して心の中で唸る。
うーん、確かに傍からそれを見たら変だと思われるかもしれないな・・・
「・・・ナカマナラチャントナマエツケテアゲル」
「そういうもんか・・・?」
若干疑問が残るが、デス隊を見ると仲間の為に名付けを行ってやれと俺に進言したユーリーに対し、「ユーリー様ッ、ナイスです!」とか言っているので満更でも無いのかもしれないなと思い、俺はその案を採用とした。
「じゃあ、コードネームじゃ無くてちゃんとした人名を付けようか」
「「「ッ!!」」」
俺の言葉にデス隊の三人は素早く反応して、ベンチの後ろから、サササッと俺達の前に移動して来て片膝を付く。
だからそれやめろって!!
周りが皆、見てるじゃねぇか!!
注目を浴びている事に恥ずかしくなったので、俺はもうこのイベントを早く終わらせたいとデス1から改名を行った。
「じゃあデス1はマサムネ!デス2はムネチカ!デス3はコテツ!以上ッ、解散!」
俺は早口でそう告げてその場を後にした。
だってマジで人が集まりだして恥ずかしかったんだもの!
今出した名前は日本刀から全て取って来たのだが、少し安直過ぎただろうかと考えるが、まぁ今更だし俺的には上々の出来だと思ってたりする。
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