174 / 335
第4章:偽りの聖女編
第174話:その先
しおりを挟む
魔物の壁で出来た道を無言で俺達は歩いた。
少し先にはフェイクスが歩いており、俺はその背中を睨み付ける。
俺の後に続く仲間達は終始無言で俺の後に着いて来るが、フェイクスの言う通り、周囲の魔物が襲い掛かって来る事は今の所無い。
此奴、マジで何考えてやがる
ただ、フェイクスが何を考えているにせよ俺達に選択の余地が無いのは確かだ。
今も尚俺達を取り囲む様に魔物の壁は殺意や狂気等と言ったものを撒き散らし、威嚇を繰り返す為、これらが何時襲い掛かって来るのかと気が気では無い。
「アリシエーゼ、身体の調子はどうだ?」
「・・・万全では無い。そこらの魔物に遅れを取るつもりは毛頭無いがの。それよりもフェイクスとか言うあの悪魔は気を付けるんじゃぞ」
アリシエーゼの心配をしている俺が何故か反対に心配されてしまったが、それは重々承知していると返す。
「いや、分かっておらんじゃろ・・・アレは受肉している状態でも別格じゃぞ」
幻幽体で現世へと顕現し、本来の力を取り戻したシューザとスロイを一人で撃退したアリシエーゼの言葉の重みは違う。
俺達も幻幽体のイーグと対峙したが、アレはヤバかった。
イーグから感じる其れは、死しか連想出来なかったし、人間が到達出来うる最高到達点を遥かに超える存在であった様に思える。
しかし、フェイクスは現在受肉して肉体を持っており、そこから感じる何かは幻幽体の剥き出しの其れとは異なり、俺には温く感じてしまう。
「分かってはいるが、そんな何とか戦士みたいに気みたいな物を感じる事は出来ないし、受肉している今なら俺でも殺せる気がしてるんだが・・・」
「無理じゃよ」
アリシエーゼはハッキリと無理だと言った。それを聞き俺は納得出来ないが、アリシエーゼが言うのならそうなのかと理解しようとするが、やはりやってみないと分からないと言うのが本音だった。
暫く歩いていると、魔物の道が少し右にカーブし出して、少し前を歩いていたフェイクスの姿が消えた。
ただ、別にカーブの先が見えないのだから、先を歩いていたフェイクスも見えなくなるのは当たり前だったので特に気にはしていなかったのだが、俺達もカーブに差し掛かると、皆一斉に足を止めた。
「な、なんだ?何かヤバい気がする・・・」
「や、やっぱり、罠だったんじゃ!?」
「く、くそッ!」
俺も含めてだが、突然得体の知れない焦燥感に駆られこのカーブの先で待ち受けているものが怖くて堪らなくなる。
フェイクスが何か仕掛けて来るのか、やっぱりこの周囲を取り囲む魔物どもが襲い掛かって来るのか。
「落ち着くんじゃッ!」
「皆、大丈夫だ。何があっても此方のやる事は変わらないだろう!」
「そ、そうよッ!陣形を崩さずこのまま進みなさいッ」
アリシエーゼとファイは流石に落ち着いており、浮き足立ち狂乱しそうな俺達をどうにか宥めようとしているが、イリアがあちら側に加わっているのがどうにも釈然としない。
俺は篤と明莉を見る。二人共、黙っているのは同じなのだが、明莉は身体を震わしモニカに支えられる形だが、篤は何故か妙に落ち着いている様に見えた。
少し前から思っていたが、別に恐怖している訳では無さそうなのが気になる。
一度話したいが、今はそんな余裕も無いので、落ち着いていると言う事で俺は自分自身を納得させた。
だが、二人を見て俺がビビっててどうすると自身を鼓舞して身体を震わせる奥底から湧き上がる恐怖を何とか鎮める。
一先ずこのまま此処で止まっている訳にはいかないので俺達は進み始めた。
カーブの先はまだ見えない。カーブの半径が大きい為だが、先が見えないのが、何となく人生そのものだなと思った。
何故そんな事を思ったのかは自分でも分からなかったが、先が見えないと言う一点に置いては正しく人生そのものだし、だからどうしたと自分で自分にツッコミを入れると急に今のこの状況が可笑しく思えて来てしまった。
「・・・ククッ、ハハッ」
「ぇ、何よいきなり?」
「気でも触れたか?」
いきなり肩を震わせて笑い出した俺を訝しみ、不安の声を上げる後ろの奴らの様子に俺は更に腹を抱えて笑った。
「ホント、アンタどうしたのよ!?確りしてよねッ」
俺の様子を本気で心配したイリアが声を上げる。
「あぁ、すまんすまん。ちょっとツボっただけだ」
「ツ、ツボ・・・?」
「して、急にどうしたんじゃ?」
「別に大した事じゃねぇよ。たださ、こんな奴らにビビる事はねぇよ」
俺はそう言って、突然周囲を取り囲む魔物の壁を殴り付けた。
ブチャッと音がして豚面が弾け飛ぶ。直ぐに別の魔物が隙間を埋めるが、俺の突然の攻撃に魔物達は殺意を剥き出しにする。
犬歯を剥き出しにして吠え、目を血走らせながら殺意も剥き出す。
涎を垂れ流しながら威嚇をするが、結局一歩も俺達との距離は変わらない。
「おいッ!?何やってんだ!!」
「ホントに頭可笑しくなったのよ!元から可笑しかったけど!」
「此奴ら刺激してどうすんだよ!?」
「反撃食らったらどうすんだ!!」
イスカやイリア、他の傭兵に騎士達も総じて俺の行いを責め、マジで止めろよと必死だ。
「お前ら何ビビってんだよ・・・此奴らから手なんて出して来ねぇよ。そりゃもしかしたら反撃とかしてくるかも知れねぇけど、一斉に襲い掛かって来る事なんて無いって」
「お前だってさっきまでチビりそうな顔してたじゃねぇか!いきなりどうしちまったんだ!?」
「いやッ、チビりそうって誰がだよッ!」
「お前だ、お前ッ!」
イスカの言葉に俺はムキになって反論したが、絶対にチビりそうにはなって無い。
「なってねぇけどなッ、でも実際何ビビってんだよ。此奴らの顔よーく見て見ろって」
俺は仲間に周囲の魔物の顔を見ろと促す。この糞みたいなムカつく顔付き。
俺はこれを見るだけで反吐が出そうだ。
「なぁ?マジで理由なんか無くても殺したくなる顔付きだろ?ほら、イリア。お前も殴ってみろって」
「えッ!?い、嫌よ!ちょっ、や、止めてって!」
俺はイリアの手を取り無理矢理その手に持つ特殊警棒の様な武器を振るわせようとしたり、イスカと肩を組み嗾け様としたりと、一見ハチャメチャな振る舞いをする。
結局誰一人として俺の誘いに乗る事は無かったが、これで少しは効果があっただろうか。
俺達はこうしている間も歩いている。進んでいる。先の見えないカーブを進み何時かは進む先が見えて来る。
人生では無いが、進んだ先の未来に耐え難い苦痛が、地獄が待ち受けているのが予想出来ていたのなら、俺は仲間達に対してどう接するのが正解なのだろう。
最悪の結果を語り覚悟させるか、それともそれを考えさせずに今この時は怒って笑って人間らしさを享受させるべきだろうか。
もう俺には分からなかったが、何となく悟ってしまった。
この先に待ち受けている何かは地獄そのものなのだろうと。
周囲の魔物達の表情がいつしか変わる。それは怒りや殺意と言ったものから、嘲り、歓喜へと変わっていき、どれもこれもが嗤っていた。
ゲラゲラ、ケタケタ、さぁ、進め。地獄が待っている。無力な存在よ、必死に足掻いて無様に踊れと言っている様だった。
いつしか俺達は会話を止めた。もうゴールは近いのだと、そのゴールが自分達の死と言うゴールなのだと否が応でも理解し狂いそうになる。
それでも俺達は進む。希望など見出す事は出来ないが、足を止めてしまったらもう歩き出す事は出来ないのだ。
だから進む。まだここは自分の死に場所では無い、もう少し先なのだと進む。
少し先にはフェイクスが歩いており、俺はその背中を睨み付ける。
俺の後に続く仲間達は終始無言で俺の後に着いて来るが、フェイクスの言う通り、周囲の魔物が襲い掛かって来る事は今の所無い。
此奴、マジで何考えてやがる
ただ、フェイクスが何を考えているにせよ俺達に選択の余地が無いのは確かだ。
今も尚俺達を取り囲む様に魔物の壁は殺意や狂気等と言ったものを撒き散らし、威嚇を繰り返す為、これらが何時襲い掛かって来るのかと気が気では無い。
「アリシエーゼ、身体の調子はどうだ?」
「・・・万全では無い。そこらの魔物に遅れを取るつもりは毛頭無いがの。それよりもフェイクスとか言うあの悪魔は気を付けるんじゃぞ」
アリシエーゼの心配をしている俺が何故か反対に心配されてしまったが、それは重々承知していると返す。
「いや、分かっておらんじゃろ・・・アレは受肉している状態でも別格じゃぞ」
幻幽体で現世へと顕現し、本来の力を取り戻したシューザとスロイを一人で撃退したアリシエーゼの言葉の重みは違う。
俺達も幻幽体のイーグと対峙したが、アレはヤバかった。
イーグから感じる其れは、死しか連想出来なかったし、人間が到達出来うる最高到達点を遥かに超える存在であった様に思える。
しかし、フェイクスは現在受肉して肉体を持っており、そこから感じる何かは幻幽体の剥き出しの其れとは異なり、俺には温く感じてしまう。
「分かってはいるが、そんな何とか戦士みたいに気みたいな物を感じる事は出来ないし、受肉している今なら俺でも殺せる気がしてるんだが・・・」
「無理じゃよ」
アリシエーゼはハッキリと無理だと言った。それを聞き俺は納得出来ないが、アリシエーゼが言うのならそうなのかと理解しようとするが、やはりやってみないと分からないと言うのが本音だった。
暫く歩いていると、魔物の道が少し右にカーブし出して、少し前を歩いていたフェイクスの姿が消えた。
ただ、別にカーブの先が見えないのだから、先を歩いていたフェイクスも見えなくなるのは当たり前だったので特に気にはしていなかったのだが、俺達もカーブに差し掛かると、皆一斉に足を止めた。
「な、なんだ?何かヤバい気がする・・・」
「や、やっぱり、罠だったんじゃ!?」
「く、くそッ!」
俺も含めてだが、突然得体の知れない焦燥感に駆られこのカーブの先で待ち受けているものが怖くて堪らなくなる。
フェイクスが何か仕掛けて来るのか、やっぱりこの周囲を取り囲む魔物どもが襲い掛かって来るのか。
「落ち着くんじゃッ!」
「皆、大丈夫だ。何があっても此方のやる事は変わらないだろう!」
「そ、そうよッ!陣形を崩さずこのまま進みなさいッ」
アリシエーゼとファイは流石に落ち着いており、浮き足立ち狂乱しそうな俺達をどうにか宥めようとしているが、イリアがあちら側に加わっているのがどうにも釈然としない。
俺は篤と明莉を見る。二人共、黙っているのは同じなのだが、明莉は身体を震わしモニカに支えられる形だが、篤は何故か妙に落ち着いている様に見えた。
少し前から思っていたが、別に恐怖している訳では無さそうなのが気になる。
一度話したいが、今はそんな余裕も無いので、落ち着いていると言う事で俺は自分自身を納得させた。
だが、二人を見て俺がビビっててどうすると自身を鼓舞して身体を震わせる奥底から湧き上がる恐怖を何とか鎮める。
一先ずこのまま此処で止まっている訳にはいかないので俺達は進み始めた。
カーブの先はまだ見えない。カーブの半径が大きい為だが、先が見えないのが、何となく人生そのものだなと思った。
何故そんな事を思ったのかは自分でも分からなかったが、先が見えないと言う一点に置いては正しく人生そのものだし、だからどうしたと自分で自分にツッコミを入れると急に今のこの状況が可笑しく思えて来てしまった。
「・・・ククッ、ハハッ」
「ぇ、何よいきなり?」
「気でも触れたか?」
いきなり肩を震わせて笑い出した俺を訝しみ、不安の声を上げる後ろの奴らの様子に俺は更に腹を抱えて笑った。
「ホント、アンタどうしたのよ!?確りしてよねッ」
俺の様子を本気で心配したイリアが声を上げる。
「あぁ、すまんすまん。ちょっとツボっただけだ」
「ツ、ツボ・・・?」
「して、急にどうしたんじゃ?」
「別に大した事じゃねぇよ。たださ、こんな奴らにビビる事はねぇよ」
俺はそう言って、突然周囲を取り囲む魔物の壁を殴り付けた。
ブチャッと音がして豚面が弾け飛ぶ。直ぐに別の魔物が隙間を埋めるが、俺の突然の攻撃に魔物達は殺意を剥き出しにする。
犬歯を剥き出しにして吠え、目を血走らせながら殺意も剥き出す。
涎を垂れ流しながら威嚇をするが、結局一歩も俺達との距離は変わらない。
「おいッ!?何やってんだ!!」
「ホントに頭可笑しくなったのよ!元から可笑しかったけど!」
「此奴ら刺激してどうすんだよ!?」
「反撃食らったらどうすんだ!!」
イスカやイリア、他の傭兵に騎士達も総じて俺の行いを責め、マジで止めろよと必死だ。
「お前ら何ビビってんだよ・・・此奴らから手なんて出して来ねぇよ。そりゃもしかしたら反撃とかしてくるかも知れねぇけど、一斉に襲い掛かって来る事なんて無いって」
「お前だってさっきまでチビりそうな顔してたじゃねぇか!いきなりどうしちまったんだ!?」
「いやッ、チビりそうって誰がだよッ!」
「お前だ、お前ッ!」
イスカの言葉に俺はムキになって反論したが、絶対にチビりそうにはなって無い。
「なってねぇけどなッ、でも実際何ビビってんだよ。此奴らの顔よーく見て見ろって」
俺は仲間に周囲の魔物の顔を見ろと促す。この糞みたいなムカつく顔付き。
俺はこれを見るだけで反吐が出そうだ。
「なぁ?マジで理由なんか無くても殺したくなる顔付きだろ?ほら、イリア。お前も殴ってみろって」
「えッ!?い、嫌よ!ちょっ、や、止めてって!」
俺はイリアの手を取り無理矢理その手に持つ特殊警棒の様な武器を振るわせようとしたり、イスカと肩を組み嗾け様としたりと、一見ハチャメチャな振る舞いをする。
結局誰一人として俺の誘いに乗る事は無かったが、これで少しは効果があっただろうか。
俺達はこうしている間も歩いている。進んでいる。先の見えないカーブを進み何時かは進む先が見えて来る。
人生では無いが、進んだ先の未来に耐え難い苦痛が、地獄が待ち受けているのが予想出来ていたのなら、俺は仲間達に対してどう接するのが正解なのだろう。
最悪の結果を語り覚悟させるか、それともそれを考えさせずに今この時は怒って笑って人間らしさを享受させるべきだろうか。
もう俺には分からなかったが、何となく悟ってしまった。
この先に待ち受けている何かは地獄そのものなのだろうと。
周囲の魔物達の表情がいつしか変わる。それは怒りや殺意と言ったものから、嘲り、歓喜へと変わっていき、どれもこれもが嗤っていた。
ゲラゲラ、ケタケタ、さぁ、進め。地獄が待っている。無力な存在よ、必死に足掻いて無様に踊れと言っている様だった。
いつしか俺達は会話を止めた。もうゴールは近いのだと、そのゴールが自分達の死と言うゴールなのだと否が応でも理解し狂いそうになる。
それでも俺達は進む。希望など見出す事は出来ないが、足を止めてしまったらもう歩き出す事は出来ないのだ。
だから進む。まだここは自分の死に場所では無い、もう少し先なのだと進む。
0
お気に入りに追加
50
あなたにおすすめの小説
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
ペーパードライバーが車ごと異世界転移する話
ぐだな
ファンタジー
車を買ったその日に事故にあった島屋健斗(シマヤ)は、どういう訳か車ごと異世界へ転移してしまう。
異世界には剣と魔法があるけれど、信号機もガソリンも無い!危険な魔境のど真ん中に放り出された島屋は、とりあえずカーナビに頼るしかないのだった。
「目的地を設定しました。ルート案内に従って走行してください」
異世界仕様となった車(中古車)とペーパードライバーの運命はいかに…
召喚物語 - 召喚魔法を極めた村人の成り上がり -
花京院 光
ファンタジー
魔物討伐を生業とする冒険者に憧れる俺は、十五歳の誕生日を迎えた日、一流の冒険者になる事を決意して旅に出た。
旅の最中に「魔物を自在に召喚する力」に目覚めた主人公が、次々と強力な魔物を召喚し、騎士団を作りながら地域を守り続け、最高の冒険者を目指します。
主人公最強、村人の成り上がりファンタジー。
※小説家になろうにて、990万PV達成しました。
※以前アルファポリスで投稿していた作品を大幅に加筆修正したものです。
転生貴族のハーレムチート生活 【400万ポイント突破】
ゼクト
ファンタジー
ファンタジー大賞に応募中です。 ぜひ投票お願いします
ある日、神崎優斗は川でおぼれているおばあちゃんを助けようとして川の中にある岩にあたりおばあちゃんは助けられたが死んでしまったそれをたまたま地球を見ていた創造神が転生をさせてくれることになりいろいろな神の加護をもらい今貴族の子として転生するのであった
【不定期になると思います まだはじめたばかりなのでアドバイスなどどんどんコメントしてください。ノベルバ、小説家になろう、カクヨムにも同じ作品を投稿しているので、気が向いたら、そちらもお願いします。
累計400万ポイント突破しました。
応援ありがとうございます。】
ツイッター始めました→ゼクト @VEUu26CiB0OpjtL
俺の召喚獣だけレベルアップする
摂政
ファンタジー
【第10章、始動!!】ダンジョンが現れた、現代社会のお話
主人公の冴島渉は、友人の誘いに乗って、冒険者登録を行った
しかし、彼が神から与えられたのは、一生レベルアップしない召喚獣を用いて戦う【召喚士】という力だった
それでも、渉は召喚獣を使って、見事、ダンジョンのボスを撃破する
そして、彼が得たのは----召喚獣をレベルアップさせる能力だった
この世界で唯一、召喚獣をレベルアップさせられる渉
神から与えられた制約で、人間とパーティーを組めない彼は、誰にも知られることがないまま、どんどん強くなっていく……
※召喚獣や魔物などについて、『おーぷん2ちゃんねる:にゅー速VIP』にて『おーぷん民でまじめにファンタジー世界を作ろう』で作られた世界観……というか、モンスターを一部使用して書きました!!
内容を纏めたwikiもありますので、お暇な時に一読していただければ更に楽しめるかもしれません?
https://www65.atwiki.jp/opfan/pages/1.html
トレントなどに転生して申し訳ありません燃やさないでアッ…。
兎屋亀吉
ファンタジー
確かに転生したい転生したいとは常日頃から思っていましたよ。
なんていうかこの世界って僕には向いてないっていうか。
できれば剣とか魔法とかある世界に転生して、金髪碧眼巨乳美人のお母さんから母乳を与えられてみたいと思うのが成人男子の当然の願望だと思うのですがね。
周りを見回してみても巨乳のお母さんもいないですし、そもそも人がいないですしお寿司。
右には巨木。お父さんかな。
左には大木。お母さんっぽいな。
そして僕も木です。トレントです。
食うために軍人になりました。
KBT
ファンタジー
ヴァランタイン帝国の片田舎ダウスター領に最下階位の平民の次男として生まれたリクト。
しかし、両親は悩んだ。次男であるリクトには成人しても継ぐ土地がない。
このままではこの子の未来は暗いものになってしまうだろう。
そう思った両親は幼少の頃よりリクトにを鍛え上げる事にした。
父は家の蔵にあったボロボロの指南書を元に剣術を、母は露店に売っていた怪しげな魔導書を元に魔法を教えた。
それから10年の時が経ち、リクトは成人となる15歳を迎えた。
両親の危惧した通り、継ぐ土地のないリクトは食い扶持を稼ぐために、地元の領軍に入隊試験を受けると、両親譲りの剣術と魔法のおかげで最下階級の二等兵として無事に入隊する事ができた。
軍と言っても、のどかな田舎の軍。
リクトは退役するまで地元でのんびり過ごそうと考えていたが、入隊2日目の朝に隣領との戦争が勃発してしまう。
おまけに上官から剣の腕を妬まれて、単独任務を任されてしまった。
その任務の最中、リクトは平民に対する貴族の専横を目の当たりにする。
生まれながらの体制に甘える貴族社会に嫌気が差したリクトは軍人として出世して貴族の専横に対抗する力を得ようと立身出世の道を歩むのだった。
剣と魔法のファンタジー世界で軍人という異色作品をお楽しみください。
俺だけに効くエリクサー。飲んで戦って気が付けば異世界最強に⁉
まるせい
ファンタジー
異世界に召喚された熱海 湊(あたみ みなと)が得たのは(自分だけにしか効果のない)エリクサーを作り出す能力だった。『外れ異世界人』認定された湊は神殿から追放されてしまう。
貰った手切れ金を元手に装備を整え、湊はこの世界で生きることを決意する。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる