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第1章:異世界と吸血姫編
第46話:覚醒~先程ぶり二度目~
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垂直跳びに飽きて少し落ち着いた篤の元に歩み寄り明莉に話し掛ける。
「結局、明莉は出来なかったの?」
「はい・・・何だか感覚が全然掴めません」
そう言って明莉は肩を落とすが、魔力が無いのなら仕方の無い事だろうと思った。
「まあ仕方無いよ、俺達は魔力が無いんだしさ」
「はい・・・でも何だかイメージは湧くんです」
「・・・どういう事?」
何だ?
フラグが・・・立ちそう、か・・・?
ヤ、ヤメテ・・・
チートズルイヨ・・・
「上手く言葉に表せないんですけど、出来る気がしてるんです」
「魔力みたいなものは感じるの?」
「いえ、それは感じないんですが、出来る気がするんです」
どういうこっちゃ!?
明莉はそう言って、何やらぶつくさと一人呟き始め、完全に一人の世界に入ってしまった。
「い、いや、言ってる事が―――」
俺が言い掛けると俺の服の端をクイクイと引っ張られる感覚がありそちらを見遣る。
するとそこにはアリシエーゼがおり、口元に人差し指を立てて添えた格好をして言った。
「ちょいとお主は黙っておれ」
「・・・どう言う事だよ?」
俺は小さな声でアリシエーゼに問う。
「今、明莉は何かを掴もうとしておる。自身の感覚で」
「・・・それはまだ明莉の覚醒イベントが終わって無いと言いたいのか?」
「そうじゃぞ」
アリシエーゼはそう言ってニチャり顔を俺に向けた。
マジですか・・・
待って下さいよ
これ以上覚醒するって、本当にチートじゃないっすか・・・
俺はそんな思いが滲み出ていたのか、きっと苦い顔をしていたに違い無い。
それを見てアリシエーゼが心の底から面白そうに言う。
「残念じゃったのう?うん?お主だけチート貰えず悔しいか?のう、悔しいか?」
このッ
ニチャニチャ、ニチャニチャしやがって!
「やっぱり何だか、私の中の魔力を感じてって部分に違和感があるんです」
俺とアリシエーゼが内輪でビシバシと遣り合っている内に明莉は一つ、自分の中で何かを確信した様であった。
「でも、それはいいんですが何が違うのかが分かりません・・・」
ただ、結局はどうすれば良いのかは分からずじまいであったからか若干困った様な寂しい様な顔を明莉はした。
「それはさ、魔法じゃ無いんじゃないか」
「どう言う意味ですか?」
「んー、さっきの力も魔法じゃ無いっぽいしさ、この世界での魔法を使う手順じゃダメなんじゃない?」
「魔法じゃない・・・」
俺の言葉に明莉はまた一人でブツブツと言い出したが、すぐにガバリと顔を上げてキラキラとした目で言った。
「強くなる!ですッ」
「「はい?」」
明莉の明るい声に俺とアリシエーゼは意味が分からず反応し、他の面々も一様に注目した。
「こうですッ」
明莉はそう言って首から下げているマナストーンを右手で握り目をギュッと瞑った。
すると、明莉自身を蒼白い光が包み込み最初は少し眩しく感じるくらいの光であったが、やがて収束し淡く光る程度まで落ち着いた。
「・・・ど、どうでしょう」
「・・・・・・」
どうと言われても・・・
「あ、あれ?」
俺が無言である事に明莉は慌てるが、どう反応したらいいか分からない。
何なの一体・・・
強くなる!って思ったら強くなるの・・・?
「素晴らしいぞ!明莉!これでこ奴がビリっケツじゃ!」
そう言ってアリシエーゼは満面の笑みを浮かべて俺を指差し笑った。
ぐぬぬ・・・
「ビリってそんな・・・でも本当に強くなっているんでしょうか?」
明莉はアリシエーゼに聞くが、自分ではどう変化したのかが分からないらしい。
「自分では分からぬか?」
「・・・はい。何となく身体は軽いかなとは思いますが」
「遂に明莉くんもこちら側へ来れたのだなッ」
横から篤が得意気に明莉に言った。
「こ、こちら側とは・・・」
「ハッハッハ、兎に角私達もこの世界で戦える、自分の身は守れるくらいの力を手に入れたと言う事だよ!」
身体強化が発動出来てからテンション高めの篤に明莉は若干引きつつ、愛想笑いを浮かべる。
「は、はぁ、でも全然実感ありませんよ」
「では、私の掌にパンチを打ち込んでみるといい!こう、ボクシングのワンツーッみたいな感じでだ。分かるかい」
篤は両の手を開き明莉の前に差し出し、自身も若干肩を揺らしながら言う。
「え、でも痛くないですか?」
「なに、私も身体強化を使っているんだ!その程度何ともないぞ!」
篤は明莉の心配を身体強化をしているからと一笑に付し、早く打って来いと更に身体を揺らした。
「じゃ、じゃあちょっとだけ試してみます」
そう言って少しやる気になった明莉は、篤の前に立つと自身の右手で握り拳を作り何と言えばいいか、野球の遠投をする時の様な少し助走を付けた形で殴り付ける動作に入った。
「よーしッ思いっきり打って―――」
ボグンッ!!!
「・・・・・・・・・え、あ?」
篤は明莉の大きな振りかぶりと共に放たれた右ストレートに呆気に取られ間抜けな声を出してるなと思って見ると・・・・・・
篤・・・
う、腕が・・・
「・・・・・・ぐぉぉおおおおおッ!!腕が!か、肩がもぐぁあ!?」
一拍遅れて篤は自身の腕と言うか肩が曲がってーーいや、回ってはいけない方向に九十度回ってしまっている事に気付き絶叫した。
明莉すげぇな・・・
掌もえげつないくらい腫れ出してるんだが・・・
「い、痛いぃぃッ!これは痛いぞぉぉ!あ、ああああ、明莉くんッ!直ぐに、直ちに治して頂きたいぃぃ」
篤は半泣き状態で右腕をぷらぷらさせながら明莉に言った。
「ご、ごご、ごめんなさいッど、ど、どうしまょう!?」
明莉は明莉で自身の行いの結果に唯でさえ白い顔を更に蒼白にして、オロオロと篤の周りをうろつき明らかに狼狽していた。
あの力で治せばいいのに
対価の話をしてあまり使うなって言ったからかな?
そう思い俺は助け舟を出す事にした。
「パトリック、これ治せる?」
周りで一連の動きを見ていたパトリックに声を掛けるが、パトリックとナッズは腹を抱えて笑っていた。
おいおい、そんな笑うなよ
俺だって笑いたいんだ
「あはははッ、こ、これ治すの?骨折くらいなら治せるんだけど、これって骨折と同じレベルって考えていいのかな?・・・ぷッ」
「いやぁ、これはちゃっと無理なんじゃねぇか!?たぶん、な。・・・ぷぷッ」
パトリックとナッズは笑いを堪えながらそう答える。
ソニはどうしているかと見れば、目を細め篤と、それを見て笑っているパトリックやナッズを見て微笑んでいた。
保護者かッ
アルアレはこの騒ぎに額に手を当てて天を仰ぎ見て呆れていた。
「あ、あの!私が治しますッ」
パトリックの答えを聞いていた明莉が慌てて言い出したが、顔はまだ蒼白だが強い意志が感じ取れた。
「大丈夫なの?って言うか、いいの?」
「・・・はい、私がやった事ですし。それに多分大丈夫だと思うんです」
それは対価に関してだろうか
大丈夫と言うのは無しなのか少ないなのか
そう思う根拠も分からない
が、これは俺が決める事じゃないだろうと思った。
「そう、じゃあお願い」
「はいッ」
明莉は力強く返事をして篤の元に行き、左手を篤の右肩に充ててマナストーンを右手で握った。
「治って!」
明莉が言うと左手から淡い光が即座に発せられ、篤の右肩だけで無く右腕全体を包み込む様に広がり始め、全体を覆ったと思ったらまた直ぐに光は収束していった。
あれ?これいつ治った?
この癒し魔法擬きを今じっくり観察していたが、光が腕全体を包んだ時には治っていた様に見えた。
「なあ、これやっぱり魔法じゃないかもな」
「そうじゃのう。妾達の修復機能に近い」
「あ、やっぱり?」
アリシエーゼもちゃんと観察していて俺と同意見の様であった。
「しかも明莉の身体強化、あれの効果もかなり高い」
「そうなのか・・・」
完璧に近い回復魔法?と効果の非常に高いバフもかける事が出来るって・・・
あ、バフって事は・・・
「明莉、身体強化のあれ、自分じゃなくて他の人にもかける事って出来そう?」
篤の腕を治してホッと胸を撫で下ろしている明莉に近付き声を掛けた。
「他の人にですか?」
「うん、例えば俺にさっきのやってみてよ」
あの身体強化を俺に掛けられるとすれば・・・
ぐふふ
「うーん、ちょっとやってみます」
そう言って明莉はお馴染みの右手にマナストーンを握り、左手を俺の前に翳すスタイルを取って目を瞑った。
「・・・強く、なれッ」
その掛け声はどうにかした方が・・・
「あれ?うーん・・・」
「無理そう?」
「・・・ごめんなさい、出来なさそうです」
明莉はしょんぼりとするが、こうなると予め心の準備をしておいた俺はそこまでショックを受けずに済んだ。
「そ、そう、残念だけど仕方無い」
この世界は何故俺にこんなにも優しくないのだろうか・・・
世界と言うよりも神か?
・・・いい加減にしろよな
「で、でもッ!もしかしたら出来るかもしれないんで練習します!」
「う、うん、無理はしないでね」
「はいッ」
明莉の元気な返事に、ある程度ふっきれたのかなと思い、それならこの結果でもまあいいやと思ったのは内緒。
「結局、明莉は出来なかったの?」
「はい・・・何だか感覚が全然掴めません」
そう言って明莉は肩を落とすが、魔力が無いのなら仕方の無い事だろうと思った。
「まあ仕方無いよ、俺達は魔力が無いんだしさ」
「はい・・・でも何だかイメージは湧くんです」
「・・・どういう事?」
何だ?
フラグが・・・立ちそう、か・・・?
ヤ、ヤメテ・・・
チートズルイヨ・・・
「上手く言葉に表せないんですけど、出来る気がしてるんです」
「魔力みたいなものは感じるの?」
「いえ、それは感じないんですが、出来る気がするんです」
どういうこっちゃ!?
明莉はそう言って、何やらぶつくさと一人呟き始め、完全に一人の世界に入ってしまった。
「い、いや、言ってる事が―――」
俺が言い掛けると俺の服の端をクイクイと引っ張られる感覚がありそちらを見遣る。
するとそこにはアリシエーゼがおり、口元に人差し指を立てて添えた格好をして言った。
「ちょいとお主は黙っておれ」
「・・・どう言う事だよ?」
俺は小さな声でアリシエーゼに問う。
「今、明莉は何かを掴もうとしておる。自身の感覚で」
「・・・それはまだ明莉の覚醒イベントが終わって無いと言いたいのか?」
「そうじゃぞ」
アリシエーゼはそう言ってニチャり顔を俺に向けた。
マジですか・・・
待って下さいよ
これ以上覚醒するって、本当にチートじゃないっすか・・・
俺はそんな思いが滲み出ていたのか、きっと苦い顔をしていたに違い無い。
それを見てアリシエーゼが心の底から面白そうに言う。
「残念じゃったのう?うん?お主だけチート貰えず悔しいか?のう、悔しいか?」
このッ
ニチャニチャ、ニチャニチャしやがって!
「やっぱり何だか、私の中の魔力を感じてって部分に違和感があるんです」
俺とアリシエーゼが内輪でビシバシと遣り合っている内に明莉は一つ、自分の中で何かを確信した様であった。
「でも、それはいいんですが何が違うのかが分かりません・・・」
ただ、結局はどうすれば良いのかは分からずじまいであったからか若干困った様な寂しい様な顔を明莉はした。
「それはさ、魔法じゃ無いんじゃないか」
「どう言う意味ですか?」
「んー、さっきの力も魔法じゃ無いっぽいしさ、この世界での魔法を使う手順じゃダメなんじゃない?」
「魔法じゃない・・・」
俺の言葉に明莉はまた一人でブツブツと言い出したが、すぐにガバリと顔を上げてキラキラとした目で言った。
「強くなる!ですッ」
「「はい?」」
明莉の明るい声に俺とアリシエーゼは意味が分からず反応し、他の面々も一様に注目した。
「こうですッ」
明莉はそう言って首から下げているマナストーンを右手で握り目をギュッと瞑った。
すると、明莉自身を蒼白い光が包み込み最初は少し眩しく感じるくらいの光であったが、やがて収束し淡く光る程度まで落ち着いた。
「・・・ど、どうでしょう」
「・・・・・・」
どうと言われても・・・
「あ、あれ?」
俺が無言である事に明莉は慌てるが、どう反応したらいいか分からない。
何なの一体・・・
強くなる!って思ったら強くなるの・・・?
「素晴らしいぞ!明莉!これでこ奴がビリっケツじゃ!」
そう言ってアリシエーゼは満面の笑みを浮かべて俺を指差し笑った。
ぐぬぬ・・・
「ビリってそんな・・・でも本当に強くなっているんでしょうか?」
明莉はアリシエーゼに聞くが、自分ではどう変化したのかが分からないらしい。
「自分では分からぬか?」
「・・・はい。何となく身体は軽いかなとは思いますが」
「遂に明莉くんもこちら側へ来れたのだなッ」
横から篤が得意気に明莉に言った。
「こ、こちら側とは・・・」
「ハッハッハ、兎に角私達もこの世界で戦える、自分の身は守れるくらいの力を手に入れたと言う事だよ!」
身体強化が発動出来てからテンション高めの篤に明莉は若干引きつつ、愛想笑いを浮かべる。
「は、はぁ、でも全然実感ありませんよ」
「では、私の掌にパンチを打ち込んでみるといい!こう、ボクシングのワンツーッみたいな感じでだ。分かるかい」
篤は両の手を開き明莉の前に差し出し、自身も若干肩を揺らしながら言う。
「え、でも痛くないですか?」
「なに、私も身体強化を使っているんだ!その程度何ともないぞ!」
篤は明莉の心配を身体強化をしているからと一笑に付し、早く打って来いと更に身体を揺らした。
「じゃ、じゃあちょっとだけ試してみます」
そう言って少しやる気になった明莉は、篤の前に立つと自身の右手で握り拳を作り何と言えばいいか、野球の遠投をする時の様な少し助走を付けた形で殴り付ける動作に入った。
「よーしッ思いっきり打って―――」
ボグンッ!!!
「・・・・・・・・・え、あ?」
篤は明莉の大きな振りかぶりと共に放たれた右ストレートに呆気に取られ間抜けな声を出してるなと思って見ると・・・・・・
篤・・・
う、腕が・・・
「・・・・・・ぐぉぉおおおおおッ!!腕が!か、肩がもぐぁあ!?」
一拍遅れて篤は自身の腕と言うか肩が曲がってーーいや、回ってはいけない方向に九十度回ってしまっている事に気付き絶叫した。
明莉すげぇな・・・
掌もえげつないくらい腫れ出してるんだが・・・
「い、痛いぃぃッ!これは痛いぞぉぉ!あ、ああああ、明莉くんッ!直ぐに、直ちに治して頂きたいぃぃ」
篤は半泣き状態で右腕をぷらぷらさせながら明莉に言った。
「ご、ごご、ごめんなさいッど、ど、どうしまょう!?」
明莉は明莉で自身の行いの結果に唯でさえ白い顔を更に蒼白にして、オロオロと篤の周りをうろつき明らかに狼狽していた。
あの力で治せばいいのに
対価の話をしてあまり使うなって言ったからかな?
そう思い俺は助け舟を出す事にした。
「パトリック、これ治せる?」
周りで一連の動きを見ていたパトリックに声を掛けるが、パトリックとナッズは腹を抱えて笑っていた。
おいおい、そんな笑うなよ
俺だって笑いたいんだ
「あはははッ、こ、これ治すの?骨折くらいなら治せるんだけど、これって骨折と同じレベルって考えていいのかな?・・・ぷッ」
「いやぁ、これはちゃっと無理なんじゃねぇか!?たぶん、な。・・・ぷぷッ」
パトリックとナッズは笑いを堪えながらそう答える。
ソニはどうしているかと見れば、目を細め篤と、それを見て笑っているパトリックやナッズを見て微笑んでいた。
保護者かッ
アルアレはこの騒ぎに額に手を当てて天を仰ぎ見て呆れていた。
「あ、あの!私が治しますッ」
パトリックの答えを聞いていた明莉が慌てて言い出したが、顔はまだ蒼白だが強い意志が感じ取れた。
「大丈夫なの?って言うか、いいの?」
「・・・はい、私がやった事ですし。それに多分大丈夫だと思うんです」
それは対価に関してだろうか
大丈夫と言うのは無しなのか少ないなのか
そう思う根拠も分からない
が、これは俺が決める事じゃないだろうと思った。
「そう、じゃあお願い」
「はいッ」
明莉は力強く返事をして篤の元に行き、左手を篤の右肩に充ててマナストーンを右手で握った。
「治って!」
明莉が言うと左手から淡い光が即座に発せられ、篤の右肩だけで無く右腕全体を包み込む様に広がり始め、全体を覆ったと思ったらまた直ぐに光は収束していった。
あれ?これいつ治った?
この癒し魔法擬きを今じっくり観察していたが、光が腕全体を包んだ時には治っていた様に見えた。
「なあ、これやっぱり魔法じゃないかもな」
「そうじゃのう。妾達の修復機能に近い」
「あ、やっぱり?」
アリシエーゼもちゃんと観察していて俺と同意見の様であった。
「しかも明莉の身体強化、あれの効果もかなり高い」
「そうなのか・・・」
完璧に近い回復魔法?と効果の非常に高いバフもかける事が出来るって・・・
あ、バフって事は・・・
「明莉、身体強化のあれ、自分じゃなくて他の人にもかける事って出来そう?」
篤の腕を治してホッと胸を撫で下ろしている明莉に近付き声を掛けた。
「他の人にですか?」
「うん、例えば俺にさっきのやってみてよ」
あの身体強化を俺に掛けられるとすれば・・・
ぐふふ
「うーん、ちょっとやってみます」
そう言って明莉はお馴染みの右手にマナストーンを握り、左手を俺の前に翳すスタイルを取って目を瞑った。
「・・・強く、なれッ」
その掛け声はどうにかした方が・・・
「あれ?うーん・・・」
「無理そう?」
「・・・ごめんなさい、出来なさそうです」
明莉はしょんぼりとするが、こうなると予め心の準備をしておいた俺はそこまでショックを受けずに済んだ。
「そ、そう、残念だけど仕方無い」
この世界は何故俺にこんなにも優しくないのだろうか・・・
世界と言うよりも神か?
・・・いい加減にしろよな
「で、でもッ!もしかしたら出来るかもしれないんで練習します!」
「う、うん、無理はしないでね」
「はいッ」
明莉の元気な返事に、ある程度ふっきれたのかなと思い、それならこの結果でもまあいいやと思ったのは内緒。
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