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第5話 みんなでお買い物①
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授業が終わり、帰る支度を始める。
朝の件があったせいで授業中はほとんど、寝てしまった。
俺、高校三年生で受験生なんだけど大丈夫かな。
……まあ、約一年くらいあるし、なんとかなるか。
「おい、颯太。今日、一緒にどっかのゲーセンでもいかね?」
そんなことを考えていると後ろから話しかけられる。
ゲーセンか。
あんまり行ってなかったし、久々に行ってみるのもありだな。
面白そうだし。
「え、いいけど。お前の方は暇なのか?」
「あったりめーよ。こっちはゲーセンのために100円玉100個持ってきた」
手の平に入れてある小銭を見せて来る。確かに100枚くらいありそうだ。
それはいいとして汚いな。めっちゃ臭そう。
こいつこのお金がどれだけ汚いのか知ってるのか?
「おい、そんなにしてると手が汚く……ってあ!?」
「ん? どした?」
注意しようと大樹の方を向くと後ろに人影が。
というより大樹の方をガン見している姫野の姿があった。
「颯太君、ちょっといいかしら」
「姫野さん、颯太は今俺と話してたんだけど。また後でにしてくれないかな」
「ごめんなさい、熊谷君。今すぐに話したいのよ、いいかしら?」
圧をかける。
にらんで圧をかける。
「……はい! もちろんいいです! ありがとうございます」
「? そう、ならいいけど」
圧をかけられて嬉しそうにする大樹。
意味がわからん。多分、頭がおかしいんだろう。
「じゃあ、今日はゲーセンはなしな。また今度行こう!」
そう言って教室を出て行った。
「ふう、これで邪魔者は居なくなったわね」
「邪魔者って……それで話って何だよ。学校では話しかけないんじゃなかったのか?」
学校に来るときにそんなことを言ってた気がする。
「……ほとんど人が居ないからいいのよ」
周りを見てみるとほとんどがもう帰っていた。
「それで話なんだけれど、今日一緒にショッピングモールに出かけないかしら?」
「ショッピングモール?」
「そう、最近新しく出来たスイーツのお店に行こうと思ってるのよ」
スイーツか。
甘いものは正直好きではない。
ものによっては嫌いまである。
仕方ない。ここは普通に断ろう。
「悪いけど、スイーツは俺の苦手分野だから他の人と行くといいと思う」
「……はぁ」
凄くだるそうな顔をする。
「はぁってなんだよ! はぁって!」
「だって、まだ私がなにも言っていないのにも関わらず、勝手に断るんだもの。本当に颯ちゃんって昔から……」
「颯ちゃん!?」
急に言葉遣いが変わる。
「うゔん! な、な、なんでもないわ。今のはなんでもないから!」
顔が見事な赤色に染めながら、そう訴えて来る。
でも、今確かに颯ちゃんって言ってたよな……言ってたよな……
「……と、とにかく私が言いたいのはこの店にあなたと行くのには訳があるのよ」
「訳って?」
「カップル割引ってやつよ!」
淡々とそう告げる。
「簡単に言えばカップルで行けば安くなるのよ。私が行きたい店では一個700円のパフェがカップルで行けば300円引きの一個400円になるの」
「……なるほど」
確かに前からそういう制度がある店は知っていた。
少し興味があるし、行ってみるか!
「ってことであなたには拒否権なんかないから。いいでしょ? どうせ、暇なのだし」
「……その言い方悪意がないか?」
「特にないわよ。なら早く行きましょう。結構、混むらしいし」
向かおうとした瞬間。
「はーい、残念。私もいまーす」
「げ、澤宮さん」
凛音ちゃんが教室の中に入ってくる。
「あなた……いつからそこにいたのよ」
「いつからですか? うーん、そうですね。颯ちゃんってところからですね」
「ゔーゔ! それは違うの! 違うから! 勘違いしないで!!」
それを聞いて、姫野が顔を手で隠し、ぷるぷると震えながら、身を焦す。
「ふふふ、この私がここに来たにはあなたたちだけのデートなどさせませんよ!」
「……一応言っておくけどデートではないわ。ただ単にスイーツを食べにいくだけよ」
「それがデートって言うんじゃないですか! 私がいないところでデートとか許しませんからね!」
「お母さんか!」
「まあ、そういうわけで私も行きます!」
「「え?」」
いきなり、一緒に行くとか言い出した。
「だってずるいじゃないですか。私も一緒にスイーツ食べたいんですよ。ってわけで私も先輩たちと一緒に行きます」
というわけで凛音ちゃんも行くことになりました。
朝の件があったせいで授業中はほとんど、寝てしまった。
俺、高校三年生で受験生なんだけど大丈夫かな。
……まあ、約一年くらいあるし、なんとかなるか。
「おい、颯太。今日、一緒にどっかのゲーセンでもいかね?」
そんなことを考えていると後ろから話しかけられる。
ゲーセンか。
あんまり行ってなかったし、久々に行ってみるのもありだな。
面白そうだし。
「え、いいけど。お前の方は暇なのか?」
「あったりめーよ。こっちはゲーセンのために100円玉100個持ってきた」
手の平に入れてある小銭を見せて来る。確かに100枚くらいありそうだ。
それはいいとして汚いな。めっちゃ臭そう。
こいつこのお金がどれだけ汚いのか知ってるのか?
「おい、そんなにしてると手が汚く……ってあ!?」
「ん? どした?」
注意しようと大樹の方を向くと後ろに人影が。
というより大樹の方をガン見している姫野の姿があった。
「颯太君、ちょっといいかしら」
「姫野さん、颯太は今俺と話してたんだけど。また後でにしてくれないかな」
「ごめんなさい、熊谷君。今すぐに話したいのよ、いいかしら?」
圧をかける。
にらんで圧をかける。
「……はい! もちろんいいです! ありがとうございます」
「? そう、ならいいけど」
圧をかけられて嬉しそうにする大樹。
意味がわからん。多分、頭がおかしいんだろう。
「じゃあ、今日はゲーセンはなしな。また今度行こう!」
そう言って教室を出て行った。
「ふう、これで邪魔者は居なくなったわね」
「邪魔者って……それで話って何だよ。学校では話しかけないんじゃなかったのか?」
学校に来るときにそんなことを言ってた気がする。
「……ほとんど人が居ないからいいのよ」
周りを見てみるとほとんどがもう帰っていた。
「それで話なんだけれど、今日一緒にショッピングモールに出かけないかしら?」
「ショッピングモール?」
「そう、最近新しく出来たスイーツのお店に行こうと思ってるのよ」
スイーツか。
甘いものは正直好きではない。
ものによっては嫌いまである。
仕方ない。ここは普通に断ろう。
「悪いけど、スイーツは俺の苦手分野だから他の人と行くといいと思う」
「……はぁ」
凄くだるそうな顔をする。
「はぁってなんだよ! はぁって!」
「だって、まだ私がなにも言っていないのにも関わらず、勝手に断るんだもの。本当に颯ちゃんって昔から……」
「颯ちゃん!?」
急に言葉遣いが変わる。
「うゔん! な、な、なんでもないわ。今のはなんでもないから!」
顔が見事な赤色に染めながら、そう訴えて来る。
でも、今確かに颯ちゃんって言ってたよな……言ってたよな……
「……と、とにかく私が言いたいのはこの店にあなたと行くのには訳があるのよ」
「訳って?」
「カップル割引ってやつよ!」
淡々とそう告げる。
「簡単に言えばカップルで行けば安くなるのよ。私が行きたい店では一個700円のパフェがカップルで行けば300円引きの一個400円になるの」
「……なるほど」
確かに前からそういう制度がある店は知っていた。
少し興味があるし、行ってみるか!
「ってことであなたには拒否権なんかないから。いいでしょ? どうせ、暇なのだし」
「……その言い方悪意がないか?」
「特にないわよ。なら早く行きましょう。結構、混むらしいし」
向かおうとした瞬間。
「はーい、残念。私もいまーす」
「げ、澤宮さん」
凛音ちゃんが教室の中に入ってくる。
「あなた……いつからそこにいたのよ」
「いつからですか? うーん、そうですね。颯ちゃんってところからですね」
「ゔーゔ! それは違うの! 違うから! 勘違いしないで!!」
それを聞いて、姫野が顔を手で隠し、ぷるぷると震えながら、身を焦す。
「ふふふ、この私がここに来たにはあなたたちだけのデートなどさせませんよ!」
「……一応言っておくけどデートではないわ。ただ単にスイーツを食べにいくだけよ」
「それがデートって言うんじゃないですか! 私がいないところでデートとか許しませんからね!」
「お母さんか!」
「まあ、そういうわけで私も行きます!」
「「え?」」
いきなり、一緒に行くとか言い出した。
「だってずるいじゃないですか。私も一緒にスイーツ食べたいんですよ。ってわけで私も先輩たちと一緒に行きます」
というわけで凛音ちゃんも行くことになりました。
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