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入学式
触られる
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彼が俺のズボンを下ろし、下着に手をかけたところでチャイムがなった。
新入生を案内するアナウンスが聞こえる。
「まずい、行かなきゃいけない。」
俺が彼の手に触れてそう言うと彼は不思議そうな顔をした。
「は?どこに行くんだよ。」
え?どこって、
「今、言ってただろ。入学式の会場だ。」
「え、入学式…?は?お前新入生かよ!!!」
気づいてなかったのか…?
「ちゃんとネクタイピンの色は青だろ?」
ほら、と俺は自身のネクタイピンを指差す。
学年によって色が違うらしく、今年の一年生は青で、二年生は緑、三年生は赤らしい。
彼はネクタイをつけてないが、胸ポケットに付けているネクタイピンの色は緑だから二年生なんだろう。
「じゃ、俺は行くから。」
俺は乱れた服をサッと直すと立ち上がって彼に背を向けた。
シャツが乳首に当たってピリピリする…。
「お、おい!」
彼の静止する声が聞こえるが、遅刻はしたくないので、彼を置いて俺は茂みから抜け出した。
アナウンスによるとこっちの方だったような。
しばらく歩くとガヤガヤとした騒がしい人の声と共に大きな聖堂が現れた。
「…大きいな。」
「ね!凄いよねぇ~。」
「…ああ、だいぶ大きいな。」
…ん?
振り返ると俺の方にニコニコと笑顔をむけたチャラそうな金髪の青年が立っていた。
周りがキャーキャー言ってるが彼は人気者かなんかか?
確かに顔はすごい整ってるな。
「なぁに?俺の顔に見とれちゃったぁ~?」
金髪の青年がニヤニヤと笑いながら俺に近づいてきた。
「…ああ、すごい人気者なんだな。」
俺が負けじと微笑んで顔を下から覗き込むと、目を見開いて頬を赤くした。
「…っ!…まぁ、中等部の頃からいたからねぇ…。…それより、ねぇ、君の名前教えてよ。」
「ヴェルデだ。」
「ヴェルちゃんかぁ~。俺はルアンだよ~。」
そう自己紹介しながら、俺の頬を手の甲でスリスリと触っている。
周りの歓声が大きくなる。
「ヴェルちゃん肌スベスベだねぇ~。」
頬を触り終えたかと思うと、唇まで指でふにふにと触ってくる。
「うわぁ~、ぷにぷにだ~。」
「…おい。」
「あ、ごめんねぇ?柔らかそうだったから、触りたくなっちゃった~。」
「…触るぐらい別にいい。それより入学式、ルアンも行くだろ?」
ルアンが俺と同じ一年生ってのはピンの色で分かっていた。
「え、触ってもいいの~!?やったぁ!!」
ルアンは嬉しそうに抱きついてきた。
やったぁってなんだ。
まぁ、触りたくなる気持ちはわからなくもないが、質問にも回答しろよ。
「…そんなことより、入学式は行かな、ぁっ…!」
ルアンの手が俺の尻をぎゅむっと掴んだ。
「っ…おい、ルアンっ、ぁんっ、ひぁ…!」
最初は抵抗しようとしたが、お尻をもみもみと触られ、感度が高い俺は、抑えようと思っても喘ぎ声が止まらず、力もどんどん抜けていってしまう。
「ひぁ、ん、まっ、てぇ…、あっ…」
力が抜けて今にも地面に落ちそうな俺は、ルアンの背中に手をまわし、ルアンのシャツを掴んで顔を肩に埋める事で自分の体を支えた。
周りから見ると抱き合っているように見えるかもしれない。
「あは、ヴェルちゃんはお尻も柔らかいんだねぇ…」
耳元で囁くルアンの声は興奮しているのか嬉しそうだ。
「ぁん、そこ、だめぇ…!」
人がいっぱい見てるってのに、ルアンの手が俺のズボンの中に入ろうとしてきた。
他の人達を見ると、ゴクリとつばを飲み込んでじっとこちらを見る人、股間を抑えて顔を赤くする人や、ヤッちまえと野次を飛ばしている人もいる。
「うーん、もっと触るには場所が悪いかぁ~。」
ルアンも歓声が大きくなったことで場所を思い出したのか、手を離し俺を開放した。
俺はぐったりとルアンにもたれかかる。
「じゃ、行こっか入学式!…ん?行かないの?」
誰のせいでこんなに力抜けたと思ってんだ。
結局、俺はニコニコ笑ったルアンに腰を抱かれたまま、入学式の会場へと入っていった。
新入生を案内するアナウンスが聞こえる。
「まずい、行かなきゃいけない。」
俺が彼の手に触れてそう言うと彼は不思議そうな顔をした。
「は?どこに行くんだよ。」
え?どこって、
「今、言ってただろ。入学式の会場だ。」
「え、入学式…?は?お前新入生かよ!!!」
気づいてなかったのか…?
「ちゃんとネクタイピンの色は青だろ?」
ほら、と俺は自身のネクタイピンを指差す。
学年によって色が違うらしく、今年の一年生は青で、二年生は緑、三年生は赤らしい。
彼はネクタイをつけてないが、胸ポケットに付けているネクタイピンの色は緑だから二年生なんだろう。
「じゃ、俺は行くから。」
俺は乱れた服をサッと直すと立ち上がって彼に背を向けた。
シャツが乳首に当たってピリピリする…。
「お、おい!」
彼の静止する声が聞こえるが、遅刻はしたくないので、彼を置いて俺は茂みから抜け出した。
アナウンスによるとこっちの方だったような。
しばらく歩くとガヤガヤとした騒がしい人の声と共に大きな聖堂が現れた。
「…大きいな。」
「ね!凄いよねぇ~。」
「…ああ、だいぶ大きいな。」
…ん?
振り返ると俺の方にニコニコと笑顔をむけたチャラそうな金髪の青年が立っていた。
周りがキャーキャー言ってるが彼は人気者かなんかか?
確かに顔はすごい整ってるな。
「なぁに?俺の顔に見とれちゃったぁ~?」
金髪の青年がニヤニヤと笑いながら俺に近づいてきた。
「…ああ、すごい人気者なんだな。」
俺が負けじと微笑んで顔を下から覗き込むと、目を見開いて頬を赤くした。
「…っ!…まぁ、中等部の頃からいたからねぇ…。…それより、ねぇ、君の名前教えてよ。」
「ヴェルデだ。」
「ヴェルちゃんかぁ~。俺はルアンだよ~。」
そう自己紹介しながら、俺の頬を手の甲でスリスリと触っている。
周りの歓声が大きくなる。
「ヴェルちゃん肌スベスベだねぇ~。」
頬を触り終えたかと思うと、唇まで指でふにふにと触ってくる。
「うわぁ~、ぷにぷにだ~。」
「…おい。」
「あ、ごめんねぇ?柔らかそうだったから、触りたくなっちゃった~。」
「…触るぐらい別にいい。それより入学式、ルアンも行くだろ?」
ルアンが俺と同じ一年生ってのはピンの色で分かっていた。
「え、触ってもいいの~!?やったぁ!!」
ルアンは嬉しそうに抱きついてきた。
やったぁってなんだ。
まぁ、触りたくなる気持ちはわからなくもないが、質問にも回答しろよ。
「…そんなことより、入学式は行かな、ぁっ…!」
ルアンの手が俺の尻をぎゅむっと掴んだ。
「っ…おい、ルアンっ、ぁんっ、ひぁ…!」
最初は抵抗しようとしたが、お尻をもみもみと触られ、感度が高い俺は、抑えようと思っても喘ぎ声が止まらず、力もどんどん抜けていってしまう。
「ひぁ、ん、まっ、てぇ…、あっ…」
力が抜けて今にも地面に落ちそうな俺は、ルアンの背中に手をまわし、ルアンのシャツを掴んで顔を肩に埋める事で自分の体を支えた。
周りから見ると抱き合っているように見えるかもしれない。
「あは、ヴェルちゃんはお尻も柔らかいんだねぇ…」
耳元で囁くルアンの声は興奮しているのか嬉しそうだ。
「ぁん、そこ、だめぇ…!」
人がいっぱい見てるってのに、ルアンの手が俺のズボンの中に入ろうとしてきた。
他の人達を見ると、ゴクリとつばを飲み込んでじっとこちらを見る人、股間を抑えて顔を赤くする人や、ヤッちまえと野次を飛ばしている人もいる。
「うーん、もっと触るには場所が悪いかぁ~。」
ルアンも歓声が大きくなったことで場所を思い出したのか、手を離し俺を開放した。
俺はぐったりとルアンにもたれかかる。
「じゃ、行こっか入学式!…ん?行かないの?」
誰のせいでこんなに力抜けたと思ってんだ。
結局、俺はニコニコ笑ったルアンに腰を抱かれたまま、入学式の会場へと入っていった。
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