俺は幼馴染を幸せにしたい

もずく

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俺は幼馴染に恋してる

ベットの中

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一緒に寝てくれないかと龍都に提案されてから毎日のように龍都のベットで寝ている。

最初はドキドキしてしまって背中を向けたままよく眠れない日が続いたけど、特に何もされないとわかってからは正面を向いて好きなだけ龍都を眺めることにした。


「んん…」


龍都が身じろぎするだけでドキッと鼓動が高鳴る。


「わっ…起きてないよね…」


しばらく寝顔を見つめていると、寝ている龍都がもぞもぞと動いてそのまま俺を抱きしめてきた。


「りゅ、りゅうと…!」

「んー…」


吐息が耳に当たって擽ったい。

身体全体が龍都と触れていて龍都の熱が布越しに伝わってくる。

これじゃ変な気分になってくる…。


「りゅうと離してっ、」

「ん、動くな…。」


耳元で動くなという龍都の吐息混じりの声で抵抗する気が失せてしまう。


「こ、こんなの寝れないよ…。」


今日は徹夜かな…と覚悟したとき、急に龍都の手が俺のズボンに入り込んできた。


「えっ…!?」


驚いている間にも下着ごと下に押し下げられそのまま尻をスリスリと撫でられる。


「んっ、りゅうとっ、なんでっ…」


俺の疑問に返答してくれる人は誰もいないようで、無情にも龍都の指が俺の尻の間に入り込む。


「あっ、そこ、だめっ…」


尻の間を龍都の指がスルンと行き来するたびにビクビクと反応してしまう。


「ん、さくらぁ…」

「ひゃんっ!」


俺の名前を呼ばれて思わず大きい声が出てしまった。

慌てて口を手で抑えるけど股間の方は間に合わなかったみたいでムクムクと大きくなってしまった。

あっ、龍都の太ももに俺のが…。

全身密着してるせいか、動くたびに俺のが龍都の太ももに擦れて声が漏れそうになる。


「んっ、あっ、…」

「んー、」


龍都はもう片方の手で俺の頭を移動するとスヤスヤとした寝顔のまま口を開けて俺の唇にかぶりついてきた。


「ん、んんんぅっ…」


え、俺、龍都とキス…してる…!?

口を開けると龍都の熱い舌が入り込んできて、恐る恐る舌を差し出すと絡みとられ、されるがままになってしまった。


「んぅ、んっ、ふ、んんっ…」


ビチャビチャと水音が龍都の部屋に響く。

龍都とキスしてるなんて夢みたいだ。

目を閉じて感触を味わう。

すると、ピタッと龍都の舌が止まった。

ん、どうしたんだろう…?


「りゅうと…?」


俺が涙目でどちらのかも分からない涎を垂らしただらしない顔でゆっくりと目を開くと、驚愕で目を見開いた龍都と目が合う。


「え、ごめん、俺ってば、間違えて…!」


慌てた龍都の弁解に俺はひどくショックを受けた。

龍都にとって、俺との行為は『間違い』であって『謝るべき行為』なんだ…。

龍都と付き合っていた彼女に嫉妬する。

彼女は龍都とベットでこんなことしてたんだろうか。

それと、これ以上のことも…。


「龍都、謝らなくても大丈夫だよ。俺のことを彼女かなんかと勘違いしてるんだろうなぁと思ってたし。」

「え、」


なんで龍都が傷ついた顔をしているんだろうか。

その顔をしたいのは俺だろうに。


「俺なんかで良ければ彼女の代わり、してあげよっか?」


嫉妬からだろうか、ありえない提案が口から飛び出した。


「いや、そんなのいらないよ。」


すぐに返された龍都の言葉に更に落ち込んだ俺は、それをごまかすように、


「ははっ、冗談だよ!」


と笑うのだった。
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